2009年5月3日日曜日

お知らせ(新型インフルエンザの流行について)

外務省は、「感染症広域情報(新型インフルエンザの流行について)」及び「感染症危険情報(メキシコ以外で新型インフルエンザ感染が確認されている国)」を発出しましたので、次のとおりお知らせいたします。
 また、農林水産省から、新型インフルエンザ対策で本邦に帰国する邦人に対し、犬猫に対する検疫制度についての通知がありましたので、右併せお知らせいたします。

1.既に1日付けお知らせにてお伝えしておりますが、4月30日、世界保健機関(WHO)は、パンデミック警戒レベルを現在のフェーズ4から5へ引き上げました。

 メキシコについては、別途、「感染症危険情報」を発出しています。メキシコへの渡航を予定している方は、不要不急の渡航は延期してください。また、メキシコ滞在中の方は、不要不急の外出は控え、十分な食料・飲料水の備蓄とともに、安全な場所にとどまり、感染防止策を徹底してください。なお、今後は出国制限が行われる可能性又は現地で十分な医療が受けられなくなる可能性がありますので、メキシコからの退避が可能な方は、早めの退避を検討してください。

 また、メキシコ以外で新型インフルエンザの感染が確認された国・地域(17カ国・地域)に対しても、別途、「感染症危険情報」を発出しています。渡航を検討されている方は、渡航先の感染状況及びWHOの情報等最新情報を入手し、十分注意してください。また、これらの国に滞在される方は、WHOの情報にも留意しつつ、感染防止対策を徹底するとともに、感染が疑われた場合には速やかに医療機関で受診してください。



2009年5月3日8時(日本時間)現在、感染が確認された旨政府当局またはWHOが発表した国・地域は以下の通りです。メキシコ及び米国を除き、各国・地域とも死亡者はありません。

 ①WHOが同時点で公表している感染状況は以下の通りです。

 感染が確認された国 16カ国・地域、感染者数 658人

   メキシコ

   感染者数    397人(うち 16人死亡)

   米国

   感染者数    160人 (うち 1人死亡)

   カナダ

   感染者数    51人

   スペイン

   感染者数    13人

   英国

   感染者数    15人

   ニュージーランド

   感染者数     4人

   ドイツ

   感染者数     6人

   イスラエル

   感染者数     3人

   フランス

   感染者数     2人

   オーストリア

   感染者数     1人

   オランダ

   感染者数     1人

   スイス

   感染者数     1人

   香港

   感染者数     1人

   デンマーク

   感染者数     1人

   韓国

   感染者数     1人

   コスタリカ

   感染者数     1人



 ②現地政府が発表している国

   イタリア

   感染者数     1人(イタリア健康省発表)

   アイルランド

   感染者数     1人(アイルランド保健・児童省発表)



 また、5月3日午前8時現在、感染疑いがある国は以下のとおり(報道含む。25ヶ国)です。

 インド、シンガポール、タイ、オーストラリア、チェコ、ノルウェー、ベルギー、フィンランド、ポルトガル、リトアニア、ルーマニア、アルゼンチン、ウルグアイ、エクアドル、エルサルバドル、コロンビア、チリ、トリニダード・トバゴ、パナマ、ブラジル、ベネズエラ、ベリーズ、ペルー、ボリビア、南アフリカ



2.新型インフルエンザとは、動物のインフルエンザウイルスがヒトの体内で増えることができるように変化し、継続的にヒトからヒトの感染がみられるようになったもので、このウイルスが感染して起こる疾患を新型インフルエンザといいます。

 今般、メキシコや米国等で感染が確認された豚インフルエンザ(H1N1亜型)は、「感染症の予防及び感染症の患者に対する法律」第6条7号に規定する新型インフルエンザに位置づけられたところです。



3.豚由来インフルエンザがヒトに感染した場合、発熱、倦怠感、食欲不振、咳など、通常のインフルエンザ症状があらわれます。また、鼻水、咽頭痛、吐気、嘔吐や下痢などの症状を訴える患者もいます。



4.感染防止策

下記の点に留意し、感染防止に努めてください。

(1)十分な水・食糧の備蓄を行い、不要不急の外出は控える。

(2)外出する際は人混みを避ける。また、咳やくしゃみ等による感染を防ぐため、マスクを着用する。

(3)積極的に手洗いやうがいを行う。

(4)ウイルスは粘膜を介して感染するので、口、鼻、目などの粘膜部分に手で触れない。

(5)発熱や咳などインフルエンザと似た症状がみられた場合には、現地の医療機関を受診する。



5.帰国時に高熱、咳症状がみられる場合には検疫所の健康相談室にお申し出ください(帰宅後に同様の症状が現れた場合には、最寄りの保健所に相談し、感染地域に渡航していた旨をお知らせください。)。



(問い合わせ先)

○外務省新型インフルエンザ相談窓口

電話:(代表)03-5501-8000

 (内線)4625、4627、4629

○外務省領事局海外邦人安全課

電話:(代表)03-3580-3311 (内線)5140

○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/

        (携帯版):http://www.anzen.mofa.go.jp/i/

(関連ホームページ)

○厚生労働省ホームページ(新型インフルエンザ対策関連情報)

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html

○世界保健機関(WHO)ホームページ(新型インフルエンザ関連)

http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/(英語)

○CDC(米国疾病予防対策センター)

http://www.cdc.gov/swineflu/

○農林水産省ホームページ(新型インフルエンザ関連情報)

http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/buta.html

                                      以上