2010年12月23日木曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:強盗(ガンポイント)未遂事件発生に伴う注意喚起

 23日、在カラチ日本国総領事館から以下のとおり「総領事館からのお知らせ」が発出されましたので、お知らせいたします。
   なお、過去の「大使館からのお知らせ」については当館ホームページhttp://www.pk.emb-japan.go.jp./indexjp.htm の「在外邦人の方へのお知らせ(治安情報等)」若しくは http://pkembjapan.blogspot.com/にてご参照いただけます。

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2010年12月23日
在カラチ日本国総領事館

在留邦人の皆様へ
総領事館からのお知らせ
(件名)
強盗(ガンポイント)未遂事件発生に伴う注意喚起
(内容)
1 12月22日(火)午後,カラチ市内コランギ通りにおいて,邦人が乗車する車両に対する強盗(ガンポイント)未遂事件が発生しました。

2 被害者は車両にてポート・カシム地区からナショナルハイウェイを経由し,カイダバードからコランギ通りに入り、ディフェンス方面へ向かう途中、速度が落ちる交差点付近でけん銃の様な物を所持した二人乗りのバイクに停止を命ぜられましたが,辛くもその場から離脱することに成功しました。邦人に身体的・財産的被害は生じませんでした。

3 当地においては、銃器を使用した強盗が極めて多発しており、これまでも金融機関への立ち寄り後に邦人が被害に遭遇するケースが報告されています。先般,総領事館車両が襲撃された事件においても,金融機関立ち寄り後に被害に遭遇しています。また,昨年はナショナルハイウェイにおいて邦人が被害者となる強盗事件も発生しており,特に,市郊外では交通量が途切れた時に事件に遭遇する可能性があります。今般,事件が発生したコランギ通りが位置するランディやコランギ地域は,カラチ市内においても犯罪発生件数が多い場所の一つでもあることから,ビン・カシム方面へ用務がある方は,交通量が多く,かつ警察官の多いシャラエ・ファイサル通りを使用することをお勧めします。

4 邦人の皆様におかれては、各種注意喚起を踏まえ、種々の対策を講じられていると思われますが、特に、郊外を移動する場合や多額の現金の授受を伴う場合は、当該犯罪に巻き込まれる、または狙われる危険性が高いことを改めて認識の上、細心の注意を払って行動してください。
今般の事件では幸いにも犯人が発砲しませんでしたが,同種事案では抵抗したために犯人から発砲され被弾する事件が多数発生していますので,不幸にも事件に遭遇してしまった場合は、決して抵抗せず、犯人の指示に従って下さい。所持金品に執着を示すことは思わぬ結果を招くことになりますので特にご留意願います。

2010年12月13日月曜日

シーア派宗教行事に関する注意喚起

1.12月15日(水)から18日(土)にかけて、パキスタン国内各地でイスラム教シーア派による大規模な宗教行事(アシュラ)が行われる予定です。過去には、このような宗教行事を巡り、シーア派とスンニ派間で死傷者を伴う衝突も発生しているほか、この機会を捉え、テロ事件が発生する可能性も否定できません。
ついては、このような宗教行事が開催されている場所及び不特定多数の人が集まる場所には極力近づかないよう注意してください。御参考までに、当地警察関係者によれば、イスラマバード及びラワルピンディーで予定されている行事の概要、またラホールにおいて特に注意を要する地域は以下のとおりです。
2.
(イスラマバード)
 12月15日(水)及び16日(木)
場 所:IMAM JAFFAR SADIQ IMAM BARGAH(St.13,G-9/2)
行進ルート:IMAM BARGAH~Hakeem Luqman Road~7th Ave~Saddar Road~Lal Mosque~Melody~IMAM BARGAH
 12月16日(木)及び17日(金)
場 所:MARKAZI IMAM BARGAH(St.19,G-6/2)
行進ルート:IMAM BARGAH~Ibne Sena Road~Kashmir High Way~Rohtas Road~G-9Markez~Karachi Company~IMAM BARGAH
(通常、午前11時頃から午後8時頃まで行進が行われた後、午後11時頃まで宗教指導者によるスピーチが行われます。)
 12月18日(土)
イスラマバードからラワルピンディー(Colonel Maqbool IMAM BARGAH)への行進

(ラワルピンディー)
12月16日(木)及び17日(金)
場 所:Colonel Maqbool IMAM BARGAH(College Road, Interior City)
行進ルート:Murree Road~Circular Road~Jamia Mosque Road
(通常、午前11時頃から午後7時頃まで行進が行われた後、午後11時頃まで宗教指導者によるスピーチが行われます。)

(ラホール)
 ・Mall Road           ・145-A Model Town
 ・Daata Darbar          ・Lal Pul(Red Bridge)Mughal Pura
 ・Baadshahi Mosque ・Anar Kali
 ・Lahore Fort ・Gamay Shah Batti Gate
 ・Shalimar Bagh ・Nabi Pura
 ・Jhalo Park Area ・PMG chowk
 ・Centurial City Area ・Saddar
 ・Islampura

※このほか、国内各地の主要な道路、シーア派モスク等で同様の行進が行われる予定です。

3.上記に加え、イスラマバードへ滞在または来訪される方は、以下の点に十分留意の上、危険回避に努めてください。
(1)警察関係者によれば、16日(木)は、F6地区付近、また、G6地区及びG9地区のシーア派宗教施設、アッパラマーケット、メロディーマーケット、カラチカンパニー(G-9)において、宗教行事に対する厳戒態勢がしかれるので、不用不急の外出は避ける。
(2)また、18日(土)までは、イスラマバード市内全域(特にG6地区)において、夜間の移動は極力避ける。
(3)同期間は市内全域において、警察によるセキュリティー・チェックが厳しくなることが予想されるので、外出の際は必ず身分証明書を携行する。

2010年12月10日金曜日

年末年始における大使館領事窓口業務について

1.当館領事窓口は、12月28日(火)が年内最後の開館日となり、新年は1月4日(火)より
 開館いたします。
  12月28日及び1月4日の開館時間は、通常通り午前中は9時00分から0時30分まで、
 午後は1時30分から4時30分までとなります。

2.12月28日に受付した各種旅券及び証明の引き渡し日は、緊急の場合を除き、明年1月7日
 以降となりますので、お急ぎの方はお早めに申請手続きを行ってください。
  なお、年内(28日)までに引き渡しができる最終申請日は次のとおりです。

【旅券】
 ●旅券の新規発給、切替発給は、12月21日(火)受付分まで。
 ●査証欄の増補等は、12月28日(火)受付分の即日発給は可能です。

【証明】
 ●在留証明、署名(サイン)証明は、12月28日(火)受付分の即日発給が可能です(但し、
  必要書類が全て整っている場合のみ)。
 ●その他の証明は、12月20日(月)受付分まで。

3.年末年始を利用して一時帰国される方、または海外へ旅行される方は、ご自身のパスポート
 (旅券)及び当国ビザ(査証)の有効期限をこの機会に予めご確認ください。
  また、海外へ旅行される方は、各渡航国の情報(旅券の残存期間が6ヶ月以上必要かどうかや、
 査証条件等)を予めご確認ください。

2010年12月3日金曜日

「イスラム党」による抗議デモについて

1.5日(日)、ラワルピンディからイスラマバード市内にかけて「イスラム党(Jammat-e-Islami)による抗議デモが行われます。警察関係者によれば、同デモは、物価高騰及び行方不明者が続いていることに対する抗議で、政治政党である「イスラム党」が内務省と協議・調整のうえで計画され、平和裏に行われるものと予想されています。
 抗議デモの概要は以下のとおりです。
(1)開始予定時期・場所
5日(日)午前9時、ラワルピンディ市Liaquat Bagh地区
(2)行進予定ルート
Liaquat Bagh~ベナジール・ブット・ロード(BBR)~ゼロポイント~ファイサルアベニュー~ブルーエリア~国会前
(3)目的地
国会前(大統領府正面)
(4)予想参加人数
4,000~5,000名
(5)警察による通行規制
レッドゾーン(大統領府周辺)及びブルーエリアの一部
 (6)解散予定時期
    5日(日)午後5時

2.つきましては、在留邦人の皆さまにおかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、抗議デモが行われている間、行進予定ルート及び目的地となる国会前には近寄らないようご注意いただくとともに、外交団地区及びレッドゾーンに用事がある方におかれては、ブルーエリア付近の通行は避け、マルガラ・ロードまたはカシミール・ハイウェイを経由し、コンスティテューション・アベニューを通行するようお願いいたします。
 なお抗議デモのルート及び目的地等については、別添の地図をご確認ください。

2010年12月2日木曜日

ムハッラム月に関する注意喚起

1.12月8日※よりムハッラム月(イスラム歴1月)となり、12月16日(木)※及び17日(金)※(ムハッラム月9日及び10日(アシュラ))は、イスラム教シーア派の宗教行事が行われる予定となっております。過去には、この宗教行事を巡り、シーア派とスンニ派間で死傷者を伴う衝突も発生しているほか、この機会を捉え、テロ事件が発生する可能性も排除できません。
※月の見え方により、日程が前後する可能性あり。

2.また、これまで累次「大使館からのお知らせ」にてお伝えしているとおり、最近では宗教施設をターゲットとしたテロの発生、宗教指導者等による「ロング・マーチ」における治安機関との衝突など、宗教行事・宗教施設に対する脅威がかなり高まっています。
さらに報道によれば、イスラマバード市内だけでも2010年1月以降100名を超えるテロリストが逮捕され、11月26日にはF8-1地区に所在するモスク近くにおいて、自爆ジャケット及び爆発物を所持した2名のテロリストが逮捕されております。

3.つきましては、ムハッラム月、特にアシュラの期間中は、モスク等の宗教施設及び集会や抗議デモ等人が多く集まる場所には近寄らないよう注意してください。また、累次「大使館からのお知らせ」にて注意喚起している内容を再度確認いただき、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください(過去の「大使館からのお知らせ」のバックナンバーは、当館HP(www.pk.emb-japan.go.jp)からも参照可能です。)。