2011年9月30日金曜日

公邸プールの閉鎖について

今般、パキスタン国内におけるデング熱の流行を踏まえ、防蚊対策の一環として公邸プールの水を抜いております。
つきましては、公邸プールの解放については、本日を以て終了させていただきますので、お知らせいたします。

2011年9月20日火曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:警察高官を標的とした自爆テロ事件の発生(注意喚起)

1 当地報道によれば,本19日午前,市内DHAフェーズ8において,爆弾を積載した車両による警察高

官自宅を標的とした自爆テロ事件が発生し,少なくとも8名が死亡しました。



2 今回標的となったのはカラチ市警察犯罪捜査局(CID)の警視正の自宅であり,警察のテロ組織等犯

罪組織の取り締まりに対する報復である可能性が高いですが,現在のところ,その背景や犯行組織等,何ら

詳細は判明しておりません。

なお,カラチ市内における警察を標的としたテロ事件として,昨年11月にも,市内サダル地区に所在する

CID事務所を狙った爆弾テロが発生しており,約20名が死亡しています。



3 邦人の皆様におかれましては,これらテロ事件等不測の事態に巻き込まれることのないよう,当面不要

不急の外出を極力抑えていただくと共に,メディア等からの最新の情報に留意しつつ慎重な行動に心掛

け,身の回りの安全対策・危機回避に留意してください。また,累次のスポット情報やパキスタン全土に発

出している危険情報も参照してください。

ハイバル・パフトゥーンハー州チトラル郡への渡航について

1 報道によれば、8月27日、過激派武装勢力がハイバル・パフトゥンハー州チトラル郡にて越境攻撃を行い、治安部隊の哨所や民間人の居留地を襲撃し、少なくとも36人が殺害された旨報じられています。
  また、この襲撃を受け、パキスタン政府軍は同地域周辺に既に部隊を配備しており、過激派武装勢力に対する軍事掃討作戦を実施する可能性も否めない旨報じられています。

2 現在、同地域のアフガニスタンとの国境付近においては、現地治安機関等により、観光客をはじめ、外国人の立入りを制限している模様です。

3 また、チトラル郡のアフガニスタンとの国境付近、ディール郡及びスワート郡との境界線付近においては、過激派武装勢力の活動や潜伏が散見され、治安が不安定な状況となっています。また、アフガニスタン側からの過激派武装勢力の流入も懸念されており、治安機関等による捜索活動も実施されている状況です。

4 さらに、現在、FATAクーラム管区等において、政府軍による過激派武装勢力に対する軍事掃討作戦が実施されていますが、ウサマ・ビン・ラーディン(UBL)の殺害後、FATAやハイバル・パフトゥンハー州を中心に、反政府勢力による報復テロが敢行されており、今後の政府軍の動向如何によっては、更なる攻撃が敢行される恐れもあり、治安の悪化が懸念されています。

5 つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、チトラル郡のアフガニスタンとの国境付近、ディール郡及びスワート郡との境界線付近への渡航は差し控えてください。
  なお、空路にてチトラルへ渡航される場合、予め現地治安情勢等最新の情報を確認いただき、移動にあたっては十分注意を払うよう心掛けてください。

デング熱の流行に伴う注意喚起

1.9月6日付「大使館からのお知らせ」にてお伝えしておりますが、パキスタン保健省の公式発表によれば、パンジャブ州ラホールを中心に、デング熱感染者が既に4,630名を超えており、その多くがパンジャブ州にて確認されています。
 なお、ラホールに在住されている邦人の方の感染も確認されています。

2.この感染は、イードなど休暇を利用して地方へ帰省していた者が、地方で感染し、都市部へ戻った後発症したケースが多いとされており、今後もカラチやラワルピンディーを始め、都市部での更なる感染拡大が懸念されています。

3.デング熱の致死率は1%以下と言われていますが、デング熱患者の一部は重症化して「デング出血熱」となることもありますので、十分注意が必要です。
 なお、万一、感染した可能性があると感じられた際は、早期に医師に相談し、治療を受けるよう心掛けてください。

4.つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、以下の点にご留意ください。
(1)デング熱は「蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど)」が媒介して感染します。ネッタイシマカは、日の出から日没までの昼間に活動しますので、外出される際は蚊除け対策が重要です。
(2)蚊の発生源となる溜まり水を処理し、蚊の発生を予防する(デング熱を媒介する蚊は、都市部の側溝、水たまり、植木鉢の水受け、空き缶に溜まった水でも発生するため、都会で流行することも多い病気です。)
(3)蚊取り線香等の駆除手段を用いる。
(4)外出の際は肌の露出を避け、虫除けスプレー等を使用する。
(5)感染の疑いがある場合には、速やかに病院で診察を受ける。
(6)身体の抵抗力を高めるため、栄養と睡眠を十分に摂る。

 ○参考情報:
  厚生労働省検疫所「デング熱」
   http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/09_dengu.html
  国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:デング熱」
   http://idsc.nih.go.jp/disease/dengue/index.html
  国立感染症研究所「デングウイルス感染症情報」
   http://www0.nih.go.jp/vir1/NVL/dengue.htm

2011年9月9日金曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:ジンナー廟周辺における反米抗議デモ実施に関する注意喚起

1 9月11日(日)午後4時30分,ジンナー廟及びその周辺において宗教政党(Jamaat-e-Islami)が集会及び行進を実施する予定です。

2 本デモは,米国における9.11テロの10周年を記念して行われる旨報じられています。事前の報道もあることから集会の規模が大きくなることが予想され,周辺道路が規制されることによる広範囲な渋滞と混乱も予想されます。

3 上記の他にも,引き続く電力不足や治安の悪化等に抗議する各団体によるデモ行動が市内各地で散発する可能性があります。

4 また,最近カラチ市内では幹線道路において渋滞で停車した車両に対する強盗事案(8月30日付「総領事館からのお知らせ」と同様の手口)が多発しているとの情報もあります。

4 つきましては,邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう,11日午後,同集会等が開催されるジンナー廟及びその周辺への外出を避けると共に,最新の情報に留意しつつ引き続き警戒心を保持していただくようお願いいたします。

2011年9月7日水曜日

デング熱の流行に伴う注意喚起

1.報道によれば、パンジャブ州及びシンド州を中心に、デング熱に感染した患者が急増しており、これまでに2000名程が感染した旨報じられています。
 デング熱の致死率は1%以下と言われていますが、デング熱患者の一部は重症化して、出血傾向がみられる「デング出血熱」となることがありますので、十分注意が必要です。
 現在、シンド州周辺にて洪水被害が出ていますが、洪水により蚊などの病害虫が大量発生しやすい環境になるので、デング熱のさらなる感染拡大が懸念されています。

2.「デング熱」について
(1)デング熱ウイルスを保有している蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど)に刺されることによって感染する。
(2)2~15日(通常は2~7日)の潜伏期を経て、突然の発熱で始まる。熱は38~40度程度で5~7日間持続し、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹を伴う。
(3)予防接種や予防薬はなく、特別な治療方法はない。

3.予防方法
上述のとおり、デング熱は「蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど)」が媒介して感染します。ネッタイシマカは、日の出から日没までの昼間に活動しますので、外出される際は蚊除け対策が重要となります。予防接種や予防薬は現在のところありませんので、蚊に刺されないようにすることが唯一の予防対策となります。

 つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、以下の点にご留意ください。

(1) 蚊の発生源となる溜まり水を処理し、蚊の発生を予防する(デング熱を媒介する蚊は、都市部の側溝、水たまり、植木鉢の水受け、空き缶に溜まった水でも発生するため、都会で流行することも多い病気です。)
(2)蚊取り線香等の駆除手段を用いる。
(3)外出の際は肌の露出を避け、虫除けスプレー等を使用する。
(4)感染の疑いがある場合には、速やかに病院で診察を受ける。
(5)身体の抵抗力を高めるため、栄養と睡眠を十分に摂る。

 ○参考情報:
  厚生労働省検疫所「デング熱」
   http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/09_dengu.html
  国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:デング熱」
   http://idsc.nih.go.jp/disease/dengue/index.html
  国立感染症研究所「デングウイルス感染症情報」
   http://www0.nih.go.jp/vir1/NVL/dengue.htm

2011年9月5日月曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:強盗(ガンポイント)事件発生に伴う注意喚起

1 8月30日(火)午後,カラチ市内カイダバード付近において,邦人が乗車する車両に対する強盗事件が発生しました。

2 被害者は車両にてポート・カシム地区からナショナルハイウェイを経由し,カイダバードからコランギ通りに入る途中,跨線橋上で渋滞により停車した際,徒歩で車両に近付いてきた2人組の男から銃を向けられ,財布や現金,携帯電話等が強奪されました。被害者は抵抗しなかったことから幸いにも身体への被害はありませんでした。

3 当館から発出した8月22日付の「お知らせ」にもありますとおり,当地においては、銃器を使用した強盗が極めて多発しており、過去にもナショナルハイウェイにおいて邦人が被害者となる強盗事件が発生しています。今般,事件が発生したカイダバードやコランギ通りが位置するランディやコランギ地域は,カラチ市内においても犯罪発生件数が多い場所の一つでもあることから,ビン・カシム方面へのルートとしては,交通量が多く,かつ警察官の多いシャラエ・ファイサル通りを使用することをお勧めします。

4 邦人の皆様におかれては、各種注意喚起を踏まえ、種々の対策を講じられていると思われますが、特に、郊外を移動する場合や多額の現金の授受を伴う場合は、当該犯罪に巻き込まれる、または狙われる危険性が高いことを改めて認識の上、引き続き細心の注意を払って行動してください。

5 また,今般の事件では幸いにも犯人が発砲しませんでしたが,同種事案では抵抗したために犯人から発砲され被弾する事件が多数発生していますので,不幸にも事件に遭遇してしまった場合は、決して抵抗せず、犯人の指示に従って下さい。所持金品に執着を示すことは思わぬ結果を招くことになりますので特にご留意願います。