2009年9月10日木曜日

お知らせ(北西辺境州チトラルにおけるギリシャ人略取事件)

1.報道等によれば、7日深夜、北西辺境州チトラルから南方35キロに位置するバンボレット村においてマスクを被り武装した集団が、当地に1995年から居住するギリシャ人男性のカラシュ開発プロジェクト従業員1名を略取する事件が発生しました。

2.チトラル警察によれば、25~30名の武装集団が護衛の警察官を射殺した上に及んだ犯行とのことですが、現在まで犯行声明は出されておらず、犯行主体等、事件の背景は未だ不明となっています。

3.つきましては、在留邦人の皆様におかれては、パキスタン国内の移動の際は、その是非を十分御検討いただくと共に、テロ事件、略取誘拐事件などの不測の事態に巻き込まれることのないよう、累次「お知らせ」にてお伝えしている以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報に留意しつつ、呉々も慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。

(1)近距離であっても、移動には可能な限り自家用車を利用し、特に深夜の一人歩きは避ける。

(2)郊外に赴く場合は、その地域の情報に十分な注意を払い、必要な場合には、十分な警備体制をとる。

(3)日常の行動パターンを画一化しない。通勤や買い物等に同じ経路や時間帯を使うのではなく、数パターンに使い分ける。

(4)行動予定を多くの人に知られないようにする。

(5)人目の少ない場所をできるだけ避ける。

(6)買い物等で外出する際も含め、常時、身近で信用のできるパキスタンの方と一緒に行動することをお勧めします。現地の言葉が分かる人ほど、周囲の異常を早く察知し、速やかにその場から離れることが可能となります。

(7)外出時には自宅周囲を家屋2階の窓等から点検して、不審者、不審車輌がいないか確認する。外出中も尾行や監視がないか注意する。

(8)車輌で移動している場合は、必ず窓を閉めてドアを施錠し、複数の者が乗車した車輌が常時後続していないか点検する。目的地到着後も、降車する前に不審者、不審車輌がいないか確認する習慣を身につける。

   また、不測の事態に巻き込まれることのないよう、最新の治安情勢の入手に努めるようにしてください。なお、誘拐事件に関しては、パンフレット「海外における誘拐対策Q&A」(http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_04.html)も併せて御参照ください。

以 上