2011年3月24日木曜日

出入国時の携行品に関する注意喚起について

 21日、ベナジール・ブット国際空港において、パキスタンを出国しようとしていた邦人男性が、機内預け荷物の中に弾丸型のキーホルダーを入れていたところ、空港警備員から航空機への搭乗を拒否される事案が発生しました。
 同男性は危険物と思われる所持品を所持していたとして、一旦、空港警備員により身柄を空港施設外へ移され、搭乗を予定していた航空機が出発した後、釈放されました。

 空港関係者によれば、本物の弾丸はもちろん、模造品の弾丸であっても、危険物として見なされ、所持していた者は航空機への搭乗は拒否するとしており、場合によっては、逮捕・拘留となるケースもあるとのことです。
 右状況から、一見して銃火器類として認識される可能性のある拳銃型、弾丸型の品物は、明らかに玩具として取り扱われる物(ライター、ボールペン、ライト、モデルガン等)であっても危険物として見なされる可能があります。また、今回のケースは機内持ち込みではなく、空港に入った直後の荷物検査にて事案が発生したところ、機内預け荷物にも十分ご注意願います。

 つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、出入国時の携行品については、危険物と疑われる可能性のある物品の持ち込み及び持ち出しは避けるよう、くれぐれもご注意ください。
また、パキスタンにおける持ち込み、持ち出し禁止品目は、わいせつ物、麻薬、各種武器、アルコール飲料等となっており、特に骨董品(ガンダーラ仏教美術品等)は厳に禁じられており、禁固刑が科せられることもあります。なお、カーペットなどは土産品として持ち出すことはできますが、購入先からの所得税番号の記載された領収書が必要となります。

 なお、万一、空港等において身柄を拘束された場合には、速やかにご家族乃至は所属先の関係者等にご連絡いただくと共に、当館領事警備班までご一報いただけますようお願いいたします。