2012年1月31日火曜日

最近の治安情勢に関する注意喚起

(平成24年1月27日付)

1 25日、カラチ市においてシーア派の弁護士が殺害される事件が発生しました。昨26日の報道によれば、イスラマバード警察は同事件を受け、モスク、聖廟、地方裁判所及び高等裁判所等の施設に対する警備を強化するとのことです。なお、警察当局によれば、既にラワルピンディの裁判所周辺に警察官を増員したとのことです。

2 20日付「大使館からのお知らせ」でお伝えしたとおり、2月初旬は国内各地において様々な宗教行事が開催されます。このような宗教行事が開催されている場所及び不特定多数の人が集まる場所では、不測の事態が生ずる可能性も否定できません。つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、こうした場所に可能な限り近づかない等、自身の安全対策にご留意ください。また、突発的な集会もあり得ますので、集会等を見かけたときは極力避ける等、危険回避に十分注意してください。

3 また、報道によれば、23日夜、パンジャブ州タキシラの高速道路インターチェンジ付近において、テロリスト2名が逮捕され、ライフルや手榴弾等の武器が押収されたほか、27日未明、ハイバル・パフトゥンハー州アボタバードにある軍士官学校が過激派によるロケット弾の攻撃を受けた旨報じられています。

4 さらに26日、イスラマバード及びラワルピンディに自爆テロを企図したテロリスト8名が潜入したとのマリク内相の発言もあります。

5 これまで、パキスタン国内各地において、爆弾テロや外国人を狙った誘拐・殺人事件が多発している旨累次お伝えしておりますが、在留邦人の皆様におかれましては、改めて不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき引き続き十分な注意を払い、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。
(1)テロの標的となりやすい場所(軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、宗教関連施設、学校関連施設)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(2)外出する際は極力短時間とするほか、周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら速やかにその場から離れる。
(3)検問所付近に待機車両が渋滞となるケースが散見されるが、極力渋滞の多い検問所付近の通行は避ける。