2013年6月24日月曜日

大使館からのお知らせ(北部地域における外国人旅行者に対する襲撃事件の発生について)


在留邦人の皆様へ
平成25年6月23日
在パキスタン日本国大使館

1.23日午前1時頃、ギルギット・バルチスタン地域のナンガ・パルバット山のふもとに位置するフェアリー・メドウ所在の宿泊施設に対する襲撃事件が発生しました。現地警察から確認した情報によりますと、この襲撃事件により外国人9名(ウクライナ人5名、中国人3名、ロシア人1名)及びパキスタン人2名が死亡したとのことです。なお、今回事件が発生したフェアリー・メドウは、当地北部地域の景勝地の一つとして外国人を含めた多くの旅行者が訪れる地域となっています。

2.現地警察当局は、今回の事件捜査を現在行っておりますが、犯人逮捕には至っていないところ、同地域に滞在する外国人等の旅行者の安全を考慮し、フェアリー・メドウに滞在する外国人に対し、滞在中の外出は基本的に控えるよう呼びかけています。また、今後の状況によっては、フェアリー・メドウ及び周辺地域に対して外出禁止令の発出等の可能性も考えられますので、同地域への渡航・滞在については十分注意をはらった行動を心掛けるようお願いいたします。

3.つきましては、邦人の皆様におかれましては、以下の注意事項を参考にしていただき、ご自身の安全に十分配慮した行動を心掛けるようお願いいたします。

(1)当地の各種報道等より最新の安全情報を入手するようにし、渡航・滞在先の状況によっては、渡航日程の変更、中止も考慮に入れた安全な行動を心掛ける。
(2)攻撃の標的となりやすい場所(宗教関連施設、軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、多数の欧米系の外国人が出入りする店舗等)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(3)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。
(4)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。

5.なお、上記注意点以外にも、当地で安全に滞在するための参考となる情報が以下のウェブサイトに掲載されておりますので、そちらもあわせてご確認下さい。

○当館ウェブサイト:
http://www.pk.emb-japan.go.jp/indexjp.htm

○外務省海外安全情報ウェブサイト(パキスタン):http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=011#header