在留邦人の皆様へ
平成28年3月28日
在パキスタン日本国大使館
~大使館からのお知らせ~
(イスラマバード市内での抗議活動に関する注意喚起)
1 27日,パンジャブ州知事(当時)を殺害した罪で先般死刑が執行されたムムターズ・カードリー元警護官の没後40日目の宗教的行事(「チェヘラム(chehlum)」※40日目より前倒して行われることが多い)がラーワルピンディ市内で行われ,その後,同元死刑囚を擁護する抗議活動家がイスラマバード市内に移動し通行規制にあたっていた治安当局との間で衝突が発生しました。また,一部の抗議活動が暴動に発展したことから,軍が出動する事態となりました。28日現在,事態は沈静化しましたが,同抗議活動家は抗議活動の場所を大統領府前路上(いわゆる「Dチョーク」付近)に移し,同場所にて座り込み抗議活動を行っています(別添地図参照)。
2 現在,同場所付近には多数の治安当局の部隊関係者が配備さえ厳重な警備体制が敷かれています。これに伴い,付近の道路ではコンテナが設置される等により通行規制が行われています。また,携帯電話のサービスも停止されています。
3 つきましては,在留邦人の皆様におかれましては,今回の抗議活動が不測の事態に発展,またはこの機会を捉えたテロ事件が発生する可能性も否定出来ないことから,これら抗議活動が行われている場所には近づかないようお願い致します。またイスラマバード以外にお住まいの方におかれても,以下の注意事項を参考に慎重な行動をとっていただくようお願い致します。
(1) 当地の各種報道等により最新の情報を入手し安全な行動を心掛ける。
(2) 抗議活動や集会が行われている場所には近づかない。また,市内移動途中等に抗議活動や集会を確認した場合は,速やかにその場から離れる。
(3) 本件抗議活動以外にも,テロの標的となりやすい場所(報道機関,宗教関連施設,政府機関,軍・警察等治安当局関連施設)にも出来るだけ近づかない。また,その他の場所(外国資本の有名ホテルやファースト・フード店を含んだ海外関連施設,レストランやマーケット等)での用件についても短時間で効率的に行なうように心掛け,常に周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知した場合には,速やかにその場から離れるようにする。
4 同抗議活動の収束の見通しは不明ですが,今後も携帯電話サービスの利用制限が実施される可能性が考えられますので,他の連絡手段(固定電話,インターネット等)の確保についてもご留意願います。
5 なお,上記注意点以外にも,当地で安全に滞在するための参考となる情報が以下のウェブサイトに掲載されておりますので,そちらもあわせてご確認下さい。
○当館ウェブサイト:
○外務省海外安全情報ウェブサイト(パキスタン):