2016年6月3日金曜日

大使館からのお知らせ(ラマダン期間中の各種注意事項等について)

在留邦人の皆様へ
平成28年6月3日
在パキスタン日本国大使館

~大使館からのお知らせ~
(ラマダン期間中の各種注意事項等について)

 当国では、6月7日(火)又は8日(水)よりラマダン(断食月)となる予定です。在留邦人の皆様におかれましては、以下の注意点に十分ご留意の上、安全な滞在に努めて頂けますようお願いいたします。

1.テロ等に関する注意事項
 これまでのお知らせにおいてテロ攻撃の脅威情報に関する各種注意喚起をおこなっておりますが、最近でも、教育機関への脅威情報があり、パンジャブ州の多くの学校では夏期休業期間を繰り上げています。外国人を狙ったテロ事件としては、カラチにおいて中国人技術者が被害に遭った事件も発生しています。また、外国人も利用するホテルや商業施設における脅威情報も引き続きあります。
 このような状況から、ラマダン期間中にもテロ攻撃等の発生の可能性は引き続き否定出来ませんので、以下の注意点を参考に安全に配慮した行動をお願いいたします。
(1)当地の各種報道等より最新の安全情報を入手するようにし、安全な行動を心掛ける。
(2)攻撃の標的となりやすい場所(宗教関連施設、政府機関、軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、報道機関には出来るだけ近づかないようにし、その他の場所(外国資本等のホテルやファースト・フード店、国連関係機関、レストランやマーケット等)での用事についても、短時間で効率的に行なうように心掛け、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知した場合には、速やかにその場から離れるようにする。
(3)宗教行事や集会が行われている場所には、決して近づかない。
(4)移動途中等に集会等に遭遇した場合には、速やかにその場から離れる。

2.自動車運転の際の注意
 ラマダン期間中、イスラム教徒は一部の人々(妊婦、疾病者、子供等)を除いて、日の出から日没までの間、一切の飲食を絶ちます。ラマダン期間中の夕方頃はイフタール(日没後にとる食事)のため、家路を急ぐあまり車のスピードの出し過ぎ、注意力の散漫等が相まって、交通事故が多発する傾向にあります。更に、交通事故が発生した場合、双方の運転手はもとより、野次馬までもが異常な興奮状態に陥り、過去には集団で暴行を加えて死傷事件に発展したケースもありました。
ついては、自動車を運転する際は、車間距離を十分にとり、細心の注意を払い運転することはもちろん、普段以上に他車の動きにも気を配ることが大切です。また、運転手を雇用している方は、運転手の精神状態、仕草、様子をよく観察し、興奮している場合には諫める必要があります。

3.一般犯罪に対する注意
 ラマダン期間中は、一般犯罪が増加する傾向にあります。車両盗難、車上荒らし、押込強盗、路上強盗、窃盗等一般犯罪の増加が予測されることから、普段よりも防犯対策に意識を向け、一般犯罪被害に遭わないようご注意ください。
マーケットなどに車両を駐車する場合は、窓を閉めた上、必ず施錠するよう注意してください。運転手を雇用している方は、運転手に車両を監視するよう指導することをお勧めします。近年、市内においても、車両盗難や車上荒らしが発生していますので、車両を離れる際は貴重品を車内に置かず、施錠を徹底するよう心掛けてください。
また、旅行等で長期不在となる場合、現金や貴重品の管理には十分に注意し、玄関、窓ガラス、各部屋の施錠を確実に行うよう留意してください。使用人を雇用している方は、いかなる理由があっても、見知らぬ第三者を勝手に住居内に立ち入らせないよう指導することをお勧めします。

4 なお、上記注意点以外にも、当地で安全に滞在するための参考となる情報が以下のウェブサイトに掲載されておりますので、そちらもあわせてご確認下さい。
○当館ウェブサイト:
○外務省海外安全情報ウェブサイト(パキスタン):