2010年11月6日土曜日

不振な航空貨物の発見に伴う各国空港検査体制の強化等について

1.5日、日本外務省より、各国空港における検査体制の強化に関する広域情報が発出されましたので、ご参考までに以下のとおりお知らせします。
  なお、当地報道によれば、パキスタン政府は本件事態を受け、国内の国際空港において、テロに対する警戒態勢を敷いた旨報じられています。

2.また、4日夕刻、イスラマバード国際空港近くにて、バイクに乗った男性2人による現金等所持品を狙った強盗事件が発生しています。現在、同空港はサウジアラビア・メッカへ向かう巡  礼者などの利用が多く、空港までの道路や空港施設内は大変混雑しており、こうした犯罪が再発する可能性も否定できません。

3.つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、送迎を含め、空港の利用を予定されている方は、空港施設前のロビーなど人の多く集まる場所では携行荷物等十分注意されるとともに、人混みではテロや襲撃事件等が発生する可能性もありますので、その場に長時間留まらず、速やかに行動されるようご注意ください。

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                             ~渡航情報(広域情報)~

(件名)不審な航空貨物の発見に伴う各国空港検査体制の強化について

(内容)
1 報道等によると、10月28日夜、英国のイースト・ミッドランド空港において、また、翌29日アラブ首長国連邦のドバイ空港において、イエメン発米国宛の航空貨物の中から爆発物が発見されました。本件については現在捜査中で、犯人等の詳細は不明ですが、国際テロ組織アル・カーイダが過去に用いた手口と酷似しているものとみられています。また、ドバイ警察と英当局は10月30日、貨物に強力な爆薬が含まれており、爆発していた可能性があるとしています。

2 これらの事件を受けて、現時点までに各国は、イエメンからの航空貨物の停止、空港における保安検査の強化等の緊急措置を講じています。例えば、貨物の最終目的地であった米国では、国土安全保障省が10月29日付のプレスリリースで、航空貨物検査や空港保安検査等の保安体制を強化するとして、空港利用者に対して身体検査、爆発物探知犬チームによる検査、最新鋭の全身スキャナーによる検査等、複数の保安検査が行われる可能性があると発表しています。また、同時に国民に対して、不審物を発見した場合には当局に知らせるよう注意喚起しています。

3 そのため、各国の空港における保安検査は、従来よりも時間をかけて行われる可能性があり、海外の空港を利用される際は、常に運航状況を把握した上で時間的余裕をもって空港に向かうことをお勧めします。各国空港の保安検査等については、空港当局や航空会社、旅行代理店に照会するなど、最新情報を入手するよう努めてください。

4 なお、外務省では、「海外安全ホームページ」(http://www.anzen.mofa.go.jp/) において「広域情報」、「スポット情報」、「危険情報」、「テロ概要」等を掲載し、世界各国・地域毎のテロ情勢や注意事項をお知らせしていますので、海外に渡航される方は、渡航前にこれらの情報を参照してください。

(問い合わせ先)
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3496
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311
○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省 海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/
       http://www.anzen.mofa.go.jp/i/(携帯版