1.2月11日(金)、イスラマバード市内G9地区(ロータス・ロード周辺)において、スンニ派による大規模な集会が行われる予定です。同集会は礼拝後に行われる模様であり、警察当局は同地区周辺において厳戒態勢を敷いて警備にあたっています。
また、同12日(土)午後3時頃、同市内G6/2地区にあるシーア派宗教施設マルガジ・イマーム・バーグ(Markazi Imam Bargah)及びラワルピンディ市内ボハル・バザール(Bohar Bazaar)等において宗教行事が行われる予定です。警察関係者等によれば、イスラマバード市内においては同施設内で行事が行われ、デモ行進等は行われないとのことですが、ラワルピンディ市内においては警察当局による交通規制が行われ、マリー・ロードの一部が封鎖される可能性もあるとのことです。
過去にはこのような宗教行事を巡り、シーア派とスンニ派間で死傷者を伴う衝突も発生しているほか、
この機会を捉え、テロ事件が発生する可能性も否定できません。ついては、このような宗教行事が開催されている場所及び不特定多数の人が集まる場所では、不測の事態が生ずる可能性も否定できませんので、可能な限り近づかない等自身の安全対策にご留意ください。
2.また、1月27日にラホールで起きた米国総領事館関係者によるパキスタン人銃撃事件につき、その後も事件の処理を巡り、米国・パキスタン両国の関係が緊迫しています。米国人のみならず、外国人一般にも危害や干渉が及ぶ危険がありますので、不特定多数の人が集まる場所には極力近づかないよう注意してください。
3.つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、テロ事件等不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の点に十分な注意を払い、個々人における安全対策・危機回避に努めてください。
(1)テロの標的となりやすい場所(軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、宗教関連施設、学校関連施設)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(2)外出する際は極力短時間とするほか、周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら速やかにその場から離れる。
(3)検問所付近に待機車両が渋滞となるケースが散見されるが、極力渋滞の多い検問所付近の通行は避ける。