2012年8月17日金曜日

大使館からのお知らせ(テロ攻撃に関する注意喚起)


在留邦人の皆様へ
平成24年8月16日
在パキスタン日本国大使館

~大使館からのお知らせ~
(件名)
テロ攻撃に関する注意喚起
(内容)
1.     16日午前2時頃、パンジャブ州アトック地区のミンハス空軍基地(注:報道では土地の名前を使ってカムラ基地と呼ばれている)にて、武装勢力による襲撃事件が発生し、少なくとも軍関係者1名が死亡、襲撃を実行した武装勢力8名全員が殺害された旨報じられています
また、本事件について、パキスタン・タリバーン運動(TTP)が犯行声明を出したとの報道もあります。

2.     なお、TTPは、先月12日にも、警察官の居住施設に対する襲撃事件を実行しており、多くの犠牲者が出ています。

3.     先に、8月3日付「大使館からのお知らせ」にて注意喚起しておりますが、TTP最高指導者であるハキムッラー・マスードは、「パンジャブ州、特にラホールにおける空軍基地、軍統合情報局(ISI)、軍情報部(MI)、内閣情報局(IB)、テロ対策局(CID)等へのテロ攻撃の実行を決定した」旨報じられており、今後、更なる治安の悪化が懸念されています。
なお、パキスタン国内に所在する主な空軍基地は、今回事件が発生したア
トック地区の他、パンジャブ州ラホール、ラワルピンディ、ムルタン、サルゴダ、ミヤンワリ、ハイバル・パフトゥンハー州ペシャワル、ノウシェラ、シンド州カラチ、ジャコババード、及びバロチスタン州クエッタ等の都市に所在していますので、こうした空軍基地等関連施設には絶対に近づかないようご注意ください。

4.     つきましては、こうした情勢を踏まえ、TTP等過激派武装勢力による犯行の可能性は否定できませんので、在留邦人の皆様におかれましては、テロ事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。

(1)テロの標的となりやすい場所(軍(特に空軍基地等関連施設)・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、宗教関連施設)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。
(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。
(4)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。
(5)GTロードなど幹線道路であっても夜間の長距離移動は極力避け、移動にあたってはできるだけ明るい時間帯を選ぶよう注意する。その際も、トラック、デポ(多数のトラックが駐車・待機している区画)付近への立ち寄りは避ける。
                                  以上