2012年8月4日土曜日

大使館からのお知らせ(ラホールにおけるテロ攻撃に関する注意喚起)

在留邦人の皆様へ                                                         平成24年8月3日                                                  在パキスタン日本国大使館      
        
(件名)    ラホールにおけるテロ攻撃に関する注意喚起

(内容)1.1日深夜、パンジャブ州ラホールのバダミ・バーグ地区にある果物市場において、二度の爆発が発生し、少なくとも23人が負傷しました。 また、ラホールにおいては、先月12日、パキスタン・タリバーン運動(TTP)が、警察官の居住施設に対し発砲し、9人が死亡、警察官8人が負傷する事件が発生しています。 2.さらに、報道によれば、TTP最高指導者であるハキムッラー・マスードは、「パンジャブ州、特にラホールにおける空軍基地、軍統合情報局(ISI)、軍情報部(MI)、内閣情報局(IB)、テロ対策局(CID)等へのテロ攻撃の実行を決定した」旨報じられており、今後、治安の悪化が懸念されています。 3.これまでも、TTPは、先月16日午前、ハイバル・パフトゥンハー州バンヌー郡において、治安機関への襲撃を実行しており、後に犯行声明を出しています。 4.つきましては、こうした情勢を踏まえ、ラホールにおけるTTP等過激派武装勢力による犯行の可能性は否定できませんので、在留邦人の皆様におかれましては、テロ事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。(1)テロの標的となりやすい場所(軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、宗教関連施設)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。(4)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。(5)GTロードなど幹線道路であっても夜間の長距離移動は極力避け、移動にあたってはできるだけ明るい時間帯を選ぶよう注意する。その際も、トラック、デポ(多数のトラックが駐車・待機している区画)付近への立ち寄りは避ける。                                    以上