2012年7月23日
在カラチ日本国総領事館
在留邦人の皆様へ
総領事館からのお知らせ
(件名)
中国総領事館付近における爆弾テロの発生に伴う注意喚起
(内容)
1 当地報道によりますと,本日午前, カラチ市内クリフトン地区中国総領事館付近路上のバイクに仕掛け られた爆弾による爆弾テロ事件が発生し, 付近駐車中の車両やバイクが破壊され, 建物の窓ガラスが割れるなどの被害が出ています。場所は, ドルメンモールから北方約400メートル,イスラム聖者廟「 アブドゥッラ-・シャー・ガジ」 から南東方約400メートルの地点です(別添地図参照)。
2 7月12日にもお知らせしたとおり,最近カラチ市内では, 爆弾によるテロ(爆発前に処理されたものも含む) が下記のとおり頻発しており, 市内全体でテロの脅威が高まっている状況になっていると言えます 。
(1) 7月11日:バルディア地区におけるパキスタン宇宙・ 上層大気圏研究委員会職員を乗せたバスを標的とした爆弾テロ
(2) 7月15日: カイダバード地区におけるレンジャー車両を標的とした簡易型爆弾 (IED)による爆弾テロ
(3) 7月16日: カラチ市北部スーパーハイウェイ沿いレンジャー本部付近における 簡易型爆弾(IED)の発見及び爆発物処理部隊による処理
(4) 7月18日: ニューカラチ地区におけるレンジャー車両を標的とした簡易型爆弾 (IED)による爆弾テロ
(5) 7月20日:グルシャン地区大学通りにおける簡易型爆弾(IED )の発見及び爆発物処理部隊による処理
3 つきましては,邦人の皆様におかれましては, テロ事件等不測の事態に巻き込まれることのないよう, これまでに発出されているパキスタン各地域及び周辺国に関する危 険情報、スポット情報等をよく確認した上で、 以下の点につき十分な注意を払い、慎重な行動を心掛け、 身の回りの安全対策・危機回避に努めてください。また、 会社や団体等組織に属する邦人の皆様は、 本件につき組織内で情報共有を行ってください。
(1)自身の日々の滞在先、訪問先、緊急連絡先等を所属会社、 所属団体、家族等に伝達しておくとともに、万が一の事態に備え、 携帯電話等の連絡手段を常時携帯してください。
(2) テロの標的となりやすい場所(外国関連施設、 外国系有名ホテルやファスト・フード店を含む欧米関連施設、 政府機関・軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、 宗教関連施設)にはできる限り近付かないでください。
外国人の多く集まる場所や外国人が多く利用する商業施設等の利用 は短時間とし、長時間の滞在は極力控えてください。
(3)マーケット、駅、バス停等の人が集まる場所での用事は、 短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、 不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れてください。 また、 特に人が多く集まる夜間の時間帯は極力避けるよう心掛けてくださ い。
(4) デモや集会を見かけたら絶対に近付かず、 その場から速やかに退避してください。
(5)パキスタンで各種事業を行う場合には、安全面の情報収集・ 分析を常に怠らないことはもちろんのこと、 その事業実施の必要性とリスクを比較の上、 実施することになった場合には、 事務所及び活動現場の警備を強化する等十分な安全対策を講じてく ださい。
(6)鉄道、 バス等の不特定多数の人が利用する公共交通機関の利用は極力避け てください。
(7) 車両等にて長距離を移動される場合、 幹線道路であってもできるだけ明るい時間帯を選び、 日没後の移動は極力避けることをお勧めします。その際も、 トラック・デポ(多数のトラックが駐車・待機している区画) 付近への立ち寄りは避けてください。また、郊外に赴く場合には、 その地域の情報に十分注意を払い、必要な場合には、 十分な警備体制をとってください。
(8)テロリストは身近なところに潜んでいることを念頭に、 目立つ行動や騒がしい行為は極力控えてください。
4 万一、緊急事態に遭遇した場合には、 以下の点を心掛けてください。
(1) 不審物を発見した場合、「触らない、踏まない、蹴飛ばさない」 を遵守し、すぐにその場を離れ、警察等関係機関へ通報する。
(2) 不審物が小さくても決して軽視せず、避難措置を最優先に行う。
(3) 身近で爆発音を聞いたら、姿勢を低くして周囲の状況を確認後、 安全な場所へ避難する。 第一の爆発をおとりにして第二の爆発が起こる可能性もあるので、 決して爆発現場へは近づかない。
(4) 広場や公園などの見通しのきく場所に避難し、 雑踏には逃げ込まない。
以上