2012年7月9日月曜日

大使館からのお知らせ(NATO軍補給路再開に対する抗議デモに関する注意喚起)


平成24年7月9日
                                   在パキスタン日本国大使館
在留邦人の皆様へ
                 ~大使館からのお知らせ~
(件名)
    NATO軍補給路再開に対する抗議デモに関する注意喚起
(内容)
1.現在、パンジャブ州ジェーラム郡にて、NATO軍補給路再開に抗議するデモ行進が行われており、本9日夕刻には、ラワルピンディ市を経て、イスラマバード市内へ到着する見込みとなっています。
 警察当局によれば、現在、デモ隊の規模は1万2千人程となっており、今後、さらに増大する可能性も否めないとのことです。また、イスラマバード及びラワルピンディ市においては、警察当局による交通規制が行わる模様であり、交通渋滞を招く可能性もあることから相当な混乱が予想されます。

2.また、7月4日付、「大使館からのお知らせ」にて注意喚起しておりますが、今回のNATO軍補給路再開を受け、パキスタン・タリバン運動(TTP)は、「パキスタン全土においてNATO軍への補給物資を運搬するトラックを攻撃する」旨警告しており、テロ事件など不測の事態が起こる可能性も否定できない状況です。

3.さらに、最近では、反米、反政府、反テロ、頻発する停電等に対する様々なデモや集会が各地で行われていますが、デモの形態によっては、参加者が暴徒化するおそれがあります。また、デモに限らず、人の多く集まる場所では常にテロの危険性が排除出来ないことから、デモ行進や集会会場には絶対に近づかないよう注意してください。

4.つきましては、在留邦人の皆様におかれては、累次お知らせにてお伝えしておりますが、騒乱やテロ事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。

(1)テロの標的や騒乱行為のきっかけとなりやすい場所(軍・警察・裁判所等法執行機関及び治安施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。
(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。買い物等、外出時の行動は極力短時間とする等、十分な安全対策を講ずる。
(4)検問所付近に待機車両が渋滞となるケースが散見されるが、極力渋滞の多い検問所付近の通行は避ける。
(5)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件等の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。
                                                                             
                                                                                                                        以 上