在留邦人の皆様へ
2013年11月3日
在パキスタン日本国大使館
大使館からのお知らせ
米国の無人攻撃機によるTTP代表殺害に伴う注意喚起
1.1日、武装勢力「パキスタン・タリバン運動」(TTP)のハキムッラー・マスードTTP代表が、北ワジリスタン管区ミランシャーの郊外で米国の無人機の攻撃を受け、死亡したと報道されました。また、パキスタン全国各地でイスラム教スンニ派宗教団体等が無人機による攻撃を非難する抗議デモ・集会等を行っているとの報道もなされています。
2.この事件を受け,イスラマバード、ラホール及びペシャワル等の主要都市では警備体制が引き上げられ、通常以上の警備措置が実施されています。
3.本年5月29日には、ワリ・ウル・ラヘマンTTP幹部が米国の無人攻撃機による攻撃で殺害され、その後、6月23日にギルギット・バルティスタン地域のナンガ・パルバット山麓において、TTP関係組織による外国人を標的とする報復テロが発生しました。このことから、今後、TTPによる報復攻撃等が発生する可能性が考えられます。
4.つきましては、邦人の皆様におかれましては、以下の注意事項を参考に、ご自身及の安全に十分配慮した行動を心掛けていただけますようお願いいたします。
(1)当地の各種報道等より最新の安全情報を入手するようにし、安全な行動を心掛ける。
(2)攻撃の標的となりやすい場所(宗教関連施設、軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、多数の欧米系の外国人が出入りする店舗等)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(3)レストラン、マーケット及びバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知した場合には、速やかにその場から離れる。
(4)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。