在留邦人の皆様へ
平成26年7月15日
在パキスタン日本国大使館
~大使館からのお知らせ~
(外国人に対する脅威情報に関する注意喚起)
1 本件に関し、当館では従来当地におけるテロ攻撃の標的として欧米関連施設の他、多数の欧米系外国人が出入りする店舗等に出来るだけ近づかないよう注意を呼びかけているところですが、今般、当館では複数の当地治安当局から、当地に駐在している中国人及び同権益に対する脅威が高まっているとの情報に接しました。また、最近の報道においても、パキスタン国内に滞在している中国人に対する脅威が高まっているとも報じられています。特に、イスラマバード、ラホール、カラチ及び多くの中国人がインフラ整備等に従事するギルギット・バルチスタン(GB)地域において脅威が高まっているとして、当局は中国人等に対する警備措置の強化を図っているとのことです。
2 本年5月には、ラホールからバロチスタンへ向かっていた中国人観光客が誘拐される事件が発生しました。また、昨年6月、ナンガ・パルバッド山麓の宿泊施設において外国人登山客9名が殺害される事件が発生しましたが、最新の報道によると、登山客の一人である中国系米国人を誘拐することが目的であったものの、同人に抵抗されたため9名の殺害に至ったとの報道がされました。最近では、イスラマバード在住の中国人に対する脅威情報がある旨報道もされています。さらにこのような状況の中、国際テロ組織の一派が、パキスタン国内での対中テロの実施を呼びかける動きも見られます。
3 在留邦人の皆様におかれましては、上記の情報を踏まえ、不測の事態に巻き込まれることのないよう十分な注意を払うとともに、最新の治安情勢に関心を向けるなど、個々人における安全対策に心掛けて下さい。またGB地域は、危険情報「渡航の延期をお勧めします。」を発出している地域ですが、上記の情報も踏まえ、どのような目的であれ、当面立ち入ることのないようお願いいたします。
4 なお、上記注意点以外にも、当地で安全に滞在するための参考となる情報が以下のウェブサイトに掲載されておりますので、そちらもあわせてご確認下さい。
○当館ウェブサイト:
http://www.pk.emb-japan.go.jp/indexjp.htm
○外務省海外安全情報ウェブサイト(パキスタン):
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=011#header