2016年7月1日金曜日

大使館からのお知らせ(イード期間中の各種注意事項について)

在留邦人の皆様へ
平成28年7月1日
在パキスタン日本国大使館

~大使館からのお知らせ~
(イード期間中の各種注意事項について)

 本年のイード(Eid-ul-Fitr)に係る休日が、7月5日(火)~8日(金)になる予定である旨当国政府より発表されました。
 イード直前や期間中には、帰省等のための買い出しや旅行のため、マーケットを含めた商業施設、銀行、空港付近は大変な混雑になることが予想されます。これら多くの人々が集まる場所は、テロの標的となりやすくなるだけではなく、スリやひったくりなどの一般犯罪被害にあうおそれがあるほか、車両の盗難・車上荒らしなど、駐車中の車に対しても十分な注意が必要です。
 また、この時期には、帰省等により留守にする家が多くなるため、留守宅を狙った「空き巣」が毎年多く発生しています。
 つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、以下の注意点に十分留意の上、危険回避に努めていただけますようお願いいたします。

1.テロ等に関する注意事項
 これまでのお知らせにおいても、テロ攻撃の脅威情報に関する各種注意喚起をおこなっておりますが、ラマダン後のイード期間中においても、テロ攻撃等の発生の可能性は引き続き否定出来ませんので、以下の注意点を参考に安全に配慮した行動をお願いいたします。
(1)当地の各種報道等より最新の安全情報を入手するようにし、安全な行動を心掛ける。
(2)攻撃の標的となりやすい場所(宗教関連施設、政府機関、軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、報道機関には出来るだけ近づかないようにし、その他の場所(外国資本等のホテルやファースト・フード店、国連関係機関、レストランやマーケット等)での用事についても、短時間で効率的に行なうように心掛け、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知した場合には、速やかにその場から離れるようにする。
(3)宗教行事や集会が行われている場所には、決して近づかない。
(4)移動途中等に集会等に遭遇した場合には、速やかにその場から離れる。

2.一般犯罪に対する注意
 イード期間直前や期間中は、一般犯罪が増加する傾向にあります。また、旅行等で長期に自宅等を不在にする場合、現金や貴重品の管理には十分に注意し、玄関、窓ガラス、各部屋の施錠を確実に行うよう留意してください。

(一般犯罪対策)
(1)夜の遅い時間帯や早朝の外出は極力避ける。
(2)外出する場合は近い距離であっても車を利用し、買い物などの用事は短時間ですませることを心掛ける。
(3)買い物等でやむを得ず人の多く集まる場所に行く場合には、貴重品はズボンのポケットなど、盗まれやすいところには保管しないように心掛け、携行品は出来るだけ手や体から離さないようにする。
(4)駐車する場合は、警備員のいる駐車場を極力利用するようにし、車の乗降時は周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら速やかにその場から離れる。乗車中は必ずドアロックをして、すべての窓を閉める。

(空き巣等の対策)
(1)留守時はもちろんのこと、在宅時であっても必ず施錠する。
(2)来訪者がきた場合、門・ドアを開ける前に必ず相手の身分事項や用件を確認する。警備員がいる場合には、独自の判断で門扉を開けないよう指導する。
(3)使用人を雇用している場合、いかなる理由があっても第三者を勝手に敷地内(使用人部屋を含む)に立ち入らせないよう指導する。
(4)貴重品は、一見しただけでは分かりづらい、施錠できる場所に保管する。
(5)在宅中に不幸にして強盗に遭った場合には、被害を大きくしないためにも決して抵抗しない。

3.なお、上記注意点以外にも、当地で安全に滞在するための参考となる情報が以下のウェブサイトに掲載されておりますので、そちらもあわせてご確認下さい。

○当館ウェブサイト:
http://www.pk.emb-japan.go.jp/indexjp.htm
○外務省海外安全情報ウェブサイト(パキスタン):
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=011#header