2011年1月20日木曜日

自動車盗難の新たな手口に関する注意喚起

1.イスラマバード警察によれば、以下の2件の手口による自動車盗難及び強盗事件が散見されているとのことです。

(1)自動車の後部ガラスに紙片を貼り付け、運転者が紙片を取り除こうと降車した隙に、自動車を窃取するもの。

(2)夜間、フロントガラスに生卵を投げつけて視界不良に陥らせ、運転者が降車した隙に自動車を窃取、若しくは、運転者及び同乗者に対して強盗を行うもの。

2.万が一、右状況になった際は、

(1) に関しては、紙片に気付いたとしても、運転に大きな支障を及ぼさない限り降車せず、安全な場所まで走行するようにしてください。また、第三者が紙片につき 指摘した場合は、右人物も自動車窃盗犯の仲間である可能性が高く、仲間が自動車を窃取する機会を伺っていると考えられるため、特に注意が必要です。

(2)に関しては、ワイパー及びウォッシャー液を利用すると、生卵が白濁化し、視界が完全に奪われるため、ワイパー等を作動させることなく、走行に大きな支障が無い限り、安全な場所まで走行するようにしてください。

  いずれにしても、慌てて車外に飛び出さず、冷静に周囲の状況を確認した上で行動するようにしてください。

3. 日本においても、高級車にわざと追突して運転者が降車した隙に、他の仲間が自動車を窃取し、追突した者も逃走する手法の自動車盗難が多発しています。自動 車から離れる時は、事故等の突発事案の場合でも必ずエンジンを停止させ、窓も完全に閉めていることを確認してから、自動車の鍵を抜き取り降車するようにし てください。また、自動車から離れる際は必ず施錠するほか、財布や貴重品を外部から見えるところに保管せず、必ず自分で携行するようにしてください。

4. ついては、在留邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に 心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。また、パキスタン各地に危険情報が発出されている他(海外安全ホームページ www.anzen.mofa.go.jp
)、累次「大使館からのお知らせ」にて注意喚起している内容も再度御確認ください(過去の「大使館からのお知らせ」バックナンバーは、当館HPwww.pk.emb-japan.go.jp)からも参照可能です)。

  また、領事の一般手続き案内については、当館HP(www.pk.emb-japan.go.jp)日本語版より「パキスタンで生活をするのに欠かせない様々な事務手続き等のご案内」をご覧ください。