1. テロに対する注意
本年は、8月2日頃よりラマダンに入ります(注:現時点では、8月2日又は3日が有力)。過去には、その前後を含め、ラマダン期間にテロ事件が発生しています。都市部、地方を問わず、人が多く集まる場所やテロの標的となり得る施設には極力近寄らないようご注意ください。
2.運転の際の注意
ラマダン期間中、イスラム教徒は一部の人々(妊婦、疾病者、子供等)を除いて、日の出から日没までの間、一切の飲食を絶ちます。ラマダン期間中の夕方頃はイフタール(日没後にとる食事)のため、家路を急ぐあまりスピードの出し過ぎ、注意力の散漫等が相まって、交通事故が多発する傾向にあります。更に、交通事故が発生した場合、双方の運転手はもとより、野次馬までもが異常な興奮状態に陥り、過去には集団で暴行を加えて死傷事件に発展したケースもありました。
ついては、自動車を運転する際は、車間距離を十分にとり、細心の注意を払い運転することはもちろん、他車の動きにも気を配ることが大切です。また、運転手を雇用している方は、運転手の精神状態、仕草、様子をよく観察し、興奮している場合には諫める必要があります。
3. 一般犯罪に対する注意
ラマダン期間中は、一般犯罪が増加する傾向にあります。車両盗難、車上荒らし、押込強盗、路上強盗、窃盗等一般犯罪の増加が予測されることから、普段よりも防犯対策に
意識を向け、一般犯罪被害に遭わないようご注意ください。
マーケットなどに車両を駐車させる場合は、窓を閉めた上、必ず施錠するよう注意してください。運転手を雇用している方は、運転手に車両を監視するよう指導することを
お勧め します。近年、市内においても、車両盗難や車上荒らしが発生していますので、車両を離れる際は貴重品を車内に置かず、施錠を徹底するよう心掛けてください。
また、旅行等で長期不在となる場合、現金や貴重品は部屋に置かず、玄関、窓ガラス、各部屋の施錠を確実に行うよう留意してください。使用人を雇用している方は、いかなる
理由があっても、第三者を勝手に住居内に立ち入らせないよう指導することをお勧めします。
以 上