2014年5月7日水曜日

大使館からのお知らせ(パキスタン等から国外へのポリオの拡大・輸出に関するWHOの勧告)

在留邦人の皆様へ
平成26年5月7日
在パキスタン日本国大使館

~大使館からのお知らせ~
(パキスタン等から国外へのポリオの拡大・輸出に関するWHOの勧告)

1.5日、世界保健機関(WHO)はポリオウィルスの輸出・拡大を防止する勧告を発表しました(勧告の内容は以下のリンクより確認いただけます)。

2.同発表では10カ国がポリオを輸出するリスクのある国とされており、そのうち、パキスタン、シリア、カメルーンの3カ国については、当該国の居住者と当該国に長期滞在する者(例:4週間以上)が国外に渡航する場合、渡航前12ヶ月から4週間までの期間にポリオワクチンの接種を受けることを確実にするべきあると勧告しています。また、パキスタンを含む当該国政府は、国外渡航前の指定期間にワクチンを接種していない者が、急に国外に渡航する場合に備え、出国時にワクチン接種が出来ることを確保すべきである、としています。

3.今回のWHOの勧告を受け、パキスタン政府でも国外渡航者への今後の対応について検討がなされています。具体的な対応が決定され次第当館からも関連情報について改めてお知らせいたしますが、在留邦人の皆様におかれましても、パキスタン政府の発表や各種報道等により最新情報を入手するよう心がけていただくとともに、「パキスタンにはポリオウィルスが存在する」ということを認識していただき、日頃の健康管理を行うようお願いいたします。

○ WHO声明URL
http://www.who.int/mediacentre/news/statements/2014/polio-20140505/en/#
○ 厚生労働省検疫所URL
http://www.forth.go.jp/topics/2014/05071601.html
http://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2014/05071419.html
○ 参考情報
・本年1月1日以降、パキスタン国内において、59人の乳幼児にポリオ(小児麻痺)発症が確認されています(5月1日現在、WHO発表。)。
・地域別の発症人数内訳は次のとおりです。
 連邦直轄部族地域(注) 46人(このうち40人が北ワジリスタン管区での発症)
 ハイバル・パフトゥンハー(KP)州 9人(バンヌー郡5人,ペシャワール郡4人)
 シンド州 4人(すべてカラチ市)
(注:アフガニスタンと国境を接するパキスタン北西部のFederally Administered Tribal Areas (FATA)を指す。)