2014年10月31日金曜日

大使館からのお知らせ(イスラム教シーア派宗教行事(アシュラ)に関する注意喚起)

平成26年10月31日
在パキスタン日本国大使館
在留邦人の皆様へ

大使館からのお知らせ
イスラム教シーア派宗教行事(アシュラ)に関する注意喚起

1 パキスタンでは、10月26日よりムハッラム月に入りました。過去には、ムハッラム月の最初の10日間(今回は11月4日(火)まで)、シーア派宗教施設(イマームバーラ)等を狙ったテロが発生しております。昨年、ラワルピンディー市内で行われた行進においては、シーア派の行進グループが反シーア派グループと衝突し、周辺の店舗に火が付けられるなど両派グループが暴徒化、さらには10名が死亡し、多くの負傷者が出る事態に発展したため、事態鎮圧のため軍が派遣され、市内に外出禁止令が布かれました。今年もすでに、カラチ市内のシーア派宗教施設において、手榴弾が投擲される爆弾事件が発生(10月28日(火))しております。特に、11月3日(月)から4日(火)にかけて、パキスタン国内各地でシーア派による宗教行事(アシュラ)に関連する大小様々な行進が行われる予定であり、治安当局による警備が行われますが、昨年のような宗派間の衝突や、この機会を捉えたテロ事件が発生する可能性も否定できません。

2 ついては、このようなシーア派宗教施設、宗教行事が開催されている場所には絶対に近づかないよう注意してください。国内の各主要都市においては、本件宗教行事に伴う行進が添付資料に記載した地域で予定されており、道路規制又は閉鎖も予想されますので、少なくともこれらの行進に近づくことは絶対に避けて下さい。また、これに限らず、国内各地のシーア派宗教施設(イマームバーラ)周辺においても、大小様々な行進が行われることが想定されますので、万一外出時に同関連行事を確認された場合は、速やかにその場から離れるようお願いします。