2013年1月16日水曜日

~大使館からのお知らせ(今後の抗議集会の状況について)


平成25年1月15日
在パキスタン日本国大使館
在留邦人の皆様へ

~大使館からのお知らせ~
今後の抗議集会の状況について

1.これまでの「大使館からのお知らせ」でもお知らせしておりますが、13日より継続している抗議行進及び集会に関しましては、15日現在においても、引き続きイスラマバード市内のブルーエリアを中心とし、継続的に実施されています。

2.本日未明及び午後、本件抗議集会の主催者であるカドリTMQ代表による演説が行われました。同演説における主な内容は以下の通りとなっています。
(1)抗議行進は完了し革命が始まった。15日までに議会の解散に関し大統領に助言するよう首相に求める。支配者が権力に留まる道義的な基盤はもはや存在しない。
(2)我々は、改革を通じ、現在の政治指導部を一掃し、国民を強化し、平和と安全を回復しなくてはならない。
(3)自分は明日(16日)も演説を行う。市民よ、外出しこの運動に参加せよ。明日には2倍、明後日には4倍の参加者になるだろう。しかし、我々は違法なことはしていない。我々は無政府状態を望んでいない。

3.また、当地報道によると、最高裁が15日、レンタル発電所事業(RPP)をめぐる汚職事件に関与したとして,アシュラフ首相に対する逮捕命令を発出したと報じられ、カドリ代表は、これを歓迎する旨表明しています。

4.上記当地情勢に鑑み、当面、抗議集会は継続していく可能性が高いと考えられます。また、これまでの本件抗議行進の状況を見る限り、今後の抗議集会についても基本的には平和的に実施されていくことが見込まれます。

5.一方、アシュラフ首相に対する逮捕命令の発出という要素が加わり、状況によっては事態が急変する可能性も排除されません。在留邦人の皆様におかれましたは、報道等にて常に最新情報の入手に努めていただき、不要不急の外出は出来るだけ控えるようにし、外出が必要な場合には抗議集会が行われているブルーエリア近辺への接近を避け、周囲の状況に注意した慎重な行動を心掛けるようお願いいたします。