平成26年6月3日
在カラチ日本国総領事館
在留邦人の皆様へ
総領事館からのお知らせ(MQM党首の逮捕に伴う治安悪化に関する注意喚起:その2)
1 本日(3日)午後3時30分現在,アルタフ・フセインMQM党首の逮捕につき,同党ロンドン支部は「本人はロンドンの自宅にいる。」と発表しております。他方,イギリス警察は同人の逮捕を発表しており,情報は輻輳しております。
2 ニュース報道後,カラチ市内各所で威嚇銃撃,車両放火などが多発しており,クリフトン地区ボートベイスン周辺やサダル地区タリクロード周辺でも発砲事案が発生しています。また,ガソリンスタンドや他の商店,市場なども閉店して逮捕に対する抗議を行うなどしており,さらに抗議行動を予想した企業が早めに終業したため,市内主要道路で渋滞が発生するなど,市内はやや混乱した状態になっている模様です。
3 また,一部報道によれば,カラチ市所在の英国総領事館が一時閉鎖され,館員はすでに国外に退避しているとのことであり,また,警察は同総領事館の前での大規模な抗議行動に備え,コンテナで道路封鎖を行ったとのことです。
4 本日以降,英国総領事館の周辺をはじめ,カラチ市各所で大規模な抗議行動が行われることが予想されます。過去には同党の抗議行動が過激化しカラチ市内の治安が一気に悪化するなどしていますので,邦人の皆さまにあっては,不要不急の外出を控えていただくとともに,当地メディアやインターネットにより最新情報の入手に努めて安全に対処していただきますようお願い申し上げます。
特にデモなどの現場は群衆心理が働き,外国人ということだけで不測の事態に巻き込まれることもあり得ますので,通勤や移動中にデモや抗議現場等に遭遇した場合は,すみやかに離脱するようにしてください.