1.イスラマバード市内F-8地区内に所在する地方裁判所(アユーブ・マーケット近く)に男が現れ、受付にTTP(パキスタン・タリバーン運動)が司法機関を爆破するとの内容が書かれた脅迫状を手渡したことから、イスラマバード警察は、直ちに地方裁判所内及び同周辺の警備強化を行った旨、23日付当地英字紙等で報道されています。実際、周辺では検問が強化され、車や人の出入りが制限されている状況です。
2.平成19年7月19日には同地方裁判所前において、チョードリー最高裁長官支持者による集会用に設営されたテント付近で自爆テロが爆発し、少なくとも12人が死亡、50人の負傷者が発生した事件が発生した経緯があります。 F-8地区は、地方裁判所の他にも高等裁判所、警察施設等テロの標的となりやすい場所が所在しており、注意が必要です。
3.ついては、在留邦人の皆様におかれては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。また、パキスタン各地に危険情報が発出されている他(海外安全ホームページhttp://www.anzen.mofa.go.jp/ )、累次「大使館からのお知らせ」にて注意喚起している内容も再度御確認ください(過去の「大使館からのお知らせ」バックナンバーは、当館HPhttp://www.pk.emb-japan.go.jp)からも参照可能です)。/
また、9月17日付け「大使館からのお知らせ(誘拐事件等当地治安情勢に関する注意喚起)もご参照下さい。
(1)テロの標的となりやすい場所(軍・警察・裁判所等法執行機関及び治安当局施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。
(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。買い物等、外出時の行動は極力短時間とする等、十分な安全対策を講ずる。
(4)検問所付近に待機車両が渋滞となるケースが散見されるが、極力渋滞の多い検問所付近の通行は避ける。
(5)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。