2013年9月26日木曜日

総領事館からのお知らせ(偽札と思われる日本紙幣に係わる注意喚起)

2013年9月26日
在カラチ日本国総領事館

在留邦人の皆様へ
総領事館からのお知らせ

偽札と思われる日本紙幣に係わる注意喚起

1 在留邦人の方から当館に、日本への一時帰国に備え、昨年11月頃から数度にわたりアガ・スーパーマーケット内の両替所にてパキスタン・ルピーから日本円へ換金したところ、そのなかに偽札と思われる千円及び5千円紙幣が混ざっていたとの報告がありました。なお、在留邦人の方は、日時がたってから同両替所に新しい紙幣への交換を求めましたが、両替所は右求めには応じなかった由です。

2 当館にて当該紙幣をチェックしてみましたが、極めて精巧に作られており、また、使い込んでいる(または、使い込んでいるように作られている)ため、一見では真正な紙幣に見えます。しかしながら、真正な紙幣より横幅が1mmから3mm程、縦幅が1mm程小さく、かつ、概ね以下のような点が見られるため偽札である可能性が極めて高いと思われます。
(1)5千円札(新渡戸稲造)・・・マイクロ文字(微少文字)がありません。
(2)5千円札(樋口一葉)・・・真正な紙幣では、すき入れバーパターンが2本ありますが、当該紙幣には、1本しかない、または、2本目が極めて不鮮明となっています。
(3)1千円札(夏目漱石)・・・深凹版印刷、識別マーク(深凹版印刷)部分は本来盛り上がるように印刷されたり、ざらつき感がありますが、偽札と思われるお札では、感じ取ることが難しい状況です。
  なお、日本銀行ホームページに日本円の偽札に係わる見分け方(日本銀行券の偽造防止技術)が掲載されています(http://www.boj.or.jp/note_tfjgs/note/security/ )ので、ご参考にしてください。

3 つきましては、在留邦人の皆様におかれては、以下諸点にご注意頂きますようお願いいたします。
(1)両替所で日本円に換金した際に、大きさや手触り感等で少しでも違和感を感じたら、その場で他の紙幣に交換するよう両替所に求めるようにしてください。
(2)偽札を日本国内に持ち込んだり使用した場合、パキスタン国内で使用した場合には、法律により厳しく罰せられますので、ご注意ください。