平成25年9月6日
在カラチ日本国総領事館
在留邦人の皆様へ
総領事館からのお知らせ
邦人被害の強盗事件(ガンポイント)発生に伴う注意喚起
1 9月4日(水)午後5時45分頃,カラチ市内のJaam Sadiq Ali Bridge(コランギとDHA・カユマバードを結ぶ大きな橋)上において,当地出張中の邦人1名及び現地職員のパキスタン人が乗車する車両がけん銃強盗の被害に遭いました。
2 被害者は,4WD車でコランギ方面からDHA方面に通行中のところ,橋の上(片側2車線・中央分離帯有り)で交通渋滞に巻きこまれ前進できなかった状況でした。そこに反対車線から2人乗りのバイクが近づき,そのうち1人が降車し中央分離帯を飛び越え被害者車両に接近し,後部座席の窓をけん銃でノックし金品を要求しました。被害者は後部ドアを開け直接犯人に携帯電話を渡しましたが,犯人に車内を見られたため,ノートパソコンを持っている事が知られ,ノートパソコンも要求されました。そのため同乗者のパキスタン人が自分のパソコンを犯人に渡したところ,すぐに犯人は物品を持って逃走しました。
3 被害者は,パキスタンの治安事情を知っていたので抵抗せずにすぐに物品を犯人に渡したため,幸いにも身体への被害はありませんでした。
4 邦人の皆様におかれましては,当地での安全上の基本事項を踏まえ,すでに各種対策を講じられていると存じますが,治安情勢の悪い地区の通行時や多額の現金を携行しての移動の際は,狙われた場合の対応などを想起して危機管理を徹底してください。特に,同様の状況になった場合は,可能な限り自分の側のドアや窓を開けずにドライバーを通じて物品を渡してください。また貴重品等は車内の目立つ場所に置かない等の対策を講じてください。
5 なお,同種事件では,犯人に抵抗したため,発砲され被弾するという事件が多数発生しています。不幸にも事件に遭遇してしまった場合は,絶対に抵抗せず,犯人の指示に従ってください。ご承知のとおり,所持金品に執着すると思わぬ結果を招くことになり得ますので,特にご留意願います。
6 参考として,発生現場の地図を添付します。
以 上