1. テロに対する注意
本年は、8月中旬よりラマダン期間に入ります(注:現時点では、8月12日又は13日が有力)。過去にはラマダン期前後にテロ事件が発生していますので、 都市部、地方を問わず、人が多く集まる場所やテロの標的となり得る施設には極力近寄らないようご注意願います。
2.運転の際の注意
ラマダン期間中、イスラム教徒は一部の人々(妊婦、疾病者、子供等)を除いて、日の出から日没までの間、一切の飲食を絶ちます。ラマダン期間中の夕方頃はイフタール(日没後にとる食事)のため、家路を急ぐあまりスピードの出し過ぎ、注意力の散漫等が相まって、交通事故が多発する傾向にあります。更に、交通事故が発生した場合、双方の運転手はもとより、野次馬までもが異常な興奮状態に
陥り、過去には集団で暴行を加えて死傷事件に発展したケースもありました。
つきましては、自動車を運転する際は、車間距離を十分にとり、細心の注意を払い運転することはもちろん、他車の動きにも気を配ることが大切です。また、運転手を雇用している方は、運転手の精神状態、仕草、様子をよく観察し、興奮している場合には諫める必要があります。
3. 暴動などに対する注意
(1)現在、既にお知らせしておりますとおり、パキスタン国内において大規模な洪水被害が出ており、国連は現在までに約1380万人が被災した旨発表しています。洪水被害の拡大に伴い、各地において土砂崩れ等により道路が寸断される事態が生じており、今後は食料不足から暴動やデモが発生する可能性も否定できません。つきましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、暴動やデモには絶対に近づかないようご注意願います。
(2)また、都市部においても、洪水の影響による物価の高騰、生活必需品の不足等から反政府デモの発生が懸念される他、押込強盗、路上強盗、窃盗等一般犯罪の増加が予測されることから、普段よりも防犯対策に意識を向け、一般犯罪被害に遭わないようご注意願います。