2010年8月20日金曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:民族間、政党間抗争による治安悪化に関する注意喚起について

1.19(木)、空港近くにおけるANP関係者の殺害をきっかけに、市内各所で散発的に銃撃戦、バス・商店の焼き討ち等が行われ、報道によれば、少なくとも12人が死亡し、16人が負傷した他、バス10台が燃やされました。また,ザムザマにおいても発砲事案が発生したとの報道もあります。

2.カラチ市においては、民族間、政党間の抗争により数日間で数十名が殺害される事件が度々発生しております。今月2日にもMQM議員殺害後の暴力事案の拡大によって、1週間で約100名が殺害されました。今般の抗争も数日間は継続するとみられ、市内の混乱が予想されます。

3.当該抗争において、邦人が直接の標的になることは考えられませんが、巻き添えに遭うことは十分考えられます。特に夕方から夜間にかけましては、事案が拡大する傾向があります。つきましては、邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、極力外出を控えると共に、最新の情報に留意しつつ引き続き警戒心を保持していただくようお願いいたします。
 なお、外出する場合においても、以下の場所は極力避けるようご留意願います。
(1)軍、警察、政府関係施設、宗教関連施設(全てのモスクを含む)、外国公館等
(2)バスターミナル、ショッピングセンター、高級ホテル、自由市場等多数の人が集まる公共施設等
(3) 政治演説、政治集会、抗議集会、政党関係事務所等
以上