2009年7月23日木曜日

お知らせ(邦人旅行社被害にかかる強盗事件の発生)

1.今月、ラワルピンディ市内において邦人旅行者がタクシーに乗車した際、複数の
パキスタン人により暴行を受けた上、金銭等所持品の殆どを強奪される事件が発生し
ました。事件概要としては、邦人旅行者がタクシーに乗車した際、既に運転手以外の
パキスタン人男性1名が乗車しており、更にタクシーが発車した後にパキスタン人男
性2名が乗車し、最終的には人気のない場所に連れて行かれた後、運転手を含めたパ
キスタン人男性4名から殴打された上、現金及び旅券以外の全ての手荷物を強取され
たものです。

また、先月にはパンジャブ州において、邦人旅行者が睡眠薬を混入された果物を見知
らぬパキスタン人に勧められ、右を食し眠りに落ちている間に所持品を奪われる事件
も発生しています。

2.在留邦人の皆様におかれては、タクシー利用の際は以下の点に十分留意しつつ、
不審な状況を察知した場合には、速やかにその場から離れて下さい。

(1)運転手から声を掛けてくるタクシーは極力避ける。

(2)運転手以外の者が同車しているタクシーには乗車しない。

(3)他の者が乗車してきた場合、明確に拒否の意思表示を行う。

(4)目的地までの所要時間、経路等は地図等を参考にして可能な限り事前に把握す
る。

(5)運転手が携帯電話で何者かと何度も話をしている、異常に低速で走行する、明
らかに経路が違う等不審な兆候がある場合は、信号等で停車した際に料金を支払いす
ぐに下車する。

(6)初めての場所への移動であれば流しのタクシーを利用せず、「ラジオキャブ」
の利用も検討する。

(7)運転手から勧められる飲食物は口にしない。

(8)万が一、被害に遭った場合は人命を最優先し、決して抵抗しない。

以 上

2009年7月10日金曜日

新型インフルエンザに関する感染症情報のお知らせ

WHOは新型インフルエンザの流行フェーズを6に引き上げましたが、邦人の皆様には
今まで通り各種情報にご留意いただき、落ち着いて生活していただくようお願いしま
す。WHOは渡航の制限などは勧奨しておりません。

近隣諸国では、WHOの報告(7月6日付)によると、インドで129名、バングラデ
シュで18名、スリランカで19名、UAEで8名、イランで1名の新型インフルエン
ザ感染確定患者が出ています。

現在までにパキスタン国内で新型インフルエンザ感染の確定例が発生しているとの発
表はありませんが(これまでに少数の疑い例はあった模様ですが)、近隣諸国でも
次々と患者発生が確認されているように、国内へのウイルス侵入阻止は困難であり、
その場合、医療アクセスの悪い当地では患者発見の遅れ、感染拡大は大いに懸念され
るところです。特に国際航路の船舶および航空便の集中するカラチなどの大都市で
は、既にウイルスが入ってきているとしても全くおかしくない状況にあります。

また、日本国内でも患者発生は続いており日本での休暇からの帰任や日本からの出張
者を通じて、我々自身がパキスタンへの新型インフルエンザウイルスの運び手になる
ことも避けるよう留意する必要もあります。

パキスタン保健省は、タミフルの備蓄、指定病院の整備等の新型インフルエンザ対策
を進めています。イスラマバードでは重症患者の収容先としてPoly Clinic とPIMSが
指定され、15000人分のタミフルが備蓄されています。疑い例があった場合には、検
体をNIH(National Institute of Health)に送り、ウイルス検査により確定するこ
とになっています。

在留邦人の皆様には、感染防止などには充分留意していただき、万が一、発熱などの
症状があり、新型インフルエンザが疑われるような場合には、かかりつけの医師、信
頼の置ける医療機関、もしくは大使館医務官等にご相談いただくようお願いいたしま
す。

以下は新型インフルエンザの症状、留意点などです。


1. 新型インフルエンザの症状

突然の高熱、咳、咽頭痛、倦怠感に加えて、鼻汁・鼻閉、頭痛等であり季節性イン
フルエンザと類似しているといわれています。ただし、季節性インフルエンザに比べ
て、下痢や嘔吐が多い傾向があると指摘されています。

2. 留意点

WHOは、この新型インフルエンザの感染者の大多数は軽症であり、早期に回復し
ていること、また、世界的には死者数は少なく、今後重症・死亡例の急増はない見通
しを伝えつつ、引き続き渡航制限は推奨しないとしています。他方、更なる感染拡大
は不可避であること、特に途上国に於いて感染拡大が懸念される旨指摘し、基礎的疾
患を持つ方及び妊娠中の女性が感染すると重症化する場合があるともしています。つ
きましては、下記3.の点に留意し、感染防止に努めてください。

3.感染防止策

(1)外出の機会を減らすため、十分な水・食糧の備蓄を行う。

(2)外出する際は人混みを避ける。また、咳やくしゃみ等による感染を防ぐため、
マスクを着用する。

(3)積極的に手洗いやうがいを行う。

(4)ウイルスは粘膜を介して感染するので、口、鼻、目などの粘膜部分に不用意に
手で触れない。

(5)発熱や咳などインフルエンザと似た症状がみられた場合には、現地の医療機関
を受診する(ただし、国・地域によって状況が異なりますので、渡航・滞在先の公館
等に御確認ください)。


【お問い合わせ先】

外務省 海外安全相談センター

電話:03-5501-8162(9:00~17:00)

海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/

厚生労働省 新型インフルエンザ電話相談窓口
電話:03-3501-9031(9:00~21:00)

ホームページ:http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.
html

農林水産省 新型インフルエンザ関連情報

ホームページ:http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/buta/html



国立感染症研究所感染症情報センターホームページ

(新型インフルエンザ(ブタ由来インフルエンザH1N1))

http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/index.html



世界保健機関(WHO)ホームページ(新型インフルエンザ関連)

http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/(英語)



CDC(米国疾病予防対策センター)

http://www.cdc.gov/h1n1flu/(英語)

2009年7月1日水曜日

お知らせ(ラール・マスジッドにおける追悼集会の実施)

1.7月7日(火)及び10日(金)の2日間、G6地区に所在するラール・マス
ジッド(赤のモスク)及びその周辺においてラール・マスジッド事件の二周年の追悼
集会が実施される予定で、同集会は、7日、女性用の追悼集会としてラール・マス
ジッド隣に所在していたジャミア・ハフサ(学生が立て籠もったマドラッサ)跡地で
実施され、10日、男性用の追悼集会としてラール・マスジッドにおいて、それぞれ
午後0時から午後6時まで実施される予定であり、報道によれば参加者は5万人に上
ると予測されています。

2.因に、昨年7月6日にはラール・マスジッド近くにおいて同一周年追悼集会を警
備していた警察官に対する自爆テロが発生し、警察官16名を含む21名が死亡する
事件が発生しています。

3.つきましては、在留邦人の皆様におかれては、不測の事態に巻き込まれることの
ないよう、累次「お知らせ」でお伝えしている以下の諸点に今一度十分な注意を払
い、最新の情報に留意しつつ、呉々も慎重な行動に心掛け、個々人における安全対
策・危機回避に十分注意してください。特に7月6日(月)から7月12日(日)ま
での間は、ラール・マスジッド周辺、アッパラ・マーケット及びメロディー・マー
ケットには出来る限り近づかないようにして下さい。

(1)テロの標的となりやすい場所(米国系有名ホテルやファースト・フード店を含
む欧米関連施設、政府機関・軍・警察等治安当局施設(含む車輌、検問所等)、宗教
関連施設)には出来る限り近づかない。

(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。

(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行うと
共に、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から
離れる。

(4)近距離であっても、移動には可能な限り自家用車を利用し、特に深夜の一人歩
きは避ける。

(5)郊外に赴く場合は、その地域の情報に十分な注意を払い、必要な場合には、十
分な警備体制をとる。

以 上