2010年12月23日木曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:強盗(ガンポイント)未遂事件発生に伴う注意喚起

 23日、在カラチ日本国総領事館から以下のとおり「総領事館からのお知らせ」が発出されましたので、お知らせいたします。
   なお、過去の「大使館からのお知らせ」については当館ホームページhttp://www.pk.emb-japan.go.jp./indexjp.htm の「在外邦人の方へのお知らせ(治安情報等)」若しくは http://pkembjapan.blogspot.com/にてご参照いただけます。

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2010年12月23日
在カラチ日本国総領事館

在留邦人の皆様へ
総領事館からのお知らせ
(件名)
強盗(ガンポイント)未遂事件発生に伴う注意喚起
(内容)
1 12月22日(火)午後,カラチ市内コランギ通りにおいて,邦人が乗車する車両に対する強盗(ガンポイント)未遂事件が発生しました。

2 被害者は車両にてポート・カシム地区からナショナルハイウェイを経由し,カイダバードからコランギ通りに入り、ディフェンス方面へ向かう途中、速度が落ちる交差点付近でけん銃の様な物を所持した二人乗りのバイクに停止を命ぜられましたが,辛くもその場から離脱することに成功しました。邦人に身体的・財産的被害は生じませんでした。

3 当地においては、銃器を使用した強盗が極めて多発しており、これまでも金融機関への立ち寄り後に邦人が被害に遭遇するケースが報告されています。先般,総領事館車両が襲撃された事件においても,金融機関立ち寄り後に被害に遭遇しています。また,昨年はナショナルハイウェイにおいて邦人が被害者となる強盗事件も発生しており,特に,市郊外では交通量が途切れた時に事件に遭遇する可能性があります。今般,事件が発生したコランギ通りが位置するランディやコランギ地域は,カラチ市内においても犯罪発生件数が多い場所の一つでもあることから,ビン・カシム方面へ用務がある方は,交通量が多く,かつ警察官の多いシャラエ・ファイサル通りを使用することをお勧めします。

4 邦人の皆様におかれては、各種注意喚起を踏まえ、種々の対策を講じられていると思われますが、特に、郊外を移動する場合や多額の現金の授受を伴う場合は、当該犯罪に巻き込まれる、または狙われる危険性が高いことを改めて認識の上、細心の注意を払って行動してください。
今般の事件では幸いにも犯人が発砲しませんでしたが,同種事案では抵抗したために犯人から発砲され被弾する事件が多数発生していますので,不幸にも事件に遭遇してしまった場合は、決して抵抗せず、犯人の指示に従って下さい。所持金品に執着を示すことは思わぬ結果を招くことになりますので特にご留意願います。

2010年12月13日月曜日

シーア派宗教行事に関する注意喚起

1.12月15日(水)から18日(土)にかけて、パキスタン国内各地でイスラム教シーア派による大規模な宗教行事(アシュラ)が行われる予定です。過去には、このような宗教行事を巡り、シーア派とスンニ派間で死傷者を伴う衝突も発生しているほか、この機会を捉え、テロ事件が発生する可能性も否定できません。
ついては、このような宗教行事が開催されている場所及び不特定多数の人が集まる場所には極力近づかないよう注意してください。御参考までに、当地警察関係者によれば、イスラマバード及びラワルピンディーで予定されている行事の概要、またラホールにおいて特に注意を要する地域は以下のとおりです。
2.
(イスラマバード)
 12月15日(水)及び16日(木)
場 所:IMAM JAFFAR SADIQ IMAM BARGAH(St.13,G-9/2)
行進ルート:IMAM BARGAH~Hakeem Luqman Road~7th Ave~Saddar Road~Lal Mosque~Melody~IMAM BARGAH
 12月16日(木)及び17日(金)
場 所:MARKAZI IMAM BARGAH(St.19,G-6/2)
行進ルート:IMAM BARGAH~Ibne Sena Road~Kashmir High Way~Rohtas Road~G-9Markez~Karachi Company~IMAM BARGAH
(通常、午前11時頃から午後8時頃まで行進が行われた後、午後11時頃まで宗教指導者によるスピーチが行われます。)
 12月18日(土)
イスラマバードからラワルピンディー(Colonel Maqbool IMAM BARGAH)への行進

(ラワルピンディー)
12月16日(木)及び17日(金)
場 所:Colonel Maqbool IMAM BARGAH(College Road, Interior City)
行進ルート:Murree Road~Circular Road~Jamia Mosque Road
(通常、午前11時頃から午後7時頃まで行進が行われた後、午後11時頃まで宗教指導者によるスピーチが行われます。)

(ラホール)
 ・Mall Road           ・145-A Model Town
 ・Daata Darbar          ・Lal Pul(Red Bridge)Mughal Pura
 ・Baadshahi Mosque ・Anar Kali
 ・Lahore Fort ・Gamay Shah Batti Gate
 ・Shalimar Bagh ・Nabi Pura
 ・Jhalo Park Area ・PMG chowk
 ・Centurial City Area ・Saddar
 ・Islampura

※このほか、国内各地の主要な道路、シーア派モスク等で同様の行進が行われる予定です。

3.上記に加え、イスラマバードへ滞在または来訪される方は、以下の点に十分留意の上、危険回避に努めてください。
(1)警察関係者によれば、16日(木)は、F6地区付近、また、G6地区及びG9地区のシーア派宗教施設、アッパラマーケット、メロディーマーケット、カラチカンパニー(G-9)において、宗教行事に対する厳戒態勢がしかれるので、不用不急の外出は避ける。
(2)また、18日(土)までは、イスラマバード市内全域(特にG6地区)において、夜間の移動は極力避ける。
(3)同期間は市内全域において、警察によるセキュリティー・チェックが厳しくなることが予想されるので、外出の際は必ず身分証明書を携行する。

2010年12月10日金曜日

年末年始における大使館領事窓口業務について

1.当館領事窓口は、12月28日(火)が年内最後の開館日となり、新年は1月4日(火)より
 開館いたします。
  12月28日及び1月4日の開館時間は、通常通り午前中は9時00分から0時30分まで、
 午後は1時30分から4時30分までとなります。

2.12月28日に受付した各種旅券及び証明の引き渡し日は、緊急の場合を除き、明年1月7日
 以降となりますので、お急ぎの方はお早めに申請手続きを行ってください。
  なお、年内(28日)までに引き渡しができる最終申請日は次のとおりです。

【旅券】
 ●旅券の新規発給、切替発給は、12月21日(火)受付分まで。
 ●査証欄の増補等は、12月28日(火)受付分の即日発給は可能です。

【証明】
 ●在留証明、署名(サイン)証明は、12月28日(火)受付分の即日発給が可能です(但し、
  必要書類が全て整っている場合のみ)。
 ●その他の証明は、12月20日(月)受付分まで。

3.年末年始を利用して一時帰国される方、または海外へ旅行される方は、ご自身のパスポート
 (旅券)及び当国ビザ(査証)の有効期限をこの機会に予めご確認ください。
  また、海外へ旅行される方は、各渡航国の情報(旅券の残存期間が6ヶ月以上必要かどうかや、
 査証条件等)を予めご確認ください。

2010年12月3日金曜日

「イスラム党」による抗議デモについて

1.5日(日)、ラワルピンディからイスラマバード市内にかけて「イスラム党(Jammat-e-Islami)による抗議デモが行われます。警察関係者によれば、同デモは、物価高騰及び行方不明者が続いていることに対する抗議で、政治政党である「イスラム党」が内務省と協議・調整のうえで計画され、平和裏に行われるものと予想されています。
 抗議デモの概要は以下のとおりです。
(1)開始予定時期・場所
5日(日)午前9時、ラワルピンディ市Liaquat Bagh地区
(2)行進予定ルート
Liaquat Bagh~ベナジール・ブット・ロード(BBR)~ゼロポイント~ファイサルアベニュー~ブルーエリア~国会前
(3)目的地
国会前(大統領府正面)
(4)予想参加人数
4,000~5,000名
(5)警察による通行規制
レッドゾーン(大統領府周辺)及びブルーエリアの一部
 (6)解散予定時期
    5日(日)午後5時

2.つきましては、在留邦人の皆さまにおかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、抗議デモが行われている間、行進予定ルート及び目的地となる国会前には近寄らないようご注意いただくとともに、外交団地区及びレッドゾーンに用事がある方におかれては、ブルーエリア付近の通行は避け、マルガラ・ロードまたはカシミール・ハイウェイを経由し、コンスティテューション・アベニューを通行するようお願いいたします。
 なお抗議デモのルート及び目的地等については、別添の地図をご確認ください。

2010年12月2日木曜日

ムハッラム月に関する注意喚起

1.12月8日※よりムハッラム月(イスラム歴1月)となり、12月16日(木)※及び17日(金)※(ムハッラム月9日及び10日(アシュラ))は、イスラム教シーア派の宗教行事が行われる予定となっております。過去には、この宗教行事を巡り、シーア派とスンニ派間で死傷者を伴う衝突も発生しているほか、この機会を捉え、テロ事件が発生する可能性も排除できません。
※月の見え方により、日程が前後する可能性あり。

2.また、これまで累次「大使館からのお知らせ」にてお伝えしているとおり、最近では宗教施設をターゲットとしたテロの発生、宗教指導者等による「ロング・マーチ」における治安機関との衝突など、宗教行事・宗教施設に対する脅威がかなり高まっています。
さらに報道によれば、イスラマバード市内だけでも2010年1月以降100名を超えるテロリストが逮捕され、11月26日にはF8-1地区に所在するモスク近くにおいて、自爆ジャケット及び爆発物を所持した2名のテロリストが逮捕されております。

3.つきましては、ムハッラム月、特にアシュラの期間中は、モスク等の宗教施設及び集会や抗議デモ等人が多く集まる場所には近寄らないよう注意してください。また、累次「大使館からのお知らせ」にて注意喚起している内容を再度確認いただき、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください(過去の「大使館からのお知らせ」のバックナンバーは、当館HP(www.pk.emb-japan.go.jp)からも参照可能です。)。

2010年11月26日金曜日

感染症広域情報の発出(鳥インフルエンザの流行状況について)

1.最近の流行状況
 2003年11月以来、アジア、欧州、中東、アフリカなどの広い地域において高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)が発生しています。現在も引き続き、世界各地でトリからトリへの感染やトリからヒトへの感染が確認されていますので、御注意ください。最近の感染状況は以下のとおりです。
(1)ヒトへのH5N1型鳥インフルエンザ感染状況
 2010年3月8日以降、世界保健機関(WHO)は、エジプト(カルユービーヤ県,カフルエルシェイク県,ダミエッタ県,ベニスエフ県,ファイユーム県、カイロ県)において8人が感染(6人死亡)、インドネシア(東ジャワ州,リアウ州,ジャカルタ特別州,中部ジャワ州,バンテン州,西ジャワ州)において7人が感染(6人死亡)、ベトナム(ハノイ,ビンズォン省、バックカン省)において4人が感染(1人死亡),中国(湖北省)において1人が感染(1人死亡),カンボジア(プレイベーン県)において1人が感染(1人死亡),及び香港において1人が感染したことが確認された旨発表しました。

 2003年以降でヒトへの感染が確認されている国は、以下のとおりです。
 (2010年11月19日現在:出典 WHO)
 インドネシア   感染者数 170人(うち、141人死亡)
 ベトナム     感染者数 119人(うち、 59人死亡)
 エジプト     感染者数 112人(うち、 36人死亡)
 中国       感染者数  40人(うち、 26人死亡)
 タイ       感染者数  25人(うち、 17人死亡)
 カンボジア    感染者数  10人(うち、 8人死亡)
 アゼルバイジャン 感染者数  8人(うち、 5人死亡)
 トルコ      感染者数  12人(うち、 4人死亡)
 イラク      感染者数  3人(うち、 2人死亡)
 ラオス      感染者数  2人(うち、 2人死亡)
 パキスタン    感染者数  3人(うち、 1人死亡)
 ナイジェリア   感染者数  1人(うち、 1人死亡)
 バングラデシュ  感染者数  1人(うち、 0人死亡)
 ミャンマー    感染者数  1人(うち、 0人死亡)
 ジブチ      感染者数  1人(うち、 0人死亡)
 計15か国 感染者数 508人(うち、 302人死亡)

(2)トリへのH5N1型鳥インフルエンザ感染状況
 国際獣疫事務局(OIE)は、2010年3月8日以降、バングラデシュ,ブータン,ブルガリア,カンボジア,中国,香港,インド,イスラエル,ネパール,ルーマニア,ロシア,ベトナムにおいて、トリへのH5N1型鳥インフルエンザの感染が確認された旨発表しました。また,我が国環境省は,2010年10月26日,北海道において野鳥からH5N1型鳥インフルエンザウイルスが検出された旨発表しています。 
現在までに、H5N1型鳥インフルエンザの発生が確認されている国・地域(63か国・地域)は以下のとおりです。

 アジア(17): インド、インドネシア、ブータン、カンボジア、タイ、韓国、中国、香港、日本、
        ネパール、パキスタン、バングラデシュ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、モンゴル、ラオス
 欧州(26):  アゼルバイジャン、アルバニア、イタリア、ウクライナ、英国、オーストリア、カザフスタン、
        ギリシャ、グルジア、クロアチア、スイス、スウェーデン、スペイン、スロベニア、スロバキア、
        セルビア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ハンガリー、フランス、ブルガリア、ポーランド、
        ボスニア・ヘルツェゴビナ、ルーマニア、ロシア
 中東(9):  アフガニスタン、イスラエル、パレスチナ自治区、イラク、イラン、クウェート、サウジアラビア、
        トルコ、ヨルダン
 アフリカ(11):エジプト、ガーナ、カメルーン、コートジボワール、ジブチ、スーダン、トーゴ、ナイジェリア、
        ニジェール、ブルキナファソ、ベナン

2.感染地域でトリに接触した日本人が、発熱や咳症状を発症して帰国した事例(結果的にはH5N1型ウイルスに感染していなかった。)も確認されていますので、鳥インフルエンザの発生国・地域では不用意にトリに近寄ったり触れたりせず、衛生管理にも十分注意してください。また、帰国時に高熱、咳症状がみられる場合には、検疫所の健康相談室にお申し出ください。帰宅後に同様の症状が現れた場合には、最寄りの保健所に相談し、感染地域に渡航していた旨をお知らせください。
 その他、感染地域滞在の注意事項については、「海外渡航者のための鳥インフルエンザに関するQ&A」を御参照ください。
http://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/sars_qa.html

3.各国・地域におけるヒトへの感染状況等の詳細については、以下を始めとする各在外公館のホームページを御参照ください。
 在インドネシア日本国大使館:http://www.id.emb-japan.go.jp/osh_bflu_idjky.html
 在ベトナム日本国大使館:
  http://www.vn.emb-japan.go.jp/index_jp.html
 在エジプト日本国大使館:
  http://www.eg.emb-japan.go.jp/j/consulate/birdflu/index.htm
 在中国日本国大使館:http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/birdflu_top_j.htm

(問い合わせ先)
 ○外務省領事局政策課
  電話:(代表)03ー3580ー3311(内線)2850
 ○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
  電話:(代表)03ー3580ー3311(内線)2902
 ○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp
                http://www.anzen.mofa.go.jp/i/(携帯版
○鳥インフルエンザに関する情報(厚生労働省)
  http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou02/index.html
 ○新型インフルエンザ対策関連情報(厚生労働省)
  http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html
○海外渡航者のための感染症情報(厚生労働省検疫所)http://www.forth.go.jp
○高病原性鳥インフルエンザ(国立感染症研究所感染症情報センター)
  http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/index.html
○鳥インフルエンザに関する情報(農林水産省)
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/
○Avian influenza(世界保健機関(WHO))
http://www.who.int/csr/disease/avian_influenza/en/
 ○国際獣疫事務局(OIE)
  http://www.oie.int/eng/en_index.htm

ロング・マーチに伴う注意喚起等について

1.27日午前10時より、イスラマバードのバリー・イマーム聖者廟からラホールのダーター・ダルバール廟まで、バレルビー学派によるロング・マーチが計画されています。
同ロング・マーチは、小規模かつ市街地を避けて平穏に行われると見込まれますが、参加者を増やしながら目的地を目指すため(途中からは車で移動)、騒擾事件等不測の事態が発生する可能性も排除できません。

2.つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、ロング・マーチ及び各都市での抗議集会場所には決して近づかないようご注意いただくと共に、最新の情報にご留意ください。
 このほか、累次「お知らせ」でお伝えしている以下の諸点についても、引き続き留意しつつ、安全を確保するように十分注意してください。
(1)テロの標的となりやすい場所(政府機関・軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設)にはできる限り近づかないでください。
(2)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れてください。また、特に夜間の人が多く集まる時間帯は極力避けるよう心掛けてください。

Ⅱ 感染症広域情報の発出(鳥インフルエンザの流行状況について)

今般、外務省は「感染症広域情報の発出(鳥インフルエンザの流行状況について)」を発出しましたので、ご参考までにお知らせ致します。

2010年11月12日金曜日

イード休暇に伴う注意喚起について

1. 11月12日、パキスタン政府は、イード(Eid-ul-Azha)に係る休日を11月17日(水)から同19日(金)の3日間とする旨発表しました。
イード休暇の前後には、買い出しや帰省、Uターンのため、マーケット、銀行、空港付近は大変な混雑になることが予想されます。
 これら多くの人々が集まる場所は、スリやひったくりなどの一般犯罪被害にあうおそれがあるほか、車両の盗難・車上荒らしなど、駐車中の車に対しても十分な注意が必要です。

2. また最近では、カラチ市内において総領事館車両が被害を受けた強盗事件が発生するなど、金融機関への立ち寄り後に被害を受けるケースも報告されています。

3. つきましては、以下の点に十分留意の上、危険回避に努めてください。
(1)  夜間や早朝の外出は極力避ける。外出する場合は近い距離であっても車を利用し、短時間で効率的に、用事をすませることに心掛ける。
(2)  人の多く集まる場所では、貴重品はバックや上着、ズボンのポケットなど、盗まれやすいところには保管しないよう心掛けるとともに、携行品はいつも手から離さず、やむを得ず手を離しても体に密着するように置く。
(3)  車を駐車する場合は、警備員のいる駐車場を極力利用するとともに、車の乗降時は周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら速やかにその場から離れる。
(4)  車に乗り込んでいる間は必ずドアロックをして、すべての窓を閉める。また、人気のない場所を走行中は、他車との衝突や、パンクなどの故障が発生しても、そのまま走行して、なるべく停車しない。その後、明るくてたくさん人のいる場所に乗り入れて停車する。

4. なお、イード休暇の決定に伴い、当館も本来開館日と定めていた11月19日(金)を休館とし、休館日としていた11月23日(火)を開館しますので、お知らせします。
念のため、今後の2010年当館休館(予定)日は以下の通りですので、改めてお知らせします。

12月16日(木)  Ashura*
12月17日(金)   Ashura*
12月29日(水)   年末休暇
12月30日(木)   年末休暇
12月31日(金)   年末休暇

*:月の見え方により、ずれる可能性あり。

2010年11月6日土曜日

Eid-ul Azha期間中のクリミア・コンゴ出血熱への注意について

1.10月15日、パキスタン保健省はWHOに対し、今年に入りこれまでに26例のクリミア・コンゴ出血熱の感染例(うち3例死亡)を確認した旨報告しています。
WHOの資料及び報道によれば、患者はイスラマバード、ラワルピンディ、アボタバード、クエッタ、カラチなどの大都市の病院に入院しており、患者の多くはこれら大都市から離れた地方都市で感染し重症化したため、大都市の病院に搬送されたものと推測されています。

2.クリミア・コンゴ出血熱は、ウイルス性の出血熱で、自然界ではウシ、ヒツジ、ヤギなどで感染サイクルが形成されており、マダニがこれらを刺すことにより伝搬していきます。これらの動物では感染しても症状はでませんが、ウイルスを持ったマダニにヒトが刺された場合、2~9日間の潜伏期間ののち、突然の高熱、頭痛、悪寒、筋肉痛、関節痛、腹痛、嘔吐がみられ、重症化すると全身の出血(鼻出血、気道出血、口腔出血、消化管出血、皮下出血など)をきたすことがあります。ただし、ウイルスに感染しても発症率は20%程度と推定されており、さらに死亡率は15~40%(より高いとする報道もあります)とされています。
感染経路は以下のとおりです。
(1) ウイルスを持ったマダニに刺されたりこれをつぶしたりする。
(2) 感染した動物の血液や組織と接触して感染する。
(3) 感染者の血液や血液を混ずる体液や排泄物に接触する。
つまり、流行地の羊飼い、野営者、農業従事者、獣医師等、家畜およびダニと接触する人や、医療従事者が感染リスクが高いと考えられます。
パキスタンでは、過去にも感染患者を担当した医師が感染し死亡した事例があります。生きた家畜と接触したり、牧場に行ったり、病院で感染患者に濃厚に接触しない限り、感染のリスクはほとんどないと言えます(空気感染は否定されています)。

3.クリミア・コンゴ出血熱は、南アジア、中央アジア、中近東、アフリカに広く分布しており、パキスタンでは1976年以来、約300例が報告されています。パキスタン国内では、毎年、FATA、ハイバル・パクトゥンハー州、シンド州などで報告が確認されており、2000年以降は報告数が急増しているとされています。

4.ついては、都市部での日常生活では感染リスクはほとんどないと考えられますが、11月17日、18日に予定されているEid-ul Azha期間中には、多くの家畜が都市部に持ち込まれ屠殺が行われるため、クリミア・コンゴ出血熱への感染リスクが高まると懸念されるので、以下の諸点につき十分注意してください。
 なお、万が一、上記2.のような症状があり、感染が疑われるような場合には、お早めに信頼のおける医療機関、もしくは当館医務官等にご相談いただくようお願いいたします。

(1)家畜や牧畜業者との接触、農場や牧場でのキャンプやピクニックを避ける。
(2)鼻血が止まらないなど、出血傾向と考えられる症状のある人には近づかない。
(3)医療機関へ行く場合には、なるべく他の患者や入院病棟、血液の付着している可能性の
ある廃棄物などには近づかない。
(4)野生動物にはむやみに手を出さない。

 特に、Eid-ul Azha期間中には、

(1) 家畜屠殺には立ち会わない。立ち会わざるを得ない場合には、虫よけ対策をとり家畜に
付着しているダニには決して触れたりつぶしたりしない。
(2) 自分では家畜の屠殺・解体はしない。やむなく自身で屠殺・解体する場合にはゴム手袋にゴーグルをし、家畜の血液や体液が体に付着しないようにする。屠殺・解体を見学する場合にも家畜の血液や体液が付着しないように充分な距離をとる。屠殺の終わった後も、屠殺の行われた場所には近づかない。
(3) 屠殺された新鮮な家畜の肉には感染性があるため、触れないようにする。やむなくこれを調理する場合には、ゴム手袋をするなど生肉に直接触れないように心がけ、調理ではよく火を通す。(ウイルスは屠殺後数時間で失活し感染性を失いますので、衛生的な精肉店の店頭の肉は安全と考えられます。)(4) 生乳は飲まない。           

不振な航空貨物の発見に伴う各国空港検査体制の強化等について

1.5日、日本外務省より、各国空港における検査体制の強化に関する広域情報が発出されましたので、ご参考までに以下のとおりお知らせします。
  なお、当地報道によれば、パキスタン政府は本件事態を受け、国内の国際空港において、テロに対する警戒態勢を敷いた旨報じられています。

2.また、4日夕刻、イスラマバード国際空港近くにて、バイクに乗った男性2人による現金等所持品を狙った強盗事件が発生しています。現在、同空港はサウジアラビア・メッカへ向かう巡  礼者などの利用が多く、空港までの道路や空港施設内は大変混雑しており、こうした犯罪が再発する可能性も否定できません。

3.つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、送迎を含め、空港の利用を予定されている方は、空港施設前のロビーなど人の多く集まる場所では携行荷物等十分注意されるとともに、人混みではテロや襲撃事件等が発生する可能性もありますので、その場に長時間留まらず、速やかに行動されるようご注意ください。

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                             ~渡航情報(広域情報)~

(件名)不審な航空貨物の発見に伴う各国空港検査体制の強化について

(内容)
1 報道等によると、10月28日夜、英国のイースト・ミッドランド空港において、また、翌29日アラブ首長国連邦のドバイ空港において、イエメン発米国宛の航空貨物の中から爆発物が発見されました。本件については現在捜査中で、犯人等の詳細は不明ですが、国際テロ組織アル・カーイダが過去に用いた手口と酷似しているものとみられています。また、ドバイ警察と英当局は10月30日、貨物に強力な爆薬が含まれており、爆発していた可能性があるとしています。

2 これらの事件を受けて、現時点までに各国は、イエメンからの航空貨物の停止、空港における保安検査の強化等の緊急措置を講じています。例えば、貨物の最終目的地であった米国では、国土安全保障省が10月29日付のプレスリリースで、航空貨物検査や空港保安検査等の保安体制を強化するとして、空港利用者に対して身体検査、爆発物探知犬チームによる検査、最新鋭の全身スキャナーによる検査等、複数の保安検査が行われる可能性があると発表しています。また、同時に国民に対して、不審物を発見した場合には当局に知らせるよう注意喚起しています。

3 そのため、各国の空港における保安検査は、従来よりも時間をかけて行われる可能性があり、海外の空港を利用される際は、常に運航状況を把握した上で時間的余裕をもって空港に向かうことをお勧めします。各国空港の保安検査等については、空港当局や航空会社、旅行代理店に照会するなど、最新情報を入手するよう努めてください。

4 なお、外務省では、「海外安全ホームページ」(http://www.anzen.mofa.go.jp/) において「広域情報」、「スポット情報」、「危険情報」、「テロ概要」等を掲載し、世界各国・地域毎のテロ情勢や注意事項をお知らせしていますので、海外に渡航される方は、渡航前にこれらの情報を参照してください。

(問い合わせ先)
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3496
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311
○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省 海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/
       http://www.anzen.mofa.go.jp/i/(携帯版

2010年10月28日木曜日

在カラチ総領事館からのお知らせ:強盗被害発生に伴う注意喚起

1 10月28日(木)昼頃,カラチ市内サダル地区の路上において,総領事館車両が対象となる強盗事件が発生しました(日本人館員は乗車しておらず)。

2 被害にあった車両は,市内の銀行から総領事館へ戻る途中の路上において,強盗2人から突然発砲され,乗車していた現地職員及び警備員が重傷を負いました。強盗の一人は現金を要求していたことから,警察は金銭目的の強盗とみて捜査をしております。

3 当地においては、銃器を使用した強盗が極めて多発しており、これまでも金融機関への立ち寄り後に邦人が被害に遭遇するケースが報告されています。当館においては,銀行における業務に邦人職員を充てた他,警備員を乗車させる対策を講じておりました。今般,突然の発砲は警備員の抵抗を無力化する狙いがあったものと考えられます。

4 邦人の皆様におかれては、各種注意喚起を踏まえ、種々の対策を講じられていると思われますが、特に、郊外を移動する場合や多額の現金の授受を伴う場合は、当該犯罪に巻き込まれる、または狙われる危険性が高いことを改めて認識の上、細心の注意を払って行動してください。また、不幸にも同種事案に遭遇してしまった場合は、決して抵抗せず、犯人の指示に従って下さい。所持金品に執着を示すことは思わぬ結果を招くことになりますので特にご留意願います。

2010年10月26日火曜日

デング熱の流行に伴う注意喚起

1.報道によれば、パンジャブ州・シンド州を中心に、デング熱に感染した患者が急増して
 おり、これまでに少なくとも1800名が感染した旨報じられています。
  デング熱の死亡率は1%以下と言われていますが、ごく希に「デング出血熱」と呼ばれる
 重症な状態に至ることがあり、注意が必要です。

2.「デング熱」について
(1)デング熱ウイルスを保有している蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど)に刺される
  ことによって感染する。
(2)2~15日(通常は2~7日)の潜伏期を経て、突然の発熱で始まる。熱は38~40度
  程度で5~7日間持続し、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹を伴う。
(3)予防接種や予防薬はなく、特別な治療方法はない。

3.予防方法
  上述のとおり、デング熱は「蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど)」が媒介して感染します。
 ネッタイシマカは、日の出から日没までの昼間に活動しますので、外出される際は蚊除け対策が
 重要となります。予防接種や予防薬は現在のところありませんので、蚊に刺されないようにする
 ことが唯一の予防対策となります。
  
  つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、以下の点にご留意ください。

(1)蚊の発生源となる溜まり水を処理し、蚊の発生を予防する(デング熱を媒介する蚊は、
 都市部の側溝、水たまり、植木鉢の水受け、空き缶に溜まった水でも発生するため、都会で流行する
 ことも多い病気です。)
(2)蚊取り線香等の駆除手段を用いる。
(3)外出の際は肌の露出を避け、虫除けスプレー等を使用する。
(4)感染の疑いがある場合には、速やかに病院で診察を受ける。
(5)身体の抵抗力を高めるため、栄養と睡眠を十分に摂る。

2010年10月22日金曜日

カラチ総領事館からのお知らせ(治安機関による逮捕・捜索活動に伴う注意喚起)

在カラチ日本国総領事館在留邦人の皆様へ            

1 昨今の治安悪化をうけて,近日中に市内各地において,警察・レンジャー部隊による逮捕,捜索活動が実施されるとの報道があります。また,同時に部分的な夜間外出禁止令が発令されるとの情報もあります。
2 治安機関による逮捕,捜索活動が実施される場合,その地域では銃撃戦に発展する可能性もあり,流れ弾等の被害を受ける可能性もあり得ます。これまで,対象となる地域について具体的な地名は言及されていませんが,少なくとも25の地域が対象になるとの報道があります。
3 つきましては,邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、外出を極力控えると共に、メディア等からの最新の情報(特に治安機関の動向,夜間外出禁止令の発令)に留意しつつ、引き続き細心の注意を払って行動するようお願いいたします。特に夜間外出禁止令が発令された場合は,無用なトラブルを避けるためにも,当該発令に従うようお願いいたします。   以上

カラチ総領事館からのお知らせ:治安機関による逮捕・捜索活動に伴う注意喚起

1 昨今の治安悪化をうけて,近日中に市内各地において,警察・レンジャー部隊による逮捕,
捜索活動が実施されるとの報道があります。また,同時に部分的な夜間外出禁止令が発令される
との情報もあります。

2 治安機関による逮捕,捜索活動が実施される場合,その地域では銃撃戦に発展する可能性も
あり,流れ弾等の被害を受ける可能性もあり得ます。これまで,対象となる地域について具体的な
地名は言及されていませんが,少なくとも25の地域が対象になるとの報道があります。

3 つきましては,邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、
外出を極力控えると共に、メディア等からの最新の情報(特に治安機関の動向,夜間外出禁止令の
発令)に留意しつつ、引き続き細心の注意を払って行動するようお願いいたします。特に夜間外出
禁止令が発令された場合は,無用なトラブルを避けるためにも,当該発令に従うようお願いいたします。

2010年10月17日日曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:選挙に伴う治安悪化及びシャラエ・ファイサル通行止めに関する注意喚起

1 選挙に伴う治安悪化
(1)本17日,カラチ市内オランギ地区において実施されている選挙を巡り,16日夜半
から17日にかけて,主にカラチ北西部(オランギ,バルディア),北部(グルシャン)に
おいて20人以上が殺害される事件が発生しています。
(2)これら事件の発生を受けて,市内各地では、道路上でタイヤが燃やされるなどの
暴力事案が発生しており,今後の選挙結果如何によっては,市内全域へと暴力事案が拡大する
可能性もあり得ます。これらの事案に関して,邦人が直接の標的になる可能性は少ないと
思われますが,事案の巻き添えに遭う可能性は十分考えられます。特に当地においては、
夕方から夜間において事案が拡大する傾向があります。
 つきましては,邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、
極力外出を控えると共に、最新の情報に留意しつつ引き続き細心の注意を払って行動するよう
お願いいたします。

2 シャラエ・ファイサル通行止めに関する注意喚起
(1)2007年10月18日,カラチ市内シャラエ・ファイサル通りにおいて、故ブット
女史を狙った自爆テロが発生しましたが、今般,事件から3年を迎えるに当たり、同女史を
追悼するイベントが、明日18:00から当該通り(※市内中心部から空港へ向かう主要道路)
において実施されることが予定されています。
 これに伴い,同通りは18:00~深夜まで封鎖されることが当局より発表されています。
(2)つきましては,同通りを通勤で使用されている邦人の方は,当該追悼イベント開始前に
帰宅する、或いはその他代替ルートを確認しておく等の措置を講じていただくようお願いします。  以上

2010年10月14日木曜日

パキスタン治安情勢:テロ・誘拐の危険性について

1.昨今のラホール、カラチ等における聖廟へのテロを受け、パキスタン全土において聖廟に対するテロの脅威が高まっています。イスラマバード市内においてもバリー・イマム廟(外交団地区北方)及びゴーラ・シャリフ廟(E-11地区)へのテロが懸念されていますので、右聖廟に限らず、宗教施設へ近づかないようにして下さい。

2.また、アフガニスタンに駐留する北大西洋条約機構(NATO)軍に補給する物資を運ぶ燃料輸送トラックやタンクローリーの車列に対する襲撃が補給経路の1つであるGTロード沿いで頻発しています。襲撃の多くは夜間に発生していることから、日没後の移動は避けるよう心掛けて下さい。

3.さらに、当地治安当局によれば、最近、犯罪組織による身代金目的の誘拐事件が頻発しており、市内といえども夜間の外出には十分注意が必要とのことです。

4.これまで、パキスタン国内各地において爆弾テロや外国人を狙った誘拐・殺人事件が発生している旨累次お伝えしておりますが、在留邦人の皆様におかれては、パキスタン人を狙った身代金目的誘拐事件が多発していること等を鑑み、改めてテロ事件や誘拐事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき引き続き十分な注意を払い、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。

(1)テロの標的となりやすい場所(政府機関・軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設)にはできる限り近づかないでください。
(2)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れてください。また、特に夜間の人が多く集まる時間帯は極力避けるよう心掛けてくだ   さい。
(3)車両等にて長距離を移動される場合、幹線道路であってもできるだけ明るい時間帯を選び、日没後の移動は極力避けることをお勧めします。その際も、トラック・デポ(多数のトラックが駐車・待機している区画)付近への立ち寄りは避ける、
(4)誘拐を防ぐためには、例えば次のような対策をとることが有用です。
(イ)日常の行動パターンを画一化しない。通勤や買い物等に同じ経路や時間帯を使うのではなく、数パターンに使い分ける。
(ロ)行動予定を多くの人に知られないようにする。
(ハ)服装面で目立たないよう注意する。
(ニ)買い物等で外出する際も含め、常時、身近で信用のできるパキスタンの方と一緒に行動することをお勧めします。現地の言葉が分かる人ほど、周囲の異常を早く察知し、速やかにその場から離れることが可能となります。
(ホ)乗車の際には必ずドアを施錠するか、わずかの隙間だけ開けるように心掛けてください。これにより、例えば、交差点で停車した際、容易にドアを開けられて外へ引きずり出されるのを防ぐことができます。
(ヘ)人目の少ない場所はできるだけ避ける。
(ト)外出中は周囲に不審者、不審車両がいないか確認し、尾行や監視がないか注意する。
                                     以 上

2010年10月6日水曜日

パキスタン治安情勢:誘拐・テロの危険性について

1.当地報道によれば、テロ組織アル・カーイダ(AQ)とパキスタン・タリバン運動(TTP)
が外交官の誘拐を企図している旨報じています。
 当地治安関係者からの情報によれば、イスラマバード、ラホール及びペシャワル等において、
アーフィア・シディーキ被告に対する米地裁判決の報復として女性外交官等を狙った誘拐を
企図している旨の情報に接しており、警戒レベルを引き上げ、安全対策を講じているとの
ことです。

2.これまで、パキスタン国内各地において爆弾テロや外国人を狙った誘拐・殺人事件が発生
している旨累次お伝えしておりますが、在留邦人の皆様におかれては、改めてテロ事件や誘拐事件
など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき引き続き十分な注意を払い、
慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。

(1)テロの標的となりやすい場所(政府機関・軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、
宗教関連施設、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設)にはできる限り
近づかないでください。
(2)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、
常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れてください。
また、特に夜間の人が多く集まる時間帯は極力避けるよう心掛けてください。
(3)車両等にて長距離を移動される場合、幹線道路であってもできるだけ明るい時間帯を選び、
日没後の移動は極力避けることをお勧めします。その際も、トラック・デポ(多数のトラックが
駐車・待機している区画)付近への立ち寄りは避ける、
(4)誘拐を防ぐためには、例えば次のような対策をとることが有用です。
(イ)日常の行動パターンを画一化しない。通勤や買い物等に同じ経路や時間帯を使うのではなく、
数パターンに使い分ける。
(ロ)行動予定を多くの人に知られないようにする。
(ハ)服装面で目立たないよう注意する。
(ニ)買い物等で外出する際も含め、常時、身近で信用のできるパキスタンの方と一緒に行動する
ことをお勧めします。現地の言葉が分かる人ほど、周囲の異常を早く察知し、速やかにその場
から離れることが可能となります。
(ホ)乗車の際には必ずドアを施錠するか、わずかの隙間だけ開けるように心掛けてください。
これにより、例えば、交差点で停車した際、容易にドアを開けられて外へ引きずり出されるのを
防ぐことができます。
(ヘ)人目の少ない場所はできるだけ避ける。
(ト)外出中は周囲に不審者、不審車両がいないか確認し、尾行や監視がないか注意する。

パキスタン治安情勢:誘拐・テロの危険性について

1.当地報道によれば、テロ組織アル・カーイダ(AQ)とパキスタン・タリバン運動(TTP)が外交官の誘拐を企図している旨報じています。
 当地治安関係者からの情報によれば、イスラマバード、ラホール及びペシャワル等において、アーフィア・シディーキ被告に対する米地裁判決の報復として女性外交官等を狙った誘拐を企図している旨の情報に接しており、警戒レベルを引き上げ、安全対策を講じているとのことです。

2.これまで、パキスタン国内各地において爆弾テロや外国人を狙った誘拐・殺人事件が発生している旨累次お伝えしておりますが、在留邦人の皆様におかれては、改めてテロ事件や誘拐事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき引き続き十分な注意を払い、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。

(1)テロの標的となりやすい場所(政府機関・軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設)にはできる限り近づかないでください。
(2)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れてください。また、特に夜間の人が多く集まる時間帯は極力避けるよう心掛けてくだ   さい。
(3)車両等にて長距離を移動される場合、幹線道路であってもできるだけ明るい時間帯を選び、日没後の移動は極力避けることをお勧めします。その際も、トラック・デポ(多数のトラックが駐車・待機している区画)付近への立ち寄りは避ける、
(4)誘拐を防ぐためには、例えば次のような対策をとることが有用です。
(イ)日常の行動パターンを画一化しない。通勤や買い物等に同じ経路や時間帯を使うのではなく、数パターンに使い分ける。
(ロ)行動予定を多くの人に知られないようにする。
(ハ)服装面で目立たないよう注意する。
(ニ)買い物等で外出する際も含め、常時、身近で信用のできるパキスタンの方と一緒に行動することをお勧めします。現地の言葉が分かる人ほど、周囲の異常を早く察知し、速やかにその場から離れることが可能となります。
(ホ)乗車の際には必ずドアを施錠するか、わずかの隙間だけ開けるように心掛けてください。これにより、例えば、交差点で停車した際、容易にドアを開けられて外へ引きずり出されるのを防ぐことができます。
(ヘ)人目の少ない場所はできるだけ避ける。
(ト)外出中は周囲に不審者、不審車両がいないか確認し、尾行や監視がないか注意する。
                                                                           以上

2010年10月4日月曜日

ラワルピンディ市におけるNATO軍補給物資輸送車両に対する襲撃事件の発生に伴う注意喚起

1.10月4日未明、ラワルピンディ市のGTロード沿いに位置するDHAフェーズⅡ地区に
おいて、アフガニスタンに駐留する北大西洋条約機構(NATO)軍に補給する物資を運ぶ
燃料輸送トラックやタンクローリーの車列に対し、複数の過激派武装勢力が銃撃した後、
輸送車両24台余りに放火する事件が発生しました。この襲撃により、少なくとも6人が
死亡、12人が負傷した模様です。

2.10月1日付「大使館からのお知らせ」でもお伝えしているとおり、9月30日のNATO
軍による越境攻撃により、パキスタン国内における反欧米感情の高まりを受け、パキスタン政府は
パキスタン・アフガニスタン国境における同軍補給路を遮断する等の対応をとっています。
他方、10月1日、シンド州シカルプル地区においても同様の襲撃事件が発生しており、
パキスタン・タリバン運動が米国領内での攻撃を含むさらなる攻撃を行う旨犯行声明を
出しています。

3.アフガニスタンに駐留する米軍やNATO軍は、補給物資の多くをパキスタン経由で
確保しており、物資を搬送する車列はこれまでも頻繁に武装勢力に狙われています。
従来はペシャワル近郊を中心としたハイバル・パフトゥンハー州内での攻撃が一般的でしたが、
最近ではパンジャブ州域でも多数発生しています。

4.治安当局は厳戒態勢を敷いてセキュリティーチェックを実施しています。今次事件の
犯行主体は不明ですが、こうした情勢を踏まえ、引き続き過激派武装勢力による犯行の可能性は
否定できません。改めて下記5(5)につきご注意願います。

5.ついては、在留邦人の皆様におかれては、テロ事件など不測の事態に巻き込まれることの
ないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に
心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。
 また、「大使館からのお知らせ」にて注意喚起している内容も再度御確認ください(過去の
「大使館からのお知らせ」バックナンバーは、当館HPwww.pk.emb-japan.go.jp)からも参照
可能です)。

(1)テロの標的となりやすい場所(軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係
機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、宗教関連施設)
にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。
(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、
常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。
(4)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件の標的となり得る可能性の高い場所乃至は
施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。
(5)GTロードなど幹線道路であっても夜間の長距離移動は極力避け、移動にあたっては
できるだけ明るい時間帯を選ぶよう注意する。その際も、トラック、デポ(多数のトラックが
駐車・待機している区画)付近への立ち寄りは避ける。

デモおよび抗議集会等に関する注意喚起

1.ラホール市内において、弁護士等による法執行機関に対するデモが発生しています。報道によれば、裁判官の罷免要求が却下されたことに抗議した弁護士が裁判所に押しかけ、治安機関との間で衝突を起こし、多くの逮捕者が発生したほか、その逮捕者の解放をめぐって、抗議行動はさらにエスカレートしており、負傷者もでている模様です。

2.また、9月23日以降、アフガニスタン駐留米軍に対する殺人未遂等犯罪行為の罪で米国に身柄を拘束されていたパキスタン人女性神経科学者に対する有罪判決を不服とする抗議集会がパキスタン各地で発生しています。
これに加え、9月30日にNATO軍による越境攻撃でパキスタン治安部隊の兵士が死亡したことから、さらにパキスタン国内で反米感情が高まることが懸念されます。今後、反米集会、デモやラリーの開催及びテロ事件の発生も否定できないことから、米国権益関連施設(米国系有名ホテル、ファースト・フード店を含む)には可能な限り近づかない等、騒擾事件やテロ事件等に対する安全対策を取ることを心掛けてください。

3.在留邦人の皆様におかれては、累次お知らせにてお伝えしておりますが、騒乱やテロ事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。また、パキスタン各地に危険情報が発出されている他(海外安全ホームページwww.anzen.mofa.go.jp )、累次「大使館からのお知らせ」にて注意喚起している内容も再度御確認ください(過去の「大使館からのお知らせ」バックナンバーは、当館HPwww.pk.emb-japan.go.jp)からも参照可能です)。
(1)テロの標的や騒乱行為のきっかけとなりやすい場所(米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、軍・警察・裁判所等法執行機関及び治安施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設、国連関係機関、政府機関等)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。
(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。買い物等、外出時の行動は極力短時間とする等、十分な安全対策を講ずる。
(4)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件等の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。

2010年9月30日木曜日

クリミア・コンゴ出血熱について

1.9月14日、パンジャブ州アトック在住の35歳女性が、高熱と持続する鼻・気道出血などのため、ラワルピンディ市内のHOLY FAMILY H0SPITAL(HFH)へ入院、16日にイスラマバード市内のSHIFA INTERNATINAL HOSPITAL(SIH)に移送されました。検査の結果、患者は「クリミア・コンゴ出血熱」に感染していることが判明しました。
 また、30日付報道によれば、HFHにて患者の治療に当たった医師及び看護師が、無症状ながら血液検査の結果、同出血熱ウイルスに感染していることが判明した旨報じています。

2.クリミア・コンゴ出血熱は、ウイルス性の出血熱で、自然界ではウシ、ヒツジ、ヤギなどで感染サイクルが形成されており、マダニがこれらを刺すことにより伝搬していきます。これらの動物では感染しても症状はでませんが、ウイルスを持ったマダニにヒトが刺された場合、2~9日間の潜伏期間ののち、突然の高熱、頭痛、悪寒、筋肉痛、関節痛、腹痛、嘔吐がみられ、重症化すると全身の出血(鼻出血、気道出血、口腔出血、消化管出血、皮下出血など)をきたすことがあります。
ただし、ウイルスに感染しても発症率は20%程度と推定されており、さらに死亡率は15~40%(より高いとする報道もあります)とされています。

 感染経路は以下のとおりです。
(1) ウイルスを持ったマダニに刺されたりこれをつぶしたりする。
(2) 感染した動物の血液や組織と接触して感染する。
(3) 感染者の血液や血液を混ずる体液や排泄物に接触する。

 つまり、流行地の羊飼い、野営者、農業従事者、獣医師等、家畜およびダニと接触する人や、医療従事者が感染リスクが高いと考えられます。パキスタンでは、過去にも感染患者を担当した医師が感染し死亡した事例があります。生きた家畜と接触したり、牧場に行ったり、病院で感染患者に濃厚に接触しない限り、感染のリスクはほとんどないと言えます(空気感染は否定されています)。
 今回の最初の感染患者も牧畜を営んでいたとのことであり、現在、この患者はSIHの集中治療室で厳重に隔離され、快方に向かっています。

3.クリミア・コンゴ出血熱は、南アジア、中央アジア、中近東、アフリカに広く分布しており、パキスタンでは1976年以来、約300例が報告されています。パキスタン国内では、毎年、FATA、KP州、シンド州などで報告が確認されており、2000年以降は報告数が急増しているとされています。

4.つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、都市部での日常生活では感染リスクはほとんどないと考えられますが、念のため、以下の諸点につき十分注意してください。
 なお、万が一、上記2.のような症状があり、感染が疑われるような場合には、お早めに信頼のおける医療機関、もしくは当館医務官等にご相談いただくようお願いいたします。

(1)家畜や牧畜業者との接触、農場や牧場でのキャンプやピクニックを避ける。
(2)鼻血が止まらないなど、出血傾向と考えられる症状のある人には近づかない。
(3)医療機関へ行く場合には、なるべく他の患者や入院病棟、血液の付着している可能性のある廃棄物などには近づかない。
(4)野生動物にはむやみに手を出さない。

2010年9月29日水曜日

公邸プールの閉鎖について

  公邸プールの開放につきましては、予定通り9月30日(木)を以て終了させていただきますので、お知らせいたします。

2010年9月24日金曜日

反米集会等に関する注意喚起

1.報道によれば、アフガニスタン駐留米軍に対する殺人未遂等犯罪行為の罪で米国に身柄を拘束されていたパキスタン人女性神経科学者に対し、9月23日(米国時間)、ニューヨークの連邦裁判所は懲役86年の有罪判決を下しました。

2.パキスタン国内においてもイスラマバード及びカラチの米国大使館・総領事館付近で本件に関する反米集会や抗議行動が発生しましたが、本判決を受け、さらにパキスタン国内で反米感情が高まることが懸念されます。今後、反米集会、デモやラリーの開催及びテロ事件の発生も否定できないことから、米国権益関連施設(米国系有名ホテル、ファースト・フード店を含む)には可能な限り近づかない等、自身の安全対策にご留意下さい。

3.また、在留邦人の皆様におかれては、累次お知らせにてお伝えしておりますが、騒乱やテロ事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。また、パキスタン各地に危険情報が発出されている他(海外安全ホームページwww.anzen.mofa.go.jp )、累次「大使館からのお知らせ」にて注意喚起している内容も再度御確認ください(過去の「大使館からのお知らせ」バックナンバーは、当館HPwww.pk.emb-japan.go.jp)からも参照可能です)。

(1)テロの標的や騒乱行為のきっかけとなりやすい場所(米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、軍・警察・裁判所等法執行機関及び治安施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設、国連関係機関、政府機関等)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。
(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。買い物等、外出時の行動は極力短時間とする等、十分な安全対策を講ずる。
(4)検問所付近に待機車両が渋滞となるケースが散見されるが、極力渋滞の多い検問所付近の通行は避ける。
(5)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件等の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。

2010年9月23日木曜日

イスラマバード市内F8地区の警戒について

1.イスラマバード市内F-8地区内に所在する地方裁判所(アユーブ・マーケット近く)に男が現れ、受付にTTP(パキスタン・タリバーン運動)が司法機関を爆破するとの内容が書かれた脅迫状を手渡したことから、イスラマバード警察は、直ちに地方裁判所内及び同周辺の警備強化を行った旨、23日付当地英字紙等で報道されています。実際、周辺では検問が強化され、車や人の出入りが制限されている状況です。

2.平成19年7月19日には同地方裁判所前において、チョードリー最高裁長官支持者による集会用に設営されたテント付近で自爆テロが爆発し、少なくとも12人が死亡、50人の負傷者が発生した事件が発生した経緯があります。 F-8地区は、地方裁判所の他にも高等裁判所、警察施設等テロの標的となりやすい場所が所在しており、注意が必要です。

3.ついては、在留邦人の皆様におかれては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。また、パキスタン各地に危険情報が発出されている他(海外安全ホームページhttp://www.anzen.mofa.go.jp/ )、累次「大使館からのお知らせ」にて注意喚起している内容も再度御確認ください(過去の「大使館からのお知らせ」バックナンバーは、当館HPhttp://www.pk.emb-japan.go.jp)からも参照可能です)。/
また、9月17日付け「大使館からのお知らせ(誘拐事件等当地治安情勢に関する注意喚起)もご参照下さい。

(1)テロの標的となりやすい場所(軍・警察・裁判所等法執行機関及び治安当局施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。
(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。買い物等、外出時の行動は極力短時間とする等、十分な安全対策を講ずる。
(4)検問所付近に待機車両が渋滞となるケースが散見されるが、極力渋滞の多い検問所付近の通行は避ける。
(5)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。

2010年9月17日金曜日

誘拐事件等当地治安情勢に関する注意喚起

1.先般、アフガニスタンで発生した邦人誘拐事件の発生を受け、17日、渡航情報(スポット情報)「アフガニスタン:邦人誘拐事件の発生に伴う注意喚起」が発出されました。本スポット情報については、海外安全ホームページ(http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info.asp?num=2010C290)をご参照下さい。

2.現在、パキスタンにおいて外国人に対する誘拐及びテロ事件等の具体的な脅威情報には接しておりませんが、現在の治安情勢に鑑み、同種事件発生の可能性は否定できません。ついては、累次発出しております渡航情報(スポット情報)の「パキスタン:テロや誘拐に巻き込まれないための基本的心構え(2009年10月19日付、http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info.asp?num=2009C335&ST=M")」 及び「パキスタン:テロや誘拐に巻き込まれないための基本的心構え(その2:最近のテロの手法や傾向)(2009年10月27日付、http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info.asp?num=2009C345&ST=M" )等をご参照の上、今一度自身の安全対策を再確認して下さい。

3.現在、当国で7月末より発生している洪水災害により、NGO等多数の援助関係者の方々がパキスタン各地で活動しています。8月27日付渡航情報(スポット情報)「パキスタン:援助関係者を標的としたテロ攻撃に関する注意喚起」(http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info.asp?num=2010C265&ST=M" )でもご案内したとおり、パキスタン・タリバーン運動(TTP)が洪水被害に対応して行われている援助活動に参加中の外国人を対象に、何らかのテロ攻撃を計画しているとの報道もありますので、同援助関係の方々におかれては、外務省海外安全ホームページ(www.anzen.mofa.go.jp)及び当館ホームページにおける「大使館からのお知らせ」バックナンバー(www.pk.emb-japan.go.jp)等を頻繁にご参照頂き、最新の情報を常に入手するよう心がけて下さい。

4.また、インダス川西岸の国道55号線(注)沿いについては、現在、情勢が不安定であり、治安状況が流動的であるとの情報があります。ついては、渡航情報・危険情報「退避を勧告します。渡航は延期して下さい。」が発出されている地域に立ち入らないことはもちろんですが、それ以外の場所であっても、長時間の滞在は避け、短時間の滞在でも周到な警護の手配をされるよう、お勧め致します。(注:ハイバル・パフトゥーンハー州ペシャワールから南下し、コハート(7日に爆弾テロ事件が発生)、ラッキ・マルワット(6日に自爆テロ事件が発生)近郊、デラ・イスマイル・ハーンを経てパンジャブ州に入り、デラ・ガジ・ハーン、ジャムプール、ラジャンプールを経てシンド州に至る地域。)

5.ついては、在留邦人の皆様におかれては、テロ事件はじめ不測の事態に巻きこまれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。また、上記で述べた通り、パキスタン各地に「退避を勧告します。渡航は延期して下さい。」を含む渡航情報(危険情報)が発出されているほか、累次「大使館からのお知らせ」にて注意喚起している内容も再度御確認ください。

(1)パキスタンの各地において誘拐事件が発生している。誘拐予防のためには、自らの身は自らが守る心構えを持ち、誘拐の危険度に応じた対策(通勤時の安全対策、住居の警備強化、日常行動上の注意等の総合的な対策)をとることが重要。特に海外で安全に暮らすためには、①目立たない、②用心を怠らない、③行動を予知されない、という3原則を守る。日頃から行動パターン(通勤時間、使用する道や施設)を常に変え、狙われにくくすることが大切。
(2)テロの標的となりやすい場所(米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、宗教関連施設、軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係機関、政府機関)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(3)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。
(4)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。買い物等、外出時の行動は極力短時間とする等、十分な安全対策を講ずる。
(5)検問所付近に待機車両が渋滞となるケースが散見されるが、極力渋滞の多い検問所付近の通行は避ける。
(6)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。

カラチ総領事館からのお知らせ:治安悪化が懸念される事件の発生及び諸行事(選挙、デモ)の実施について

1 16日(木),英国ロンドンにおいてMQM幹部が殺害される事件が発生しました。現在まで事件の背景は不明ですが,カラチ市内において,事件発生に対する反応とみられるバス放火事件等が発生したとの報道がある他,一部教育施設の閉校や一部公共交通機関の運行取り止め等が行われているとの報道もあります。今後,同幹部の遺体はカラチに埋葬される予定であり,また,捜査の進捗状況によっては,市内の治安が悪化・混乱する可能性も排除できません。

2 19日(日)午後には,一部宗教団体による米国のコーラン焼き捨て事件に抗議するデモ行進が計画されています。現時点において当該デモの規模等詳細は判明しておりませんが,本年6月に,イスラエルに対するデモ行進が行われた際は,市内中心部でデモ隊と治安機関が激しく衝突した事例もあります。当地警察
は,デモ隊の重要警戒地域侵入を阻止するため,サダルタウンの一部において道路封鎖を実施するとしており,交通渋滞等の混乱も予想されます。
※ ルート:カラチプレスクラブ(サダルタウン) → 米国総領事館

3 また,22日(水)には,カラチ市オランギタウンにおいて,州議会議員の補欠選挙が予定されております。この選挙は,8月2日にMQM議員が暗殺されたことによって空席となった議席を巡る選挙となっており,既にMQM,ANPが候補者を立てているとの報道もあり,本投票を巡り治安の悪化が拡大する可能性も懸念されています。
(注:上記8月のMQM議員暗殺後,カラチ市内で殺人事件及び放火事件が多発したことにより,1週間で約100人以上が殺害されています)

4 上記の各事案において,邦人が直接の標的になることは考えられませんが,巻き添えに遭う可能性は十分考えられます。特に夕方から夜間にかけましては,当地では事案が拡大する傾向があります。つきましては,邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、極力外出を控えると共に、最新の情報に留意しつつ引き続き細心の注意を払って行動するようお願いいたします
 なお,外出する場合においても,以下の場所は極力避けるようご留意願います。
(1) 軍,警察,政府関係施設,宗教関連施設(全てのモスクを含む),外国公館等
(2) バスターミナル,ショッピングセンター,高級ホテル,自由市場等多数の人が集まる公共施設等
(3) 政治演説,政治集会,抗議集会,政党関係事務所等

2010年9月9日木曜日

イード休暇に伴う注意喚起

1. 9月1日及び同6日付「大使館からのお知らせ」のとおり、パキスタンではイード(Eid-ul-Filtrに係る休日が9月10日(金)から13日(月)までの4日間と決定されました。本休日に伴い、パキスタンでは多くの市民が帰省等のため自宅を留守にしますが、この留守宅をターゲットにした「空き巣狙い」が毎年多発するので十分注意するよう、当地治安当局より注意喚起がありましたので、お知らせします。ついては、以下の注意点に十分留意の上、危険回避に努めて下さい。

(1)留守宅目的であったとしても、住民の在宅が分かれば「居直り強盗」となる可能性は高い。留守時はもちろんのこと、在宅時であっても必ず施錠をする。また、老朽化等により鍵が緩んでいないか、確実に施錠・ドアロックができているか再確認する。

(2)来訪者がきた場合、門・ドアを開ける前に必ず相手の人定事項を確認する。水道・電気の修理人や集金人、警察官等に扮している場合もあるので、十分な注意が必要。確認が取れる前には決して開扉しない。警備員がいる場合には、事前に来訪者の人定事項を確認させた上、開扉の可否につき、報告するよう指導する。

(3)不幸にして強盗にあった場合には、被害を大きくしないためにも決して抵抗しない。

2. 9月1日に発生したパンジャブ州ラホール市内イスラム教シーア派宗教施設における連続爆弾テロ事件、9月3日に発生したバロチスタン州クエッタ市内中心部における同シーア派団体主催宗教行事を標的とした爆弾テロ事件等、シーア派関連施設や宗教行事をターゲットとしたテロ事件が頻発しています。上記2件のテロ事件については、スンニ過激派武装勢力であるラシュカレ・ジャングビ(LJ)及びパキスタン・タリバン運動(TTP)が犯行声明を出しており、パキスタン国内に混乱をもたらすことが目的と見られています。ついては、ラマダン月が終わりイード休日前後において市民の混雑や移動が予想される中、イスラム教関連宗教施設や宗教行事が標的となるテロ事件の発生が懸念されます。

3. また、9月11日には米国同時多発テロ事件発生から9年目となりますが、報道によれば、米国フロリダ州の教会が同日にイスラム教の聖典である「コーラン」を焼却する計画を明らかにしているとのことです。これに伴い、イスラム教徒の多い国々では抗議集会が発生しており、この計画が実行されるか否かを問わず、パキスタンでも抗議集会やデモ、また教会等、非イスラム教宗教関連施設や米国権益関連施設を対象としたテロ事件が発生する可能性は否定できません。

4. ついては、在留邦人の皆様におかれては、米国関連施設や宗教施設・宗教行事を狙ったテロ事件はじめ不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。また、パキスタン各地に「退避を勧告します。渡航は延期して下さい。」を含む渡航情報(危険情報:海外安全ホームページwww.anzen.mofa.go.jp 参照)が発出されているほか、累次「大使館からのお知らせ」にて注意喚起している内容も再度御確認ください(過去の「大使館からのお知らせ」バックナンバーは、当館HPwww.pk.emb-japan.go.jp)からも参照可能です)。

また、9月1日付け「大使館からのお知らせ(ラマダン月の最終金曜日・イード休暇及び感染症(ウイルス性流行性角結膜炎)に関する注意喚起)もご参照下さい。

(1)テロの標的となりやすい場所(米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、宗教関連施設、軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係機関、政府機関)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。

(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。

(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。買い物等、外出時の行動は極力短時間とする等、十分な安全対策を講ずる。

(4)検問所付近に待機車両が渋滞となるケースが散見されるが、極力渋滞の多い検問所付近の通行は避ける。

(5)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。

  以上

2010年9月6日月曜日

イード休日に伴う当館休館日の変更について

 パキスタン政府はイード(Eid-ul-Fitr)に係る休日を、9月10日(金)から13日(月)までの4日間とする旨発表しました。

 これに伴い、当館も本来休館日としていた9月9日(木)を開館日とし、代わりに9月10日(金)及び9月13日(月)を休館日と致しますので、お知らせします(9月11日(土)及び12日(日)は従来通り、週休日として休館致します)。

 なお、2010年の当館休館(予定)日は以下の通りですので、改めてお知らせします。

9月10日 (金)  Eid-ul-Fitr
9月13日(月)    Eid-ul-Fitr
    10月11日(月)   体育の日
11月 9日(火)   Iqbal Day   
11月17日(水)   Eid-ul-Azha*  
11月18日(木)  Eid-ul-Azha*   
11月23日(火)   勤労感謝の日
12月16日(木)   Ashura*    
12月17日(金)   Ashura* 
12月29日(水)   年末休暇
12月30日(木)   年末休暇     
12月31日(金)   年末休暇 
*:月の見え方により、ずれる可能性があります。

カラチ総領事館からのお知らせ:3日クエッタ市内で発生した爆弾テロ事件に関する注意喚起

 4日、在カラチ日本国総領事館から以下のとおり「総領事館からのお知らせ」が発出されましたので、お知らせいたします。
   なお、過去の「大使館からのお知らせ」については当館ホームページhttp://www.pk.emb-japan.go.jp./indexjp.htm の「在外邦人の方へのお知らせ(治安情報等)」若しくは http://pkembjapan.blogspot.com/にてご参照いただけます。


2010年9月4日
在カラチ日本国総領事館

在留邦人の皆様へ

総領事館からのお知らせ

(件名)3日クエッタ市内で発生した爆弾テロ事件に関する注意喚起

1.3日(金)、クエッタ市内中心部において、パレスチナの連帯を訴える宗教行事(シーア派団体主催)の行進を標的とした自爆テロが発生し、報道によれば50人以上が死亡、200人以上が負傷するテロ事件が発生しました。本件については、既にスンニ派過激派組織が犯行声明を出しており、今後開催されるシーア派行事も標的とすると警告しています。

2.最近のシーア派行事を狙った主なテロ事件としては、昨年12月及び本年2月のカラチにおける爆弾テロ事件,9月1日のラホールにおける爆弾テロ事件が挙げられますが、今回は、クエッタにおけるシーア派行事が標的とされました。

3.つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、今後テロ事件等の不測の事態に巻き込まれることのないよう、累次「大使館,総領事館からのお知らせ」にて注意喚起している諸点に十分注意するとともに、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動を心掛け、安全対策・危機回避に十分注意してください。
 なお,外出する場合においては、以下の場所は極力避けるようご留意願います。
(1)治安関係機関施設、政府関係施設、宗教関連施設、外国公館等
(2)自由市場、バスターミナル、ショッピングセンター、高級ホテル等多数の人が集まる公共施設等
(3)政治集会、宗教関連集会、抗議集会等

2010年9月2日木曜日

ラホール市の宗教行事に対する同時爆弾テロ事件の発生に伴う注意喚起

1.9月1日午後7時10分頃、パンジャブ州ラホール市カルバラ・ガマイ・シャー地区にあるイスラム教シーア派宗教施設において3件の連続爆弾テロ事件が発生しました。現在までのところ、少なくとも27名が死亡、200名以上の負傷者が出ている模様です。

2.今次事件の詳細な背景は不明ですが、事件発生当時、シーア派の宗教指導者であるハズラット・アリの殉教記念日に伴う行進が行われており、これが標的になったものと考えられます。また、未確認ではありますが、当地のスンニ過激派武装勢力であるラシュカレ・ジャングビー・アル・アルミ(LJ)が犯行声明を出したとの報道もあります。

3.ついては、在留邦人の皆様におかれては、宗教施設・宗教行事を狙ったテロ事件はじめ不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。また、ラホール市には、「渡航の是非を検討してください。」との危険情報(渡航情報)を発出している他、パキスタン各地に危険情報を発出しています(海外安全ホームページwww.anzen.mofa.go.jp )。また、累次「大使館からのお知らせ」にて注意喚起している内容も再度御確認ください(過去の「大使館からのお知らせ」バックナンバーは、当館HPwww.pk.emb-japan.go.jp)からも参照可能です)。
また、9月1日付け「大使館からのお知らせ(ラマダン月の最終金曜日・イード休暇及び感染症(ウイルス性流行性角結膜炎)に関する注意喚起)もご参照下さい。

(1)テロの標的となりやすい場所(宗教関連施設、軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。
(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。買い物等、外出時の行動は極力短時間とする等、十分な安全対策を講ずる。
(4)検問所付近に待機車両が渋滞となるケースが散見されるが、極力渋滞の多い検問所付近の通行は避ける。
(5)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。

2010年9月1日水曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:シーア派行事開催及び銃器使用強盗事件に関する注意喚起

(1)9月1日(水)午後1時から、MAジンナー通りにおいて(一部サダル地域内の道路を含む)イスラム教シーア派の宗教行事(行進)が行われる予定です。
(2)昨年末のMAジンナー通りにおけるシーア派行事爆弾テロ事件では40名以上が犠牲になった他,同じく今年2月のシーア派行事の同テロ事件においても30名以上が犠牲になっています。これらの事件を踏まえ,明日の行進においては,当地警察は通行ルートへの進入規制(午後1時~午後8時まで)を強化するなどの措置をとるとしており,サダル付近一帯が混乱することが予想されます。
(3)つきましては、邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、同宗教行事が開催される場所及びその周辺への外出を極力避けると共に、最新の情報に留意しつつ引き続き警戒心を保持していただくようお願いいたします。

○参考:行進コース(主な場所を抜粋)
ニシュタル公園→ジンナー廟→MAジンナー通り→サダル地域(エンプレスマーケット前)→MAジンナー通り→Anjuman Hussainian Iranian Imambargah

2 銃器使用強盗事件に対する注意喚起
(1)また,当地においては,銃器を使用した強盗事件が極めて多発しており,これまで
も通勤中や金融機関への立ち寄り後に邦人が被害に遭遇するケースが報告されています(昨年は2件発生)。カラチ市民の多くがイードに向けた買い物を楽しむこの時期は,特に強盗にとっても実入りの多い時期となることもあり,銃器使用の強盗事件が増加しています。現在,断食月の後半に入っていますが,報道によれば,この1週間にカラチ市内で,5名が銃器使用の強盗犯人に無用な抵抗をしたため射殺される事件が発生しています。
(2)邦人の皆様におかれては,各種注意喚起を踏まえ,種々の対策を講じられていると
思われますが,特に,郊外を移動する場合や多額の現金の授受を伴う場合は,当該犯罪に巻き込まれる,または狙われる危険性が高いことを改めて認識の上,細心の注意を払って行動してください。
(3)また,上記のように,強盗に抵抗したことから命を落とす事例も多数報じられていることから,不幸にも同種事案に遭遇してしまった場合は,決して抵抗せず,犯人の指示に従ってください。所持金品に執着を示すことは思わぬ結果を招くことになりますので特にご留意願います。

ラマダン月の最終金曜日・イード休暇及び感染症(ウィルス性流行性角結膜炎)に関する注意喚起

1.ラマダン月の最終金曜日・イード休暇に関する注意喚起
(1)8月12日(木)に開始したラマダン月(断食月)は9月9日(木)又は10日(金)前後に終了し、その後イード休暇となる見込みです(正式には近日中にパキスタン政府より発表される予定)。ついては、同3日(金)又は10日(金)が同月最後の金曜日となります。

(2)これに伴い、イード休暇前から終わりにかけて、多数の人々がマーケット等への買い出しや帰省のために外出するため、街中は大変な混雑となることが予想されます。また、ラマダン月(断食月)後半の金曜礼拝(9月3日(金)及び上記1.の見込みどおりの日程となる場合には10日(金)も該当)後を始め、同期間中にも集会やデモ行進等が開催される可能性もあります。これら多数の人々が集まる場所はテロや武装勢力による攻撃の対象となる可能性があるため、十分な注意が必要です。

(3)つきましては、在留邦人の皆様におかれては、上記の内容に十分留意するとともに、累次の「お知らせ」等でもお伝えしている以下の諸点に今一度十分な注意を払い、テロ事件等不測の事態に巻き込まれることのないよう、最新の治安情勢の入手に努めてください。
●テロの標的となりやすい場所(宗教関連施設、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、政府機関・軍・警察等治安当局施設(含む車輌、検問所等))にはできる限り近づかない。
●集会、ラリー、デモが行われている場所には、決して近づかない。
●マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行うと共に、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。また、夜間の利用は極力避ける。
●近距離であっても、移動には可能な限り自家用車を利用し、特に深夜の一人歩きは避ける。
●郊外に赴く場合は、その地域の情報に十分な注意を払い、必要な場合には、十分な警備体制をとる。

(4)なお、爆弾事件に関しては、以下も併せて御参照ください。(パンフレットは、 http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph に記載)
●2010年6月3日付け広域情報「爆弾テロ事件に関する注意喚起」
●パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」
●パンフレット「海外へ進出する日本人・企業のための爆弾テロ対策Q&A」

2.感染症(ウイルス性流行性角結膜炎)に関する注意喚起
(1)7月末よりパキスタン全土で被害が発生している洪水災害につき、感染症の拡大が懸念されております(8月3日付け大使館からのお知らせ「感染症に関する注意喚起」参照)。
報道によれば、ハイバル・パフトゥーンハー州ノウシェラ等の洪水被災地を始め、イスラマバードやラーワルピンディ等の都市部でもウイルス性流行性角結膜炎(いわゆる「はやり目」)の感染が拡大しているとのことです。
(2)流行性角結膜炎の症状は、眼の充血、まぶたの裏側のぶつぶつ、眼の異物感、まぶたの腫れ、流涙、眼のかゆみ、眼やに等が挙げられます。感染してから7~14日で発病し、非常に強い感染力が特徴です。
 この病気に有効な点眼薬はありませんが、補助的に、他の感染を起こさないために抗菌点眼薬や、炎症を抑えるためにステロイド点眼薬を使用します。

(3)このような病気にかからないよう、下記の感染予防策を励行し、感染予防に努めて下さい。また、万が一感染が疑われる場合には、至急お近くの医療機関にて医師の診察を受診されることをお勧めします。

●手洗いの励行。
●規則正しい生活で体調を整える(免疫力を維持する)。
●人混みに出かけない。
●家族や身近に感染者が出たら、感染者のタオル、洗顔用具を別にする。
●小児が感染した場合は、学校、幼稚園、保育園は医師の許可があるまで休む。医師の許可があるまでプールには入らない。

2010年8月27日金曜日

援助関係者等を標的としたテロ攻撃に関する注意喚起

1.報道によれば、パキスタン・タリバーン運動(TTP)が、7月末からパキスタン全土で発生している洪水被害に対応して行われている援助活動に参加中の外国人援助関係者を対象に、何らかのテロ攻撃を計画しているとのことです。また、TTPはパキスタンにおいて外国人援助関係者が活動することは「受け入れがたい」と主張、その上で「我々が何かについて『受けがたい』という場合、人はそれぞれ結論を引き出せばよい」と述べており、TTPが外国人の援助関係者に対する襲撃を仕掛け、暴力的手段に訴える可能性がある旨示唆している、との報道もあります。

2.上記報道に関しては、必ずしも具体的な根拠は確認されておりませんが、パキスタン全土で洪水被害が拡大している中、本件災害を機にパキスタン市民の支持を得ようとする過激派武装勢力の目標の妨げとなる外国援助関係者の活動を、同勢力がテロ攻撃等の暴力的手段を持って排除しようとする可能性は否定できません。

3.また、上記報道によると、TTPは引き続き連邦・州の閣僚や行政幹部始め当局者への攻撃を企図しており、都市部でも警戒を続ける必要があることは、従来どおりです。

4.ついては、援助関係者も含め、パキスタンに渡航・滞在されている方々は、テロ事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、十分に情報収集の上、必要に応じ万全な警備措置を取るようにしてください。なお、パキスタンにはこれまでも「退避を勧告します。」を含めた危険情報が発出されています。危険な地域には決して立ち入らないようご留意願います。
また、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。

(1)テロの標的となりやすい場所(軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、宗教関連施設)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。
(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。
(4)検問所付近に待機車両が渋滞となるケースが散見されるが、極力渋滞の多い検問所付近の通行は避ける。なお、イスラマバード外交団地区についても、同様の事態が発生しているので、入域する時期・時間等に十分注意する。
(5)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。
(6)空港を利用する場合、しばしばテロリストの襲撃の標的となることを念頭におき、不必要に人の多く集まる場所に近寄らない。その他、ホテルのフロントなど、不特定多数の人の立ち入りが容易なところでの滞在時間は最小限とするよう心掛ける。
(7)パキスタンの各地において誘拐事件が発生している。誘拐予防のためには、自らの身は自らが守る心構えを持ち、誘拐の危険度に応じた対策(通勤時の安全対策、住居の警備強化、日常行動上の注意等の総合的な対策)をとることが重要。特に海外で安全に暮らすためには、(イ)目立たない、(ロ)用心を怠らない、(ハ)行動を予知されない、という3原則を守る。日頃から行動パターン(通勤時間、使用する道や施設)を常に変え、ねらわれにくくすることが大切。
(8)最近のテロ事件の傾向として、午前中から日中にかけての時間帯に事件が発生していることも多く見られることから、買い物等、外出時の行動は極力短時間とする等、十分な安全対策を講ずる。
(9)テロリストは身近なところに潜んでいる。目立つ行動や騒がしい行為は極力控える。
以上

2010年8月20日金曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:民族間、政党間抗争による治安悪化に関する注意喚起について

1.19(木)、空港近くにおけるANP関係者の殺害をきっかけに、市内各所で散発的に銃撃戦、バス・商店の焼き討ち等が行われ、報道によれば、少なくとも12人が死亡し、16人が負傷した他、バス10台が燃やされました。また,ザムザマにおいても発砲事案が発生したとの報道もあります。

2.カラチ市においては、民族間、政党間の抗争により数日間で数十名が殺害される事件が度々発生しております。今月2日にもMQM議員殺害後の暴力事案の拡大によって、1週間で約100名が殺害されました。今般の抗争も数日間は継続するとみられ、市内の混乱が予想されます。

3.当該抗争において、邦人が直接の標的になることは考えられませんが、巻き添えに遭うことは十分考えられます。特に夕方から夜間にかけましては、事案が拡大する傾向があります。つきましては、邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、極力外出を控えると共に、最新の情報に留意しつつ引き続き警戒心を保持していただくようお願いいたします。
 なお、外出する場合においても、以下の場所は極力避けるようご留意願います。
(1)軍、警察、政府関係施設、宗教関連施設(全てのモスクを含む)、外国公館等
(2)バスターミナル、ショッピングセンター、高級ホテル、自由市場等多数の人が集まる公共施設等
(3) 政治演説、政治集会、抗議集会、政党関係事務所等
以上

2010年8月16日月曜日

テロ情報に関する注意喚起

1.当地英字紙において、パキスタン・タリバン運動(TTP)、ジュンドゥッラー集団及びその他非合法ミリタント組織が以下のテロを計画しているとの報道が見られます。
(1)ラマダン期間中におけるカラチ、イスラマバード、ラワルピンディ、ラホール及びその他パンジャブ州の都市における大規模テロ
(2)外国人、各国大使館等に対するテロ
(3)シーア派聖職者及びシーア派聖者廟に対するテロ
(4)パンジャブ州オカラ郡警察署に対する自爆テロ
(5)パンジャブ州内における標的殺人
(6)MQM指導者及び集会に対するテロ
また、テロの手段として、80キロの爆発物を積載した自動車爆弾による自爆テロ、パンジャブ州警察スペシャルブランチから盗まれたオートバイを利用したテロ、標的殺人等の可能性が挙げられています。

2.上記報道に関しては、必ずしも具体的な根拠は確認されていませんが、洪水による社会的な混乱に加え、ラマダン及びラマダン明けのイード休みという「パ」社会における大きな行事が行われる中、在留邦人の皆様におかれては、テロ事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。
(1)所在地におけるテロ事件の発生状況、発生の可能性の有無等、テロ事件に巻き込まれるおそれがないかについて、あらかじめできるだけ具体的に承知しておく。テロの標的となりやすい場所(軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、宗教関連施設)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。
(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。
(4)ホテルのフロント等不特定多数の人の立ち入りが容易なところでの滞在時間は最小限とするよう心掛ける。
(5)現在の治安情勢を踏まえ、警察当局は厳戒態勢を敷いて対応しており、検問所において車両のセキュリティーチェックを厳重に実施している。右により検問所に待機車両が渋滞となるケースが散見されるが、極力渋滞の多い検問所付近の通行は避ける等心掛ける。
(6)最近の傾向として、テロリストが治安関係者の制服を着用してテロを実行するケースが増加している。自宅及び勤務先の警備員に対しては、不審者の侵入を避けるため、不用意に侵入させることのないよう、来訪者に対しては必ず氏名、所属先、用件等を確認するよう徹底する。
(7)緊急事態が発生した場合、自らの安否や所在につき家族又は勤務先に至急一報することが重要。携帯電話がある場合は、日頃から携帯電話を常時携行し、家族、勤務先又は大使館等の番号をあらかじめ携帯電話に番号登録しておく。
(8)パキスタンでは治安情勢が急激に悪化する可能性が高い。余儀なく自宅又は勤務先等に留まらざるを得ない状況も想定されるので、少なくとも3日~1週間程度外出しなくともすむよう日頃から食料品、飲料水及び発電機用燃料等を保管すること。ホテルに宿泊される方も、可能な限り予備の飲食物を確保すること。

2010年8月13日金曜日

バロチスタン州の治安悪化に伴う渡航延期のお願いについて

1 バロチスタン州各地においては、従来から,パキスタンからの独立を目指す勢力や,同州からの自治獲得を目指す勢力等の反政府闘争が続いていることもあり,同州内は,極めて不安定な治安状況となっています。

2  州都クエッタ市をはじめとする州内各地では,治安機関に対する攻撃事件や他州からの移住者を狙った暗殺事件も多発している他,同州からアフガニスタンへ の通行ルートである各ハイウェイにおいても,米国やNATO駐留軍への補給物資輸送車両が襲撃される事件が多発しています。また,アフガニスタン及びイラ ン国境沿いの地域においては、薬物組織や武装組織が活発に活動しているとされています。

3  更に,昨年クエッタ市で米国人の拉致事件が発生した他、イランへ向かうハイウェイにおいて仏人が拉致されるなど、外国人が標的とされる拉致事件も発生し ています。また、2007年にはハブにおいて中国人エンジニアが爆弾テロの標的となった他、今年7月にはグワダル市のPCホテルがロケット弾による攻撃を 受けるなど、外国人もテロ攻撃の標的となっています。

4 これらの状況を踏まえ,今般,パキスタン外務省より,各国外交団,更にはパキスタンに在留する全ての外国人に対し,バロチスタン州への訪問を極力控えるようにとの通知(8月10日付)が当館に接到しました。

5  ついては,在留邦人の皆様におかれましては,これら治安状況等を十分ご勘案の上,バロチスタン州への渡航を極力差し控えるよう宜しくお願いします。な お、バロチスタン州においては、日本の外務省より,アフガニスタンとの国境付近一帯に「退避を勧告します」、イランとの国境付近一帯、デラ・ブグティ郡、 コールー郡、クエッタ市に「渡航を延期してください」、その他の地域に「渡航の是非を検討してください」の危険情報がそれぞれ発出されていますので、同地 域への渡航情報にも十分ご留意下さい。


2010年8月11日水曜日

モンスーンによる豪雨、洪水被害に関する注意喚起(その2)

 現在、ハイバル・パフトゥンハー州を中心に、モンスーンによる豪雨や洪水被害が各地で
発生しており、報道によれば少なくとも1600人が死亡しており、洪水による被災者は
パキスタン全土で約1380万人に上るとみられています。

 なお、豪雨による洪水被害は各地に拡大しており、ギルギット・バルチスタン地域や
パンジャブ州においても、地滑りや洪水被害が発生しており、道路が寸断され、通行が
困難な状況となっている地域もあります。また、この雨は今後も続くことが予想されており、
河川の氾濫による洪水被害や豪雨による鉄砲水、土砂災害などが発生する可能性も否定
できません。

 ついては、ハイバル・パフトゥンハー州、ギルギット・バルチスタン地域方面及び
パンジャブ州への渡航を予定されている方は、可能な限り渡航を差し控えるとともに、
最新の情報を入手した上で、日程の変更、又は延期等の措置を執り、事故や災害に
巻き込まれないよう十分注意してください。

 また、在留邦人の皆様におかれては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、
最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危険
回避に十分注意してください。

(1)テレビやインターネット等により気象情報や災害情報などを確認するように
   してください。
(2)外出や旅行はできるだけ控えるようにしましょう。
(3)停電に備えて、懐中電灯をあらかじめ手元に用意しておきましょう。
(4)崖付近にお住まいの方は、大雨が続くと地盤がゆるみ、崖崩れが発生する恐れ
   がありますので十分注意してください。また、河川の近くにお住まいの方は、
   水位の上昇等確認してください。
(5)洪水被害により汚水を原因とする病気が蔓延する虞もあります。食事前に必ず
   石鹸で良く手を洗い、衛生に気をつけ、十分な栄養と睡眠を取りましょう。

ラマダン期間中の注意事項等について

1. テロに対する注意
 本年は、8月中旬よりラマダン期間に入ります(注:現時点では、8月12日又は13日が有力)。過去にはラマダン期前後にテロ事件が発生していますので、 都市部、地方を問わず、人が多く集まる場所やテロの標的となり得る施設には極力近寄らないようご注意願います。

2.運転の際の注意
 ラマダン期間中、イスラム教徒は一部の人々(妊婦、疾病者、子供等)を除いて、日の出から日没までの間、一切の飲食を絶ちます。ラマダン期間中の夕方頃はイフタール(日没後にとる食事)のため、家路を急ぐあまりスピードの出し過ぎ、注意力の散漫等が相まって、交通事故が多発する傾向にあります。更に、交通事故が発生した場合、双方の運転手はもとより、野次馬までもが異常な興奮状態に
陥り、過去には集団で暴行を加えて死傷事件に発展したケースもありました。
 つきましては、自動車を運転する際は、車間距離を十分にとり、細心の注意を払い運転することはもちろん、他車の動きにも気を配ることが大切です。また、運転手を雇用している方は、運転手の精神状態、仕草、様子をよく観察し、興奮している場合には諫める必要があります。

3. 暴動などに対する注意
(1)現在、既にお知らせしておりますとおり、パキスタン国内において大規模な洪水被害が出ており、国連は現在までに約1380万人が被災した旨発表しています。洪水被害の拡大に伴い、各地において土砂崩れ等により道路が寸断される事態が生じており、今後は食料不足から暴動やデモが発生する可能性も否定できません。つきましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、暴動やデモには絶対に近づかないようご注意願います。
(2)また、都市部においても、洪水の影響による物価の高騰、生活必需品の不足等から反政府デモの発生が懸念される他、押込強盗、路上強盗、窃盗等一般犯罪の増加が予測されることから、普段よりも防犯対策に意識を向け、一般犯罪被害に遭わないようご注意願います。

2010年8月10日火曜日

平成23年度大学入試センター試験受験案内等配布のお知らせ

 今般、独立行政法人「大学入試センター」から、平成23年度大学入試センター試験受験案内(出願書類等)の配布開始に伴い、海外に居住する試験受験希望者に対しても、受験案内を配布することにつき、当館に対して協力依頼がありました。

 つきましては、「平成23年度大学入試センター試験受験案内配布のお知らせ」を別添致しますので、同試験受験案内等の配布を希望される方は、8月27日(金)までに当館領事警備班(電話番号:051-907-2500、内線:281)までご連絡頂けますようお願いいたします。

2010年8月5日木曜日

エジプト入国査証に関する注意喚起

 従来から、我が国とエジプトの間では相互査証免除の取り決めがないことから、エジプト入国にあたっては、事前に査証の取得が必要となっています。
 他方、最近、他国の外交官等がエジプトへの渡航に際し、事前に査証を取得せずにカイロ空港へ到着したため、入国管理当局により入国を拒否されるという事案が発生しています。
 同国入国管理局によれば、外交・公用旅券所持者については、査証を取得せずに空港に到着した場合には、他国拒否事案と同様の措置になるとしており、右は相互主義に基づいた措置である旨表明しています。

 つきましては、関係各位におかれましては、かかるトラブルの発生を避ける観点から、エジプトへ渡航される際には、渡航理由が公務であるか否かを問わず、事前に査証を取得いただけますようお願いいたします。
 なお、一般旅券所持者についても、事前に査証の取得が必要ですが、仮に事前に取得できない場合には、空港到着時に空港内で取得することも可能とのことです(手数料15ドル、滞在期間30日まで)。

 念のため、エジプト査証取得に要する申請用紙を別添いたしますので、申請の際は別添申請書に必要事項を記載の上、写真2枚とともに当館領事警備班までご提出いただけますようお願いいたします(申請にあたっては、大使館からの口上書が必要となります)。

2010年8月3日火曜日

感染症に関する注意喚起について

1.現在、ハイバル・パフトゥンハー州を中心に、各地でモンスーンによる豪雨、洪水被害が発生しており、報道によれば少なくとも1,400人が死亡した旨報じています。

2.当地は雨期に入り、高い気温に加えて湿度の上昇、また、洪水被害の発生などにより、コレラ、赤痢、皮膚病、下痢症、肝炎、チフス等の感染症を引き起こす細菌が増殖し、また、蚊などの病害虫が大量発生しやすい環境になるので、マラリアやデング熱の流行が懸念されています。さらに、洪水被害の拡大に伴う衛生状態の悪化から、汚水を原因とする病気が蔓延する恐れがあります。

3.感染症には多くの種類があり、感染源や感染ルート、伝染力、治療方法は様様々です。ただし、一般的には食事前に必ず石鹸で良く手を洗い(使用人を含む)、衛生に気をつけ、十分な栄養と睡眠を取ることが大切です。

 その他、次の点にもご注意ください。
(1)生水を飲まない(歯磨きやうがいの際も生水は使用しない)。
  万が一、水道の水を飲む場合は必ず2分以上煮沸し、冷ましてから飲む。煮沸した水であっても、なるべく1日以内に飲用するものとし、長時間作り置きしておいた水を飲用しない。
(2)冷凍しても死滅しない病原菌もありますので、氷を摂取する場合は清潔な水で作ったものを利用する。
(3)加熱調理された食べ物であっても、長時間室温にさらされていた物は病原菌に汚染されている恐れがあるので、再度十分加熱してから食べる。

4.つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、飲食物、衛生管理、体調管理にはくれぐれもご注意いただくとともに、仮に感染した可能性があると感じられた場合には、お早めに医師に相談し、治療を受けるよう心掛けてください。

2010年8月2日月曜日

モンスーンによる豪雨、洪水被害に関する注意喚起

 現在、ハイバル・パフトゥンハー州を中心に、モンスーンによる豪雨や洪水被害が
各地で発生しており、報道によれば少なくとも800人が死亡した旨報じています。
 また、国連の推定によれば、パキスタン全土で約100万人が洪水被害を受けている
模様です。
 なお、ギルギット・バルチスタン地域においても、地滑りや洪水被害が多数発生して
おり、カラコラム・ハイウェイが寸断され、通行が困難な状況となっています。

 この雨は今後も続くことが予想されており、河川の氾濫による洪水被害や豪雨による
鉄砲水、土砂災害などが発生する可能性も否定できません。

 ついては、ハイバル・パフトゥンハー州及びギルギット・バルチスタン地域方面への
渡航を予定されている方は、可能な限り渡航を差し控えるとともに、最新の情報を入手
した上で、日程の変更、又は延期等の措置を執り、事故や災害に巻き込まれないよう
十分注意してください。

 また、在留邦人の皆様におかれては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、
最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危険
回避に十分注意してください。

(1)テレビやインターネット等により気象情報や災害情報などを確認するように
   してください。
(2)停電に備えて、懐中電灯をあらかじめ手元に用意しておきましょう。
(3)室外にある植木鉢や物干し竿など飛散の危険が高いものは、室内に取り込み
   ましょう。
(4)崖付近にお住まいの方は、大雨が続くと地盤がゆるみ、崖崩れが発生する恐れ
   がありますので十分注意してください。また、河川の近くにお住まいの方は、
   水位の上昇等確認してください。
(5)外出できなくなることも想定し、数日間分の食料等の備蓄をお勧めします。
(6)外出や旅行はできるだけ控えるようにしましょう。

                                  以上

2010年7月21日水曜日

感染症広域情報の発出(夏休みに海外に渡航する皆様へ(海外で注意すべき感染症について))

  15日、外務省は「海外で注意すべき感染症に関する情報(感染症広域情報)」を発出しましたので、ご参考までにお知らせ致します。

  特に、当地においては、気温の上昇した6月中旬以降、激しい下痢や腹痛、発熱を呈する感染性胃腸炎が流行しています。不衛生な食べ物や飲み物には注意が必要です。また、7月中旬、ラワルピンディにおいてパキスタン国内で本年30例目となるポリオ感染例が確認されました。ポリオワクチン接種を受けていても感染するケースもあり、食前の手洗いを十分に行うなどの予防策が必要です。

(以下感染症広域情報)

 夏休みの期間には,多くの方が海外へ渡航されることと思いますが,海外滞在中に感染症にかかることなく,安全で快適に旅行し,無事に帰国するために,現在,海外で注意すべき感染症及びその予防対策について,以下のとおりお知らせいたします。

 感染症にかからないようにするためには,感染症に対する正しい知識と予防方法を身につけることが重要です。渡航先や渡航先での行動内容によって異なりますが、最も感染する可能性が高い感染症は、食べ物や水を介した消化器系の感染症です。また、動物や蚊・ダニなどが媒介する感染症は、日本では発生は少ないものの海外で流行している地域もあり注意が必要です。その他、WHOが排除又は根絶を目指している麻疹(はしか)、ポリオは、日本での感染者が減少傾向又は発生が認められていないものの、諸外国では未だに流行しています。

 海外渡航を予定されている方は,渡航先での感染症の発生状況に関する情報を入手し、予防接種が受けられる感染症については、余裕をもって相談しておくなど、適切な感染予防に心がけてください。

 また,日本の空港や港の検疫所では健康相談を行っています。帰国時に発熱や下痢等,具合が悪い場合にはお気軽に検疫所係官にご相談ください。

 感染症には潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が長いものもあり(数日から1週間以上),帰国後しばらく経過してから具合が悪くなることがあります。その際は早急に医療機関を受診し,渡航先,滞在期間,飲食状況、渡航先での行動、家畜や動物との接触の有無などについて必ず伝えてください。

1.蚊やダニなどが媒介する感染症

 渡航先(国・地域)や渡航先での活動によって,感染する可能性のある感染症は大きく異なりますが,世界的に蚊が媒介する感染症が多く報告されています。特に熱帯・亜熱帯地域ではマラリア,デング熱,チクングニヤ熱などに注意が必要です。

(1)マラリア

 毎年世界中で約2億5000万人以上の患者,80万人以上の死亡者がいると報告されています。日本では,海外で感染して帰国される方(輸入症例)が毎年数十人報告されています。

 ○発生地域:アジア,中南米,アフリカなど熱帯・亜熱帯地域に広く分布

 ○感染経路:マラリア原虫を保有した蚊(ハマダラカ)に刺された際に感染します。媒介蚊であるハマダラカは夕方から夜間に出没する傾向があります。

 ○主な症状:マラリア原虫の種類により10日~30日の潜伏期ののち,悪寒,発熱,顔面紅潮,呼吸切迫,結膜充血,嘔吐,頭痛,筋肉痛など。迅速かつ適切に対処しなければ 重症化し死亡する危険があります。

 ○感染予防:長袖,長ズボンを着用し,素足でのサンダル履き等は避ける。虫除けスプレーや蚊帳等の使用により,蚊に刺されないよう注意する。夜間の屋外での飲食時や外出時に蚊に刺されないよう注意してください。2週間以上流行地に滞在し,野外作業等に従事する場合には,抗マラリア薬の予防内服を行うことをお勧めします。

 ○参考情報:

  厚生労働省検疫所「マラリア」:
   http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/07_mala.html

  国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:マラリア」:
   http://idsc.nih.go.jp/disease/malaria/index.html

(2)デング熱,デング出血熱 

 世界中で25億人が感染するリスクがあり,毎年約5,000万人の患者が発生していると考えられています。

 日本では,海外で感染して帰国される方が毎年約100人報告されています。2010年に入ってからも,既に51人の患者が確認されており,インドネシアでの感染事例が増加傾向となっていますので注意が必要です。

 2010年,インドネシアのバリ島からの帰国者において,合計20人の感染が確認されています。

 ○発生地域:アジア,中南米,アフリカなど熱帯・亜熱帯地域に広く分布。

 ○感染経路:ウイルスを保有したヤブカ類(ネッタイシマカ,ヒトスジシマカなど)に刺された際に感染します。媒介蚊は日中,都市部の建物内外に出没します。

 ○主な症状:突然の発熱,激しい頭痛,関節痛,筋肉痛,発疹。デング熱患者の一部は重症化して,出血傾向がみられるデング出血熱となることがあります。

 ○感染予防:長袖,長ズボンを着用し,素足でのサンダル履き等は避ける。虫除けスプレーや蚊帳等の使用により,日中蚊に刺されないように注意してください。

 ○参考情報:

  厚生労働省検疫所「デング熱」
   http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/09_dengu.html

  国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:デング熱」
   http://idsc.nih.go.jp/disease/dengue/index.html

  国立感染症研究所「デングウイルス感染症情報」
   http://www0.nih.go.jp/vir1/NVL/dengue.htm

(3)チクングニヤ熱

 アフリカ,東南アジア,南アジアの国々で流行しており,2006年にはインドで約140万人の感染者が報告されています。

 日本では,2009年,海外で感染して帰国後にチクングニヤ熱と診断された事例が,インドネシアからの5人,マレーシアからの2人,インドからの1人,タイからの1人,ミャンマーから1人の,合計10人が確認されています。2010年もインドネシアからの輸入症例が確認されています。

 ○発生地域:東南アジア(マレーシア,タイ,インドネシア,シンガポールなど),インド,パキスタン,インド洋島嶼国(スリランカやモルディブなど),マダガスカル。2007年にはイタリアで流行。

 ○感染経路:ウイルスを保有したヤブカ類に刺された際に感染します。

 ○主な症状:2~12日(通常4日~8日)の潜伏期ののち,突然の発熱,激しい頭痛,関節痛,筋肉痛,発疹。関節痛は急性症状消失後も数か月続くことが多い。

 ○感染予防:長袖,長ズボンを着用し,素足でのサンダル履き等は避ける。虫除けスプレーや蚊帳等の使用により,建物内外で蚊に刺されないように注意してください。 

 ○参考情報:

  国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:チクングニヤ熱」:
   http://idsc.nih.go.jp/disease/chikungunya/index.html

  国立感染症研究所「チクングニヤウイルス感染症」:
   http://www0.nih.go.jp/vir1/NVL/Aiphavirus/Chikungunyahtml.htm

(4)ウエストナイル熱・脳炎

 ウエストナイルウイルスが原因の熱性感染症です。このウイルスは,鳥と蚊の間で維持されている感染症です。北米地域で毎年数千人の感染者が報告されています。

 ○発生地域:アフリカ,欧州南部,中東。近年では北米地域,中南米にも拡大しています。

 ○感染経路:ウイルスを保有した蚊(主にイエカ類)に刺された際に感染します。媒介する蚊は多種類に及びます。

 ○主な症状:2~14日(通常1日~6日)の潜伏期のち,発熱,激しい頭痛,関節痛,筋肉痛,背部痛,皮疹など。感染者の一部は重症化し脳炎を起し,まれに死亡することもあります。

 ○感染予防:長袖,長ズボンを着用し,素足でのサンダル履き等は避ける。虫除けスプレーや蚊帳等の使用により,特に日没後の屋外で蚊に刺されないように注意してください。

 ○米国全土での流行は,例年蚊の活動が活発になる7月頃から始まり,年末まで報告が続くのが特徴です。2010年はミシシッピー州で脳炎患者が報告されています。

 ○参考情報:

  厚生労働省「ウエストナイル熱について」:
   http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou08/index.html

  厚生労働省検疫所「ウエストナイル熱」:
   http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/10_west.html

  国立感染症研究所「ウエストナイルウイルス」
   http://www.nih.go.jp/vir1/NVL/WNVhomepage/WN.html

(5)クリミア・コンゴ出血熱

 クリミア・コンゴ出血熱ウイルスが原因の熱性出血性感染症です。このウイルスは,ヒツジなどの家畜とダニの間で維持されています。死亡率の高い感染症で,北半球では,4月から6月に流行します。特に,最近トルコでクリミア・コンゴ出血熱の報告が増加しています。

 ○発生地域:中国西部,東南アジア,中央アジア,中東,東ヨーロッパ,アフリカ。

 ○感染経路:ダニに咬まれたり,感染動物(特にヒツジなどの家畜)と接触して感染する。

 ○主な症状:発熱,関節痛,発疹,紫斑(出血),意識障害など。

 ○感染予防:長袖,長ズボンを着用し,素足でのサンダル履き等は避ける。また,家畜などにむやみに触れない。

 ○参考情報:

  厚生労働省検疫所「クリミア・コンゴ出血熱」
   http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/13_crimean.html

  国立感染症研究所感染症情報センター
   http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k02_g2/k02_31/k02_31.html

(6)リフトバレー熱

 リフトバレー熱ウイルスが原因の感染症で,蚊に刺されることにより,人及び家畜(ヒツジ,ヤギ,ウシ,ラクダなど)が感染します。人の場合は,蚊に刺されて感染することがほとんどですが,感染動物の血液等に触れることによっても感染することもあります。主にサハラ砂漠以南のアフリカの国々で流行しており,2010年に入ってからは,南アフリカ共和国での流行も確認されています。

 ○発生地域:アフリカ(サハラ砂漠以南),サウジアラビア,イエメン

 ○感染経路:蚊に刺された際や感染動物の血液や組織などとの接触により感染します。

 ○主な症状:突然の発熱,頭痛,筋肉痛及び関節痛など。

 ○感染予防:長袖,長ズボンを着用し,素足でのサンダル履き等は避ける。虫除けスプレーや蚊帳等の使用により,蚊に刺されないよう注意する。

 ○2010年7月9日,南アフリカ国立感染症研究所は227例の感染,25例の死亡が確認された旨発表しています。

 ○参考情報:

  厚生労働省検疫所「リフトバレー熱」
   http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/11_rift.html

  国立感染症研究所感染症情報センター「IASR:リフトバレー熱」
   http://idsc.nih.go.jp/iasr/29/336/fr3361.html

2.動物から感染する感染症

 動物から感染する感染症のうち、現在、日本での発生はありませんが、海外で発生し、人に重篤な症状を起こす感染症について紹介します。また、野生動物はどのような病原体を持っているかわからないことが多く、重篤な感染症の病原体を持っている可能性もあることから、海外でむやみに野生動物や飼い主がわからない動物に触れることはやめましょう。

(1)鳥インフルエンザ(H5N1)

 高病原性H5N1亜型インフルエンザウイルスを病原体とする鳥インフルエンザ(H5N1)は,東南アジアを中心に家きん(ニワトリ,アヒルなど)で発生しています。鳥インフルエンザは,感染した家きんの解体調理,飼育小屋などの閉鎖的な空間において飼育されている家きんとの接触,家きんの臓器,体液,糞などと濃厚に接触することによって人が感染することがあります。

 人が感染した場合には,重篤な症状となることが多く,世界保健機関(WHO)によると,2003年11月から2010年7月5日までに世界15か国で500人の発症者(うち死亡者296人)が報告されています。

 ○発生地域:東南アジアを中心に,中東・ヨーロッパ・アフリカの一部地域など

 ○感染要因:感染した家きんや臓器,体液,糞などとの濃厚な接触  

 ○主な症状:1~10日(多くは2~5日)の潜伏期間ののち,発熱,呼吸器症状,下痢,多臓器不全等

 ○感染予防:家きんとの接触を避け、むやみに触らない。ニワトリ、アヒルなどが売られている市場や養鶏場にむやみに近寄らない。手洗いやうがいの実施(特に発生国では徹底する)。

 ○2010年に入り,エジプト,ベトナム,インドネシア,カンボジア及び中国で人への感染が確認されています(2010年7月5日現在) 。

 ○参考情報:

  厚生労働省「鳥インフルエンザに関する情報」
   http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou02/index.html

  厚生労働省検疫所「高病原性鳥インフルエンザ」
   http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/35_hpai.html

  国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:鳥インフルエンザ」
   http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/index.html

(2)狂犬病

 狂犬病は,狂犬病ウイルスによる感染症です。人は感染動物(アジアでは主として犬)に咬まれることよって唾液からウイルスに感染し,長い潜伏期の後に発症します。発症すると有効な治療法は無く,ほぼ100%死亡します。世界における死者数は毎年5万5千人といわれています。感染動物に咬まれても,直ちに狂犬病ワクチンを接種することにより発症を防げます。

 日本では,2006年にフィリピンで犬に咬まれ帰国後に発症し,死亡した事例が2例報告されています。

 狂犬病流行地で犬などの動物に咬まれたら,すぐに傷口を石けんと水でよく洗い、できるだけ早く現地の医療機関を受診し,傷口の消毒や狂犬病ワクチンの接種を受けましょう。帰国時には検疫所に申し出て、指示を受けてください。

 ○発生地域:世界のほとんどの地域。特にアジア,アフリカ(発生がない地域は,英国,北欧,豪州,台湾,ハワイ,グアムなど一部)。

 ○感染要因:動物(特に犬が多いですが,ネコ,アライグマ,キツネ,スカンク,コウモリ等からの感染も見られます。)からの咬傷など。アジアでの発生はないが,アメリカ大陸ではコウモリの狂犬病の流行がみられ,狂犬病ウイルスに感染したコウモリに咬まれて死亡する事例も報告されています。

 ○主な症状:通常、1~3か月の潜伏期間の後,発熱,咬まれた場所の知覚異常,恐水,恐風症状などの特徴的な症状の他に、神経症状(不安発作、嚥下困難、けいれん)が見られる。

 ○感染予防:犬,猫,野生動物等との接触を避ける。もしも犬等から咬傷を受けた場合は,速やかに医療機関を受診し,消毒,暴露後予防ワクチンの接種などを受ける。

 ○2008年11月以降,インドネシアのバリ島で狂犬病に感染した犬が確認され,発病した犬に噛まれた住民が狂犬病で死亡しています。バリ島での狂犬病流行は継続しており、現在も死亡者が確認されています。

 ○2010年2月,米国ニューヨーク市保健衛生局の発表では,セントラルパーク内で狂犬病のアライグマが確認されています。現在,アライグマに狂犬病ワクチンを接種することで,他の動物への感染拡大による人への感染のリスクを減らそうとしています。

 ○参考情報:

  厚生労働省「狂犬病について」:
   http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/index.html

(3)エボラ出血熱

 主にアフリカで流行している急性熱性疾患の感染症であり,現在まで,アフリカ西部のコートジボワールとアフリカの中央部で発生しています。2000年から2001年にはウガンダで,2001年から2002年にはガボンとコンゴ共和国の国境地帯での流行が報告されています。これらの地域では,毎年のように流行が発生しています。

 ○発生地域:アフリカ(中央部~西部)

 ○感染要因:ウイルスの自然宿主はコウモリです。感染したサルなどの血液,分泌物,排泄物,唾液などとの接触でも感染する可能性はあります。エボラ出血熱患者に接触して感染する場合が最も多い(院内感染など)。

 ○主な症状:2~21日の潜伏期ののち,発熱,頭痛,下痢,筋肉痛,吐血,下血など。インフルエンザ,チフス,赤痢等と似た症状を示します。

 ○感染予防:流行地への旅行を避ける。野生動物との接触に注意する。コウモリが生息する可能性のある洞窟には立ち入らないよう注意する。 

(4)マールブルグ病

 マールブルグ病はエボラ出血熱とともに,ウイルス性出血熱を特徴とする感染症であり,近年はケニア,ジンバブエ,コンゴ民主共和国,アンゴラなどで発生しています。オランダや米国からの旅行者が,ウガンダで洞窟に入り,帰国後にマールブルグ病を発症した事例や死亡した事例が報告されています。大きな流行になる場合もありますので御注意ください。

 ○発生地域:サハラ以南のアフリカ

 ○感染経路:ウイルスの自然宿主はコウモリです。洞窟内ではコウモリから排泄されたウイルスが原因となり,経気道感染することがあります。また、感染したサルなどの血液,分泌物,排泄物,唾液などとの接触により感染する例もあります。マールブルグ病患者に接触して感染する場合が最も多い(院内感染など)。

 ○主な症状:3~10日の潜伏期ののち,初期には発熱,頭痛,悪寒,下痢,筋肉痛など。その後体表に斑状発疹,嘔吐,腹痛,下痢,出血傾向。

 ○感染予防:流行地への旅行を避ける。野生動物との接触に注意する。コウモリが生息する可能性のある洞窟には立ち入らないよう注意する。

 ○参考情報:

  厚生労働省「マールブルグ病に関する海外渡航者への注意喚起について」:
   http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou25/index.html

3.諸外国での感染に注意すべき感染症

 WHOは,麻疹については「麻疹排除計画」により,ポリオについては「ポリオ根絶計画」により,感染者の減少に取り組んでおります。

 日本においては,麻疹は2010年1月以降6月16日までに,240人の患者が報告されており,また,ポリオについては,30年近くにわたり野生株によるポリオ症例は発生していませんが,今後,流行地からの輸入症例に留意する必要があります。

(1)麻疹(はしか)
 世界中で年間164,000人以上の麻疹による死者がいると推計され,主に東アジア,南アジアの国々から報告されています(WHOによる2008年時点の推計)。また2010年現在,南アフリカ共和国では,2009年1月から2010年6月29日までに,16,594人に上る麻疹患者が報告されています。なお,東部及び南部アフリカ地域では,主にマラウイ,モザンビーク,ザンビアでの流行が報告され,2010年6月中旬までに,700人以上の死亡例が確認されています。

 ○発生地域:南北アメリカ大陸(2002年に排除宣言)及び大韓民国(2006年に排除宣言)を除く全世界で発生。特に予防接種率の低い国に多い。 

 ○感染経路:空気感染,飛沫感染,接触感染。 

 ○主な症状:発熱,咳,鼻水,目の充血・目やになどが2~3日続いた後,39℃以上の高熱と全身に発疹が出る。肺炎,中耳炎,脳炎が起こる場合もある。 

 ○感染予防:麻疹ワクチンの予防接種が有効。日本では1歳になったらすぐに1回目の麻疹風疹混合ワクチンの接種を受け,小学校入学前1年間の間に2回目のワクチンを受ける。2008~2012年度の5年間は,2回目の接種を受けていない人を対象に,中学1年生と高校3年生相当年齢の人の予防接種を追加実施しています。 

 ○参考情報:
  厚生労働省検疫所「麻しん」

   http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/33_measles.html

  国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:麻疹」
   http://idsc.nih.go.jp/disease/measles/index.html

   感染症週報:読者のコーナー(2010年 南アフリカ旅行での感染症予防)
    http://idsc.nih.go.jp/idwr/faq.html#q200501  

(2)ポリオ

 2009年には,世界で1,604人の患者が報告されました。(WHO世界ポリオ根絶計画事務局による集計)。日本では,30年近くにわたり,野生株によるポリオ症例は発生していませんが,ポリオ流行地で感染し,帰国後に発症する事例(輸入症例)に留意する必要があります。

 ○発生地域:流行している国は,アフガニスタン,インド,ナイジェリア,パキスタンの4か国ですが,周辺国でも,輸入例の発生が報告されています。2010年には,タジキスタンで大規模なポリオ流行が報告されています。 

 ○感染経路:経口感染(感染者の糞便中に排泄されたウイルスが,口から体内に入る) 。

 ○主な症状:感染した人の90~95%は症状が出ずに経過するが,典型的な麻痺型ポリオの場合,かぜのような症状が1~10日続いて,手足に非対称性の弛緩性麻痺(だらりとした麻痺)が起こります。 

 ○感染予防:ポリオワクチンの予防接種が有効です。食事の前に手洗いを十分に行うこと。WHOでは患者発生のある国に渡航する場合には,ポリオの予防接種を受けていても,出発前に追加の接種を勧めています。

 ○参考情報:

  厚生労働省検疫所「ポリオ」
   http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/19_polio.html

  国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:ポリオ」
   http://idsc.nih.go.jp/disease/polio/index.html

4.その他注意すべき感染症

 上記のほかにも,動物,水,食べ物等を通じて感染する病気が多く存在します。特に,食べ物や水を介した感染症として,A型肝炎,コレラ,赤痢,腸チフスなどは,途上国など公衆衛生の整備などが不十分な地域で感染することが多い感染症です。このような地域では,生水,氷,サラダ,生鮮魚介類等の十分に加熱されていない物の飲食は避けましょう。

 詳細は厚生労働省ホームページを参照ください。

(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou27/dl/100713-1e.pdf)  

5.海外の感染症に関する情報の入手

 出発前に渡航先の感染症の流行状況等に関する情報を入手しておくことが大切です。厚生労働省検疫所及び外務省では、以下のとおりホームページで各国の感染症や安全に関する情報を提供しています。また、空港や港の検疫所においても、リーフレット等を用意し情報提供を行っていますので、積極的にご活用下さ

い。

 厚生労働省検疫所(海外渡航者のための感染症情報)ホームページ
  http://www.forth.go.jp/

 国立感染症研究所感染症情報センター(感染症別の詳細情報)
  http://idsc.nih.go.jp/disease.html

 外務省海外安全ホームページ(感染症関連情報)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/

 外務省ホームページ(世界の医療事情)
  http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/index.html

(問い合わせ先)

 ○外務省領事局政策課(医療情報)
   電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850

 ○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
   電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902

 ○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/
                http://www.anzen.mofa.go.jp/i/(携帯版)

2010年7月9日金曜日

偽メールによる詐欺犯罪に対する注意喚起等について

1. 今般、パキスタン国内において、友人や親族等親しい人の名前やメールアドレスを引用し、「今、海外にいるが、お金を無くしてしまったので、至急送金してほしい。」等の偽メールを送付し、偽の銀行口座へ送金依頼をする詐欺犯罪が多発しているとのことです。被害者はパキスタン人だけではなく、当地在留邦人も被害に巻き込まれるケースが発生しています。

2. これは、個人のメール・アカウントを何らかの方法で不正に取得・使用し、アカウント所有者本人を装って架空の事件・事故等を口実に一時的な金銭の援助を求めるメールを同アカウントに登録されたメールアドレスに送付し、これを信じた人からの送金をだまし取るという典型的な詐欺の手口と思われます。

3. この詐欺の手口の巧妙さは、実在する知人の名前又はメール・アカウント名を使用することにより、相手を知人本人であると誤信させた上で窮状に同情させ送金させるなど、人の善意につけ込む点にあります。一方、メールの宛先が不開示となっていたり、電子メールで使用されている言語は英語、又は明らかに翻訳ソフトを使用したと思われる不自然な日本語であるなど、不自然な点も多く見られます。

4. ついては、類似のケースで被害に遭うことのないよう、海外滞在中の知人から送金を依頼するメールを受信された場合には、次の諸点に注意するようにしてください。

(1)電子メールの信憑性

(イ)電子メールが不特定多数に送付されている気配があるか。
 (ロ)電子メールで使用されている言葉使いや言語が知人本人のものとみて不自然ではないか。
 (ハ)電子メールの送信元は真正なものであるか。

(2)本人に連絡
電子メールを送付してきた者の電話番号を知っている場合には、直接本人に電話連絡し事情を確認する。

5. また、近年、車上盗などの強盗事件やゴルフ場における金品の盗難被害も発生しています。車から離れる際は必ず施錠する他、財布や貴重品を外部から見えるところに保管せず、必ず自身で携行するよう注意してください。

2010年7月2日金曜日

ラホール市内に所在するイスラム聖廟における連続自爆テロ事件の発生について

1.7月1日深夜、ラホール市内に所在するイスラム聖廟において連続自爆テロが発生し、少なくとも40人が死亡、175人が負傷する事件が発生しました。犯行主体は今のところ不明ですが、爆破は複数の自爆テロ犯によるものであり、施設内にいた礼拝中の多くの人々が犠牲となりました。

2. 事件の発生を受け、パンジャブ州警察は同州内の主要都市にあるモスク、教会、駅、バスターミナル、市場、映画館、ホテル等重要施設周辺における警備を強化しており、引き続き過激派武装勢力による犯行の可能性は否定できません。

3.  ついては、在留邦人の皆様におかれては、テロ事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。

また、「大使館からのお知らせ」にて注意喚起している内容も再度御確認ください(過去の「大使館からのお知らせ」バックナンバーは、当館HPwww.pk.emb-japan.go.jp)からも参照可能です)。

(1)テロの標的となりやすい場所(宗教関連施設、軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。

(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。

(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。

(4)検問所付近に待機車両が渋滞となるケースが散見されるが、極力渋滞の多い検問所付近の通行は避ける。

(5)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。                                                                  以上

2010年6月28日月曜日

第22回参議院議員通常選挙について

本24日、第22回参議院議員通常選挙が公示されました。

当館は、現下の治安情勢等に鑑み、在外公館投票は実施いたしませんので、改めてお知らせいたします。

従いまして、当地での投票方法は、下記2.にあります「郵便等投票」となりますので、よろしくお願いいたします。

また、在外選挙についてご質問やご不明の点等があれば、当館領事警備班までお問い合わせいただくか、下記2.のホームページをご覧ください。

1.選挙日程

● 第22回参議院議員通常選挙は、次のとおり実施されます。

○ 公   示   日 :平成22年6月24日(木)

○ 在外選挙の開始日 :平成22年6月25日(金)

○ 日本国内の投票日 :平成22年7月11日(日)

2.投票方法

● 在外選挙人名簿に登録され、在外選挙人証をお持ちの方は、「① 在外公館投票」、「② 郵便等投票」、「③日本国内における投票」のうち、いずれかの方法により投票することができます。(別添資料「在外選挙のご案内」にも詳述しております。)

● 今回実施されます参議院議員通常選挙では、比例代表選出議員選挙に加えて選挙区選出議員選挙にも投票することができます。

● 詳細は最寄りの日本大使館・総領事館及び出張駐在官事務所にお問い合わせいただくか、次のホームページをご覧ください。

 ・外務省ホームページ・アドレス http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/senkyo/index.html

 ・総務省ホームページ・アドレス http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/senkyo/index.html

① 在外公館投票

 在外公館投票を実施する日本大使館・総領事館及び出張駐在官事務所(以下「在外公館」という。)であれば、どこの在外公館でも投票できます。

 なお、在外公館投票をすることができる在外公館につきましては、最寄りの在外公館にお問い合わせいただくか、外務省のホームページでご確認ください。

【持参書類】

「在外選挙人証」及び「旅券等の身分証明書(注)」

(注)旅券が提示できない場合は、日本国又は居住国の政府や地方公共団体が交付 した顔写真付き身分証明書(例:運転免許書、外国人登録証等)でも差し支えありません。

② 郵便等投票

 登録先の市区町村選挙管理委員会宛に、投票用紙等の交付請求を国際郵便で直接行い、入手後に同用紙等に記入の上、再び登録先の市区町村選挙管理委員会へ直接郵送する方法です。

【投票用紙等の請求】

 あらかじめ登録先の市区町村の選挙管理委員会に「在外選挙人証」と「投票用紙等請求書」(在外選挙人証が交付される際に添付されている「在外投票の手引き」の中にある書式(別添資料コピー使用可、総務省ホームページ等からも入手できます。))を郵送して、投票用紙等を直接請求してください。

 投票用紙等請求書への記入に当たっては、投票を希望される選挙の種類を○印で囲み、「署名」欄には在外選挙人名簿登録申請の際に記入した署名と同様の署名を必ず本人が自署してください。

※ 投票用紙等の請求は、日本国内の投票日の4日前までは、いつでも請求することが出来ますので、郵送日数を考慮して早めに請求してください。

※ 在外公館では、郵便等投票用の投票用紙等の請求は受け付けておりませんので、ご注意ください。

【投票用紙等の交付】

 投票用紙等の請求を受けた登録先の市区町村選挙管理委員会は、投票用紙等を請求者に対し直接郵送して交付します。(在外選挙人証も一緒に返送されます。)

【投票用紙等の送付】

 投票用紙等の交付を受けた後、選挙の公示日の翌日(6月25日)以降、同用紙等に記入の上、日本国内の投票日(7月11日)の午後8時までに投票所に到達するよう、登録先の市区町村選挙管理委員会宛に郵送してください。

● 投票用紙の記入と送付の手順

(1) 登録先の市区町村選挙管理委員会から投票用紙等が届きましたら(在外選挙人証も一緒に返送されます。)、選挙の公示日の翌日以降に、選挙区選出議員選挙についてはクリーム色の投票用紙に候補者氏名を一つ記入し、比例代表選出議員選挙については白色の投票用紙に候補者の氏名又は政党等の名称(略称)を一つ記入します。

(2) 記載済みの投票用紙をそれぞれ同じ色の内封筒に封入します。

(3) 外封筒に、投票記入年月日、投票記載場所(国名)、投票者の氏名、署名、在外選挙人証の交付番号を記入します。署名は必ず本人が行い、在外選挙人名簿登録申請書に記入したものと同様の署名をしてください。

(4) 内封筒を外封筒に封入し、更に送付用封筒に入れて封をして登録先の市区町村選挙管理委員会宛に郵送してください。

① 日本国内における投票
 選挙の時に一時帰国した場合や帰国後国内の選挙人名簿に登録されるまでの間(転入届提出後3ヶ月間)は、在外選挙人証を提示して国内の投票方法(次の(1)から(3)までの何れか)を利用して投票することができます。日本国内における投票の詳細については、登録先の市区町村の選挙管理委員会にお問い合わせください。

【公示の日の翌日から国内投票日の前日までの間】

(1) 期日前投票

在外選挙人名簿登録地の市区町村選挙管理委員会が指定した期日前投票所における投票。

(2) 不在者投票

在外選挙人名簿登録地以外の市区町村における投票。事前に在外選挙人名簿登録地の選挙管理委員会に対し投票用紙等を請求し交付を受けておく必要があります。

【日本国内の投票日当日】

(3)投票所における投票

在外選挙人名簿登録地の市区町村の選挙管理委員会が指定した投票所における投票。                              以上

2010年6月17日木曜日

第22回参議院議員通常選挙の実施について

平成22年参議院議員通常選挙の実施につきまして、別添のとおりお知らせ

申し上げます。

なお、以前お知らせしましたとおり、当館は現下の治安情勢に鑑み、在外公館

投票は実施しない予定ですので、改めてお知らせ申し上げます。

在外選挙についてご不明の点等があれば、当館領事警備班までお問い合わせ

いただくか、次のホームページをご覧ください。

・外務省ホームページ http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/senkyo/index.html
・総務省ホームぺージ http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/senkyo/
                                以上

2010年6月10日木曜日

イスラマバード市郊外におけるNATO軍補給物資輸送車両に対する襲撃事件の発生に伴う注意喚起

1.6月8日深夜から9日未明にかけ、イスラマバード市郊外のGTロード沿いに位置するタルノル地区において、アフガニスタンに駐留する北大西洋条約機構(NATO)軍に補給する物資を運ぶ燃料輸送車両およびトレーラーの車列に対し、複数の過激派武装勢力が発砲した後、輸送車両数十台に放火する事件が発生しました。この襲撃により、少なくとも7人が死亡、11人が負傷した模様です。

2.アフガニスタンに駐留する米軍やNATO軍は、補給物資の多くをパキスタン経由で確保しており、物資を搬送する車列はこれまでも頻繁にタリバーンに狙われています。従来はペシャワル近郊を中心としたハイバル・パフトゥンハー州内での攻撃が一般的でしたが、今回の事件はパンジャブ州域でもそれが発生し得ることを示しています。

3.今次事件の犯行主体は、パンジャブ州を拠点とするパキスタン・タリバン運動(TTP)の傘下の組織が犯行声明を出した旨報道されており、こうした情勢を踏まえ、治安当局は厳戒態勢を敷いてセキュリティーチェックを実施していますが、引き続き過激派武装勢力による犯行の可能性は否定できません。

4.なお、報道によれば、部族地域から派遣された3人のテロリストがイスラマバード市内に所在する政府関連施設に対する自爆テロ攻撃を企図している旨の情報もあり、引き続き警戒が必要です。

ついては、在留邦人の皆様におかれては、テロ事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。

  また、「大使館からのお知らせ」にて注意喚起している内容も再度御確認ください(過去の「大使館からのお知らせ」バックナンバーは、当館HPwww.pk.emb-japan.go.jp)からも参照可能です)。

(1)テロの標的となりやすい場所(軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、宗教関連施設)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。

(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。

(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。

(4)検問所付近に待機車両が渋滞となるケースが散見されるが、極力渋滞の多い検問所付近の通行は避ける。

(5)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。

(6)最近のテロ事件の傾向として、午前中から日中にかけての時間帯に事件が発生していることも多く見られることから、買い物等、外出時の行動は極力短時間とする等、十分な安全対策を講ずる。

(7)GTロードなど幹線道路であっても夜間の長距離移動は極力避け、移動にあたってはできるだけ明るい時間帯を選ぶよう注意する。その際も、トラック、デポ(多数のトラックが駐車・待機している区画)付近への立ち寄りは避ける。
                                  以上

2010年6月3日木曜日

総領事館からのお知らせ(モンスーン時期に関する注意喚起)

1.パキスタンでは間もなくモンスーンの季節を迎えます。当地においては,年間降雨量は少ないものの、7~9月のモンスーン時期にまとまった降雨があります。

2.カラチ市ではこの時期に数回の大雨があり、排水路の未整備もあり、道路が冠水する事態となります。大雨による影響としては、家屋の浸水、携帯電話の使用不能、長時間の停電、交通渋滞が考えられますが、これらを起因として過去には暴動が発生しております。また、切れた電線などで、感電死事故が多発します。

3.今般、今週末にかけて大型の台風がカラチに到来するとの予報もあります。この台風が多量の降雨を伴うものかは現時点では不明ですが、モンスーン時期と併せてご注意下さい。参考と して、昨年7月の大雨時の状況を別添としました。大雨時は、外出を控えることはもちろんのこと、数日間分の備蓄品を用意するなどの手段を講じるようお願いします。
                                       以上

2010年5月26日水曜日

在外選挙人名簿登録申請及び投票方法について

本年夏、参議院議員通常選挙が実施される予定です。

本日は在外選挙人名簿登録申請及び投票方法についてご案内します。

1.在外選挙制度の下で投票するためには、あらかじめ「在外選挙人名簿登録申 請」を行い、在外選挙人証を取得する必要があります。在外選挙人名簿の被登録資格は次のとおりです。
(1)年齢満20歳以上
(2)日本国籍を有する方
(3)引き続き3ヵ月以上、当館管轄区域内に住所を有する方(3ヵ月に満たな

い方でも登録申請することは可能ですが、その場合、3ヵ月の在留期間が経

過するまで申請書を大使館で保管させていただきます。)
(4)本邦に住民登録のない方(本邦において転出届を行っている方)
(5)公民権を停止されていない方

2.在外選挙人名簿登録申請をご希望の方は、原則当館へお越しいただく必要がありますが、その際は、旅券乃至は我が国または当国政府や地方公共団体が交付した顔写真付きの身分証明書をご持参ください。なお、当館にお越しになれない方はご相談ください。

3.本年は参議院議員通常選挙が実施される予定であり、在外選挙人名簿登録申請をご希望の方(在外選挙制度の下での投票を希望する方)は、在外選挙人証の受領までに日数がかかることもあり(申請から受領まで通常2~3ヵ月)、早めに当館領事警備班までご連絡ください。
 また、近いうちにご帰国予定の方についても、在外選挙人証を所持していれば、本邦で住民登録(転入届)後国内の選挙人名簿に登録されるまでの間(3ヵ月間)は、在外選挙制度の下で国政選挙に参加できるというメリットがあります。

4.なお、当地の現下の治安状況から、当館においては在外公館投票記載場所(投票所)を開設しないこととなる見通しです。その場合、在外選挙人証を取得した後は、①投票記載場所を開設する在外公館における投票、②郵便等投票、及び③日本国内における投票のいずれかの方法で投票いただくようお願いします(それぞれの投票方法については、別添の資料をご参照ください)。

5.在外選挙制度の詳細については、別添の資料をご覧ください。また、在外選挙制度についてご不明の点等があれば、当館領事警備班までご照会ください(このメールを受け取られた方の中に、既に在外選挙人証をお持ちの方がいらっしゃれば、以下のような投票方法となります)。

・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

在外選挙人証をお持ちの皆様へ

1.在外選挙人証をお持ちの方は、別添の「在外選挙の投票方法」に記載のある3つの方法(①在外公館投票、②郵便等投票、③日本国内における投票)のいずれかにより投票することができます。
 他方、上記のとおり、当地の現下の治安状況から、当館においては在外公館投票記載場所(投票所)を開設しないこととなる見通しです。

つきましては、皆様におかれましては、①投票記載場所を開設する在外公館における投票、②郵便等投票、③日本国内における投票、のいずれかの方法で投票いただくようご案内します(それぞれの投票方法については、別添の「在外選挙の投票方法」をご覧ください)。

2.②郵便等投票を行う際には、あらかじめ登録先の選挙管理委員会にお手持ちの「在外選挙人証」と「投票用紙等請求書」(別添)を送付し、投票用紙等の請求を行う必要があります。投票用紙等の請求はいつでも行うことができ、投票用紙等の交付は参議院議員の任期満了日の60日前から開始されます。

3.また、②郵便等投票は、投票用紙等の交付を受けた後、選挙の公示又は告示の日の翌日以降に同投票用紙等に記入の上、日本国内の投票日の午後8時までに投票所に到達するよう登録先の選挙管理委員会宛に直接送付する必要がありますが、投票用紙等の選挙管理委員会宛の送付は、当地から直接郵送等により行うほか、帰国する方に依頼して本邦において投函することでも可能です。

4.更に、②郵便等投票のための投票用紙等の交付を受けた後に、投票方法を①在外公館投票、乃至③日本国内における投票に変更したい場合は、あらかじめ選挙管理委員会から受領している投票用紙等(「投票用紙」「内封筒」及び「外封筒」)を投票記載場所(投票所)に返還することによって可能になります(ただし、上記のうち一つでも欠いている場合は投票方法の変更はできません)。

5.在外選挙人証を取得後、その「住所」等が変更になっている方で②郵便等投票を行うご予定の方は、記載事項の変更が必要になりますので、お早めに当館領事警備班までご相談ください(①在外公館投票及び③日本国内における投票の場合は、記載事項の変更(住所変更等)を行っていなくても投票は可能です)。

 在外選挙についてご不明の点等があれば、当館領事警備班までご照会ください。
                                 以上

2010年5月20日木曜日

カラチ総領事館からのお知らせ(民族間、政党間抗争による治安悪化に関する注意喚起)

本日、在カラチ日本国総領事館から以下のとおり「総領事館からのお知らせ」が発出されましたので、お知らせいたします。

なお、過去の「大使館からのお知らせ」については、当館ホームページhttp://www.pk.emb-japan.go.jp./indexjp.htm の「在外邦人の方へのお知らせ(治安情報等)」若しくは http://pkembjapan.blogspot.com/にてご参照いただけます。」にてご参照いただけます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2010年5月20日

在カラチ日本国総領事館

在留邦人の皆様へ


総領事館からのお知らせ

(民族間,政党間抗争による治安悪化に関する注意喚起)

1 昨日(19日)午後から本日未明にかけて,市内各所において,民族間,政党関抗争による暴力事案が発生し,報道によればこれまでに20人以上が殺害されております。

2 カラチ市においては,民族間,政党間抗争は度々発生しており,昨年4月には3日間で約50人,昨年6月には約30人,今年2月にも1週間で約30人が殺害されております。このように,一度事案が発生すると数日間は治安か急激に悪化する傾向があります。

  また,市民生活にも多大な影響を及ぼし,各種学校の閉校,公共交通機関の運行停止,店舗の閉店(一部地域)などの措置が取られることとなります。

3 邦人が直接の標的になることは考えられませんが,巻き添えに遭うことは十分考えられます。特に夕方から夜間にかけましては,事案が拡大する傾向があります。つきましては,邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、極力外出を控えると共に、最新の情報に留意しつつ引き続き警戒心を保持していただくようお願いいたします。
                                 以上 

イスラマバード等における抗議デモの実施及びテロ警戒情報等

1.本日午後0時から午後3時までの間、ブルーエリア東端に所在するGEOテレビ事務所前からアッパラ・マーケットにかけて、最大2,000名規模のムハンマド風刺画に対する抗議デモが行われる予定となっています。デモのルートについては確定していませんが、同地域周辺では交通規制が行われる可能性もあり、渋滞等混乱が生じる恐れもあります。また、この機会を捉え、テロ事件が発生する可能性も排除できません。なお、右デモはカラチ・ラホール等各主要都市においても実施されるとの情報にも接しています。

2.また、報道によれば、武装テロリストがイスラマバード市内及びパンジャブ州内(特にラホール市内)の重要政治施設を標的としたテロ事件の実行を計画しているとの情報もあります。

3.つきましては、在留邦人の皆様におかれては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、最新の情報に留意しつつ、集会やデモが行われている場所、また、テロの標的となりやすい政府関連施設、警察施設、欧州関連施設及び宗教関連施設等には決して近づかないように十分注意して下さい。

以 上

2010年5月17日月曜日

タイ:バンコク都他周辺地域における渡航情報について

1.現在、タイ・バンコク都及びその周辺地域他において非常事態宣言が発令される等、緊迫した情勢が続いています。これを受け、外務省及び在タイ日本国大使館では下記のHPより最新の渡航情報を提供しております。

外務省海外安全ホームページ

www.anzen.mofa.go.jp

在タイ日本国大使館ホームページ

www.th.emb-japan.go.jp

2.ついては、出張、旅行及び経由地等でタイを訪問される予定の方は、不測の事態に巻き込まれることのないよう、上記HPにて注意喚起している内容を再度確認してください。また、最新の情報にも留意しつつ慎重な行動を心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分努めてください。
                                   以上

2010年5月13日木曜日

ギルギット・バルチスタン地域(旧北方地域)における地滑り及び洪水被害に関する注意喚起

1.ギルギット・バルチスタン地域(旧北方地域)を流れるフンザ川が地滑りでせき止められたため、ゴジャール地方(上部フンザ地域)のアッタバード周辺では、長さ約15キロ、深さ約60メートルの「湖」の様な状況となっています。

報道によれば、その「湖」が近日中に決壊する可能性があり、地域住民数千人が家を失う恐れがある旨警告しています。

これに伴い、パキスタンと中国を結ぶカラコラム・ハイウェイはすでに一部閉鎖しており(部分的に渡し船等で対処している模様)、観光地であるグルミットにも影響が及ぶことが懸念されています。

同フンザ地区にあるアイエーナバードとシシカト両村は洪水に襲われ、住民約1,700人が自宅から避難することを余儀なくされました。

2.ついては、グルミットを含むゴジャール地方への渡航は可能な限り差し控えるとともに、同方面への渡航を予定されている方は、最新の情報を入手した上で、危険が伴うようであれば、日程の変更、又は延期等の措置を取り、事故や災害に巻き込まれないよう十分注意してください。
                                  以上

2010年5月7日金曜日

在外選挙人証の登録について

 今夏、第22回参議院議員通常選挙が行われます。 在外選挙(在外公館投票、郵便投票、日本国内での投票)に投票するためには、「在外選挙人証」を入手する必要があります。申請方法については、旅券及び居住を証明できる書類を当館までお持ちいただき、申請書類にご記入頂く必要があります。なお、在外選挙人証は申請してから交付までに約2~3ヶ月程度を要しますので、お早めに手続きされることをお勧めします。 詳細は、外務省HP〈http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/senkyo/flow.html〉をご覧下さい。 その他、不明な点がありましたら、当館領事警備班までお問い合わせ下さい。 (了)

2010年4月26日月曜日

ゴールデンウィークに海外へ渡航される皆様へ(海外で注意すべき感染症について)

26日、日本外務省より、感染症に関する広域情報(「ゴールデンウィークに海外へ渡航される皆様へ(海外で注意すべき感染症について)」)が発出されましたので、ご参考までに以下のとおりお知らせします。 (内容) ゴールデンウィークの期間には,多くの方が海外へ渡航されることと思いますが,海外滞在中に感染症に感染することなく,安全で快適に旅行し,無事に帰国するために,現在,海外で注意すべき感染症及びその予防対策について,以下のとおりお知らせいたします。 感染症にかからないようにするためには,感染症に対する正しい知識と予防方法を身につけることが重要です。基本的な感染症対策として,食べ物,飲料水,虫刺され(蚊やダニなど),動物との接触には注意が必要です。 海外渡航を予定されている方は,出発前に旅行プランに合わせ,渡航先での感染症の発生状況に関する最新の情報を入手し,適切な感染予防に心がけてください。 また,日本の空港や港の検疫所では健康相談を行っています。帰国時に発熱や下痢等,具合が悪い場合にはお気軽に検疫所係官にご相談ください。 感染症には潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が長いものもあり(数日から1週間以上),帰国後しばらく経過してから具合が悪くなることがあります。その際は早急に医療機関で受診し,渡航先,滞在期間,動物との接触の有無などについて必ず申し出てください。 1.動物由来感染症 「動物由来感染症」とは動物から人に感染する病気の総称です。世界中で数多くある動物由来感染症のすべてが日本に存在するわけではありません。日本では動物由来感染症が比較的少ないですが,世界では多くの動物由来感染症が発生していますので,むやみに野生動物や飼い主不詳の動物に触れることは避けてください。 (1)鳥インフルエンザ(H5N1) 高病原性H5N1亜型インフルエンザウイルスを病原体とする鳥インフルエンザ(H5N1)は,東南アジアを中心に家きん(ニワトリ,アヒルなど)で発生しています。鳥インフルエンザは,感染した鳥の解体調理,飼育小屋などの閉鎖的な空間における感染した鳥との接触など,鳥の臓器,体液,糞などと濃厚に接触することによって人が感染することがあります。人が感染した場合には,重篤な症状となることが多く,世界保健機関(WHO)によると,2003年11月から2010年4月21日までに世界15か国で495人の発症者(うち死亡者292人)が報告されています。  
○発生地域:東南アジアを中心に,中東・ヨーロッパ・アフリカの一部地域など 
○感染要因:感染した鳥や臓器,体液,糞などとの濃厚な接触  
○主な症状:1~10日(多くは2~5日)の潜伏期間ののち,発熱,呼吸器症状,下痢,多臓器不全等 ○感染予防:鳥との接触を避け,むやみに触らない。生きた鳥が売られている市場や養鶏場にむやみに近寄らない。手洗いうがいの励行(特に発生国・地域では徹底してください)。  
○2010年に入り,エジプト,ベトナム,インドネシアで人への感染が確認されています(2010年4月23日現在) 。  
○参考情報:  厚生労働省「鳥インフルエンザに関する情報」   http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou02/index.html  
厚生労働省検疫所「高病原性鳥インフルエンザ」
www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou02/index.html  
厚生労働省検疫所「高病原性鳥インフルエンザ」   
http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/35_hpai.html  
国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:鳥インフルエンザ」   http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/index.html
(2)狂犬病 狂犬病は,狂犬病ウイルスによる感染症です。人は感染動物(アジアでは主として犬)に咬まれることよって唾液からウイルスに感染し,長い潜伏期の後に発症します。発症すると有効な治療法は無く,ほぼ100%死亡します。世界における死者数は毎年5万5千人といわれています。狂犬病ワクチン接種による発症予防が可能です。感染動物に咬まれたら,直ちに狂犬病ワクチンを接種することにより発症を防げます。 我が国では,2006年にフィリピンで犬に咬まれ帰国後に発症し,死亡した事例が2例報告されています。 
○発生地域:世界のほとんどの地域。特にアジア,アフリカ(発生がない地域は,英国 ,北欧,豪州,台湾,ハワイ,グアムなど一部)。 
○感染要因:動物(特に犬が多いですが,ネコ,アライグマ,キツネ,スカンク,コウ モリ等からの感染も見られます。)からの咬傷など。 
○主な症状:1~3か月の潜伏期間の後,発熱,咬まれた場所の知覚異常,恐水・恐風症状等の神経症状。 ○感染予防:犬等(猫,野生動物等)との接触を避ける。もしも犬等から咬傷を受けた 場合は,速やかに医療機関を受診し,消毒,暴露後ワクチンの接種などを受ける。  感染が疑われた後,直ちに傷口を消毒し,速やかに暴露後ワクチン接種を開始するこ とにより狂犬病の発症を防ぐことができます。万一,犬などの動物に咬まれた場合は,すぐに傷口を石けんと水でよく洗い,できるだけ早く現地の医療機関を受診し,傷口の消毒や必要に応じて狂犬病のワクチンの接種を受けましょう。 
○2008年11月以降,インドネシアのバリ島で狂犬病に感染した犬が確認され,発病した犬に噛まれた住民が狂犬病で死亡していますので,御注意ください。 
○2010年2月,米国ニューヨーク市保健衛生局の発表では,セントラルパーク内で狂犬病のアライグマが確認されています。現在,アライグマに狂犬病ワクチンを接種することで,他の動物への感染拡大による人への感染のリスクを減らそうとしています。 ○参考情報:  厚生労働省「狂犬病について」:   http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/index.html
(3)エボラ出血熱 主にアフリカで流行している急性熱性疾患の感染症であり,現在まで,アフリカ西部のコートジボワールとアフリカの中央部で発生しています。2000年から2001年にはウガンダで,2001年から2002年にはガボンとコンゴ共和国の国境地帯での流行が報告されており,毎年流行が発生しています。 ○発生地域:アフリカ(中央部~西部) 
○感染要因:ウイルスの自然宿主はコウモリです。感染したサルなどの血液,分泌物, 排泄物,唾液などとの接触でも感染する可能性はあります。 
○主な症状:2~21日の潜伏期ののち,発熱,頭痛,下痢,筋肉痛,吐血,下血など。インフルエンザ,チフス,赤痢等と似た症状を示します。 
○感染予防:流行地への旅行を避ける。野生動物との接触に注意する。コウモリが生息 する可能性のある洞窟には立ち入らないよう注意する。
(4)マールブルグ病 マールブルグ病はエボラ出血熱とともに,ウイルス性出血熱を特徴とする感染症であり,近年はケニア,ジンバブエ,コンゴ民主共和国,アンゴラなどで発生しています。オランダや米国では,ウガンダで洞窟に入り,帰国後にマールブルグ病を発症した事例も報告されています。大きな流行になる場合もありますので御注意ください。 
○発生地域:サハラ以南のアフリカ 
○感染経路:感染したサルなどの血液,分泌物,排泄物,唾液などとの接触により感染する例がある。ウイルスの自然宿主はコウモリです。人から人への感染の多くは感染防 御具(手袋・マスク)の不備によるものです。 
○主な症状:3~10日の潜伏期ののち,初期には発熱,頭痛,悪寒,下痢,筋肉痛など。 その後体表に斑状発疹,嘔吐,腹痛,下痢,出血傾向。 
○感染予防:流行地への旅行を避ける。野生動物との接触に注意する。コウモリが生息 する可能性のある洞窟には立ち入らないよう注意する。 
○2008年7月,ウガンダの洞窟ツアーに参加したオランダ人旅行者が感染して死亡した事例が発生しています。 
○参考情報:  厚生労働省「マールブルグ病に関する海外渡航者への注意喚起について」:   http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou25/index.html
2.蚊やダニなど節足動物が媒介する感染症 渡航先(国・地域)や渡航先での活動によって,感染する可能性のある感染症は大きく異なりますが,世界的に蚊が媒介する感染症が多く報告されています。特に熱帯・亜熱帯地域ではマラリア,デング熱,チクングニヤ熱などに注意が必要となります。
(1)マラリア 毎年世界中で約2億5000万人以上の患者,80万人以上の死亡者がいると報告されています。我が国では,海外で感染して帰国される方(輸入症例)が毎年数十人報告されています。 
○発生地域:アジア,中南米,アフリカなど熱帯・亜熱帯地域に広く分布 
○感染経路:マラリア原虫を保有した蚊に刺された際に感染します。媒介蚊であるハマ ダラカは森林地帯を中心に夕方から夜間に出没する傾向があります。また,アフリカや インドでは,都市型のマラリアも報告されています。 
○主な症状:病原原虫の種類により10日~30日の潜伏期ののち,悪寒,発熱,顔面紅潮 ,呼吸切迫,結膜充血,嘔吐,頭痛,筋肉痛など。迅速かつ適切に対処しなければ重症 化し死亡する危険があります。 
○感染予防:長袖,長ズボンを着用し,素足でのサンダル履き等は避ける。虫除けスプ レーや蚊帳等の使用により,蚊に刺されないよう注意する。特に夜間の屋外での飲食時 や外出時に蚊に刺されないよう注意してください。2週間以上流行地に滞在し,野外作業 等に従事する場合には,抗マラリア薬の予防内服を行うことが望ましい。 
○参考情報:  厚生労働省検疫所「マラリア」:   http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/07_mala.html  国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:マラリア」:   http://idsc.nih.go.jp/disease/malaria/index.html (2)デング熱,デング出血熱  世界中で25億人が感染するリスクがあり,毎年約5,000万人の患者が発生していると考えられています。 我が国では,海外で感染して帰国される方が毎年数100人報告されています。2010年に入ってからも,既に28人の患者が確認されており,インドネシアでの感染事例が増加傾向となっていますので注意が必要です。2010年,インドネシアのバリ島からの帰国者において,合計10人の感染が確認されています。 
○発生地域:アジア,中南米,アフリカなど熱帯・亜熱帯地域に広く分布。 
○感染経路:ウイルスを保有したヤブカ類(ネッタイシマカ,ヒトスジシマカなど)に 刺された際に感染します。媒介蚊は日中,都市部の建物内にも出没します。 
○主な症状:突然の発熱,激しい頭痛,関節痛,筋肉痛,発疹。デング熱患者の一部は 重症化して,出血傾向がみられるデング出血熱となることがあります。 
○感染予防:長袖,長ズボンを着用し,素足でのサンダル履き等は避ける。虫除けスプ レーや蚊帳等の使用により,日中蚊に刺されないように注意してください。 
○ベトナムでは,57,102人が感染し,44人が死亡しています(2009年9月15日現在)。また,マレーシアでは38,062人が感染し,79人が死亡しています(2009年12月5日現在)。 
○参考情報:  厚生労働省検疫所「デング熱」   http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/09_dengu.html  
国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:デング熱」   http://idsc.nih.go.jp/disease/dengue/index.html  
国立感染症研究所「デングウイルス感染症情報」   
http://www0.nih.go.jp/vir1/NVL/dengue.htm
(3)チクングニヤ熱 アフリカ,東南アジア,南アジアの国々で流行しており,2006年にはインドで約140万人の感染者が報告されています。 我が国では,2009年,海外で感染して帰国後にチクングニヤ熱と診断された事例がインドネシアから5例,マレーシアから2例,インドから1例,タイから1例,ミャンマーから1例の合計10例が確認されています。 
○発生地域:東南アジア(マレーシア,タイ,インドネシア,シンガポールなど),イ ンド,パキスタン,スリランカやモルディブなどのインド洋島嶼国,マダガスカル。200 7年にはイタリアで流行。 
○感染経路:ウイルスを保有したヤブカ類に刺された際に感染します。 
○主な症状:2~12日(通常4日~8日)の潜伏期ののち,突然の発熱,激しい頭痛,関節痛,筋肉痛,発疹。関節痛は急性症状消失後も数か月続くことが多い。 
○感染予防:長袖,長ズボンを着用し,素足でのサンダル履き等は避ける。虫除けスプ レーや蚊帳等の使用により,日中蚊に刺されないように注意してください。  
○アジアで流行しているチクングニヤ熱が,再びインド洋の島国・地域(仏領レユニオン,マダガスカル)でも報告されています。 
○参考情報:  国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:チクングニヤ熱」:   http://idsc.nih.go.jp/disease/chikungunya/index.html  
国立感染症研究所「チクングニヤウイルス感染症」:   
http://www0.nih.go.jp/vir1/NVL/Aiphavirus/Chikungunyahtml.htm
(4)ウエストナイル熱・脳炎 ウエストナイルウイルスが原因の熱性感染症です。このウイルスは,鳥と蚊の間で維持されている感染症です。北米地域で毎年数千人の感染者が報告されています。感染者の一部は重症化し脳炎を起し,まれに死亡することもあります。我が国では,米国滞在中に感染し帰国後にウエストナイル熱と診断された事例が2005年に1例報告されています。 
○発生地域:アフリカ,欧州南部,中東,近年では北米地域,中南米にも拡大していま す。 
○感染経路:ウイルスを保有した蚊(主にイエカ類)に刺された際に感染します。媒介 する蚊は多種類に及びます。 ○主な症状:2~14日(通常1日~6日)の潜伏期のち,発熱,激しい頭痛,関節痛,筋肉痛,背部痛,皮疹など。 ○感染予防:長袖,長ズボンを着用し,素足でのサンダル履き等は避ける。虫除けスプ レーや蚊帳等の使用により,日没後,特に屋外で蚊に刺されないように注意してくださ い。 
○米国全土での流行は,例年7月頃から始まり,年末まで報告が続くのが特徴です。 
○参考情報:  厚生労働省「ウエストナイル熱について」:   http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou08/index.html  
厚生労働省検疫所「ウエストナイル熱」:   
http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/10_west.html  
国立感染症研究所「ウエストナイルウイルス」   
http://www.nih.go.jp/vir1/NVL/WNVhomepage/WN.html
(5)クリミア・コンゴ出血熱 クリミア・コンゴ出血熱ウイルスが原因の熱性出血性感染症です。このウイルスは,ヒツジなどの家畜とダニの間で維持されています。中国西部,東南アジア(パキスタン),中央アジア,中東,東ヨーロッパ,アフリカにおいて流行しています。死亡率の高い感染症で,人はダニに咬まれたり,感染動物に接触して感染します。北半球では,4月から6月に流行します。特に,最近トルコでクリミア・コンゴ出血熱の報告が増加しています。 
○発生地域:中国西部,東南アジア(パキスタン),中央アジア,中東,東ヨーロッパ,アフリカ。 
○感染経路:ダニに咬まれたり,感染動物(特にヒツジなどの家畜)と接触して感染する。 
○主な症状:発熱,関節痛,発疹,紫斑(出血),意識障害など。 
○感染予防:長袖,長ズボンを着用し,素足でのサンダル履き等は避ける。また,家畜 などにむやみに触れない。 
○参考情報:  厚生労働省検疫所「クリミア・コンゴ出血熱」   http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/13_crimean.html  
国立感染症研究所感染症情報センター   http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k02_g2/k02_31/k02_31.html
(6)リフトバレー熱 リフトバレー熱ウイルスが原因の感染症で,蚊に刺されることにより,人及び家畜(ヒツジ,ヤギ,ウシ,ラクダなど)が感染します。人の場合は,蚊に刺されて感染することがほとんどですが,感染動物の血液等に触れることによっても感染することもあります。主にサハラ砂漠以南のアフリカの国々で流行しており,2010年に入ってからは,南アフリカ共和国での流行も確認されています。 ○発生地域:アフリカ(サハラ砂漠以南),サウジアラビア,イエメン 
○感染経路:蚊による吸血。感染動物の血液や組織などとの接触。 
○主な症状:突然の発熱,頭痛,筋肉痛及び関節痛など。 
○感染予防:長袖,長ズボンを着用し,素足でのサンダル履き等は避ける。虫除けスプ レーや蚊帳等の使用により,蚊に刺されないよう注意する。 
○2010年4月22日,南アフリカ保健省は149例の感染,11例の死亡が確認された旨発表しています。 
○参考情報:厚生労働省検疫所「リフトバレー熱」  http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/11_rift.html 
国立感染症研究所感染症情報センター「IASR:リフトバレー熱」  
http://idsc.nih.go.jp/iasr/29/336/fr3361.html
3.食べ物,水を介した感染症 渡航先や渡航先での行動内容によって,かかる可能性のある感染症はさまざまですが,最も多いのは食べ物や水を介した消化器系の感染症です。 A型肝炎,コレラ,赤痢,腸チフスなどは,途上国など公衆衛生の整備などが不十分な地域で感染することが多い感染症です。生水,氷,サラダ,生鮮魚介類等の十分に加熱されていない物の飲食は避けましょう。 
4.その他注意すべき感染症 上記のほかにも,動物,水,食べ物等を通じて感染する病気が多く存在します。 詳細は厚生労働省ホームページを参照ください。(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou27/dl/100423-1e.pdf)
5.海外の感染症に関する情報の入手 海外の感染症に関する情報は,以下のサイトより入手することが可能です。出発前に渡航先の感染症の流行状況等に関する情報を入手することをお勧めいたします。また,日本の空港や港の検疫所においても,リーフレット等を用意し情報提供を行っていますので,ご活用ください。  厚生労働省(ゴールデンウィーク期間中における海外での感染症予防について)  http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou27/100423-1.html  
厚生労働省検疫所(海外渡航者のための感染症情報)ホームページ  
http://www.forth.go.jp/ 
国立感染症研究所感染症情報センター(感染症別の詳細情報)  
http:// idsc.nih.go.jp/disease.html 
外務省海外安全ホームページ(感染症関連情報)  
http://www.anzen.mofa.go.jp/ 
外務省ホームページ(世界の医療事情)  
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/index.html
(問い合わせ先) 
○外務省領事局政策課(医療情報)   電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850 
○外務省領事サービスセンター(海外安全相談担当)   電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902 
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/                http://www.anzen.mofa.go.jp/i/(携帯版)(以上)

2010年4月22日木曜日

外国人を狙ったテロ及び誘拐等に関する注意喚起

1.当地報道等によれば、複数のテロリストがパンジャブ州グジュラワラに潜伏しており、中国人をはじめ、外国人を狙った攻撃を企図している旨報じられています。

2.また、一部の情報によれば、最近、警察当局により逮捕されたテロリストの証言では、イスラマバード市等において多額な身代金の要求を目的とした外国人の略取誘拐や外国人を主標的としたホテルやレストランに対する爆弾テロを企図していた旨の情報にも接しています。

3.最近の爆弾テロ事件の特徴として、市場等、市民が生活の場として通常利用する施設が標的となる、いわゆる「ソフト・ターゲット化」が見られます。イスラマバード市においても、幸いにも人的な被害は出ていませんが、4月に入り、市内各所においてクラッカー爆弾による小規模な爆発事件が頻発しており、これらは一般市民を恐怖と混乱に陥れることを狙ったものと考えられます。

4.ついては、在留邦人の皆様におかれては、累次お知らせにてお伝えしておりますが、テロ事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。
(1)テロの標的となりやすい場所(軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、宗教関連施設)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。
(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。
(4)検問所付近に待機車両が渋滞となるケースが散見されるが、極力渋滞の多い検問所付近の通行は避ける。なお、イスラマバード外交団地区についても、同様の事態が発生しているので、入域する時期・時間等に十分注意する。
(5)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。
(6)空港を利用する場合、しばしばテロリストの襲撃の標的となることを念頭におき、不必要に人の多く集まる場所に近寄らない。その他、ホテルのフロントなど、不特定多数の人の立ち入りが容易なところでの滞在時間は最小限とするよう心掛ける。
(7)パキスタンの各地において誘拐事件が発生している。誘拐予防のためには、自らの身は自らが守る心構えを持ち、誘拐の危険度に応じた対策(通勤時の安全対策、住居の警備強化、日常行動上の注意等の総合的な対策)をとることが重要。特に海外で安全に暮らすためには、
(イ)目立たない、
(ロ)用心を怠らない、
(ハ)行動を予知されない、という3原則を守る。
日頃から行動パターン(通勤時間、使用する道や施設)を常に変え、ねらわれにくくすることが大切。
(8)最近のテロ事件の傾向として、午前中から日中にかけての時間帯に事件が発生していることも多く見られることから、買い物等、外出時の行動は極力短時間とする等、十分な安全対策を講ずる。(9)テロリストは身近なところに潜んでいる。目立つ行動や騒がしい行為は極力控える。 

以上

2010年4月15日木曜日

大使館プール及びテニスコートの利用について

本年度の大使館プール及びテニスコートの利用を以下の通りお知らせいたします。

1.プール

(1)利用対象者:

 (イ)在留届を提出し、所定の手続きにより登録を行った在留邦人の方

 (ロ)イスラマバード日本人学校の水泳授業に参加する児童及び同校教諭

(2)利用期間 :5月3日(月)~ 9月30日(木)までの間の当館開館日

(3)利用時間帯:15:30~17:30

※日本人学校の水泳授業は、同校体育授業予定時間による。

2.テニスコート

(1)利用対象者:在留届を提出し、所定の手続きにより登録を行った在留邦人

(2)利用期間 :通年の当館開館日

(3)利用時間帯:15:30~17:30

3.プール・テニスコート利用申請・誓約書の提出

プール・テニスコートの利用を希望される方は、別添の「利用申請・誓約書」に所定の事項を記入し、利用者の顔が明確に判別できる写真1枚(スナップ写真で可)を添付の上、必ず事前に領事警備班まで提出して下さい。

なお、昨年度に提出頂いた「利用申請・誓約書」は本メール発出をもって廃棄しますので、昨年度に引き続き利用を希望される方も、必ず別添の「利用申請・誓約書」を提出して下さい。

4.利用方法

(1)上記3.の登録手続きを了した方は、大使館来館時に、メインゲートにて警備員に対し目的を告げ、来訪者名簿に所定の事項を記入して下さい。

(2)警備員が登録事実等を確認後、セキュリティー・チェックを実施しますので、ご協力をお願いします。

(3)所定のルート(別添「利用上の注意」参照)を経て、プール・テニスコートへ行って下さい。

(4)終了後は、所定のルートを戻り、メインゲートにて退館時刻を来訪者名簿に記入してお帰り下さい。

(5)なお、往復とも警備措置等の関係で混乱が生じますので、所定のルート以外には立ち入らないでください。

5.その他

(1)大使館の諸行事・その他の都合により、事前に通知することなく利用を一時中止乃至は利用を取り止めることもありますので、予めご了承ください。

(2)上記の利用申請・誓約書の提出、利用方法を遵守願います。

仮に右を遵守することなく、プール・テニスコートを利用している方がいることが判明した場合には、公館警備・施設管理上問題となるため、その方の利用を停止乃至はプール・テニスコートの開放そのものを取り止めさせて頂くこともあり得ます。

(3)利用時間の厳守をお願いします。

利用時間をお守り頂けないケースが頻発する場合は、公館警備・施設管理上問題となるため、その方の利用を停止乃至はプール・テニスコートの開放そのものを取り止めさせて頂くこともあり得ます。

(4)事故・疾病等に対する付保は大使館では行っておりません。利用者(乃至は保護者)各自の責任で保険加入等必要な措置を予めお取りください。

(5)施設は国有財産です。故意又は過失により施設を損傷させた場合には、速やかに実費負担で修理をお願いします。
                                    以上

2010年4月14日水曜日

北西辺境州アボダバード郡におけるカラコラム・ハイウェイの閉鎖

1.報道等によれば、北西辺境州アボダバード郡において、北西辺境州のパシュトゥーン人にちなんだ名称変更計画に抗議するハザラ人を中心とする群衆と治安機関等が衝突し、現在までに16人が死亡、300人以上が負傷する事態となっています。

現地警察当局によれば、未だ同抗議行動は行われており、治安情勢の悪化から、現在、アボダバード郡を南北に通じるカラコラム・ハイウェイを閉鎖しており、今のところ開通の見通しが立たない状態となっている模様です。

2.つきましては、在留邦人の皆様におかれては、抗議行動が行われている地域周辺への立入りは避けると共に、迂回路に関してもカラコラム・ハイウェイに比べた場合、道路事情が悪く、交通事故、一般犯罪等不測の事態に巻き込まれる可能性が高いことから、北方地域等へ渡航される場合は、空路を利用されることをお勧めします。

以 上

2010年4月12日月曜日

テロに関する注意喚起

1.4月7日午後10時20分頃、F7地区に所在するジンナー・マーケット内の駐車場において、クラッカー爆弾による小規模な爆破事件が発生しました。爆破により付近の建物の窓ガラスが割れるなどの被害は出ましたが、幸いにも人的な被害は出ていません。

2.また、一部の情報によれば、北西辺境州(NWFP)より、自動車に爆発物を積載した複数の自爆テロ実行犯がイスラマバード市およびラワルピンディ市を含むパンジャブ州に送り込まれた模様であり、政府関連施設および大型商業施設等における爆弾テロ事件の発生が懸念されています。

3.最近の爆弾テロ事件の特徴として、市場等、市民が生活の場として通常利用する施設が標的となる、いわゆる「ソフト・ターゲット化」が生じています。この理由としては、従来、主な標的となっていた軍・警察・政府関連施設(法執行機関)の警備が強化され、中核施設に至る前に犯人が爆破を決行せざるを得ない状況、あるいは、警備を拡散させるため、その周辺の容易に攻撃しやすい場所をねらうといった状況、さらには、一般市民を恐怖と混乱に陥れることをねらった状況が考えられます。その結果、被害を受ける標的が拡大してきたとみられます。

4.ついては、在留邦人の皆様におかれては、累次お知らせにてお伝えしておりますが、テロ事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。なお、「大使館からのお知らせ」のバックナンバーについては、当館HPwww.pk.emb-japan.go.jp)から参照いただけますので、注意喚起している内容を再度ご確認ください。

(1)テロの標的となりやすい場所(軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、宗教関連施設)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。

(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。

(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。

(4)検問所付近に待機車両が渋滞となるケースが散見されるが、極力渋滞の多い検問所付近の通行は避ける。なお、イスラマバード外交団地区についても、同様の事態が発生しているので、入域する時期・時間等に十分注意する。

(5)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。

(6)空港を利用する場合、しばしばテロリストの襲撃の標的となることを念頭におき、不必要に人の多く集まる場所に近寄らない。その他、ホテルのフロントなど、不特定多数の人の立ち入りが容易なところでの滞在時間は最小限とするよう心掛ける。

(7)最近のテロ事件の傾向として、午前中から日中にかけての時間帯に事件が発生していることも多く見られることから、買い物等、外出時の行動は極力短時間とする等、十分な安全対策を講ずる。

(8)テロリストは身近なところに潜んでいる。目立つ行動や騒がしい行為は極力控える。

                                  以上

2010年3月31日水曜日

IC旅券作成システムの復旧について

17日より障害が発生していた当館のIC旅券作成システムについて、31日、同システムが復旧致しましたので、お知らせ申し上げます。

これにより、通常スケジュールどおり、IC旅券の新規(切替)発給については申請日を含めて4開館日目にお渡し致します。

ご不便をおかけして大変申し訳ございませんでした。引き続き、宜しくお願い申し上げます

以上

偽装警察官による強盗事件の発生に伴う注意喚起

3月30日、在カラチ日本国総領事館より、以下のとおり在留邦人宛「お知らせ」が発出されましたので、ご参考までにお知らせいたします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

平成22年年3月30日
                             在カラチ日本国総領事館
在留邦人の皆様へ
             ~総領事館からのお知らせ~
         偽装警察官による強盗事件の発生に伴う注意喚起

1.29日午後、カラチ市内サダルタウンの道路上(アバリホテル近辺)において、邦人旅行者が被害者となる強盗事件が発生しました。

2.被害に遭遇した邦人がサダルタウンのクラブロードを徒歩にて移動中、複数の男が乗車する車両が近づいてきて、身分証らしきものを提示し、薬物捜査中の警察官であると名乗りました。男等は乗車したままで、車内から被害者の腕を掴むなどして動きを封じ、全所持品を検査していたところ、突如、現金のみを奪いその場から走り去りました。被害者は奪われた金品を取り返そうとした際に転倒し、腕などを負傷しました。

3.当地においては同類の事案が極めて多発しており、昨年12月にも当館より偽装警察官によるスリ事案に対する注意喚起を発出しております。また、当地においては銃器を使用した強盗が極めて多発しており、これまでも金融機関への立ち寄り後に邦人が被害に遭遇するケースが報告されています。邦人の皆様におかれては、各種注意喚起を踏まえ、種々の対策を講じられていると思われますが、特に、市内繁華街を徒歩にて移動する場合、郊外に移動する場合や多額の現金の授受を伴う場合は、当該犯罪に巻き込まれる、または狙われる危険性が高いことを改めて認識の上、細心の注意を払って行動してください。

4.また、当地においては銃器を使用する事案に遭遇する可能性が他所に比べて極めて高いことをご承知いただき、平時から同種事案に遭遇した対処方法を念頭に置くよう心掛け、不幸にも同種事案に遭遇してしまった場合は、決して抵抗せず、犯人の指示に従って下さい。所持金品に執着を示すことはあらぬ結果を招くことになりますので特にご留意願います。

5.なお、事件に遭遇した際は「身の安全」を第一に考えて行動し、その対処方法としては下記の諸点を参考としてください。
(1)抵抗しない
(2)犯人を刺激しない
(3)所持品に執着しない(大金、貴重品を持ち歩かない)
(4)犯人の特徴を覚える(車両ナンバー等を含む)
(5)警察等への通報(車の盗難~警察:15、CPLC:35683333)
          (現金、携帯等の盗難~警察15、CPLC:35682222)
  ※ 警察は英語不可です。ドライバー等を介して通報する必要があります。
  ※ CPLCは州政府の外郭団体で盗難車両データを扱っており、車両盗難時には、警察との間で無線交信を行っております(英語可)。

                                    以 上
在カラチ日本国総領事館
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Consulate-General of JAPAN
6/2 Civil Lines,Abdullah Haroon Road,
Karachi,75530,Pakistan
TEL:(92-21)3522-0800
FAX:(92-21)3522-0820
E-mail:soryojikan.karachi@mofa.go.jp
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2010年3月30日火曜日

サマータイムの実施取止めについて

3月26日付「大使館からのお知らせ」にてお伝えしました「サマータイムの実施」に

つきまして、同28日、パキスタン政府は当地標準時刻を1時間早めない(サマータイム

を実施しない)こととする旨発表しましたので、ご参考までにお知らせいたします。

以 上

テロ及び誘拐に関する注意喚起

1.3月23日、当地報道等によれば、昨年10月5日にイスラマバード市内で発生した国連世界食糧計画事務所に対する自爆テロ事件及び同12月2日に発生した同市内海軍司令部施設に対する自爆テロ事件に関与したテロリスト2名が逮捕された旨が報じられています。

2.本件については、当地警察関係者によれば、同2名は逮捕の際、FC(辺境警察)の制服、自爆ジャケット、銃器等を所持していた模様であり、さらにうち1名は元FCであったことが判明しています。また、同2名は近々にイスラマバード市内に所在する高級ホテル及び外交団地区内に所在する欧米人が主に利用するレストラン等を標的としたテロの実行や外国人及び外交官を誘拐し、多額な身代金を要求することを企図していたと見られています。

なお、本件事件の発生を受け、現在、当地警察はFCの外交団地区からの撤退を検討しています。

3.最近の爆弾テロ事件の特徴として、市場等、市民が生活の場として通常利用する施設が標的となる、いわゆる「ソフト・ターゲット化」が生じています。この理由としては、従来、主な標的となっていた軍・警察・政府関連施設(法執行機関)の警備が強化され、中核施設に至る前に犯人が爆破を決行せざるを得ない状況、あるいは、警備を拡散させるため、その周辺の容易に攻撃しやすい場所をねらうといった状況、さらには、一般市民を恐怖と混乱に陥れることをねらった状況が考えられます。その結果、被害を受ける標的が拡大してきたとみられます。

4.ついては、在留邦人の皆様におかれては、累次お知らせにてお伝えしておりますが、テロ事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。なお、「大使館からのお知らせ」のバックナンバーについては、当館HPwww.pk.emb-japan.go.jp)から参照いただけますので、注意喚起している内容を再度ご確認ください。

(1)テロの標的となりやすい場所(軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、宗教関連施設)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。

(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。

(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。

(4)検問所付近に待機車両が渋滞となるケースが散見されるが、極力渋滞の多い検問所付近の通行は避ける。なお、イスラマバード外交団地区についても、同様の事態が発生しているので、入域する時期・時間等に十分注意する。

(5)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。

(6)空港を利用する場合、しばしばテロリストの襲撃の標的となることを念頭におき、不必要に人の多く集まる場所に近寄らない。その他、ホテルのフロントなど、不特定多数の人の立ち入りが容易なところでの滞在時間は最小限とするよう心掛ける。

(7)パキスタンの各地において誘拐事件が発生している。誘拐予防のためには、自らの身は自らが守る心構えを持ち、誘拐の危険度に応じた対策(通勤時の安全対策、住居の警備強化、日常行動上の注意等の総合的な対策)をとることが重要。特に海外で安全に暮らすためには、(イ)目立たない、(ロ)用心を怠らない、(ハ)行動を予知されない、という3原則を守る。日頃から行動パターン(通勤時間、使用する道や施設)を常に変え、ねらわれにくくすることが大切。

(8)最近のテロ事件の傾向として、午前中から日中にかけての時間帯に事件が発生していることも多く見られることから、買い物等、外出時の行動は極力短時間とする等、十分な安全対策を講ずる。

(9)テロリストは身近なところに潜んでいる。目立つ行動や騒がしい行為は極力控える。

                                  以上

2010年3月26日金曜日

サマータイムの実施

1.既に当地新聞などで報道されているとおり、パキスタン政府は4月1日(木)

午前0時から10月31日(日)までの間、パキスタン全土において標準時刻を

1時間早める旨通達を発出しましたので、ご参考までにお知らせいたします。

2.これにより、パキスタンと日本との時差は3時間となります。

以 上

2010年3月25日木曜日

狂犬病~もし、咬まれたらすぐに医療機関へ(2010年3月)

3月25日、在カラチ日本国総領事館より、以下のとおり在留邦人宛「お知らせ」が発出されましたので、ご参考までにお知らせいたします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

在留邦人の皆様へ

                              平成22年3月25日

                             在カラチ日本国総領事館

~総領事館からのお知らせ~

狂犬病~もし、咬まれたらすぐに医療機関へ(2010年3月)


1.狂犬病の発生状況
 狂犬病は日本、英国、オーストラリア、ニュージーランドなどの一部の国を除いて全世界に分布しており、ほとんどの国で感染する可能性があります。
 毎年、世界中で5万人以上の人が狂犬病感染で死亡しており、特にアジアを中心とした地域で発生が多く確認されていますが、北米、欧州の一部地域でも感染のおそれがあります。 厚生労働省による発表では(2007年11月)、2006年度の国別の狂犬病発生数は、インド 19,000名、中国 3,209名、パキスタン 2,490名、バングラデシュ 2,000名、ミャンマー 1,100名などであり、パキスタンは狂犬病のリスクが極めて高い地域の一つです。
 報告のあった最近の各国の発生状況は以下の通りです。
(1)中国
 中国衛生部は、狂犬病の人への感染事例につき、2008年1月~12月は発病数2,544人(死亡者2,381人)、2009年1月~12月は発病数2,281人(死亡者2,103人)、2010年1月の発病数は126人(死亡者116人)である旨発表しました。
(2)インドネシア
 インドネシア国内全体の狂犬病による死亡者は毎年約100人前後であり、バリ保健当局は、2008年11月28日に初めての感染事例が確認されて以降、2010年3月3日までバリ州1市6県において21人の死亡(他、疑い例18人)が確認された旨述べています。インドネシア保健省及びバリ州当局は住民に対して狂犬病に対する啓蒙活動を行うとともに、狂犬病の疑いのある犬等に咬まれた場合には速やかに病院あるいは地域保健センターで適切なワクチン接種を受けるよう呼びかけています。また、ペットに対する狂犬病予防接種も実施しており、現時点では46%が接種を受けているとのことです。
(3)米国
 米国疾病管理予防センターは、2008年1月~12月に49州とプエルトリコで、動物の狂犬病感染事例が6,841例、人への感染事例が2例(カリフォルニア州及びミズーリ州)報告された旨発表しました。感染した動物の93%は野生動物で、主な動物はアライグマ(34.9%)が最も多く、その他スカンク(23.2%)、キツネ(6.6%)、猫(4.3%)、犬(1.1%)、牛(0.9%)でした。また、2010年2月16日、ニューヨーク市保健精神衛生局は、セントラルパーク内で狂犬病のアライグマが39匹確認されたことから、セントラルパーク内外のアライグマに狂犬病ワクチンの接種を開始することを発表しました。また、併せてNY市民に対し、野生動物を避け、また、ペットに対する狂犬病予防接種を行うよう注意を呼びかけています。
 その他、狂犬病の発生状況については、厚生労働省のホームページも御参照ください。
  http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/pdf/03.pdf
  
 日本では狂犬病が撲滅されているため、その危険性を忘れがちですが、2006年11月に、フィリピンで犬に咬まれた日本人が帰国後に発症、死亡する事例が確認されました。
 世界各国では現在も感染者が存在する病気なので、海外に渡航、滞在される方は以下の点に御留意ください。

2.狂犬病について
(1)感染源
 狂犬病は、日本では撲滅された感染症ですが、世界中で感染者が出ています。狂「犬」病という名称ですが、犬に限らず、猫やイタチ等他の哺乳動物(北米ではアライグマ、スカンク、コウモリ、欧州ではキツネ、アフリカではジャッカルやマングース、その他牛や馬など)からも感染することがあります。狂犬病に感染した犬等の唾液中にウイルスが存在しますので、主に動物に咬まれることで、その傷口からウイルスが体内に侵入します。
(2)症状
 人の場合、潜伏期間は一般に1か月~3か月で、長い場合は1年~2年後に発症した事例もあります。発症した場合はほぼ100%死亡します。症状は発熱、頭痛、嘔吐などに始まり、次いで筋肉の緊張、けいれん、幻覚が現れます。水を飲むとのどがけいれんをおこし(恐水症)、冷たい風でも同様にけいれんをおこします(恐風症)。犬の遠吠えのようなうなり声をあげ、よだれを大量に流し、昏睡、呼吸麻痺が起き、死に至ります。
(3)予防方法
(イ)動物にむやみに手を出さない。
 日本人は犬や猫を見ると無防備に手を出したり、撫でたり、手から直接餌を与えたりしますが、むやみに犬や猫、その他の動物に手を出さないようにしてください。他人のペットであっても要注意です。
(ロ)具合の悪そうな動物には近づかない。
 狂犬病の犬は、多量のよだれを垂らし、物に咬みつく、無意味にうろうろするなど独特の行動をします。
(ハ)予防接種(暴露前接種)
 狂犬病ワクチンは国内の医療機関で接種することが可能ですが、現在、狂犬病ワクチンの在庫が減少している状況に鑑み、狂犬病の流行地域からの帰国者で犬等に咬まれた方、狂犬病の流行地域への渡航予定者で犬等に接触する可能性が高い方に優先的に接種されています。渡航、滞在先で動物を対象に活動する場合や付近に医療機関がない地域に滞在する場合には、検疫所ホームページに掲載されている以下の予防接種可能な医療機関に御相談ください。
 http://www.forth.go.jp/tourist/vaccine-intro.html
  
(4)万一動物等に咬まれた場合の対策
 狂犬病にかかっているおそれのある動物に咬まれてしまった場合、直ちに十分に石けんを使って水洗いをします(傷口を口で吸い出したりしない)。その後、すぐに医療機関で傷口を治療し、ワクチン接種をします。発病前であれば、ワクチンの接種は効果があると考えられていますので、必ず接種してください(破傷風トキサイドワクチンを未接種の方は狂犬病ワクチンの接種とともに、破傷風トキサイドワクチンの接種も必ず受けてください。)。事前に狂犬病の予防接種を受けている場合でも、狂犬病にかかっているおそれの
ある動物に咬まれた場合は治療を目的としたワクチン追加接種が必要となりますので、必ず医療機関で受診してください。
 また、現地医療機関での受診の有無にかかわらず、帰国時に検疫所(健康相談室)に御相談ください。 
(問い合わせ先)
 ○外務省領事局政策課(医療情報)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850
 ○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
 ○外務省海外安全ホームページ:http://www.mofa.go.jp/anzen/
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