2017年6月13日火曜日

~大使館からのお知らせ~ (広域情報:ラマダン月のテロについての注意喚起(更新))

平成29年6月13日
在パキスタン日本国大使館
在留邦人の皆様へ

~大使館からのお知らせ~
(広域情報:ラマダン月のテロについての注意喚起(更新))

 今般,外務省より,ラマダン月のテロについての注意喚起に関する更新情報として,以下の「海外安全情報(広域情報)」が発出されましたのでお知らせいたします。なお,パキスタンにおけるラマダン終了日は6月25日(日)に決定される予定ですが,ラマダン明けのイード祝日については,同月26日(月)~28日(水)になるとの発表がパキスタン政府よりなされております。
 当地におけるラマダン期間中の注意事項を含めた各種注意喚起については,累次のお知らせで既に送付済ですが,今回の広域情報とあわせて皆様の日頃の安全対策にご活用下さい。

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2017.6.13
~海外安全情報(広域情報)~

ラマダン月のテロについての注意喚起(更新)

●イスラム過激派組織ISILがラマダン期間中のテロを呼びかける声明を発出しています。
625日(日)頃にラマダン期間が終了し,その後、28日(水)頃までがラマダン明けの祝日(イード)となる予定です。
●最新情報の入手に努め,テロの標的となりやすい場所を訪れる際には,安全確保に十分注意を払ってください。情報収集には「たびレジ」を活用してください。

1 612日,イスラム過激派組織ISIL (イラク・レバントのイスラム国)は,ラマダン期間中のテロを呼びかける声明を発出しました。ISILは,2015年及び2016年にも同様の声明を発出しています。同声明との関係は明らかではありませんが,過去2年,ラマダン月に多数のテロ事件が発生しています。
今年についてもラマダン開始後,多数のテロが発生しており,そのうちイラン,仏,オーストラリア,英国,フィリピン等での事件については,必ずしも関与は明確ではないものの,ISILが犯行を主張しています。

2 625日(日)頃迄は,イスラム教徒が日の出から日没まで断食を行うラマダン月に当たります。ラマダン終了後には約3日間,イードと呼ばれるラマダン明けの祭りが行われます。
 (※)ラマダン月の期間は目視による月齢観測に依拠するため,上記日程は直前に変更されることがあります。

3 近年,ラマダン月に多くのテロが発生していることを意識し,以下の対策をお願いします。
(1)最新の関連情報の入手に努める。
(2)金曜日に注意する。金曜日はイスラム教徒が集団礼拝を行う日であり,その際,モスク等宗教施設や群衆を狙ったテロや襲撃が行われることがある。
(3)以下の場所がテロの標的となりやすいことを十分認識する。
観光施設,観光地周辺の道路,記念日・祝祭日等のイベント会場,レストラン,ホテル,ショッピングモール,スーパーマーケット,ナイトクラブ,映画館等人が多く集まる施設,教会・モスク等宗教関係施設,公共交通機関,政府関連施設(特に軍,警察,治安関係施設)等。
(4)上記(3)の場所を訪れる際には,周囲の状況に注意を払い,不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる,できるだけ滞在時間を短くする等の注意に加え,その場の状況に応じた安全確保に十分注意を払う。
(5)現地当局の指示があればそれに従う。特にテロに遭遇してしまった場合には,警察官等の指示をよく聞き冷静に行動するように努める。
【車両突入の場合】
●ガードレールや街灯などの遮へい物がない歩道などでは危険が増す。
【コンサート会場,スポーツの競技場等の閉鎖空間】
●会場には時間より早めに入る,終了後はある程度時間をおいてから退出するなど,人混みを避けるよう努める。
●セキュリティの確保されていない会場の外側や出入口付近は危険であり,こうした場所での人だまりや行列は避けるようにする。
●不測の事態の発生を念頭に,会場の出入口や非常口,避難の際の経路等についてあらかじめ入念に確認する。
●周囲がパニック状態になっても冷静さを保つように努める。
【爆弾,銃器を用いたテロに遭遇した場合】
●爆発,銃撃の音を聞いたらその場に伏せるなど直ちに低い姿勢をとる。
●頑丈なものの陰に隠れる。
●周囲を確認し,可能であれば,銃撃音等から離れるよう,速やかに,低い姿勢を保ちつつ安全なところに退避する。閉鎖空間の場合,出入口に殺到すると将棋倒しなどの二次的な被害に遭うこともあり,注意が必要。

4 海外渡航前には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
さらに,渡航・滞在先の国・地域において緊急事態が発生した場合,メールアドレス等を登録されている場合には,外務省から随時一斉メール等により最新の情勢と注意事項をお伝えしています。
3か月以上滞在する方は,必ず在留届を提出してください。
3か月未満の旅行や出張などの際には,「たびレジ」に登録してください。

5 海外滞在中の安全対策については,「ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル」も参照してください。

(参考広域情報・スポット情報)
・ラマダン月のテロについての注意喚起(20170522日)
・イラン:テヘランにおけるテロ事件の発生に伴う注意喚起(更新)(20170608日)
・オーストラリア:メルボルンにおけるテロ事件発生に伴う注意喚起(20170606日)
・欧州でのテロ等に対する注意喚起(更新)(20170606日)
・英国:ロンドンにおけるテロ事件の発生に伴う注意喚起(更新)(20170604日)
・フィリピン:マニラのリゾートホテルにおける銃撃事件(20170602日)

(問い合わせ窓口)
○外務省
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311
・領事サービスセンター
(内線)29022903
・領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
(内線)3047
・領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
(内線)5139
・外務省 海外安全ホームページ:

2017年6月9日金曜日

~ 大使館からのお知らせ ~ (誘拐事件に関する注意喚起)

在留邦人の皆様へ
平成29年6月9日
在パキスタン日本国大使館

~ 大使館からのお知らせ ~
(誘拐事件に関する注意喚起)

1.パキスタン国内においては、5月24日付「カラチ総領事館からの注意喚起」でもお伝えしているとおり、バロチスタン州クエッタにおいて、中国人が武装グループに誘拐される事案が発生しております。また、今回の事案以外にも、これまで外国人が誘拐される事案が国内各地で複数発生しております。

2.つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点について、今一度十分な注意を払っていただくとともに、最新の情報に留意しつつ、個々人における安全対策・危険回避を考慮した行動を心掛け願います。

(1)誘拐予防のためには、自らの身は自らが守る心構えを持ち、誘拐の危険度に応じた対策(通勤時の安全対策、住居の警備強化、日常行動上の注意等の総合的な対策)をとることが重要。特に海外で安全に暮らすためには、①目立たない、②用心を怠らない、③行動を予知されない、という3原則を守る。日頃から行動パターン(通勤時間、使用する道や施設)を常に変え、狙われにくくする。
(2)車両等にて長距離を移動する場合、幹線道路であってもできるだけ明るい時間帯に行動し、日没後の移動は極力避ける。郊外に赴く場合には、その地域の情報に十分注意を払い、必要に応じた十分な警備体制をとる。
(3)自宅及び勤務先の警備員に対しては、不審者の侵入を避けるため、必ず来訪者の氏名、所属先、用件等を確認するよう徹底する
(4)緊急事態が発生した場合、自らの安否や所在につき家族または勤務先に至急一報することが重要。日頃から携帯電話を常時携行し、家族、勤務先または大使館等の必要な番号を予め登録しておく。
(5)誘拐犯行の実施前には、必ず何らかの兆候がある。常に周辺に対する警戒を怠らず、家族や使用人に対しても、何か日常と違う点があれば、速やかに報告させる。また、外出中に不審な点を感じた場合には、訪問予定等の中止も考慮した慎重な行動を心掛ける。

3.なお、上記注意点以外にも、当地で安全に滞在するための参考となる情報が以下のウェブサイトに掲載されておりますので、そちらもあわせてご確認下さい。

○ 当館ウェブサイト
○ 外務省海外安全情報ウェブサイト(パキスタン):
○ 大使館への緊急時の連絡先
電話番号:051-9072500
○ 在留届(3か月以上滞在される方)
○ 外務省海外旅行登録「たびレジ」(3か月未満の渡航の方)