2010年10月28日木曜日

在カラチ総領事館からのお知らせ:強盗被害発生に伴う注意喚起

1 10月28日(木)昼頃,カラチ市内サダル地区の路上において,総領事館車両が対象となる強盗事件が発生しました(日本人館員は乗車しておらず)。

2 被害にあった車両は,市内の銀行から総領事館へ戻る途中の路上において,強盗2人から突然発砲され,乗車していた現地職員及び警備員が重傷を負いました。強盗の一人は現金を要求していたことから,警察は金銭目的の強盗とみて捜査をしております。

3 当地においては、銃器を使用した強盗が極めて多発しており、これまでも金融機関への立ち寄り後に邦人が被害に遭遇するケースが報告されています。当館においては,銀行における業務に邦人職員を充てた他,警備員を乗車させる対策を講じておりました。今般,突然の発砲は警備員の抵抗を無力化する狙いがあったものと考えられます。

4 邦人の皆様におかれては、各種注意喚起を踏まえ、種々の対策を講じられていると思われますが、特に、郊外を移動する場合や多額の現金の授受を伴う場合は、当該犯罪に巻き込まれる、または狙われる危険性が高いことを改めて認識の上、細心の注意を払って行動してください。また、不幸にも同種事案に遭遇してしまった場合は、決して抵抗せず、犯人の指示に従って下さい。所持金品に執着を示すことは思わぬ結果を招くことになりますので特にご留意願います。

2010年10月26日火曜日

デング熱の流行に伴う注意喚起

1.報道によれば、パンジャブ州・シンド州を中心に、デング熱に感染した患者が急増して
 おり、これまでに少なくとも1800名が感染した旨報じられています。
  デング熱の死亡率は1%以下と言われていますが、ごく希に「デング出血熱」と呼ばれる
 重症な状態に至ることがあり、注意が必要です。

2.「デング熱」について
(1)デング熱ウイルスを保有している蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど)に刺される
  ことによって感染する。
(2)2~15日(通常は2~7日)の潜伏期を経て、突然の発熱で始まる。熱は38~40度
  程度で5~7日間持続し、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹を伴う。
(3)予防接種や予防薬はなく、特別な治療方法はない。

3.予防方法
  上述のとおり、デング熱は「蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど)」が媒介して感染します。
 ネッタイシマカは、日の出から日没までの昼間に活動しますので、外出される際は蚊除け対策が
 重要となります。予防接種や予防薬は現在のところありませんので、蚊に刺されないようにする
 ことが唯一の予防対策となります。
  
  つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、以下の点にご留意ください。

(1)蚊の発生源となる溜まり水を処理し、蚊の発生を予防する(デング熱を媒介する蚊は、
 都市部の側溝、水たまり、植木鉢の水受け、空き缶に溜まった水でも発生するため、都会で流行する
 ことも多い病気です。)
(2)蚊取り線香等の駆除手段を用いる。
(3)外出の際は肌の露出を避け、虫除けスプレー等を使用する。
(4)感染の疑いがある場合には、速やかに病院で診察を受ける。
(5)身体の抵抗力を高めるため、栄養と睡眠を十分に摂る。

2010年10月22日金曜日

カラチ総領事館からのお知らせ(治安機関による逮捕・捜索活動に伴う注意喚起)

在カラチ日本国総領事館在留邦人の皆様へ            

1 昨今の治安悪化をうけて,近日中に市内各地において,警察・レンジャー部隊による逮捕,捜索活動が実施されるとの報道があります。また,同時に部分的な夜間外出禁止令が発令されるとの情報もあります。
2 治安機関による逮捕,捜索活動が実施される場合,その地域では銃撃戦に発展する可能性もあり,流れ弾等の被害を受ける可能性もあり得ます。これまで,対象となる地域について具体的な地名は言及されていませんが,少なくとも25の地域が対象になるとの報道があります。
3 つきましては,邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、外出を極力控えると共に、メディア等からの最新の情報(特に治安機関の動向,夜間外出禁止令の発令)に留意しつつ、引き続き細心の注意を払って行動するようお願いいたします。特に夜間外出禁止令が発令された場合は,無用なトラブルを避けるためにも,当該発令に従うようお願いいたします。   以上

カラチ総領事館からのお知らせ:治安機関による逮捕・捜索活動に伴う注意喚起

1 昨今の治安悪化をうけて,近日中に市内各地において,警察・レンジャー部隊による逮捕,
捜索活動が実施されるとの報道があります。また,同時に部分的な夜間外出禁止令が発令される
との情報もあります。

2 治安機関による逮捕,捜索活動が実施される場合,その地域では銃撃戦に発展する可能性も
あり,流れ弾等の被害を受ける可能性もあり得ます。これまで,対象となる地域について具体的な
地名は言及されていませんが,少なくとも25の地域が対象になるとの報道があります。

3 つきましては,邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、
外出を極力控えると共に、メディア等からの最新の情報(特に治安機関の動向,夜間外出禁止令の
発令)に留意しつつ、引き続き細心の注意を払って行動するようお願いいたします。特に夜間外出
禁止令が発令された場合は,無用なトラブルを避けるためにも,当該発令に従うようお願いいたします。

2010年10月17日日曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:選挙に伴う治安悪化及びシャラエ・ファイサル通行止めに関する注意喚起

1 選挙に伴う治安悪化
(1)本17日,カラチ市内オランギ地区において実施されている選挙を巡り,16日夜半
から17日にかけて,主にカラチ北西部(オランギ,バルディア),北部(グルシャン)に
おいて20人以上が殺害される事件が発生しています。
(2)これら事件の発生を受けて,市内各地では、道路上でタイヤが燃やされるなどの
暴力事案が発生しており,今後の選挙結果如何によっては,市内全域へと暴力事案が拡大する
可能性もあり得ます。これらの事案に関して,邦人が直接の標的になる可能性は少ないと
思われますが,事案の巻き添えに遭う可能性は十分考えられます。特に当地においては、
夕方から夜間において事案が拡大する傾向があります。
 つきましては,邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、
極力外出を控えると共に、最新の情報に留意しつつ引き続き細心の注意を払って行動するよう
お願いいたします。

2 シャラエ・ファイサル通行止めに関する注意喚起
(1)2007年10月18日,カラチ市内シャラエ・ファイサル通りにおいて、故ブット
女史を狙った自爆テロが発生しましたが、今般,事件から3年を迎えるに当たり、同女史を
追悼するイベントが、明日18:00から当該通り(※市内中心部から空港へ向かう主要道路)
において実施されることが予定されています。
 これに伴い,同通りは18:00~深夜まで封鎖されることが当局より発表されています。
(2)つきましては,同通りを通勤で使用されている邦人の方は,当該追悼イベント開始前に
帰宅する、或いはその他代替ルートを確認しておく等の措置を講じていただくようお願いします。  以上

2010年10月14日木曜日

パキスタン治安情勢:テロ・誘拐の危険性について

1.昨今のラホール、カラチ等における聖廟へのテロを受け、パキスタン全土において聖廟に対するテロの脅威が高まっています。イスラマバード市内においてもバリー・イマム廟(外交団地区北方)及びゴーラ・シャリフ廟(E-11地区)へのテロが懸念されていますので、右聖廟に限らず、宗教施設へ近づかないようにして下さい。

2.また、アフガニスタンに駐留する北大西洋条約機構(NATO)軍に補給する物資を運ぶ燃料輸送トラックやタンクローリーの車列に対する襲撃が補給経路の1つであるGTロード沿いで頻発しています。襲撃の多くは夜間に発生していることから、日没後の移動は避けるよう心掛けて下さい。

3.さらに、当地治安当局によれば、最近、犯罪組織による身代金目的の誘拐事件が頻発しており、市内といえども夜間の外出には十分注意が必要とのことです。

4.これまで、パキスタン国内各地において爆弾テロや外国人を狙った誘拐・殺人事件が発生している旨累次お伝えしておりますが、在留邦人の皆様におかれては、パキスタン人を狙った身代金目的誘拐事件が多発していること等を鑑み、改めてテロ事件や誘拐事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき引き続き十分な注意を払い、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。

(1)テロの標的となりやすい場所(政府機関・軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設)にはできる限り近づかないでください。
(2)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れてください。また、特に夜間の人が多く集まる時間帯は極力避けるよう心掛けてくだ   さい。
(3)車両等にて長距離を移動される場合、幹線道路であってもできるだけ明るい時間帯を選び、日没後の移動は極力避けることをお勧めします。その際も、トラック・デポ(多数のトラックが駐車・待機している区画)付近への立ち寄りは避ける、
(4)誘拐を防ぐためには、例えば次のような対策をとることが有用です。
(イ)日常の行動パターンを画一化しない。通勤や買い物等に同じ経路や時間帯を使うのではなく、数パターンに使い分ける。
(ロ)行動予定を多くの人に知られないようにする。
(ハ)服装面で目立たないよう注意する。
(ニ)買い物等で外出する際も含め、常時、身近で信用のできるパキスタンの方と一緒に行動することをお勧めします。現地の言葉が分かる人ほど、周囲の異常を早く察知し、速やかにその場から離れることが可能となります。
(ホ)乗車の際には必ずドアを施錠するか、わずかの隙間だけ開けるように心掛けてください。これにより、例えば、交差点で停車した際、容易にドアを開けられて外へ引きずり出されるのを防ぐことができます。
(ヘ)人目の少ない場所はできるだけ避ける。
(ト)外出中は周囲に不審者、不審車両がいないか確認し、尾行や監視がないか注意する。
                                     以 上

2010年10月6日水曜日

パキスタン治安情勢:誘拐・テロの危険性について

1.当地報道によれば、テロ組織アル・カーイダ(AQ)とパキスタン・タリバン運動(TTP)
が外交官の誘拐を企図している旨報じています。
 当地治安関係者からの情報によれば、イスラマバード、ラホール及びペシャワル等において、
アーフィア・シディーキ被告に対する米地裁判決の報復として女性外交官等を狙った誘拐を
企図している旨の情報に接しており、警戒レベルを引き上げ、安全対策を講じているとの
ことです。

2.これまで、パキスタン国内各地において爆弾テロや外国人を狙った誘拐・殺人事件が発生
している旨累次お伝えしておりますが、在留邦人の皆様におかれては、改めてテロ事件や誘拐事件
など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき引き続き十分な注意を払い、
慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。

(1)テロの標的となりやすい場所(政府機関・軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、
宗教関連施設、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設)にはできる限り
近づかないでください。
(2)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、
常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れてください。
また、特に夜間の人が多く集まる時間帯は極力避けるよう心掛けてください。
(3)車両等にて長距離を移動される場合、幹線道路であってもできるだけ明るい時間帯を選び、
日没後の移動は極力避けることをお勧めします。その際も、トラック・デポ(多数のトラックが
駐車・待機している区画)付近への立ち寄りは避ける、
(4)誘拐を防ぐためには、例えば次のような対策をとることが有用です。
(イ)日常の行動パターンを画一化しない。通勤や買い物等に同じ経路や時間帯を使うのではなく、
数パターンに使い分ける。
(ロ)行動予定を多くの人に知られないようにする。
(ハ)服装面で目立たないよう注意する。
(ニ)買い物等で外出する際も含め、常時、身近で信用のできるパキスタンの方と一緒に行動する
ことをお勧めします。現地の言葉が分かる人ほど、周囲の異常を早く察知し、速やかにその場
から離れることが可能となります。
(ホ)乗車の際には必ずドアを施錠するか、わずかの隙間だけ開けるように心掛けてください。
これにより、例えば、交差点で停車した際、容易にドアを開けられて外へ引きずり出されるのを
防ぐことができます。
(ヘ)人目の少ない場所はできるだけ避ける。
(ト)外出中は周囲に不審者、不審車両がいないか確認し、尾行や監視がないか注意する。

パキスタン治安情勢:誘拐・テロの危険性について

1.当地報道によれば、テロ組織アル・カーイダ(AQ)とパキスタン・タリバン運動(TTP)が外交官の誘拐を企図している旨報じています。
 当地治安関係者からの情報によれば、イスラマバード、ラホール及びペシャワル等において、アーフィア・シディーキ被告に対する米地裁判決の報復として女性外交官等を狙った誘拐を企図している旨の情報に接しており、警戒レベルを引き上げ、安全対策を講じているとのことです。

2.これまで、パキスタン国内各地において爆弾テロや外国人を狙った誘拐・殺人事件が発生している旨累次お伝えしておりますが、在留邦人の皆様におかれては、改めてテロ事件や誘拐事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき引き続き十分な注意を払い、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。

(1)テロの標的となりやすい場所(政府機関・軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設)にはできる限り近づかないでください。
(2)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れてください。また、特に夜間の人が多く集まる時間帯は極力避けるよう心掛けてくだ   さい。
(3)車両等にて長距離を移動される場合、幹線道路であってもできるだけ明るい時間帯を選び、日没後の移動は極力避けることをお勧めします。その際も、トラック・デポ(多数のトラックが駐車・待機している区画)付近への立ち寄りは避ける、
(4)誘拐を防ぐためには、例えば次のような対策をとることが有用です。
(イ)日常の行動パターンを画一化しない。通勤や買い物等に同じ経路や時間帯を使うのではなく、数パターンに使い分ける。
(ロ)行動予定を多くの人に知られないようにする。
(ハ)服装面で目立たないよう注意する。
(ニ)買い物等で外出する際も含め、常時、身近で信用のできるパキスタンの方と一緒に行動することをお勧めします。現地の言葉が分かる人ほど、周囲の異常を早く察知し、速やかにその場から離れることが可能となります。
(ホ)乗車の際には必ずドアを施錠するか、わずかの隙間だけ開けるように心掛けてください。これにより、例えば、交差点で停車した際、容易にドアを開けられて外へ引きずり出されるのを防ぐことができます。
(ヘ)人目の少ない場所はできるだけ避ける。
(ト)外出中は周囲に不審者、不審車両がいないか確認し、尾行や監視がないか注意する。
                                                                           以上

2010年10月4日月曜日

ラワルピンディ市におけるNATO軍補給物資輸送車両に対する襲撃事件の発生に伴う注意喚起

1.10月4日未明、ラワルピンディ市のGTロード沿いに位置するDHAフェーズⅡ地区に
おいて、アフガニスタンに駐留する北大西洋条約機構(NATO)軍に補給する物資を運ぶ
燃料輸送トラックやタンクローリーの車列に対し、複数の過激派武装勢力が銃撃した後、
輸送車両24台余りに放火する事件が発生しました。この襲撃により、少なくとも6人が
死亡、12人が負傷した模様です。

2.10月1日付「大使館からのお知らせ」でもお伝えしているとおり、9月30日のNATO
軍による越境攻撃により、パキスタン国内における反欧米感情の高まりを受け、パキスタン政府は
パキスタン・アフガニスタン国境における同軍補給路を遮断する等の対応をとっています。
他方、10月1日、シンド州シカルプル地区においても同様の襲撃事件が発生しており、
パキスタン・タリバン運動が米国領内での攻撃を含むさらなる攻撃を行う旨犯行声明を
出しています。

3.アフガニスタンに駐留する米軍やNATO軍は、補給物資の多くをパキスタン経由で
確保しており、物資を搬送する車列はこれまでも頻繁に武装勢力に狙われています。
従来はペシャワル近郊を中心としたハイバル・パフトゥンハー州内での攻撃が一般的でしたが、
最近ではパンジャブ州域でも多数発生しています。

4.治安当局は厳戒態勢を敷いてセキュリティーチェックを実施しています。今次事件の
犯行主体は不明ですが、こうした情勢を踏まえ、引き続き過激派武装勢力による犯行の可能性は
否定できません。改めて下記5(5)につきご注意願います。

5.ついては、在留邦人の皆様におかれては、テロ事件など不測の事態に巻き込まれることの
ないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に
心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。
 また、「大使館からのお知らせ」にて注意喚起している内容も再度御確認ください(過去の
「大使館からのお知らせ」バックナンバーは、当館HPwww.pk.emb-japan.go.jp)からも参照
可能です)。

(1)テロの標的となりやすい場所(軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係
機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、宗教関連施設)
にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。
(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、
常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。
(4)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件の標的となり得る可能性の高い場所乃至は
施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。
(5)GTロードなど幹線道路であっても夜間の長距離移動は極力避け、移動にあたっては
できるだけ明るい時間帯を選ぶよう注意する。その際も、トラック、デポ(多数のトラックが
駐車・待機している区画)付近への立ち寄りは避ける。

デモおよび抗議集会等に関する注意喚起

1.ラホール市内において、弁護士等による法執行機関に対するデモが発生しています。報道によれば、裁判官の罷免要求が却下されたことに抗議した弁護士が裁判所に押しかけ、治安機関との間で衝突を起こし、多くの逮捕者が発生したほか、その逮捕者の解放をめぐって、抗議行動はさらにエスカレートしており、負傷者もでている模様です。

2.また、9月23日以降、アフガニスタン駐留米軍に対する殺人未遂等犯罪行為の罪で米国に身柄を拘束されていたパキスタン人女性神経科学者に対する有罪判決を不服とする抗議集会がパキスタン各地で発生しています。
これに加え、9月30日にNATO軍による越境攻撃でパキスタン治安部隊の兵士が死亡したことから、さらにパキスタン国内で反米感情が高まることが懸念されます。今後、反米集会、デモやラリーの開催及びテロ事件の発生も否定できないことから、米国権益関連施設(米国系有名ホテル、ファースト・フード店を含む)には可能な限り近づかない等、騒擾事件やテロ事件等に対する安全対策を取ることを心掛けてください。

3.在留邦人の皆様におかれては、累次お知らせにてお伝えしておりますが、騒乱やテロ事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。また、パキスタン各地に危険情報が発出されている他(海外安全ホームページwww.anzen.mofa.go.jp )、累次「大使館からのお知らせ」にて注意喚起している内容も再度御確認ください(過去の「大使館からのお知らせ」バックナンバーは、当館HPwww.pk.emb-japan.go.jp)からも参照可能です)。
(1)テロの標的や騒乱行為のきっかけとなりやすい場所(米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、軍・警察・裁判所等法執行機関及び治安施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設、国連関係機関、政府機関等)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。
(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。買い物等、外出時の行動は極力短時間とする等、十分な安全対策を講ずる。
(4)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件等の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。