2010年9月30日木曜日

クリミア・コンゴ出血熱について

1.9月14日、パンジャブ州アトック在住の35歳女性が、高熱と持続する鼻・気道出血などのため、ラワルピンディ市内のHOLY FAMILY H0SPITAL(HFH)へ入院、16日にイスラマバード市内のSHIFA INTERNATINAL HOSPITAL(SIH)に移送されました。検査の結果、患者は「クリミア・コンゴ出血熱」に感染していることが判明しました。
 また、30日付報道によれば、HFHにて患者の治療に当たった医師及び看護師が、無症状ながら血液検査の結果、同出血熱ウイルスに感染していることが判明した旨報じています。

2.クリミア・コンゴ出血熱は、ウイルス性の出血熱で、自然界ではウシ、ヒツジ、ヤギなどで感染サイクルが形成されており、マダニがこれらを刺すことにより伝搬していきます。これらの動物では感染しても症状はでませんが、ウイルスを持ったマダニにヒトが刺された場合、2~9日間の潜伏期間ののち、突然の高熱、頭痛、悪寒、筋肉痛、関節痛、腹痛、嘔吐がみられ、重症化すると全身の出血(鼻出血、気道出血、口腔出血、消化管出血、皮下出血など)をきたすことがあります。
ただし、ウイルスに感染しても発症率は20%程度と推定されており、さらに死亡率は15~40%(より高いとする報道もあります)とされています。

 感染経路は以下のとおりです。
(1) ウイルスを持ったマダニに刺されたりこれをつぶしたりする。
(2) 感染した動物の血液や組織と接触して感染する。
(3) 感染者の血液や血液を混ずる体液や排泄物に接触する。

 つまり、流行地の羊飼い、野営者、農業従事者、獣医師等、家畜およびダニと接触する人や、医療従事者が感染リスクが高いと考えられます。パキスタンでは、過去にも感染患者を担当した医師が感染し死亡した事例があります。生きた家畜と接触したり、牧場に行ったり、病院で感染患者に濃厚に接触しない限り、感染のリスクはほとんどないと言えます(空気感染は否定されています)。
 今回の最初の感染患者も牧畜を営んでいたとのことであり、現在、この患者はSIHの集中治療室で厳重に隔離され、快方に向かっています。

3.クリミア・コンゴ出血熱は、南アジア、中央アジア、中近東、アフリカに広く分布しており、パキスタンでは1976年以来、約300例が報告されています。パキスタン国内では、毎年、FATA、KP州、シンド州などで報告が確認されており、2000年以降は報告数が急増しているとされています。

4.つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、都市部での日常生活では感染リスクはほとんどないと考えられますが、念のため、以下の諸点につき十分注意してください。
 なお、万が一、上記2.のような症状があり、感染が疑われるような場合には、お早めに信頼のおける医療機関、もしくは当館医務官等にご相談いただくようお願いいたします。

(1)家畜や牧畜業者との接触、農場や牧場でのキャンプやピクニックを避ける。
(2)鼻血が止まらないなど、出血傾向と考えられる症状のある人には近づかない。
(3)医療機関へ行く場合には、なるべく他の患者や入院病棟、血液の付着している可能性のある廃棄物などには近づかない。
(4)野生動物にはむやみに手を出さない。

2010年9月29日水曜日

公邸プールの閉鎖について

  公邸プールの開放につきましては、予定通り9月30日(木)を以て終了させていただきますので、お知らせいたします。

2010年9月24日金曜日

反米集会等に関する注意喚起

1.報道によれば、アフガニスタン駐留米軍に対する殺人未遂等犯罪行為の罪で米国に身柄を拘束されていたパキスタン人女性神経科学者に対し、9月23日(米国時間)、ニューヨークの連邦裁判所は懲役86年の有罪判決を下しました。

2.パキスタン国内においてもイスラマバード及びカラチの米国大使館・総領事館付近で本件に関する反米集会や抗議行動が発生しましたが、本判決を受け、さらにパキスタン国内で反米感情が高まることが懸念されます。今後、反米集会、デモやラリーの開催及びテロ事件の発生も否定できないことから、米国権益関連施設(米国系有名ホテル、ファースト・フード店を含む)には可能な限り近づかない等、自身の安全対策にご留意下さい。

3.また、在留邦人の皆様におかれては、累次お知らせにてお伝えしておりますが、騒乱やテロ事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。また、パキスタン各地に危険情報が発出されている他(海外安全ホームページwww.anzen.mofa.go.jp )、累次「大使館からのお知らせ」にて注意喚起している内容も再度御確認ください(過去の「大使館からのお知らせ」バックナンバーは、当館HPwww.pk.emb-japan.go.jp)からも参照可能です)。

(1)テロの標的や騒乱行為のきっかけとなりやすい場所(米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、軍・警察・裁判所等法執行機関及び治安施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設、国連関係機関、政府機関等)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。
(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。買い物等、外出時の行動は極力短時間とする等、十分な安全対策を講ずる。
(4)検問所付近に待機車両が渋滞となるケースが散見されるが、極力渋滞の多い検問所付近の通行は避ける。
(5)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件等の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。

2010年9月23日木曜日

イスラマバード市内F8地区の警戒について

1.イスラマバード市内F-8地区内に所在する地方裁判所(アユーブ・マーケット近く)に男が現れ、受付にTTP(パキスタン・タリバーン運動)が司法機関を爆破するとの内容が書かれた脅迫状を手渡したことから、イスラマバード警察は、直ちに地方裁判所内及び同周辺の警備強化を行った旨、23日付当地英字紙等で報道されています。実際、周辺では検問が強化され、車や人の出入りが制限されている状況です。

2.平成19年7月19日には同地方裁判所前において、チョードリー最高裁長官支持者による集会用に設営されたテント付近で自爆テロが爆発し、少なくとも12人が死亡、50人の負傷者が発生した事件が発生した経緯があります。 F-8地区は、地方裁判所の他にも高等裁判所、警察施設等テロの標的となりやすい場所が所在しており、注意が必要です。

3.ついては、在留邦人の皆様におかれては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。また、パキスタン各地に危険情報が発出されている他(海外安全ホームページhttp://www.anzen.mofa.go.jp/ )、累次「大使館からのお知らせ」にて注意喚起している内容も再度御確認ください(過去の「大使館からのお知らせ」バックナンバーは、当館HPhttp://www.pk.emb-japan.go.jp)からも参照可能です)。/
また、9月17日付け「大使館からのお知らせ(誘拐事件等当地治安情勢に関する注意喚起)もご参照下さい。

(1)テロの標的となりやすい場所(軍・警察・裁判所等法執行機関及び治安当局施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。
(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。買い物等、外出時の行動は極力短時間とする等、十分な安全対策を講ずる。
(4)検問所付近に待機車両が渋滞となるケースが散見されるが、極力渋滞の多い検問所付近の通行は避ける。
(5)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。

2010年9月17日金曜日

誘拐事件等当地治安情勢に関する注意喚起

1.先般、アフガニスタンで発生した邦人誘拐事件の発生を受け、17日、渡航情報(スポット情報)「アフガニスタン:邦人誘拐事件の発生に伴う注意喚起」が発出されました。本スポット情報については、海外安全ホームページ(http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info.asp?num=2010C290)をご参照下さい。

2.現在、パキスタンにおいて外国人に対する誘拐及びテロ事件等の具体的な脅威情報には接しておりませんが、現在の治安情勢に鑑み、同種事件発生の可能性は否定できません。ついては、累次発出しております渡航情報(スポット情報)の「パキスタン:テロや誘拐に巻き込まれないための基本的心構え(2009年10月19日付、http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info.asp?num=2009C335&ST=M")」 及び「パキスタン:テロや誘拐に巻き込まれないための基本的心構え(その2:最近のテロの手法や傾向)(2009年10月27日付、http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info.asp?num=2009C345&ST=M" )等をご参照の上、今一度自身の安全対策を再確認して下さい。

3.現在、当国で7月末より発生している洪水災害により、NGO等多数の援助関係者の方々がパキスタン各地で活動しています。8月27日付渡航情報(スポット情報)「パキスタン:援助関係者を標的としたテロ攻撃に関する注意喚起」(http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info.asp?num=2010C265&ST=M" )でもご案内したとおり、パキスタン・タリバーン運動(TTP)が洪水被害に対応して行われている援助活動に参加中の外国人を対象に、何らかのテロ攻撃を計画しているとの報道もありますので、同援助関係の方々におかれては、外務省海外安全ホームページ(www.anzen.mofa.go.jp)及び当館ホームページにおける「大使館からのお知らせ」バックナンバー(www.pk.emb-japan.go.jp)等を頻繁にご参照頂き、最新の情報を常に入手するよう心がけて下さい。

4.また、インダス川西岸の国道55号線(注)沿いについては、現在、情勢が不安定であり、治安状況が流動的であるとの情報があります。ついては、渡航情報・危険情報「退避を勧告します。渡航は延期して下さい。」が発出されている地域に立ち入らないことはもちろんですが、それ以外の場所であっても、長時間の滞在は避け、短時間の滞在でも周到な警護の手配をされるよう、お勧め致します。(注:ハイバル・パフトゥーンハー州ペシャワールから南下し、コハート(7日に爆弾テロ事件が発生)、ラッキ・マルワット(6日に自爆テロ事件が発生)近郊、デラ・イスマイル・ハーンを経てパンジャブ州に入り、デラ・ガジ・ハーン、ジャムプール、ラジャンプールを経てシンド州に至る地域。)

5.ついては、在留邦人の皆様におかれては、テロ事件はじめ不測の事態に巻きこまれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。また、上記で述べた通り、パキスタン各地に「退避を勧告します。渡航は延期して下さい。」を含む渡航情報(危険情報)が発出されているほか、累次「大使館からのお知らせ」にて注意喚起している内容も再度御確認ください。

(1)パキスタンの各地において誘拐事件が発生している。誘拐予防のためには、自らの身は自らが守る心構えを持ち、誘拐の危険度に応じた対策(通勤時の安全対策、住居の警備強化、日常行動上の注意等の総合的な対策)をとることが重要。特に海外で安全に暮らすためには、①目立たない、②用心を怠らない、③行動を予知されない、という3原則を守る。日頃から行動パターン(通勤時間、使用する道や施設)を常に変え、狙われにくくすることが大切。
(2)テロの標的となりやすい場所(米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、宗教関連施設、軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係機関、政府機関)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(3)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。
(4)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。買い物等、外出時の行動は極力短時間とする等、十分な安全対策を講ずる。
(5)検問所付近に待機車両が渋滞となるケースが散見されるが、極力渋滞の多い検問所付近の通行は避ける。
(6)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。

カラチ総領事館からのお知らせ:治安悪化が懸念される事件の発生及び諸行事(選挙、デモ)の実施について

1 16日(木),英国ロンドンにおいてMQM幹部が殺害される事件が発生しました。現在まで事件の背景は不明ですが,カラチ市内において,事件発生に対する反応とみられるバス放火事件等が発生したとの報道がある他,一部教育施設の閉校や一部公共交通機関の運行取り止め等が行われているとの報道もあります。今後,同幹部の遺体はカラチに埋葬される予定であり,また,捜査の進捗状況によっては,市内の治安が悪化・混乱する可能性も排除できません。

2 19日(日)午後には,一部宗教団体による米国のコーラン焼き捨て事件に抗議するデモ行進が計画されています。現時点において当該デモの規模等詳細は判明しておりませんが,本年6月に,イスラエルに対するデモ行進が行われた際は,市内中心部でデモ隊と治安機関が激しく衝突した事例もあります。当地警察
は,デモ隊の重要警戒地域侵入を阻止するため,サダルタウンの一部において道路封鎖を実施するとしており,交通渋滞等の混乱も予想されます。
※ ルート:カラチプレスクラブ(サダルタウン) → 米国総領事館

3 また,22日(水)には,カラチ市オランギタウンにおいて,州議会議員の補欠選挙が予定されております。この選挙は,8月2日にMQM議員が暗殺されたことによって空席となった議席を巡る選挙となっており,既にMQM,ANPが候補者を立てているとの報道もあり,本投票を巡り治安の悪化が拡大する可能性も懸念されています。
(注:上記8月のMQM議員暗殺後,カラチ市内で殺人事件及び放火事件が多発したことにより,1週間で約100人以上が殺害されています)

4 上記の各事案において,邦人が直接の標的になることは考えられませんが,巻き添えに遭う可能性は十分考えられます。特に夕方から夜間にかけましては,当地では事案が拡大する傾向があります。つきましては,邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、極力外出を控えると共に、最新の情報に留意しつつ引き続き細心の注意を払って行動するようお願いいたします
 なお,外出する場合においても,以下の場所は極力避けるようご留意願います。
(1) 軍,警察,政府関係施設,宗教関連施設(全てのモスクを含む),外国公館等
(2) バスターミナル,ショッピングセンター,高級ホテル,自由市場等多数の人が集まる公共施設等
(3) 政治演説,政治集会,抗議集会,政党関係事務所等

2010年9月9日木曜日

イード休暇に伴う注意喚起

1. 9月1日及び同6日付「大使館からのお知らせ」のとおり、パキスタンではイード(Eid-ul-Filtrに係る休日が9月10日(金)から13日(月)までの4日間と決定されました。本休日に伴い、パキスタンでは多くの市民が帰省等のため自宅を留守にしますが、この留守宅をターゲットにした「空き巣狙い」が毎年多発するので十分注意するよう、当地治安当局より注意喚起がありましたので、お知らせします。ついては、以下の注意点に十分留意の上、危険回避に努めて下さい。

(1)留守宅目的であったとしても、住民の在宅が分かれば「居直り強盗」となる可能性は高い。留守時はもちろんのこと、在宅時であっても必ず施錠をする。また、老朽化等により鍵が緩んでいないか、確実に施錠・ドアロックができているか再確認する。

(2)来訪者がきた場合、門・ドアを開ける前に必ず相手の人定事項を確認する。水道・電気の修理人や集金人、警察官等に扮している場合もあるので、十分な注意が必要。確認が取れる前には決して開扉しない。警備員がいる場合には、事前に来訪者の人定事項を確認させた上、開扉の可否につき、報告するよう指導する。

(3)不幸にして強盗にあった場合には、被害を大きくしないためにも決して抵抗しない。

2. 9月1日に発生したパンジャブ州ラホール市内イスラム教シーア派宗教施設における連続爆弾テロ事件、9月3日に発生したバロチスタン州クエッタ市内中心部における同シーア派団体主催宗教行事を標的とした爆弾テロ事件等、シーア派関連施設や宗教行事をターゲットとしたテロ事件が頻発しています。上記2件のテロ事件については、スンニ過激派武装勢力であるラシュカレ・ジャングビ(LJ)及びパキスタン・タリバン運動(TTP)が犯行声明を出しており、パキスタン国内に混乱をもたらすことが目的と見られています。ついては、ラマダン月が終わりイード休日前後において市民の混雑や移動が予想される中、イスラム教関連宗教施設や宗教行事が標的となるテロ事件の発生が懸念されます。

3. また、9月11日には米国同時多発テロ事件発生から9年目となりますが、報道によれば、米国フロリダ州の教会が同日にイスラム教の聖典である「コーラン」を焼却する計画を明らかにしているとのことです。これに伴い、イスラム教徒の多い国々では抗議集会が発生しており、この計画が実行されるか否かを問わず、パキスタンでも抗議集会やデモ、また教会等、非イスラム教宗教関連施設や米国権益関連施設を対象としたテロ事件が発生する可能性は否定できません。

4. ついては、在留邦人の皆様におかれては、米国関連施設や宗教施設・宗教行事を狙ったテロ事件はじめ不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。また、パキスタン各地に「退避を勧告します。渡航は延期して下さい。」を含む渡航情報(危険情報:海外安全ホームページwww.anzen.mofa.go.jp 参照)が発出されているほか、累次「大使館からのお知らせ」にて注意喚起している内容も再度御確認ください(過去の「大使館からのお知らせ」バックナンバーは、当館HPwww.pk.emb-japan.go.jp)からも参照可能です)。

また、9月1日付け「大使館からのお知らせ(ラマダン月の最終金曜日・イード休暇及び感染症(ウイルス性流行性角結膜炎)に関する注意喚起)もご参照下さい。

(1)テロの標的となりやすい場所(米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、宗教関連施設、軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係機関、政府機関)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。

(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。

(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。買い物等、外出時の行動は極力短時間とする等、十分な安全対策を講ずる。

(4)検問所付近に待機車両が渋滞となるケースが散見されるが、極力渋滞の多い検問所付近の通行は避ける。

(5)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。

  以上

2010年9月6日月曜日

イード休日に伴う当館休館日の変更について

 パキスタン政府はイード(Eid-ul-Fitr)に係る休日を、9月10日(金)から13日(月)までの4日間とする旨発表しました。

 これに伴い、当館も本来休館日としていた9月9日(木)を開館日とし、代わりに9月10日(金)及び9月13日(月)を休館日と致しますので、お知らせします(9月11日(土)及び12日(日)は従来通り、週休日として休館致します)。

 なお、2010年の当館休館(予定)日は以下の通りですので、改めてお知らせします。

9月10日 (金)  Eid-ul-Fitr
9月13日(月)    Eid-ul-Fitr
    10月11日(月)   体育の日
11月 9日(火)   Iqbal Day   
11月17日(水)   Eid-ul-Azha*  
11月18日(木)  Eid-ul-Azha*   
11月23日(火)   勤労感謝の日
12月16日(木)   Ashura*    
12月17日(金)   Ashura* 
12月29日(水)   年末休暇
12月30日(木)   年末休暇     
12月31日(金)   年末休暇 
*:月の見え方により、ずれる可能性があります。

カラチ総領事館からのお知らせ:3日クエッタ市内で発生した爆弾テロ事件に関する注意喚起

 4日、在カラチ日本国総領事館から以下のとおり「総領事館からのお知らせ」が発出されましたので、お知らせいたします。
   なお、過去の「大使館からのお知らせ」については当館ホームページhttp://www.pk.emb-japan.go.jp./indexjp.htm の「在外邦人の方へのお知らせ(治安情報等)」若しくは http://pkembjapan.blogspot.com/にてご参照いただけます。


2010年9月4日
在カラチ日本国総領事館

在留邦人の皆様へ

総領事館からのお知らせ

(件名)3日クエッタ市内で発生した爆弾テロ事件に関する注意喚起

1.3日(金)、クエッタ市内中心部において、パレスチナの連帯を訴える宗教行事(シーア派団体主催)の行進を標的とした自爆テロが発生し、報道によれば50人以上が死亡、200人以上が負傷するテロ事件が発生しました。本件については、既にスンニ派過激派組織が犯行声明を出しており、今後開催されるシーア派行事も標的とすると警告しています。

2.最近のシーア派行事を狙った主なテロ事件としては、昨年12月及び本年2月のカラチにおける爆弾テロ事件,9月1日のラホールにおける爆弾テロ事件が挙げられますが、今回は、クエッタにおけるシーア派行事が標的とされました。

3.つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、今後テロ事件等の不測の事態に巻き込まれることのないよう、累次「大使館,総領事館からのお知らせ」にて注意喚起している諸点に十分注意するとともに、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動を心掛け、安全対策・危機回避に十分注意してください。
 なお,外出する場合においては、以下の場所は極力避けるようご留意願います。
(1)治安関係機関施設、政府関係施設、宗教関連施設、外国公館等
(2)自由市場、バスターミナル、ショッピングセンター、高級ホテル等多数の人が集まる公共施設等
(3)政治集会、宗教関連集会、抗議集会等

2010年9月2日木曜日

ラホール市の宗教行事に対する同時爆弾テロ事件の発生に伴う注意喚起

1.9月1日午後7時10分頃、パンジャブ州ラホール市カルバラ・ガマイ・シャー地区にあるイスラム教シーア派宗教施設において3件の連続爆弾テロ事件が発生しました。現在までのところ、少なくとも27名が死亡、200名以上の負傷者が出ている模様です。

2.今次事件の詳細な背景は不明ですが、事件発生当時、シーア派の宗教指導者であるハズラット・アリの殉教記念日に伴う行進が行われており、これが標的になったものと考えられます。また、未確認ではありますが、当地のスンニ過激派武装勢力であるラシュカレ・ジャングビー・アル・アルミ(LJ)が犯行声明を出したとの報道もあります。

3.ついては、在留邦人の皆様におかれては、宗教施設・宗教行事を狙ったテロ事件はじめ不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。また、ラホール市には、「渡航の是非を検討してください。」との危険情報(渡航情報)を発出している他、パキスタン各地に危険情報を発出しています(海外安全ホームページwww.anzen.mofa.go.jp )。また、累次「大使館からのお知らせ」にて注意喚起している内容も再度御確認ください(過去の「大使館からのお知らせ」バックナンバーは、当館HPwww.pk.emb-japan.go.jp)からも参照可能です)。
また、9月1日付け「大使館からのお知らせ(ラマダン月の最終金曜日・イード休暇及び感染症(ウイルス性流行性角結膜炎)に関する注意喚起)もご参照下さい。

(1)テロの標的となりやすい場所(宗教関連施設、軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。
(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。買い物等、外出時の行動は極力短時間とする等、十分な安全対策を講ずる。
(4)検問所付近に待機車両が渋滞となるケースが散見されるが、極力渋滞の多い検問所付近の通行は避ける。
(5)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。

2010年9月1日水曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:シーア派行事開催及び銃器使用強盗事件に関する注意喚起

(1)9月1日(水)午後1時から、MAジンナー通りにおいて(一部サダル地域内の道路を含む)イスラム教シーア派の宗教行事(行進)が行われる予定です。
(2)昨年末のMAジンナー通りにおけるシーア派行事爆弾テロ事件では40名以上が犠牲になった他,同じく今年2月のシーア派行事の同テロ事件においても30名以上が犠牲になっています。これらの事件を踏まえ,明日の行進においては,当地警察は通行ルートへの進入規制(午後1時~午後8時まで)を強化するなどの措置をとるとしており,サダル付近一帯が混乱することが予想されます。
(3)つきましては、邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、同宗教行事が開催される場所及びその周辺への外出を極力避けると共に、最新の情報に留意しつつ引き続き警戒心を保持していただくようお願いいたします。

○参考:行進コース(主な場所を抜粋)
ニシュタル公園→ジンナー廟→MAジンナー通り→サダル地域(エンプレスマーケット前)→MAジンナー通り→Anjuman Hussainian Iranian Imambargah

2 銃器使用強盗事件に対する注意喚起
(1)また,当地においては,銃器を使用した強盗事件が極めて多発しており,これまで
も通勤中や金融機関への立ち寄り後に邦人が被害に遭遇するケースが報告されています(昨年は2件発生)。カラチ市民の多くがイードに向けた買い物を楽しむこの時期は,特に強盗にとっても実入りの多い時期となることもあり,銃器使用の強盗事件が増加しています。現在,断食月の後半に入っていますが,報道によれば,この1週間にカラチ市内で,5名が銃器使用の強盗犯人に無用な抵抗をしたため射殺される事件が発生しています。
(2)邦人の皆様におかれては,各種注意喚起を踏まえ,種々の対策を講じられていると
思われますが,特に,郊外を移動する場合や多額の現金の授受を伴う場合は,当該犯罪に巻き込まれる,または狙われる危険性が高いことを改めて認識の上,細心の注意を払って行動してください。
(3)また,上記のように,強盗に抵抗したことから命を落とす事例も多数報じられていることから,不幸にも同種事案に遭遇してしまった場合は,決して抵抗せず,犯人の指示に従ってください。所持金品に執着を示すことは思わぬ結果を招くことになりますので特にご留意願います。

ラマダン月の最終金曜日・イード休暇及び感染症(ウィルス性流行性角結膜炎)に関する注意喚起

1.ラマダン月の最終金曜日・イード休暇に関する注意喚起
(1)8月12日(木)に開始したラマダン月(断食月)は9月9日(木)又は10日(金)前後に終了し、その後イード休暇となる見込みです(正式には近日中にパキスタン政府より発表される予定)。ついては、同3日(金)又は10日(金)が同月最後の金曜日となります。

(2)これに伴い、イード休暇前から終わりにかけて、多数の人々がマーケット等への買い出しや帰省のために外出するため、街中は大変な混雑となることが予想されます。また、ラマダン月(断食月)後半の金曜礼拝(9月3日(金)及び上記1.の見込みどおりの日程となる場合には10日(金)も該当)後を始め、同期間中にも集会やデモ行進等が開催される可能性もあります。これら多数の人々が集まる場所はテロや武装勢力による攻撃の対象となる可能性があるため、十分な注意が必要です。

(3)つきましては、在留邦人の皆様におかれては、上記の内容に十分留意するとともに、累次の「お知らせ」等でもお伝えしている以下の諸点に今一度十分な注意を払い、テロ事件等不測の事態に巻き込まれることのないよう、最新の治安情勢の入手に努めてください。
●テロの標的となりやすい場所(宗教関連施設、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、政府機関・軍・警察等治安当局施設(含む車輌、検問所等))にはできる限り近づかない。
●集会、ラリー、デモが行われている場所には、決して近づかない。
●マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行うと共に、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。また、夜間の利用は極力避ける。
●近距離であっても、移動には可能な限り自家用車を利用し、特に深夜の一人歩きは避ける。
●郊外に赴く場合は、その地域の情報に十分な注意を払い、必要な場合には、十分な警備体制をとる。

(4)なお、爆弾事件に関しては、以下も併せて御参照ください。(パンフレットは、 http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph に記載)
●2010年6月3日付け広域情報「爆弾テロ事件に関する注意喚起」
●パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」
●パンフレット「海外へ進出する日本人・企業のための爆弾テロ対策Q&A」

2.感染症(ウイルス性流行性角結膜炎)に関する注意喚起
(1)7月末よりパキスタン全土で被害が発生している洪水災害につき、感染症の拡大が懸念されております(8月3日付け大使館からのお知らせ「感染症に関する注意喚起」参照)。
報道によれば、ハイバル・パフトゥーンハー州ノウシェラ等の洪水被災地を始め、イスラマバードやラーワルピンディ等の都市部でもウイルス性流行性角結膜炎(いわゆる「はやり目」)の感染が拡大しているとのことです。
(2)流行性角結膜炎の症状は、眼の充血、まぶたの裏側のぶつぶつ、眼の異物感、まぶたの腫れ、流涙、眼のかゆみ、眼やに等が挙げられます。感染してから7~14日で発病し、非常に強い感染力が特徴です。
 この病気に有効な点眼薬はありませんが、補助的に、他の感染を起こさないために抗菌点眼薬や、炎症を抑えるためにステロイド点眼薬を使用します。

(3)このような病気にかからないよう、下記の感染予防策を励行し、感染予防に努めて下さい。また、万が一感染が疑われる場合には、至急お近くの医療機関にて医師の診察を受診されることをお勧めします。

●手洗いの励行。
●規則正しい生活で体調を整える(免疫力を維持する)。
●人混みに出かけない。
●家族や身近に感染者が出たら、感染者のタオル、洗顔用具を別にする。
●小児が感染した場合は、学校、幼稚園、保育園は医師の許可があるまで休む。医師の許可があるまでプールには入らない。