2010年9月1日水曜日

ラマダン月の最終金曜日・イード休暇及び感染症(ウィルス性流行性角結膜炎)に関する注意喚起

1.ラマダン月の最終金曜日・イード休暇に関する注意喚起
(1)8月12日(木)に開始したラマダン月(断食月)は9月9日(木)又は10日(金)前後に終了し、その後イード休暇となる見込みです(正式には近日中にパキスタン政府より発表される予定)。ついては、同3日(金)又は10日(金)が同月最後の金曜日となります。

(2)これに伴い、イード休暇前から終わりにかけて、多数の人々がマーケット等への買い出しや帰省のために外出するため、街中は大変な混雑となることが予想されます。また、ラマダン月(断食月)後半の金曜礼拝(9月3日(金)及び上記1.の見込みどおりの日程となる場合には10日(金)も該当)後を始め、同期間中にも集会やデモ行進等が開催される可能性もあります。これら多数の人々が集まる場所はテロや武装勢力による攻撃の対象となる可能性があるため、十分な注意が必要です。

(3)つきましては、在留邦人の皆様におかれては、上記の内容に十分留意するとともに、累次の「お知らせ」等でもお伝えしている以下の諸点に今一度十分な注意を払い、テロ事件等不測の事態に巻き込まれることのないよう、最新の治安情勢の入手に努めてください。
●テロの標的となりやすい場所(宗教関連施設、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、政府機関・軍・警察等治安当局施設(含む車輌、検問所等))にはできる限り近づかない。
●集会、ラリー、デモが行われている場所には、決して近づかない。
●マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行うと共に、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。また、夜間の利用は極力避ける。
●近距離であっても、移動には可能な限り自家用車を利用し、特に深夜の一人歩きは避ける。
●郊外に赴く場合は、その地域の情報に十分な注意を払い、必要な場合には、十分な警備体制をとる。

(4)なお、爆弾事件に関しては、以下も併せて御参照ください。(パンフレットは、 http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph に記載)
●2010年6月3日付け広域情報「爆弾テロ事件に関する注意喚起」
●パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」
●パンフレット「海外へ進出する日本人・企業のための爆弾テロ対策Q&A」

2.感染症(ウイルス性流行性角結膜炎)に関する注意喚起
(1)7月末よりパキスタン全土で被害が発生している洪水災害につき、感染症の拡大が懸念されております(8月3日付け大使館からのお知らせ「感染症に関する注意喚起」参照)。
報道によれば、ハイバル・パフトゥーンハー州ノウシェラ等の洪水被災地を始め、イスラマバードやラーワルピンディ等の都市部でもウイルス性流行性角結膜炎(いわゆる「はやり目」)の感染が拡大しているとのことです。
(2)流行性角結膜炎の症状は、眼の充血、まぶたの裏側のぶつぶつ、眼の異物感、まぶたの腫れ、流涙、眼のかゆみ、眼やに等が挙げられます。感染してから7~14日で発病し、非常に強い感染力が特徴です。
 この病気に有効な点眼薬はありませんが、補助的に、他の感染を起こさないために抗菌点眼薬や、炎症を抑えるためにステロイド点眼薬を使用します。

(3)このような病気にかからないよう、下記の感染予防策を励行し、感染予防に努めて下さい。また、万が一感染が疑われる場合には、至急お近くの医療機関にて医師の診察を受診されることをお勧めします。

●手洗いの励行。
●規則正しい生活で体調を整える(免疫力を維持する)。
●人混みに出かけない。
●家族や身近に感染者が出たら、感染者のタオル、洗顔用具を別にする。
●小児が感染した場合は、学校、幼稚園、保育園は医師の許可があるまで休む。医師の許可があるまでプールには入らない。