2012年4月30日月曜日

パキスタン治安情勢に関する注意喚起

1. 5月2日(水)は、国際テロ組織アルカイダ指導者のウサマ・ビン・ラーディンが、ハイバル・パフトゥンハー州アボダバードにおいて、米当局の作戦により殺害された日から1年目になります。

2.本件殺害後、昨年5月13日、ハイバル・パフトゥンハー州チャルサダ郡において、パキスタン・タリバン運動(TTP)による同殺害に対する報復テロが敢行され、多数の死傷者が出たほか、各地で反米行動や集会が行われました。

3.26日、当地米国大使館はホームページにて、米国市民に対し、当面の間、国内における移動につき注意を呼び掛けています。さらに、同大使館職員に対しては、4月27日から5月5日までの間、イスラマバード市内のレストランやマーケットの利用を制限するとともに、米国市民に対しても同様の予防策をとるよう注意喚起しています。

4.当地警察によれば、現在までに、この1周年の関連での反米行動や集会が行われる旨の情報には接していないとのことですが、こうした集会は突発的に実施される可能性もありますので、不特定多数の人が集まる集会等を見かけた場合には、絶対に近づかず、速やかに回避してください。

5.本件については、日本を狙った特定の脅威が存在するものではありません が、在留邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、累次「大使館からのお知らせ」でお伝えしている以下の諸点について、今一度十分な注意を払っていただくとともに、最新の情報に留意しつつ、個々人における安全対策・危険回避に十分心掛けてください。

(1)テロの標的となりやすい場所(米国関連施設、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、政府機関・軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設)にはできる限り近づかないでください。

外国人の多く集まる場所や外国人が多く利用する商業施設等の利用は短時間とし、長時間の滞在は極力控える。

(2)デモや集会を見かけたら絶対に近づかず、その場から速やかに回避する。

(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れてください。また、特に夜間の人が多く集まる時間帯は極力避けるよう心掛けてください。

(4)パキスタンで各種事業を行う場合には、安全上の情報収集・分析を常に怠らないことはもちろんのこと、その事業実施の必要性とリスクを比較の上、実施するとの結果に至った場合には、事務所及び活動現場の警備を強化する等十分な安全対策を講じてください。

(5)車両等にて長距離を移動される場合、幹線道路であってもできるだけ明るい時間帯を選び、日没後の移動は極力避けることをお勧めします。その際も、トラック・デポ(多数のトラックが駐車・待機している区画)付近への立ち寄りは避ける。

また、郊外に赴く場合には、その地域の情報に十分注意を払い、必要な場合には、十分な警備体制をとる。

(6)テロリストは身近なところに潜んでいる。目立つ行動や騒がしい行為は極力控える。

2012年4月26日木曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:強盗(ガンポイント)事件の連続発生に伴う注意喚起


1 4月25日(水)午後,カラチ市内マリール地区ナショナルハイウェイ上において,邦人出張者1人が乗車する車両に対するけん銃強盗事件が発生しました。  

2 被害者は車両(セダンタイプ)にてナショナルハイウェイをジンナー空港方向に向け移動中,後方から近寄ってきたバイクに乗った2人組の男から銃を向けられて停車を強制された後,「ドルを出せ」と脅迫され,米ドル現金と指輪を強奪されました。被害者は抵抗しなかったことから幸いにも身体への被害はありませんでした。

3 同様の事案は24日,市内コランギ地区において発生したばかりです(25日付け当館からのお知らせ参照)。本件の発生により,過去1か月間でけん銃強盗事件に遭遇した邦人は未遂も含め4人に上ります(被害者はいずれも当地への出張者)。なお,当地警察外郭団体の発表した統計によりますと,同種事案とみられる強盗事件が月1,000件前後のペースで届け出られています。

4 邦人の皆様におかれましては,市内各地で特に車両移動中のけん銃強盗が日常的に発生していることを認識の上,特に同種犯罪が多発する場所を車両で移動せざるを得ない場合は警備員を同乗させる,外部から車両内が容易に見渡せないようにする等各種安全対策を徹底することをおすすめします。

5 また,繰り返しお知らせしているとおり,不幸にも事件に遭遇してしまった場合は,絶対に抵抗せず,犯人の指示に従って下さい。所持金品に執着を示すことは思わぬ結果を招くことになりますので特にご留意願います。

以上





<<メールアドレス変更のお知らせ>>

1月23日(月)からメールアドレスが

『japan.consulate.karachi@kr.mofa.go.jp』に変更されました。

アドレス帳等に登録されている方は,大変お手数ではありますが、登録内容の変更をお願い申し上げます。

イスラマバード市内における交通規制について

1 明26日(木)、ギラーニ首相が最高裁判所に出廷する旨報じられていますが、弁護士等の代理人ではなく首相本人が出廷する場合、最高裁判所をはじめ各省庁や各国大使館、セレナホテル、マリオットホテル等が密集する通称「レッド・ゾーン」地区(別添「見取図」参照。赤線で囲まれた地区)周辺において交通規制が敷かれ、これに伴い、同付近でかなりの交通渋滞が発生すると予想されます。



2 1月19日、ギラーニ首相本人が最高裁判所に出廷した際もレッド・ゾーン周辺にて交通規制が敷かれ、これに伴い大渋滞が発生し、一時、警察により同地区内への交通が遮断されました。明26日、首相本人が出廷する場合、前回と同様に、早朝から閉廷(おそらく午前中)までの間、交通規制が敷かれることが見込まれます。



3 当日、レッド・ゾーン周辺に御用のある在留邦人の皆様におかれましては、移動に際し、同地区周辺の交通状況に留意いただくとともに、前回同様、大渋滞が発生することを見越して、時間に余裕を持って外出されることをお勧めします。

 なお、渋滞等、人の多数参集する場所はテロの標的となる可能性も否めないため、可能な限り、渋滞を避けて移動するよう、ご注意ください。

2012年4月25日水曜日

イスラマバード市内における交通規制について

1 明26日(木)、ギラーニ首相が最高裁判所に出廷する旨報じられていますが、弁護士等の代理人ではなく首相本人が出廷する場合、最高裁判所をはじめ各省庁や各国大使館、セレナホテル、マリオットホテル等が密集する通称「レッド・ゾーン」地区(別添「見取図」参照。赤線で囲まれた地区)周辺において交通規制が敷かれ、これに伴い、同付近でかなりの交通渋滞が発生すると予想されます。



2 1月19日、ギラーニ首相本人が最高裁判所に出廷した際もレッド・ゾーン周辺にて交通規制が敷かれ、これに伴い大渋滞が発生し、一時、警察により同地区内への交通が遮断されました。明26日、首相本人が出廷する場合、前回と同様に、早朝から閉廷(おそらく午前中)までの間、交通規制が敷かれることが見込まれます。



3 当日、レッド・ゾーン周辺に御用のある在留邦人の皆様におかれましては、移動に際し、同地区周辺の交通状況に留意いただくとともに、前回同様、大渋滞が発生することを見越して、時間に余裕を持って外出されることをお勧めします。

 なお、渋滞等、人の多数参集する場所はテロの標的となる可能性も否めないため、可能な限り、渋滞を避けて移動するよう、ご注意ください。

カラチ総領事館からのお知らせ:強盗(ガンポイント)事件発生に伴う注意喚起

1 4月24日(火)午後,カラチ市内コランギ地区コランギロード上において,邦人出張者2人が乗車する車両に対するけん銃強盗事件が発生しました。

  

2 被害者は車両にてコランギ地区をDHA方向に向け移動中,後方から近寄ってきたバイクに乗った2人組の男から銃を向けられて停車を強制された後,さらに他のバイクに乗ってきた男1名を加えた犯人3人から,車を囲まれ上着と腕時計を強奪されましたが,被害者は抵抗しなかったことから幸いにも身体への被害はありませんでした。

3 当地においては、銃器を使用した強盗が極めて激発しており、過去にもナショナルハイウェイやコランギ地区において邦人が被害者となる強盗事件が発生しています。今般,事件が発生したコランギ地域は,カラチ市内においても同様の事件発生件数が多い場所の一つでもあることから,やむを得ず通行する場合には,警備員を同乗させるなど十分な安全対策をとることをおすすめします。

4 邦人の皆様におかれては、各種注意喚起を踏まえ、種々の対策を講じられていると思われますが、特に、郊外を移動する場合や多額の現金の授受を伴う場合は、当該犯罪に巻き込まれる、または狙われる危険性が高いことを改めて認識の上、引き続き細心の注意を払って行動してください。

5 また,同種事案では犯人に抵抗したために発砲され被弾する事件が多数発生しています。不幸にも事件に遭遇してしまった場合は、絶対に抵抗せず、犯人の指示に従って下さい。所持金品に執着を示すことは思わぬ結果を招くことになりますので特にご留意願います。

以上







<<メールアドレス変更のお知らせ>>

1月23日(月)からメールアドレスが

『japan.consulate.karachi@kr.mofa.go.jp』に変更されました。

アドレス帳等に登録されている方は,大変お手数ではありますが、登録内容の変更をお願い申し上げます。



パンジャーブ州ラホール駅における爆弾テロ事件の発生について

1 報道によれば、24日夕刻、パンジャブ州ラホール市のラホール駅構内待合室付近において、何者かにより仕掛けられた爆弾が爆発し、少なくとも2名が死亡、58名が負傷した旨報じられています。



2 現地警察によれば、この爆発をテロ行為と判断しており、駅構内にある待合室付近に放置されたカバンに仕掛けられていた爆発物が爆発した模様です。事件発生時は多くの利用者で駅構内は混雑していたため、この爆発により多数の死傷者が出た模様です。



3.現在までに、犯行主体等は不明ですが、このような多くの人が集まる場所(空港やホテルを含む)、駅、マーケット、バス停、政府関連施設、宗教関連施設では、不測の事態が生ずる可能性も否定できませんので、可能な限り近づかないことが重要です。また、鉄道を含め、不特定多数の人が利用する一般公共交通機関の利用はできるだけ避けることをお勧めします。



4.つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、こうしたテロのターゲットとなり得る場所に可能な限り近づかない等、自身の安全対策にご留意ください。

  なお、万一、緊急事態に遭遇したら、以下の点を心掛けてください。

(1) 不審物を発見した場合、「踏まない、触らない、蹴飛ばさない」を遵守し、すぐにその場を離れ、警察等関係機関へ通報する。

(2) 不審物が小さくても決して軽視せず、避難措置を最優先に行う。

(3) 身近で爆発音を聞いたら、姿勢を低くして周囲の状況を確認後、安全な場所へ避難する。第一の爆発をおとりにして、第二の爆発が起こる可能性もあるので、決して爆発現場へは近づかない。

(4) 広場や公園などの見通しのきく場所に避難し、雑踏には逃げ込まない。

2012年4月18日水曜日

大使館プール及びテニスコートの利用について

大使館プール及びテニスコートの利用について

本年度の大使館プール及びテニスコートの利用につき、以下の通りお知らせいたします。

1.プール
(1)利用対象者:
 (イ)在留届を提出し、所定の手続きにより登録を行った在留邦人の方
 (ロ)イスラマバード日本人学校の水泳授業に参加する児童及び同校教諭
(2)利用期間 :5月1日(火)~ 9月28日(金)までの間の当館開館日
(3)利用時間帯:15:30~17:30
※日本人学校の水泳授業は、同校体育授業予定時間による。

2.テニスコート
(1)利用対象者:在留届を提出し、所定の手続きにより登録を行った在留邦人の方
(2)利用期間 :通年の当館開館日
(3)利用時間帯:15:30~17:30

3.プール・テニスコート利用申請・誓約書の提出
プール・テニスコートの利用を希望される方は、別添の「利用申請・誓約書」に所定の事項を記入し、利用者の顔が明確に判別できる写真1枚(スナップ写真で可)を添付の上、必ず事前に当館領事警備班までご提出ください。
 なお、昨年度に提出頂いた「利用申請・誓約書」は本メール発出をもって廃棄しますので昨年度に引き続き利用を希望される方も、必ず別添の「利用申請・誓約書」を提出して下さい。

4.利用方法
(1)上記3.の登録手続きを了した方は、大使館来館時にメインゲートにて警備員に対し目的を告げ、来訪者名簿に所定の事項を記入してください。
(2)警備員が登録事実等を確認後、セキュリティー・チェックを実施しますので、ご協力をお願いします。
(3)所定のルート(別添「利用上の注意」参照)を経て、プール・テニスコートへ行ってください。
(4)終了後は、所定のルートを戻り、メインゲートにて退館時刻を来訪者名簿に記入してお帰り下さい。
(5)なお、往復とも所定のルート以外は立ち入らないでください。

5.その他
(1)大使館の諸行事・その他の都合により、事前に通知することなく利用を一時中止乃至は利用を取り止めることもありますので、予めご了承ください。
(2)上記の利用申請・誓約書の提出、利用方法を遵守願います。
 仮に右を遵守することなく、プール・テニスコートを利用している方がいることが判明した場合には公館警備・施設管理上問題となるため、その方の利用を停止乃至はプール・テニスコートの開放そのものを取り止めさせて頂くこともあり得ます。
(3)利用時間の厳守をお願いします。
  利用時間をお守り頂けないケースが頻発する場合は、公館警備・施設管理上問題となるため、その方の利用を停止乃至はプール・テニスコートの開放そのものを取り止めさせて頂くこともあり得ます。
(4)事故・疾病等に対する付保は大使館では行っておりません。利用者(乃至は保護者)各自の責任で予め保険加入等必要な措置をおとりください。
(5)施設は国有財産です。故意又は過失により施設を損傷させた場合には、速やかに実費負担で修理をお願いします。

2012年4月11日水曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:各種デモ活動に関する注意喚起

1 本日4月10日16時から、カラチ市内ジンナー廟付近の交差点においてシーア派の宗教団体による、最近多発しているシーア派に対する殺人や誘拐事件に抗議するデモ活動を実施することが報じられております。

2 上記デモ活動のみならず、カラチ市内では、同様のデモ活動が、反米、反政府、雇用問題、ガソリン等価格高騰、電力不足による停電等様々な理由で、市内各所で毎日のように行われています。これらデモ活動の参加者は暴徒化するおそれがあるほか、デモ発生場所は人の多く集まる場所であり、常にテロの危険性が排除できません。

3 つきましては、邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、デモ活動が実施されている場所には絶対に近づかないようにすると共に、最新の情報に留意しつつ引き続き警戒心を保持していただくようお願いいたします。
                      以上
<<メールアドレス変更のお知らせ>>
1月23日(月)からメールアドレスが
japan.consulate.karachi@kr.mofa.go.jp』に変更されました。
アドレス帳等に登録されている方は,大変お手数ではありますが、登録内容の変更
をお願い申し上げます。

2012年4月6日金曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:カラチ市内における自爆テロの発生

1 報道によれば、本5日午前、市内マリール地区バス停付近において警察幹部の乗車した装甲車を狙った自弾テロが発生し、4人が死亡、10人以上が負傷しました。

2 一部報道において、TTPが犯行声明を発出したとの情報もありますが、現在のところ事件の背景等の詳細は判明しておりません。なお、カラチ市内における警察を標的としたテロ事件としては、昨年9月、市内DHA地区において警察高官の自宅を標的とした自爆テロが発生しており、付近通行中の母子を含む8名が死亡しました。

3 邦人の皆様におかれましては、これらテロ事件等不測の事態に巻き込まれることのないよう、メディア等からの最新の情報入手に努めつつ慎重な行動を心掛け、身の回りの安全対策・危機回避に留意してください。なお、外出する場合には以下の場所は極力避けるようご留意願います。
(1) 軍、警察、政府関係施設、宗教関連施設、外国公館等
(2) バスターミナル、ショッピングセンター、高級ホテル、自由市場等多数の人が集まる公共施設等
(3) 政治演説、政治集会、抗議集会、政党関係事務所等

2012年4月4日水曜日

カラコルム・ハイウェイの通行に関する注意喚起

1 3日付「大使館からのお知らせ」でお伝えしましたように、ギルギット・バルチスタン地域(旧北方地域)ギルギット市において、宗教関係者と警察当局との間で衝突が発生したことを受け、現地治安当局は同市に外出禁止令を発出しています。また、報道によれば、ギルギット市南方約100Kmのチラス市においては、武装集団がカラコルム・ハイウェイを封鎖し、複数のバスに乗車していたシーア派イスラム教徒9名をバスから降車させて殺害したほか、複数のバスに放火した旨報じられています。

2 なお、同地域周辺においては、2月28日、パンジャブ州ラワルピンディ発ギルギット市行のバスが、ハイバル・パフトゥンハー州(KP州)コヒスタン郡に差し掛かったところ、カラコルム・ハイウェイ上で何者かに襲撃され、乗客18名が死亡する事件が発生しています。被害者は全員シーア派イスラム教徒であり地元のイスラム教スンニ派武装グループが犯行声明を発出したとの報道もあります。

3 つきましては、ギルギット・バルチスタン地域へ渡航を予定されている方、及び、既に滞在中の方は、先の「大使館からのお知らせ」でお伝えした内容に十分注意していただくのはもとより、カラコルム・ハイウェイを利用しての陸路移動は、事態が収束するまでの間、できる限り利用を控えてください。

2012年4月3日火曜日

ギルギット市における外出禁止令の発出について

1.現在、ギルギット・バルチスタン地域(旧北方地域)のギルギット市周辺の路上において、何者かにより手榴弾が投じられ、警察官2名を含む3名が負傷する事件が発生しました。
 また、同地域において、宗教関係者が警察当局に逮捕されたことを起因として、警察当局と宗教関係者の間で衝突が生じており、これまでに4名が死亡、27名以上が負傷しています。

2.こうした現状を受け、ギルギット警察は事態の沈静化に努めている模様ですが、衝突の影響は各地に広まっており、銃撃事件も多発していることから、本日、同警察は同周辺地域に外出禁止令を発出し、平穏が回復されるまでの間、不要不急の外出を控えるよう注意喚起しています。

3.つきましては、ギルギット・バルチスタン地域へ渡航・滞在を予定されている方は、上記の情勢に十分留意し、報道などから最新情報の入手に努め、行動予定を慎重に検討の上、上記地域には用事がない限り近づかないなど、十分な安全対策を執ってください。
 また、衝突が発生した地域には立ち寄らないとともに、デモや集会等で多くの人が集まっている場所へは絶対に近づかないよう注意してください。

2012年4月2日月曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:邦人に対する強盗未遂事件の発生及び市内政党間抗争の継続に関する注意喚起

1 強盗未遂事件の発生
(1)本31日午前11時頃,カラチ市内コランギ地区コランギロード上において,邦人乗車車両に対する強盗未遂事件が発生しました。
(2)当該車両が業務のため同地区からDHA地区へ移動する間,二人乗りのバイクが後方から接近し,けん銃を見せつつ停止を指示するような動作をしたものの,当時道路は混雑していなかったため車両の速度を上げ追跡を逃れたところ,幸いにも犯人は発砲せず,何ら被害は生じませんでした。
(3)当地においては、銃器を使用した強盗が極めて多発しており,これまでも金融機関への立ち寄り後に邦人が被害に遭遇するケースや,車両移動中に強盗に襲われるケースが報告されています。邦人の皆様におかれては,各種注意喚起を踏まえ,種々の対策を講じられていると思われますが,特に、郊外を移動する場合や多額の現金の授受を伴う場合は,当該犯罪に巻き込まれる,または狙われる危険性が高いことを改めて認識の上,細心の注意を払って行動してください。
(4)また,不幸にも同種事案に遭遇してしまった場合は,決して抵抗せず,犯人の指示に従って下さい。所持金品に執着を示すことは思わぬ結果を招くことになりますので特にご留意願います。

2 市内における政党間抗争の継続
(1)27日発出,「カラチ市内における治安の悪化に関する注意喚起」に関連して,MQMは引き続く標的殺人に抗議するとともに,本日も喪に服する日とすることを発表しました。これを受けて交通機関,給油所,商店等が営業を停止しています。
(2)また,治安情勢の悪化に伴い,警察の警備力が政党間抗争対策により多く振り分けられることから,上記1のような犯罪の増加も懸念されます。邦人の皆様におかれましては,不測の事態に巻き込まれることのないよう,極力外出を控えると共に,最新の情報に留意しつつ引き続き最大限の警戒心を保持していただくようお願いいたします。