2012年4月2日月曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:邦人に対する強盗未遂事件の発生及び市内政党間抗争の継続に関する注意喚起

1 強盗未遂事件の発生
(1)本31日午前11時頃,カラチ市内コランギ地区コランギロード上において,邦人乗車車両に対する強盗未遂事件が発生しました。
(2)当該車両が業務のため同地区からDHA地区へ移動する間,二人乗りのバイクが後方から接近し,けん銃を見せつつ停止を指示するような動作をしたものの,当時道路は混雑していなかったため車両の速度を上げ追跡を逃れたところ,幸いにも犯人は発砲せず,何ら被害は生じませんでした。
(3)当地においては、銃器を使用した強盗が極めて多発しており,これまでも金融機関への立ち寄り後に邦人が被害に遭遇するケースや,車両移動中に強盗に襲われるケースが報告されています。邦人の皆様におかれては,各種注意喚起を踏まえ,種々の対策を講じられていると思われますが,特に、郊外を移動する場合や多額の現金の授受を伴う場合は,当該犯罪に巻き込まれる,または狙われる危険性が高いことを改めて認識の上,細心の注意を払って行動してください。
(4)また,不幸にも同種事案に遭遇してしまった場合は,決して抵抗せず,犯人の指示に従って下さい。所持金品に執着を示すことは思わぬ結果を招くことになりますので特にご留意願います。

2 市内における政党間抗争の継続
(1)27日発出,「カラチ市内における治安の悪化に関する注意喚起」に関連して,MQMは引き続く標的殺人に抗議するとともに,本日も喪に服する日とすることを発表しました。これを受けて交通機関,給油所,商店等が営業を停止しています。
(2)また,治安情勢の悪化に伴い,警察の警備力が政党間抗争対策により多く振り分けられることから,上記1のような犯罪の増加も懸念されます。邦人の皆様におかれましては,不測の事態に巻き込まれることのないよう,極力外出を控えると共に,最新の情報に留意しつつ引き続き最大限の警戒心を保持していただくようお願いいたします。