2014年7月28日月曜日

大使館からのお知らせ(イスラマバード市内における憲法245条の適用について)

在留邦人の皆様へ
平成26年7月28日
在パキスタン日本国大使館

大使館からのお知らせ
(イスラマバード市内における憲法245条の適用について)

1.ニサール・アリ・カーン内相は、今般、連邦政府の決定により、軍が緊急時において、治安当局と共に治安強化の任にあたることができると規定された憲法245条の適用を8月1日から向こう3ヶ月の間、イスラマバード市内に発令すると発表しました。

2.この動きの背景は未だ明らかではありませんが、今回のイスラマバード市における憲法245条適用を受け、今後、イスラマバード市内にある政府関連の施設周辺において警備措置が更に強化されるとのことです。警備強化にあたり、これまで警察の他、レンジャーが当地の治安確保を行っていますが、軍自体がテロ攻撃の主要な標的となっている点を考慮すると、不測の事態が発生する可能性も考えられます。

3.つきましては、邦人の皆様におかれては、今回の発令を受け、イード休暇前後を狙ったテロ事件等不測の事態に巻き込まれることのないよう、引き続き十分な注意を払い、以下の注意事項を参考にして、ご自身及びご家族の安全に十分配慮した行動を心掛けていただけますようお願いいたします。また、イスラマバード以外の地域についても、最近の治安情勢を考慮し、同様の行動を心掛けていただけますよう、併せてお願いいたします。

(1) 当地の各種報道等より最新の安全情報を入手するようにし、安全な行動を心掛ける。
(2) 攻撃の標的となりやすい場所(軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、
宗教教関連施設、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、多数の欧米系の外国人が出入りする店舗等)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(3) レストラン、マーケット及びバス停など人が集まる場所での用事は、混雑している時間を避け、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知した場合には、速やかにその場から離れる。
(4) 集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。
(5) 移動途中等に集会やデモに遭遇した場合、又は不審な状況を察知した場合には、速やかにその場から離れる。

4.なお、上記注意点以外にも、当地で安全に滞在するための参考となる情報が以下のウェブサイトに掲載されておりますので、そちらもあわせてご確認下さい。

○当館ウェブサイト:
http://www.pk.emb-japan.go.jp/indexjp.htm
○外務省海外安全情報ウェブサイト(パキスタン):
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=011#header在留邦人の皆様へ

2014年7月22日火曜日

大使館からのお知らせ(イード休暇に関する注意喚起)

在留邦人の皆様へ
平成26年7月22日
在パキスタン日本国大使館                 

大使館からのお知らせ(イード休暇に関する注意喚起)

 パキスタン政府の発表によれば、イード(Eid-ul-Fitr)に係る休日が、7月29日(火)から8月1日(金)までの4日間と決定されました(当館も同期間及び8月2日(土)、3日(日)は休館日となります)。
イード休暇の前後には、買い出しや帰省、Uターンのため、マーケット、銀行、空港付近は大変な混雑になることが予想されます。これら多くの人々が集まる場所は、スリやひったくりなどの一般犯罪被害にあうおそれがあるほか、車両の盗難・車上荒らしなど、駐車中の車に対しても十分な注意が必要です。
また、帰省等により留守にする家が多くなるため、この留守宅をターゲットにした「空き巣狙い」が毎年多発しております。
  つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、以下の注意点に十分留意の上、危険回避に努めてください。

1.一般犯罪対策
(1)夜間や早朝の外出は極力避ける。外出する場合は近い距離であっても車を利用し、短時間で効率的に、用事をすませることに心掛ける。
(2)人の多く集まる場所では、貴重品はバックや上着、ズボンのポケットなど、盗まれやすいところには保管しないよう心掛けるとともに、携行品はいつも手から離さず、やむを得ず手を離しても体に密着するように置く。
(3)車を駐車する場合は、警備員のいる駐車場を極力利用するとともに、車の乗降時は周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら速やかにその場から離れる。車に乗り込んでいる間は必ずドアロックをして、すべての窓を閉める。

2.空き巣対策
  (1)留守時はもちろんのこと、在宅時であっても必ず施錠する。
  (2)来訪者がきた場合、門・ドアを開ける前に必ず相手の人定事項を確認  する。警備員がいる場合には、独自の判断で門扉を開けないよう指導する。
  (3)使用人を雇用している場合、いかなる理由があっても第三者を勝手に住居内に立ち入らせないよう指導する。
  (4)不幸にして強盗に遭った場合には、被害を大きくしないためにも決して抵抗しない。                  

3.なお、上記注意点以外にも、当地で安全に滞在するための参考となる情報が以下のウェブサイトに掲載されておりますので、そちらもあわせてご確認下さい。

○当館ウェブサイト:
http://www.pk.emb-japan.go.jp/indexjp.htm
○外務省海外安全情報ウェブサイト(パキスタン):
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=011
○ 緊急連絡先:(+92-0)51-9072500
(緊急の連絡は音声ガイダンスに従って操作すれば転送されます)

大使館からのお知らせ(イード休日に伴う当大使館の休館日について)

在留邦人の皆様へ
平成26年7月22日
在パキスタン日本国大使館                 

大使館からのお知らせ
イード休日に伴う当大使館の休館日について

 パキスタン政府はイード(Eid-ul-Fitr)に係る休日を、7月29日(火)から8月1日(金)までの4日間とする旨発表しました。
 これに伴い、当大使館も、7月29日(火)から8月1日(金)を休館日とし、週休日の8月2日(土)及び3日(日)とあわせ6連休となりますので,お知らせいたします。
 2014年末までの当館休館日(予定)は以下の通りですので、改めてお知らせいたします。今回のイード休日発表に伴い,これまで休館日に指定していた12月23日(火)(天皇誕生日)を開館日に変更いたしました。


7月29日(火)  Eid-ul-Fitr 
7月30日(水)  Eid-ul-Fitr 
7月31日(木)  Eid-ul-Fitr 
8月 1日(金)  Eid-ul-Fitr
8月14日(木)  Independence Day
10月 6日(月)  Eid-ul-Azha *
10月 7日(火)  Eid-ul-Azha *
11月 3日(月)  Ashura *    
11月 4日(火)  Ashura *
11月 9日(日)  Iqbal Day
12月25日(木) Quaid-e-Azam Day/Christmas
12月29日(月)  年末休暇 
12月30日(火)  年末休暇 
12月31日(水)  年末休暇  

* 月の見え方により,日程が前後する可能性があります。

なお、8月4日(月)からの当館領事窓口の受付時間は,通常通りの以下の時間帯に戻しますので、併せてお知らせいたします。

午前: 9:00~12:30
午後:13:30~16:30

2014年7月17日木曜日

大使館からのお知らせ(外務省スポット情報:WHO勧告に基づくパキスタン政府の対応について)

在留邦人の皆様へ
平成26年7月17日
在パキスタン日本国大使館

大使館からのお知らせ
(外務省スポット情報:WHO勧告に基づくパキスタン政府の対応について)

 16日、日本国外務省は渡航情報(スポット情報)「パキスタン:ポリオ(WHO勧告に基づくパキスタン政府の対応について)」を発出しました。カラチにおける医療機関の更新等新たな情報も含まれておりますので、ご参考までに以下のとおりお知らせいたします。


渡航情報(スポット情報):パキスタン:ポリオ(WHO勧告に基づくパキスタン政府の対応について)2014年07月16日

1.WHOは、5月5日、「2014年のポリオウイルスの国際的感染状況を公衆衛生上の緊急事態とする宣言と右に係る勧告」を発表しました。

 同勧告では,

(1)野生ポリオウイルス輸出国とされる3カ国:パキスタン,カメルーン,シリア

(2)野生ポリオ感染国とされる7カ国;アフガニスタン,赤道ギニア,エチオピア,イラク,イスラエル,ソマリア,ナイジェリア

以上の10カ国に対し,当該国民及び長期滞在者に対するポリオワクチン接種と同接種証明書の取得を義務付ける((1)の3カ国),あるいは推奨する((2)の7カ国)としています。

2.パキスタン政府は、上記1.のWHO勧告を受け、同国に滞在する外国人を含めたすべての人々にポリオワクチン接種を義務化,WHOが推奨する証明書交付の発出を行っています。

 つきましては、同国に4週間以上滞在している方は、以下の点を参考に、ポリオワクチン接種と証明書交付に関して確認をお願いします。

(1)予防接種に関する確認事項
 ・外国人を含むパキスタンからの出国者に対し、ポリオワクチンの接種記録確認が行われます。
 ・ワクチン接種記録は、接種後1年間有効です。
 ・ワクチン接種は、パキスタン出国の4週間前までに済ませる必要があります。
 ・4週間未満の短期滞在者については、接種記録確認の対象外です。
 ・外国人に関しては、国外で経口ポリオワクチン(OPV)もしくは不活化ポリオワクチン(IPV)の接種を行い、WHO様式のワクチン接種記録に記載があれば、同記録を持って証明書とすることで問題ありません。

(2)パキスタン国内での予防接種
 ・パキスタン国内でのワクチン接種に関しては、パキスタン保健当局様式でのワクチン接種記録に記載する必要があります。
 ・イスラマバード国際空港では、緊急出国者に対する経口ポリオワクチン(OPV)接種は行われていないため、必ず事前にワクチン接種を行う必要があります。なお、カラチ国際空港、及びラホール国際空港では接種を受けることが可能です。いずれも出国前に、前広に確認することをお勧めします。

(3)接種証明発行が実施されているパキスタン国内の医療機関

 以下の公立医療機関においては、経口ポリオワクチン(OPV)の接種とパキスタン保健当局より送付があったポリオワクチン予防接種証明用紙を使用した、接種証明の発行が行われております。在留邦人に対しても、パスポートを持参して受診する事で、無料でワクチン接種を受けることが可能です。

 なお、混雑が予想されますので、あらかじめ電話で予約を取ることをお勧めします。

(イスラマバード)

・Pakistan Institute of Medical Science(PIMS):051-9260500
  受付時間:月曜日~木曜日、土曜日:8:00-14:00
        及び金曜日:8:00-12:00

・Federal Government Services Hospital:051-9214965
  受付時間:月曜日~木曜日、土曜日:8:30-13:00
       金曜日:8:30-12:00

(ラホール)

・Services Hospital:042-99203406 
  受付時間:月曜日~木曜日、土曜日:8:00-12:00
       及び金曜日:8:00-11:00

・MEO Hospital:042-99211106
  受付時間:月曜日~土曜日:9:00-11:00

・Jinnah Hospital:042-99231400
  受付時間:月曜日~木曜日、土曜日:9:00-13:00
       及び金曜日:9:00-12:00

・General Hospital:042-99264092
  受付時間:月曜日~木曜日、土曜日:8:00-14:00
        及び金曜日:8:00-12:00

(カラチ)

・Directorate of Central Health Establishments:021-99201251
  受付時間:月曜日~金曜日:9:00-14:00

 これらの情報は変更・更新される可能性がありますので、在パキスタン日本大使館および在カラチ総領事館からのお知らせやホームページなどで、最新の情報をご確認ください。

3.パキスタンへの渡航を計画されている方は、以下の点をご確認ください。

(1)パキスタンでの滞在期間が4週間未満の場合は、ポリオワクチン接種及び接種証明書の取得は不要です。

(2)パキスタンでの滞在期間が4週間以上の場合には、旅行者を含め、ポリオワクチン接種及び接種証明書の取得を求められます。

 つきましては、パキスタン渡航前に、最寄りの医療機関で接種証明書の発行を受けるか、パキスタン滞在中にポリオワクチンを接種し接種証明書を取得する必要があります。
 ・すでにポリオワクチンを接種済みの乳幼児、あるいは出発前にワクチン接種をご希望の場合は、接種証明書の発給について、医師や診療所にご相談ください。
 ・渡航後、パキスタン国内でポリオワクチン接種と証明書の発行を受ける場合は、上記2.をご参照ください。

(参考)ポリオについて

(1)ポリオ(急性灰白髄炎)はポリオウイルスを経口摂取することにより感染する疾患で、潜伏期間は3~21日(通常は7~21日)、感染しても90%~95%は無症状です。4~8%は軽症であり、風邪のような症状や胃腸症状(咽頭痛、咳、発汗、下痢、便秘、悪心など)が見られます。感染者の1~2%に髄膜炎症状が見られます。感染者の0.1~2%が麻痺型ポリオとなり、1~2日の風邪のような症状の後、解熱に前後して急性の筋肉、特に下肢の麻痺が起きることが多いです。発症から12か月過ぎても麻痺又は筋力低下が残る症例では、永続的に後遺症が残る可能性があります。感染者からの排泄物が食べ物や水を介して、あるいは咳やくしゃみによる飛沫を介して感染するとされています。

(2)感染・発症した場合、特別な治療法はなく、対症療法が中心となります。

(3)日本では、ポリオワクチンの定期予防接種を生後3か月から90か月未満の間に、6週間以上の間隔をあけて2回行っています。ポリオ流行国への渡航の場合は、渡航国によりますが、追加で1~2回の接種が勧められています。(特に1975年(昭和50年)から1977年(昭和52年)生まれの人は、予防接種によるポリオ免疫の獲得が特に低いことが指摘されていますので、追加の予防接種を受けることをお勧めします。)

(4)なお、ポリオワクチンウイルスは体外に排泄されるため、極めてまれではありますが、接種後便中に排泄されるワクチンウイルスから免疫のない子供や大人が感染し、麻痺をおこすこともありますので、接種後の衛生管理にも御注意ください。

 また、以下の感染予防策を心掛け、衛生管理に御留意ください。

●こまめに石けんと水で手洗いし、特に飲食の前、トイレの後は念入りに手洗いを励行する。

●野菜や果物は安全な水で洗い、食物は、十分加熱してから食べる。

●乳製品は殺菌処理されたもののみ飲食する。

●飲料水や調理用の水はミネラルウォーターを使用する。水道水を利用する場合は、一度十分に沸騰させた後使用する。安全な水から作ったと確認できる氷以外は使用しない。


(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902

(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局政策課(海外医療情報)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850

〇外務省 海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp 

          (携帯版)  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp

(現地公館連絡先)
○在パキスタン日本国大使館
 住所:Plot No. 53-70, Ramna 5/4, Diplomatic Enclave 1, Islamabad, Pakistan
 電話:051-907-2500
    国外からは(国番号92) 51-907-2500
 FAX:051-907-2352
 国外からは(国番号92)51-907-2352
 ホームページ(日本語版):http://www.pk.emb-japan.go.jp/indexjp.htm

○在カラチ日本国総領事館
 住所:6/2 Civil Lines, Abdullah Haroon Road, Karachi, 75530, Pakistan
 電話:021-3522-0800
   国外からは(国番号92)21-3522-0800
 FAX:021-3522-0820
   国外からは(国番号92)21-3522-0820
 ホームページ(日本語版):http://www.kr.pk.emb-japan.go.jp/j/index.html

2014年7月15日火曜日

大使館からのお知らせ(外国人に対する脅威情報に関する注意喚起)

在留邦人の皆様へ
平成26年7月15日
在パキスタン日本国大使館

~大使館からのお知らせ~
(外国人に対する脅威情報に関する注意喚起)

1 本件に関し、当館では従来当地におけるテロ攻撃の標的として欧米関連施設の他、多数の欧米系外国人が出入りする店舗等に出来るだけ近づかないよう注意を呼びかけているところですが、今般、当館では複数の当地治安当局から、当地に駐在している中国人及び同権益に対する脅威が高まっているとの情報に接しました。また、最近の報道においても、パキスタン国内に滞在している中国人に対する脅威が高まっているとも報じられています。特に、イスラマバード、ラホール、カラチ及び多くの中国人がインフラ整備等に従事するギルギット・バルチスタン(GB)地域において脅威が高まっているとして、当局は中国人等に対する警備措置の強化を図っているとのことです。

2 本年5月には、ラホールからバロチスタンへ向かっていた中国人観光客が誘拐される事件が発生しました。また、昨年6月、ナンガ・パルバッド山麓の宿泊施設において外国人登山客9名が殺害される事件が発生しましたが、最新の報道によると、登山客の一人である中国系米国人を誘拐することが目的であったものの、同人に抵抗されたため9名の殺害に至ったとの報道がされました。最近では、イスラマバード在住の中国人に対する脅威情報がある旨報道もされています。さらにこのような状況の中、国際テロ組織の一派が、パキスタン国内での対中テロの実施を呼びかける動きも見られます。

3 在留邦人の皆様におかれましては、上記の情報を踏まえ、不測の事態に巻き込まれることのないよう十分な注意を払うとともに、最新の治安情勢に関心を向けるなど、個々人における安全対策に心掛けて下さい。またGB地域は、危険情報「渡航の延期をお勧めします。」を発出している地域ですが、上記の情報も踏まえ、どのような目的であれ、当面立ち入ることのないようお願いいたします。

4 なお、上記注意点以外にも、当地で安全に滞在するための参考となる情報が以下のウェブサイトに掲載されておりますので、そちらもあわせてご確認下さい。

○当館ウェブサイト:
http://www.pk.emb-japan.go.jp/indexjp.htm

○外務省海外安全情報ウェブサイト(パキスタン):
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=011#header

2014年7月9日水曜日

大使館からのお知らせ(国外渡航に伴うポリオワクチン接種の現状:その5)

在留邦人の皆様へ
平成26年7月9日
在パキスタン日本国大使館

~大使館からのお知らせ~
(国外渡航に伴うポリオワクチン接種の現状:その5)

1.当地から国外への出国時のポリオワクチン接種証明の確認等の措置につきまして、本日の報道によりますと、当地保健当局が、出国時ワクチン接種記録確認を必ず行うよう、指導するようです。これまでは、出国時ワクチン接種記録の確認が必ず行われているという状況ではありませんでしたが、今後は、ワクチン接種記録の確認が必ず行われるという可能性も否定出来ません。在留邦人の皆様におかれましては、急な用件等を含めた当地からの国外出国に備え、1年に1度、当地医療機関もしくは一時帰国等の国外出国の際に日本国内等でポリオワクチンの接種をして頂き、接種証明書を必ず保管しておいて頂く様、お勧めいたします。

2.また、今般、パキスタン政府よりポリオワクチン接種記録確認に関する情報が寄せられましたのでお知らせいたします。これまでにお知らせした内容と相違ありませんが、在留邦人の皆様におかれましては、出国時のトラブルを避けるために、下記の点につき今一度ご確認をお願いします。

(予防接種に伴う確認事項)
・外国人を含むパキスタンからの出国者に対し、ポリオワクチンの接種記録確認が行われる。
・ワクチン接種記録は、接種後1年間有効である。
・ワクチン接種は、出国の4週間前までに済ませる必要がある。
・4週間未満の短期滞在者については、接種記録確認の対象外である。
・外国人に関しては、国外で経口ポリオワクチン(OPV)もしくは不活化ポリオワクチン(IPV)の接種を行い、WHO様式のワクチン接種記録に記載してあれば、証明書として問題ない。

(パキスタン国内での予防接種)
・イスラマバードでは、Pakistan Institute of Medical Science(PIMS)もしくはFederal Government Services Hospitalでワクチン接種が可能である。
・パキスタン国内でのワクチン接種に関しては、接種記録を当地保健当局様式でのワクチン接種記録に記載してある必要がある。
・イスラマバード国際空港では、緊急出国者に対する経口ポリオワクチン(OPV)接種が行われておらず、必ず事前にワクチン接種を行う必要がある。

3.以下の公立医療機関においては、経口ポリオワクチン(OPV)の接種と当地保健当局より送付があったポリオワクチン予防接種証明用紙を使用した、接種証明の発行が行われております。在留邦人の皆様につきましても、パスポートを持参して受診する事で、無料でワクチン接種が受けられます。

(イスラマバード)
Pakistan Institute of Medical Science(PIMS):051-9260500
月曜日~木曜日、土曜日:8:00-14:00
金曜日:8:00-12:00
Federal Government Services Hospital:051-9214965
月曜日~木曜日、土曜日:8:30-13:00
金曜日:8:30-12:00
(ラホール)
Services Hospital:042-99203406
月曜日~木曜日、土曜日:8:00-12:00
金曜日:8:00-11:00
MEO Hospital:042-99211106
月曜日~土曜日:9:00-11:00
Jinnah Hospital:042-99231400
月曜日~木曜日、土曜日:9:00-13:00
金曜日:9:00-12:00
General Hospital:042-99264092
月曜日~木曜日、土曜日:8:00-14:00
金曜日:8:00-12:00

2014年7月3日木曜日

在カラチ総領事館からのお知らせ(カラチ市内情勢について)

平成26年7月3日
在カラチ日本国総領事館
在留邦人の皆様へ

総領事館からのお知らせ(カラチ市内情勢について)

1.パキスタン軍は、6月15日から北ワジリスタン管区に潜伏するテロリストに対する包括的な軍事作戦を開始し,同30日からは地上部隊による作戦を開始しました。
  パキスタン軍の作戦開始以降、カラチ市では、6月20日にGadap地区(Orangi地区とNorth Karachi地区に隣接したManghopir)、Lyari地区、S.I.T.E.地区で、6月27日にGulberg地区で、7月2日にはGadap地区(Orangi地区から逃走)で、治安当局による作戦によりミリタントを殺害する事案等が発生しています。

2.6月25日には、パキスタン外務省は在カラチ外交団に対し、外交官は、行動を制限し目立たないようにして、当分の間はカラチ市内の大型ショッピングモールへの不必要な訪問は避けるよう注意喚起しました。更には、パキスタン政府は外交官を初めとする外国人の誘拐も警戒しているとの情報もあります。

3.一方、MQMは、軍との連帯表明を目的とする集会を7月6日(日)午後にジンナー廟に隣接するジンナー公園で開催する旨発表し、シャリフ首相やPPPを初めとする各政党にも参加を呼びかけています。
  集会は平和裡に行われるとされていますが、当日は、午前中よりカラチ市内各所からM. A. Jinnah Roadに向け多くの人々が移動し、M. A. Jinnah Roadを中心に交通渋滞や交通規制が生じることが想定されます。

4.つきましては、在留邦人の皆様におかれては、累次お知らせしています以下諸点に十分ご留意頂き、引き続き、慎重な行動を心掛け、自らの安全確保と危険回避に努めてください。
(1)各種報道等より最新の安全情報を入手するようにし、安全な行動を心掛ける。
(2)大型ショッピングモールへの不必要な訪問は当分の間差し控え、レストラン、マーケットなど人が集まる場所での用事は、混雑している時間を避け、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知した場合には、速やかにその場から離れる。
(3)誘拐対策の三原則「目立たない」、「行動を予知されない」、「用心を怠らない」を心がける。
   なお、誘拐対策の詳細については、外務省海外安全ホームページに掲載しているパンフレットをご参照ください(http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_04.html)。
(4)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。
(5)移動途中等に集会やデモに遭遇した場合、又は不審な状況を察知した場合には、速やかにその場から離れる。
(6)攻撃の標的となりやすい場所(軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係機関、政府機関、在外公館、宗教関連施設、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、多数の欧米系の外国人が出入りする店舗等)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(7)空港を利用する場合の注意点は以下の通り。
 (ア)空港利用者以外の空港への接近については、必要最小限にする。
 (イ)空港を利用する場合には、日頃より時間に余裕を持った行動を心掛ける。
 (ウ)空港入場の際には車両渋滞等の混雑が予想されることから、入場待ち等の際には周囲の状況を警戒し、不審な状況を察知した場合には、その場から直ちに離れるようにする。