2011年12月30日金曜日

平成24年当館休館日について

当館の平成24年休館予定日を以下のとおりお知らせします。

 なお、以下のうち※印のある予定日は、月の見え方によりずれる可能性があり、その結果、当館休館日を変更する可能性がありますので、予めご理解・ご了承をお願いします。
平成24年休館日

週休日(土曜日,日曜日)
開館日 08:30-17:15
領事業務窓口開館時間
09:00-12:30/13:30-16:30


    1月 2日(月) 年始休暇 
    1月 3日(火) 年始休暇
    3月23日(金)  Pakistan Day
    5月 1日(火)  Labour Day
   8月14日(火)  Independence Day
    8月20日(月)  Eid-ul-Fitr *
    8月21日(火)  Eid-ul-Fitr *
  10月 8日(月) 体育の日
10月26日(金) Eid-ul-Azha *
    11月 9日(金) Iqbal Day
11月23日(金) Ashura *
12月25日(火) Quaid-e-Azam Day/Christmas
12月31日(月) 年末休暇  

* 月の見え方により,日程が前後する可能性あり。

年末年始における大使館領事窓口業務について

1.当館領事窓口は、12月28日(水)が年内最後の開館日となり、新年は1月4日(水)より開館いたします。
12月28日及び1月4日の開館時間は、通常通り午前中は9時00分から0時30分まで、午後は1時30分から4時30分までとなります。

2.12月28日に受付した各種旅券及び証明の引き渡し日は、緊急の場合を除き、明年1月6日以降となりますので、お急ぎの方はお早めに申請手続きを行ってください。
なお、年内(28日)までに引き渡しができる最終申請日は次のとおりです。

【旅券】
●査証欄の増補等は、12月28日(水)受付分の即日発給は可能です。
 (緊急の場合等、各種旅券の年内発給を希望される場合は、個別にご相談下さい。)
【証明】
●在留証明、署名(サイン)証明は、12月28日(水)受付分の即日発給が可能です(但し、必要書類が全て整っている場合のみ)。

3.年末年始を利用して一時帰国される方、または海外へ旅行される方は、ご自身のパスポート(旅券)及び当国ビザ(査証)の有効期限をこの機会に予めご確認ください。
また、海外へ旅行される方は、各渡航国の情報(旅券の残存期間が6ヶ月以上必要かどうかや、査証条件等)を予めご確認ください。

2011年12月2日金曜日

シーア派宗教行事に関する注意喚起

1 12月4日(日)から6日(火)にかけて、パキスタン国内各地でイスラム教シーア派による大規模な宗教行事(アシュラ)が行われる予定です。過去には、このような宗教行事を巡り、シーア派とスンニ派間で死傷者を伴う衝突も発生しているほか、この機会を捉え、テロ事件が発生する可能性も否定できません。
ついては、このような宗教行事が開催されている場所及び不特定多数の人が集まる場所には極力近づかないよう注意してください。なお、イスラマバード、ラワルピンディー及びラホールで行事が予定されている地域については、ご参考までに資料を添付いたします。
※このほか、国内各地の主要な道路、シーア派モスク等で同様の行進が行われる予定です。

2 上記に加え、イスラマバードへ滞在または来訪される方は、以下の点に十分留意の上、危険回避に努めてください。
(1) 宗教行事の期間中、G6地区及びG9地区のシーア派宗教施設、アッパラマーケット、メロディーマーケット、カラチカンパニー(G-9)において、警察による厳戒態勢がしかれるので、不用不急の外出は避ける。
(2) また、6日(火)までは、イスラマバード市内全域(特にG6地区)において、夜間の移動は極力避ける。
(3) 同期間は市内全域において、警察によるセキュリティー・チェックが厳しくなることが予想されるので、外出の際は必ず身分証明書を携行する。

2011年11月29日火曜日

ムハッラム月及び宗教行事に関する注意喚起

1 11月27日(日)※よりムハッラム月(イスラム歴1月)となり、12月5日(月)※及び6日(火)※(ムハッラム月9日及び10日(アシュラ))は、イスラム教シーア派の宗教行事が行われる予定となっております。
(※月の見え方により、日程が前後する可能性あり。)


2 この宗教行事に際して、パキスタン国内各地でシーア派のイスラム教徒による大規模な行進が行われ、過去には、行進の列を狙ったテロ、この宗教行事を巡った宗派間衝突が度々発生しており、多数の死傷者が出ております。
  本行事に関して、最近発生したテロ・衝突は以下のとおりです。
【2007年1月】
 ・ 行進の列を狙った爆破テロ、15名死亡、30名負傷(ペシャワル)
 ・ シーア派モスクに対するロケット攻撃、11名負傷(バヌ)
【2008年1月】
 ・ シーア派モスクでの自爆テロ、8名死亡、20数名負傷(ペシャワル)
【2009年1月】
・ シーア派とスンニ派間の衝突、36名死亡・数十名負傷(ハングー)
【2009年12月】
 ・ シーア派モスクでの自爆テロ、5名死亡・81名負傷(ムザファラバード)
・ 行進の列を狙った自爆テロ、20名死亡・60名負傷(カラチ)
【2010年12月】
 ・ 行進の列を狙った手りゅう弾による襲撃、1名死亡・26名負傷(ペシャワル)


3 つきましては、ムハッラム月、特にアシュラの期間中は、モスク等の宗教施設及びこの様な宗教行事が開催されている場所には近寄らないよう注意するとともに、興味本位で見物することはお控えください。
また、累次「大使館からのお知らせ」にて注意喚起している内容を再度確認いただき、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください(過去の「大使館からのお知らせ」のバックナンバーは、当館HP(http://www.pk.emb-japan.go.jp)からも参照可能です。)。

アシュラに伴う当館休館日の変更について

パキスタン政府はアシュラ(Ashura)に係わる休日を、12月5日(月)及び6日(火)の2日間とする旨発表しました。

 これに伴い、当館も本来休館日としていた12月7日(水)及び8日(木)を開館日とし、代わりに12月5日(月)及び6日(火)を休館日と致しますので、お知らせします(12月3日(土)及び4日(日)は従来通り、週休日として休館致します。)

 なお、2011年の当館休館(予定)日は以下の通りですので、改めてお知らせします。

 12月 5日(月)~ 6日(火)   Ashura
12月29日(木)~31日(土)   年末休暇

2011年11月16日水曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:カラチ市内聖者廟「アブドゥッラ・ガジ」における宗教行事開催に伴う注意喚起について

1 報道等によれば,明17日から3日間,カラチ市内クリフトン地区に所在するイスラム聖者廟である「アブドゥッラ・シャー・ガジ」において,聖者の命日祭(ウルス)が開催される予定となっています。国内各地から大勢の参拝者が開催期間中昼夜を問わず同聖者廟を訪れることから,同聖者廟及び周辺道路等はかなり混雑することが予想されます。

2 また,昨年10月7日午後6時50分頃,同聖者廟において,参拝者を狙った連続自爆テロにより,少なくとも9名が死亡,60名以上が負傷するテロ事件が発生しています。これらの状況を受け,警察は同命日祭に際し,同聖者廟周辺における検問の強化や爆発物処理班の派遣などの厳重な警備態勢をとることが報じられています。

3 つきましては,邦人の皆様におかれましては,深刻な交通渋滞やテロ等不測の事態に巻き込まれることのないよう最新の情報に留意しつつ,命日祭期間中は同聖者廟及び周辺地域には近づかないように十分注意してください。

2011年11月2日水曜日

Eid-ul Azha 期間中のクリミア・コンゴ出血熱への注意について

1.10月25日付報道によれば、イスラマバード市内の医療機関PIMSにおいて、ハイバル・パフトゥンハー州ハリプールの患者がクリミア・コンゴ出血熱に感染し死亡した旨報じられています。
 また、別の報道では、本年9月にクエッタの病院においても、アフガニスタンから搬送された患者を治療した外科医らが、クリミア・コンゴ出血熱に感染した旨報じられています。

2.クリミア・コンゴ出血熱は、ウイルス性の出血熱で、自然界ではウシ、ヒツジ、ヤギなどで感染サイクルが形成されており、マダニがこれらを刺すことにより伝搬していきます。これらの動物では感染しても症状はでませんが、ウイルスを持ったマダニにヒトが刺された場合、2~9日間の潜伏期間ののち、突然の高熱、頭痛、悪寒、筋肉痛、関節痛、腹痛、嘔吐がみられ、重症化すると全身の出血(鼻出血、気道出血、口腔出血、消化管出血、皮下出血など)をきたすことがあります。ただし、ウイルスに感染しても発症率は20%程度と推定されており、さらに死亡率は15~40%(より高いとする報道もあります)とされています。

 感染経路は以下のとおりです。(空気感染は否定されています)

(1) ウイルスを持ったマダニに刺されたり、これをつぶしたりする。
(2) 感染した動物の血液や組織と接触して感染する。
(3) 感染者の血液や血液を混ずる体液や排泄物に接触する。

 つまり、流行地の羊飼い、野営者、農業従事者、獣医師等、家畜およびダニと接触する人や、医療従事者が感染リスクが高いと考えられます。保健当局は、対策として家畜にワクチンを接種したり、ダニを殺す殺虫剤を家畜に使ったりしていますが、すべての家畜に対策が行われているわけではありません。

3.クリミア・コンゴ出血熱は、南アジア、中央アジア、中近東、アフリカに広く分布しており、パキスタンでは1976年以来、約300例が報告されています。パキスタン国内では、毎年、FATA、ハイバル・パフトゥンハー州、シンド州などで報告が確認されており、2000年以降は報告数が急増し、牧畜業者や精肉業者、医療従事者を中心に年間50-60例が報告されています。ラワルピンディでは、昨年9月にホリー・ファミリー病院でクリミア・コンゴ出血熱に感染した牧畜業の患者の治療にあたった9人の医療従事者が、クリミア・コンゴ出血熱に感染した旨報じられています。

4.都市部における日常生活では感染リスクはほとんどないと考えられますが、11月7日、8日のEid-ul Azha(犠牲祭)期間中には、多くの家畜が都市部に持ち込まれ屠殺が行われるため、クリミア・コンゴ出血熱への感染リスクが高まるものと懸念され、当地当局も注意を呼び掛けています。
 つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、以下の諸点につき十分注意してください。
 なお、万が一、上記2.のような症状があり、感染が疑われるような場合には、お早めに信頼のおける医療機関、もしくは当館医務官等にご相談いただくようお願いいたします。

(1)家畜や牧畜業者との接触、農場や牧場でのキャンプやピクニックを避ける。
(2)鼻血が止まらないなど、出血傾向と考えられる症状のある人には近づかない。
(3)医療機関へ行く場合には、なるべく他の患者や入院病棟、血液の付着している可能性
のある廃棄物などには近づかない。
(4)野生動物にはむやみに手を出さない。

 特に、Eid-ul Azha期間中には、

(1) 家畜屠殺には立ち会わない。立ち会わざるを得ない場合には、虫よけ対策をとり家畜に付着しているダニには決して触れたり、つぶしたりしない。
(2) 自分では家畜の屠殺・解体はしない。やむなく自身で屠殺・解体する場合にはゴム手袋にゴーグルをし、家畜の血液や体液が体に付着しないようにする。屠殺・解体を見学する場合にも家畜の血液や体液が付着しないように十分な距離をとる。屠殺の終わった後も、屠殺の行われた場所には近づかない。
(3) 屠殺された新鮮な家畜の肉には感染性があるため、触れないようにする。やむなくこれを調理する場合には、ゴム手袋をするなど生肉に直接触れないように心がけ、火を通して調理する(ウイルスは屠殺後数時間で失活し感染性を失いますので、衛生的な精肉店の店頭の肉は安全と考えられます)。
(4) 生乳は飲まない。    

2011年10月31日月曜日

カラチ総領事館からのお知らせ;政党関係者によるデモ行進に関する注意喚起

1.10月30日(日)午後、市内中心部においてMQMによるデモ行進が予定されています。詳細なルートは判明しておりませんが、ジンナー廟付近からサダル地区MAジンナー通りに位置するチベットセンターに至る間で実施されることから、MAジンナー通り、サダル中心部において相当な混雑が予想されます。



2.また、政治関係事案を発端とするデモ行進であることから、他の政治団体等との衝突も考えられ、市内各地で暴力事案が発生する可能性も否定できません。



3.つきましては、邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、上記デモ行進が実施される時間帯及び夜間にかけて、関係場所及びその周辺への外出を避けると共に、最新の情報に留意しつつ引き続き警戒心を保持していただくようお願いいたします。

2011年10月26日水曜日

デモ及び集会に関する注意喚起

1.本日10月26日(水)午後4時頃、イスラマバード市内G-6地区において、労働者団体等による大規模なデモ行進が実施される予定です。

 ・ 集合場所:アッパラマーケット前交差点
・ 目 的 地:世界銀行前
・ 参加規模:約1600名
・ 行進経路:MUNICIPAL ROAD~MASJID ROAD~GARDEN ROAD~BAZAR ROAD
※細部地図参照


2.今次デモは、政府による電話関連事業・国鉄事業の再編、公共サービスの低下、生活必需品の値上げ等に抗議を示すことを目的としており、当地警察によれば、このデモに対して厳重な警戒態勢を敷く予定としています。


3.つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、同デモ行進が実施される場所及びその周辺には近付かないよう注意するとともに、最新の情報に留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。

2011年10月25日火曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:I.I.チュンドリガル道路における抗議デモ実施に関する注意喚起

1 本日10月25日(火)午後2時,I.I.チュンドリガル道路においてパキスタン国鉄労働者による大規模な抗議デモ行進が実施される予定です。



2 今時デモは,パキスタン国鉄の給料不払い等に抗議を示すことを目的としています。なお,デモ行進の実施予定道路はカラチ市の金融中心地であり,治安機関もこれに対して厳重な警戒態勢をとることが予想されます。



3 つきましては,邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、本日午後,同デモ行進が実施される場所及びその周辺への外出を避けると共に、最新の情報に留意しつつ引き続き警戒心を保持していただくようお願いいたします。

2011年10月17日月曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:シャラエ・ファイサル通行止めに関する注意喚起

1 2007年10月18日,カラチ市内シャラエ・ファイサル通りにおいて,故ブット女史を狙った自爆テロが発生(同女史は無事であったが,市民約180名が死亡)しましたが,今般,事件から4年目を迎えるに当たり、犠牲者を追悼するイベントが明日17時から同通り(※市内中心部から空港へ向かう主要道路)において実施される予定です。

2 つきましては,シャラエ・ファイサル通りを通勤で使用されている邦人の方は,当該追悼イベント開始前に帰宅する,或いはその他代替ルートを確認しておく等の措置を講じていただくようお願いします。

2011年10月14日金曜日

カラチ総領事からのお知らせ:当地警察によるテロ警戒態勢の強化について

1 当地TV及び新聞報道によると,本日から15日にかけて,モスクやシーア派宗教施設に対するテロの脅威が高まってきているとして,カラチ市内各地において警戒体制が強化されており,シャラエファイサル,MAジンナーロード,I.I.チュンドゥリガル等主要道路において,警察による検問強化が実施されています。これら報道は,情報機関から警察に対し,カラチ市内に爆発物を搭載した車両が入り込み,上記標的を攻撃するとの情報がもたらされたことによるものとされています。

2 つきましては,在留邦人の皆様におかれましては,今後テロ事件等の不測の事態に巻き込まれることのないよう,累次「大使館,総領事館からのお知らせ」にて注意喚起している諸点に十分注意するとともに,最新の情報にも留意しつつ,慎重な行動を心掛け,安全対策・危機回避に十分注意してください。
 なお,外出する場合においては,以下の場所は極力避けるようご留意願います。
(1)治安関係機関施設,政府関係施設,宗教関連施設,外国公館等
(2)自由市場,バスターミナル,ショッピングセンター,高級ホテル等多数の人が集まる公共施設等
(3)政治集会,宗教関連集会,抗議集会等

2011年10月13日木曜日

タイ:バンコク都他周辺地域における降雨・洪水被害について

1.現在、タイ・バンコク都内においては、河川及び運河の水位が上昇しており、一部冠水被害も発生しています。これを受け、外務省及び在タイ日本国大使館では下記のHPより洪水等に関する情報を提供しています。

◆外務省海外安全ホームページ
www.anzen.mofa.go.jp

◆在タイ日本国大使館ホームページ
www.th.emb-japan.go.jp

2.ついては、出張、旅行及び経由等でタイを訪問される予定の方は、上記HPにて注意喚起している内容を再度確認してください。
また、最新の情報にも留意しつつ慎重な行動を心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分努めてください。

2011年10月7日金曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:在カラチ英国総領事館の一時閉館に伴う注意喚起

1 7日,カラチ市クリフトン地区所在の在カラチ英国総領事館が警備上の理由で同日閉館する旨発表しています。同発表では,閉館に至った具体的な理由については言及されていませんが,最近パキスタン国内においてテロや宗派間抗争などの脅威が高まっていることが述べられています。

2 カラチ市内で発生したテロ攻撃に関与したと見られる国内過激派集団TTP(パキスタン・タリバーン運動)は,過去,「北大西洋条約機構(NATO)の全加盟国の外交官が標的である」旨の犯行声明を出していることもあり,NATO加盟国の外交団を標的としたテロ攻撃の敢行が懸念されています。

3 邦人の皆様におかれましては,テロなど不測の事態に巻き込まれることのないよう,クリフトン地区に集中する英国総領事館を始めとした各国総領事館に極力近付かないようお願いいたします。また,引き続き最新の情報に留意しつつ慎重な行動を心掛け,個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。会社や団体など組織に属する邦人の皆様は、本件につき組織内で情報共有を行ってください。

カラチ総領事館からのお知らせ:ミルザ前上席大臣自宅付近に関する注意喚起

1 5日,カラチ市クリフトン地区(DHAフェーズ5)所在のミルザ前上席大臣自宅に対する警備が強化され,自宅前の道路が交通規制により片側交互通行になっている旨が報じられています。(自宅の場所については別添地図参照)

2 ミルザ前上席大臣は,8月28日の辞任発表会見で,マリク連邦内務大臣及びMQMへの痛烈な批判を行った人物であり,敵対勢力による攻撃の対象となっています。

3 今回の同人自宅における警備強化は,特定の日時場所を示すような攻撃予告を受けて行われたものではないとの情報を得ていますが,現在外国に滞在しているミルザ前上席大臣が8日(土)にカラチに帰国する旨報じられており,今後同人に対する何らかの事件が発生する可能性は何ら否定できません。

4 邦人の皆様におかれましては,不測の事態に巻き込まれることのないよう,同人自宅周辺への移動を避けるようお願いいたします。また,最新の情報に留意しつつ慎重な行動を心掛け,個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。また、会社や団体など組織に属する邦人の皆様は、本件につき組織内で情報共有を行ってください。

2011年10月4日火曜日

イスラム教徒のサウジアラビア・メッカへの巡礼(ハッジ)用臨時航空便増便に伴う空港の混雑回避について

1.9月30日より、パキスタン全土の空港においてイスラム教徒のサウジアラビア・メッカへの巡礼(ハッジ)用臨時航空便の増便が始まりました。この増便はサウジアラビア・メッカへ向かう巡礼者のための増便として毎年実施されているものであり、パキスタン航空の増便は、9月30日から10月31日、及び11月11日から12月10日まで予定されています。
 本件増便発着が予定されているパキスタン国内の空港は以下のとおりです。

 ●サウジアラビア発着臨時便(パキスタン航空国際便)が就航される国際空港
  イスラマバード、ペシャワル、ラホール、カラチ、クエッタ、シアルコート、ムルタン

2.本件増便が予定されている期間中は、上記空港までの道路の渋滞及び空港施設内が大変混雑することが予想され、事故等が発生する可能性もあります。また、空港等の交通機関・施設は、しばしばテロリストの襲撃の標的となることがあり、空港付近で渋滞に巻き込まれない、空港前ロビー等の人の多く集まる場所に必要以上の長い時間滞在しない等の注意が必要です。

 つきましては、同期間中に、送迎を含め空港の利用を予定されている方は、渋滞及び混雑が予想される時間を極力避け、移動時間に必要以上の長い時間をかけない、時間に余裕を持って出発する等配慮されることをお勧めします。

3.パキスタン航空のハッジ用臨時航空便スケジュール(Special Hajj Flights Schedule)は、パキスタン航空HP(www.piac.com.pk)より入手可能ですので、ご参照ください。

2011年10月3日月曜日

デモ及び集会に関する注意喚起

1.現在、パキスタン国内の主要都市(特にパンジャブ州ファイサラバード、グジュランワラ、グジュラート等)において、パキスタン政府の長期計画停電に対する抗議集会が行われています。また、最近では、反米、反政府、反テロ、賃上交渉、CNGスタンド閉鎖等様々なデモや集会が各地で行われていますが、デモの形態によっては、参加者が暴徒化するおそれがあります。また、デモに限らず、人の多く集まる場所では常にテロの危険性が排除出来ないことから、
上記地域はもとより、GTロードなど幹線道路沿いの主要都市においても、人の多く集まる場所には絶対に近づかないよう注意してください。
 なお、最近のテロの傾向としては、警察署、検問所及びパトカーなどの治安関係施設や車両が標的とされるテロ攻撃が多発しており、その手法も自爆型、銃撃、IED(即席爆発装置)による設置型等様々です。また、当該施設の近くや施設付近に駐車してある車両に爆発物を仕掛けるケースも多数発生していますので、こうした施設には絶対に近づかないでください。

2.つきましては、在留邦人の皆様におかれては、累次お知らせにてお伝えしておりますが、騒乱やテロ事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。

(1)テロの標的や騒乱行為のきっかけとなりやすい場所(軍・警察・裁判所等法執行機関及び治安施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動る際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。
(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。買い物等、外出時の行動は極力短時間とする等、十分な安全対策を講ずる。
(4)検問所付近に待機車両が渋滞となるケースが散見されるが、極力渋滞の多い検問所付近の通行は避ける。
(5)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件等の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。  

2011年9月30日金曜日

公邸プールの閉鎖について

今般、パキスタン国内におけるデング熱の流行を踏まえ、防蚊対策の一環として公邸プールの水を抜いております。
つきましては、公邸プールの解放については、本日を以て終了させていただきますので、お知らせいたします。

2011年9月20日火曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:警察高官を標的とした自爆テロ事件の発生(注意喚起)

1 当地報道によれば,本19日午前,市内DHAフェーズ8において,爆弾を積載した車両による警察高

官自宅を標的とした自爆テロ事件が発生し,少なくとも8名が死亡しました。



2 今回標的となったのはカラチ市警察犯罪捜査局(CID)の警視正の自宅であり,警察のテロ組織等犯

罪組織の取り締まりに対する報復である可能性が高いですが,現在のところ,その背景や犯行組織等,何ら

詳細は判明しておりません。

なお,カラチ市内における警察を標的としたテロ事件として,昨年11月にも,市内サダル地区に所在する

CID事務所を狙った爆弾テロが発生しており,約20名が死亡しています。



3 邦人の皆様におかれましては,これらテロ事件等不測の事態に巻き込まれることのないよう,当面不要

不急の外出を極力抑えていただくと共に,メディア等からの最新の情報に留意しつつ慎重な行動に心掛

け,身の回りの安全対策・危機回避に留意してください。また,累次のスポット情報やパキスタン全土に発

出している危険情報も参照してください。

ハイバル・パフトゥーンハー州チトラル郡への渡航について

1 報道によれば、8月27日、過激派武装勢力がハイバル・パフトゥンハー州チトラル郡にて越境攻撃を行い、治安部隊の哨所や民間人の居留地を襲撃し、少なくとも36人が殺害された旨報じられています。
  また、この襲撃を受け、パキスタン政府軍は同地域周辺に既に部隊を配備しており、過激派武装勢力に対する軍事掃討作戦を実施する可能性も否めない旨報じられています。

2 現在、同地域のアフガニスタンとの国境付近においては、現地治安機関等により、観光客をはじめ、外国人の立入りを制限している模様です。

3 また、チトラル郡のアフガニスタンとの国境付近、ディール郡及びスワート郡との境界線付近においては、過激派武装勢力の活動や潜伏が散見され、治安が不安定な状況となっています。また、アフガニスタン側からの過激派武装勢力の流入も懸念されており、治安機関等による捜索活動も実施されている状況です。

4 さらに、現在、FATAクーラム管区等において、政府軍による過激派武装勢力に対する軍事掃討作戦が実施されていますが、ウサマ・ビン・ラーディン(UBL)の殺害後、FATAやハイバル・パフトゥンハー州を中心に、反政府勢力による報復テロが敢行されており、今後の政府軍の動向如何によっては、更なる攻撃が敢行される恐れもあり、治安の悪化が懸念されています。

5 つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、チトラル郡のアフガニスタンとの国境付近、ディール郡及びスワート郡との境界線付近への渡航は差し控えてください。
  なお、空路にてチトラルへ渡航される場合、予め現地治安情勢等最新の情報を確認いただき、移動にあたっては十分注意を払うよう心掛けてください。

デング熱の流行に伴う注意喚起

1.9月6日付「大使館からのお知らせ」にてお伝えしておりますが、パキスタン保健省の公式発表によれば、パンジャブ州ラホールを中心に、デング熱感染者が既に4,630名を超えており、その多くがパンジャブ州にて確認されています。
 なお、ラホールに在住されている邦人の方の感染も確認されています。

2.この感染は、イードなど休暇を利用して地方へ帰省していた者が、地方で感染し、都市部へ戻った後発症したケースが多いとされており、今後もカラチやラワルピンディーを始め、都市部での更なる感染拡大が懸念されています。

3.デング熱の致死率は1%以下と言われていますが、デング熱患者の一部は重症化して「デング出血熱」となることもありますので、十分注意が必要です。
 なお、万一、感染した可能性があると感じられた際は、早期に医師に相談し、治療を受けるよう心掛けてください。

4.つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、以下の点にご留意ください。
(1)デング熱は「蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど)」が媒介して感染します。ネッタイシマカは、日の出から日没までの昼間に活動しますので、外出される際は蚊除け対策が重要です。
(2)蚊の発生源となる溜まり水を処理し、蚊の発生を予防する(デング熱を媒介する蚊は、都市部の側溝、水たまり、植木鉢の水受け、空き缶に溜まった水でも発生するため、都会で流行することも多い病気です。)
(3)蚊取り線香等の駆除手段を用いる。
(4)外出の際は肌の露出を避け、虫除けスプレー等を使用する。
(5)感染の疑いがある場合には、速やかに病院で診察を受ける。
(6)身体の抵抗力を高めるため、栄養と睡眠を十分に摂る。

 ○参考情報:
  厚生労働省検疫所「デング熱」
   http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/09_dengu.html
  国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:デング熱」
   http://idsc.nih.go.jp/disease/dengue/index.html
  国立感染症研究所「デングウイルス感染症情報」
   http://www0.nih.go.jp/vir1/NVL/dengue.htm

2011年9月9日金曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:ジンナー廟周辺における反米抗議デモ実施に関する注意喚起

1 9月11日(日)午後4時30分,ジンナー廟及びその周辺において宗教政党(Jamaat-e-Islami)が集会及び行進を実施する予定です。

2 本デモは,米国における9.11テロの10周年を記念して行われる旨報じられています。事前の報道もあることから集会の規模が大きくなることが予想され,周辺道路が規制されることによる広範囲な渋滞と混乱も予想されます。

3 上記の他にも,引き続く電力不足や治安の悪化等に抗議する各団体によるデモ行動が市内各地で散発する可能性があります。

4 また,最近カラチ市内では幹線道路において渋滞で停車した車両に対する強盗事案(8月30日付「総領事館からのお知らせ」と同様の手口)が多発しているとの情報もあります。

4 つきましては,邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう,11日午後,同集会等が開催されるジンナー廟及びその周辺への外出を避けると共に,最新の情報に留意しつつ引き続き警戒心を保持していただくようお願いいたします。

2011年9月7日水曜日

デング熱の流行に伴う注意喚起

1.報道によれば、パンジャブ州及びシンド州を中心に、デング熱に感染した患者が急増しており、これまでに2000名程が感染した旨報じられています。
 デング熱の致死率は1%以下と言われていますが、デング熱患者の一部は重症化して、出血傾向がみられる「デング出血熱」となることがありますので、十分注意が必要です。
 現在、シンド州周辺にて洪水被害が出ていますが、洪水により蚊などの病害虫が大量発生しやすい環境になるので、デング熱のさらなる感染拡大が懸念されています。

2.「デング熱」について
(1)デング熱ウイルスを保有している蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど)に刺されることによって感染する。
(2)2~15日(通常は2~7日)の潜伏期を経て、突然の発熱で始まる。熱は38~40度程度で5~7日間持続し、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹を伴う。
(3)予防接種や予防薬はなく、特別な治療方法はない。

3.予防方法
上述のとおり、デング熱は「蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど)」が媒介して感染します。ネッタイシマカは、日の出から日没までの昼間に活動しますので、外出される際は蚊除け対策が重要となります。予防接種や予防薬は現在のところありませんので、蚊に刺されないようにすることが唯一の予防対策となります。

 つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、以下の点にご留意ください。

(1) 蚊の発生源となる溜まり水を処理し、蚊の発生を予防する(デング熱を媒介する蚊は、都市部の側溝、水たまり、植木鉢の水受け、空き缶に溜まった水でも発生するため、都会で流行することも多い病気です。)
(2)蚊取り線香等の駆除手段を用いる。
(3)外出の際は肌の露出を避け、虫除けスプレー等を使用する。
(4)感染の疑いがある場合には、速やかに病院で診察を受ける。
(5)身体の抵抗力を高めるため、栄養と睡眠を十分に摂る。

 ○参考情報:
  厚生労働省検疫所「デング熱」
   http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/09_dengu.html
  国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:デング熱」
   http://idsc.nih.go.jp/disease/dengue/index.html
  国立感染症研究所「デングウイルス感染症情報」
   http://www0.nih.go.jp/vir1/NVL/dengue.htm

2011年9月5日月曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:強盗(ガンポイント)事件発生に伴う注意喚起

1 8月30日(火)午後,カラチ市内カイダバード付近において,邦人が乗車する車両に対する強盗事件が発生しました。

2 被害者は車両にてポート・カシム地区からナショナルハイウェイを経由し,カイダバードからコランギ通りに入る途中,跨線橋上で渋滞により停車した際,徒歩で車両に近付いてきた2人組の男から銃を向けられ,財布や現金,携帯電話等が強奪されました。被害者は抵抗しなかったことから幸いにも身体への被害はありませんでした。

3 当館から発出した8月22日付の「お知らせ」にもありますとおり,当地においては、銃器を使用した強盗が極めて多発しており、過去にもナショナルハイウェイにおいて邦人が被害者となる強盗事件が発生しています。今般,事件が発生したカイダバードやコランギ通りが位置するランディやコランギ地域は,カラチ市内においても犯罪発生件数が多い場所の一つでもあることから,ビン・カシム方面へのルートとしては,交通量が多く,かつ警察官の多いシャラエ・ファイサル通りを使用することをお勧めします。

4 邦人の皆様におかれては、各種注意喚起を踏まえ、種々の対策を講じられていると思われますが、特に、郊外を移動する場合や多額の現金の授受を伴う場合は、当該犯罪に巻き込まれる、または狙われる危険性が高いことを改めて認識の上、引き続き細心の注意を払って行動してください。

5 また,今般の事件では幸いにも犯人が発砲しませんでしたが,同種事案では抵抗したために犯人から発砲され被弾する事件が多数発生していますので,不幸にも事件に遭遇してしまった場合は、決して抵抗せず、犯人の指示に従って下さい。所持金品に執着を示すことは思わぬ結果を招くことになりますので特にご留意願います。

2011年8月26日金曜日

イード休暇及びハイバル・パフトゥンハー州情勢に関する注意喚起

1 パキスタン政府の発表によれば、イード(Eid-ul-Filtr)に係る休日が8月31日(水)から9月3日(土)までの4日間と決定されました。イード休暇の前後には、買い出しや帰省、Uターンのため、マーケット、銀行、空港付近は大変な混雑になることが予想されます。これら多くの人々が集まる場所は、スリやひったくりなどの一般犯罪被害にあうおそれがあるほか、車両の盗難・車上荒らしなど、駐車中の車に対しても十分な注意が必要です。
また、帰省等により留守にする家が多くなるため、この留守宅をターゲットにした「空き巣狙い」が毎年多発しております。
ついては、以下の注意点に十分留意の上、危険回避に努めてください。
(1) 一般犯罪対策
● 夜間や早朝の外出は極力避ける。外出する場合は近い距離であっても車を利用し、短時間で効率的に、用事をすませることに心掛ける。
● 人の多く集まる場所では、貴重品はバックや上着、ズボンのポケットなど、盗まれやすいところには保管しないよう心掛けるとともに、携行品はいつも手から離さず、やむを得ず手を離しても体に密着するように置く。
● 車を駐車する場合は、警備員のいる駐車場を極力利用するとともに、車の乗降時は周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら速やかにその場から離れる。車に乗り込んでいる間は必ずドアロックをして、すべての窓を閉める。
(2) 空き巣対策
  ● 留守時はもちろんのこと、在宅時であっても必ず施錠する。
  ● 来訪者がきた場合、門・ドアを開ける前に必ず相手の人定事項を確認する。警備員がいる場合には、独自の判断で門扉を開けないよう指導する。
  ● 使用人を雇用している場合、いかなる理由があっても第三者を勝手に住居内に立ち入らせないよう指導する。
  ● 不幸にして強盗に遭った場合には、被害を大きくしないためにも決して抵抗しない。

2 7月28日付“大使館からのお知らせ(ハイバル・パフトゥンハー州への渡航に関する注意喚起)”にてお知らせしていますが、ハイバル・パフトゥンハー州においてテロが頻発しています。8月10日にはペシャワル市内警察施設における連続爆弾テロ事件、同15日にはチャルサダ郡国道沿いマーケット近傍における爆弾テロ事件、同25日にはスワビ郡政府系女学校における爆弾テロ事件及びノウシャラ郡リサルプール市軍管轄地区内ホテルにおける爆弾テロ事件が発生しました。
 こうした現状を受け、我が国政府は、ハイバル・パフトゥンハー州ペシャワル郡について、危険情報「退避を勧告します。渡航は延期してください。」(真にやむを得ない事情で現地に残留せざるを得ない場合は、政府機関、所属団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策をとってください。)を発出しています。
また、アフガニスタンとの国境付近一帯、管理ライン付近一帯、連邦直轄部族地域(FATA)全域及び郡隣接部族地域、並びにハイバル・パフトゥンハー州スワート郡、アッパー・ディール郡、ローワー・ディ-ル郡、マラカンド郡、マルダン郡、チャルサダ郡、ブネール郡、シャングラ郡、コハート郡、バンヌー郡、ハングー郡、デラ・イスマイル・ハーン郡、カラック郡、ラッキ・マルワット郡及びタンク郡に対して、危険情報「退避を勧告します。渡航は延期してください。」を発出しています。

ついては、現状の治安情勢に鑑み、上記退避勧告地域への渡航は、目的の如何を問わず厳に差し控えてください。仮に、真にやむを得ない理由で活動乃至は残留せざるを得ない場合は、政府機関、所属団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策を講じるよう強く勧告します。

2011年8月23日火曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:シーア派行事開催及び、断食月後半における銃器使用強盗事件に関する注意喚起

1 シーア派行事に関する注意喚起
(1)本22日(月)午後から、MAジンナー通りにおいて(一部サダル地域内の道路を含む)イスラム教シーア派の宗教行事(行進)が行われる予定です。
(2)一昨年末のMAジンナー通りにおけるシーア派行事爆弾テロ事件では40名以上が犠牲になった他,同じく昨年2月のシーア派行事の同テロ事件においても30名以上が犠牲になっています。これらの事件を踏まえ,本日の行進においては,当地警察は通行ルートへの進入規制(午後1時~午後8時まで)を強化するなどの措置をとるとしており,サダル付近一帯が混乱することが予想されます。
(3)つきましては、邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、同宗教行事が開催される場所及びその周辺への外出を極力避けると共に、最新の情報に留意しつつ引き続き警戒心を保持していただくようお願いいたします。

○参考:行進コース(主な場所を抜粋)
    ニシュタル公園→ジンナー廟→MAジンナー通り→サダル地域(エンプレスマーケット前)→MAジンナー通り→Anjuman Hussainian Iranian Imambargah

2 断食月後半における銃器使用強盗事件に対する注意喚起
(1)当地においては,銃器を使用した強盗事件が極めて多発しており,これまでも通勤中や金融機関への立ち寄り後に邦人が被害に遭遇するケースが報告されています。カラチ市民の多くがイードに向けた買い物を楽しむこの時期は,特に強盗にとっても実入りの多い時期となることもあり,銃器使用の強盗事件が増加しています。
(2)邦人の皆様におかれては,各種注意喚起を踏まえ,種々の対策を講じられていると思われますが,特に,郊外を移動する場合や多額の現金の授受を伴う場合は,当該犯罪に巻き込まれる,または狙われる危険性が高いことを改めて認識の上,細心の注意を払って行動してください。
(3)また,不幸にも同種事案に遭遇してしまった場合は,決して抵抗せず,犯人の指示に従ってください。所持金品に執着することは思わぬ結果を招くことになりますので特にご留意願います。

平成24年度大学入試センター試験受験案内等配布のお知らせ

 今般、独立行政法人「大学入試センター」から、平成24年度大学入試センター試験受験案内(出願書類等)の配布開始に伴い、海外に居住する試験受験希望者に対しても、受験案内を配布することにつき、当館に対して協力依頼がありました。

 つきましては、「平成24年度大学入試センター試験受験案内配布のお知らせ」を別添致しますので、同試験受験案内等の配布を希望される方は、8月26日(金)までに当館領事警備班(電話番号:051-907-2500、内線:228)までご連絡頂けますようお願いいたします。
 なお、内容詳細については、直接同センター(+81-(0)3-3465-8600)まで、お問い合わせ頂きますようお願いいたします。

                        

2011年8月12日金曜日

ストライキに対する注意喚起

1 当地報道によれば,13日(土),カラチ市を含むシンド州内において,シンド民族主義政党がカラチ
とハイデラバードにおけるコミッショナー制度廃止等に対する抗議活動としてストライキの決行を呼びかけ
ています。また,同ストライキについてパシュトゥーン人を支持母体とする政党であるANPやその他宗教
政党などが支持を表明しており,13日には全ての輸送機関(バス,タクシー,リキシャー,輸送トラック
等)がストライキを行うことをANP党首が発表したと報じられています。

2 過去カラチ市内では,同様のストライキに伴い,些細な事件をきっかけとする銃撃戦や焼き討ち事案が
発生しています。今回ストライキについても,コミッショナー制度廃止を推し進めたMQMとストライキ支
持政党との間で銃撃戦や,ストライキに応じない商店やバス・リキシャーをはじめとする輸送車両に対する
焼き討ち等不測の事案が発生する可能性があります。

3 邦人の皆様におかれましては,特にストライキ前夜となる12日夜からストライキ当日の13日にかけ
て,不測の事態に巻き込まれることのないよう不要不急の外出を避け,市内の治安状況等に関する最新情報
に留意しつつ細心の注意を払って行動するようお願いいたします。

ギルギット・バルチスタン地域における発砲事件の発生に伴う注意喚起

1.昨年5月、ギルギット・バルチスタン地域(旧北方地域)において、同地域を流れるフンザ川が地滑りでせき止められたため、ゴジャール地方(上部フンザ地域)のアッタバード周辺が「湖」の様な状況となり、多くの住民が家屋を失う被害が出ました。
 今月11日、多数の住民が同地域の首席大臣に対し、大規模な災害に対する補償金の支払いを求める抗議活動を行っていた中、警察当局が抗議行動を抑えるため住民に対し発砲し、2名が死亡する事件が発生しました。

2.現地警察によれば、警察当局は状況をコントロールしている由で、現地は全体として平静を取り戻しつつある模様ですが、一部に緊迫した状況が残っているとの情報もあります。
また、ここ数日間、抗議住民がカラコルム・ハイウェイを妨害行為により閉鎖していた模様ですが、現在は通常どおり開通しているとのことです。

3.現在、パキスタン国内の主要都市において、政府への抗議、賃上交渉、計画停電への憤懣等様々な事情に起因するデモや集会が行われていますが、デモの形態によっては、参加者が暴徒化するおそれがあります。また、デモに限らず、人の多く集まる場所では常にテロの危険性が排除出来ないことから、人の多く集まる場所には絶対に近づかないよう注意してください。

4.最近の傾向として、警察署やパトカーなどの治安関係施設や聖者廟などの宗教関係施設を標的とし、その手法も自爆型、銃撃、IED(即席爆発装置)による設置型等多様化している様子が見られます。当該施設の近くや近くに駐車してある車両に爆発物を仕掛けるケースも多数発生していますので、こうした施設には絶対に近づかないでください。

5.つきましては、在留邦人の皆様におかれては、累次お知らせにてお伝えしておりますが、デモや抗議活動等に伴う騒乱やテロ事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。

(1)テロの標的や騒乱行為のきっかけとなりやすい場所(米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、軍・警察・裁判所等法執行機関及び治安施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設、国連関係機関、政府機関等)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。
(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。買い物等、外出時の行動は極力短時間とする等、十分な安全対策を講ずる。
(4)検問所付近に待機車両が渋滞となるケースが散見されるが、極力渋滞の多い検問所付近の通行は避ける。
(5)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件等の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。

2011年8月3日水曜日

民族間、政党間抗争による治安悪化に関する注意喚起

3日、在カラチ日本国総領事館より、以下のとおり「総領事館からのお知らせ」が発出されましたので、
お知らせいたします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2011年8月3日
在カラチ日本国総領事館
在留邦人の皆様へ
総領事館からのお知らせ

(件名)
民族間、政党間抗争による治安悪化に関する注意喚起

(内容)
1 当地報道によれば,1日(月),カラチ市内スルジャニタウンをはじめとした市内各地において,政党
間抗争と見られる暴力事案が多発し,少なくとも20名が死亡したと報じられています。また,翌2日にも
暴力事案が継続して発生し,市内で少なくとも8名が死亡しています。

2 これら政党間抗争による治安悪化に対処するため,2日マリク連邦内務大臣がカラチを来訪し,この2
日間でカラチ市内の治安を回復すると発表すると共に,警察・レンジャー等による大規模な逮捕,捜索活動
の実施を指示したと報じられています。

3 対象となる地域について具体的な地名は言及されていませんが,治安機関による逮捕,捜索活動が実施
される場合,その地域では銃撃戦に発展する可能性もあり,流れ弾等の被害を受ける可能性もあります。

4 邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、極力外出を控えるととも
に、メディアによる治安機関の動向等最新情報に留意しつつ引き続き細心の注意を払って行動するようお願
いいたします。

在カラチ日本国総領事館

2011年8月1日月曜日

テロ及び誘拐に関する注意喚起

1.7月30日当地報道によれば、パキスタン・タリバン運動(TTP)は、7月1日、バロチスタン州ローレライ地区で発生したスイス人男女2人組に対する誘拐を認めるとともに、「5月22日、カラチ市メヘラン海軍航空基地に対して行った攻撃を、さらにパキスタン国内において実行する」旨、警告したと報じられています。

2.現在、ウサマ・ビン・ラーディン殺害に対する報復テロ事件、または、その余波とも思われるテロ事件が国内各地で発生しており、TTPはその関与したテロ事件において、過去に「北大西洋条約機構(NATO)の全加盟国の外交官が標的だ。我々は更なる襲撃を続ける。パキスタンが第一の標的で、米国が第二である」旨の犯行声明を出しており、パキスタン国内におけるテロ攻撃の敢行が懸念されています。

3.ついては、在留邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、累次「大使館からのお知らせ」でお伝えしている以下の諸点について、今一度十分な注意を払っていただくとともに、最新の情報に留意しつつ、個々人における安全対策・危険回避に十分心掛けてください。

(1)テロの標的となりやすい場所(軍・警察等治安当局(含む車両、検問所等)、国連関係機関、政府機関、米国関連施設、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、宗教関連施設)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心がける。外国人の多く集まる場所や外国人が多く利用する商業施設等の利用は短時間とし、長時間の滞在は極力控える。

(2)パキスタンで各種事業を行う場合には安全上の情報収集・分析を常に怠らないことはもちろんのこと、その事業実施の必要性とリスクを比較の上、実施するとの結果に至った場合には、事務所及び活動現場の警備を強化する等、十分な安全対策を講じる。

(3)車両等にて長距離を移動する場合、幹線道路であってもできるだけ明るい時間帯を選ぶとともに日没後の移動は極力避け、また、トラック・デポ(多数のトラックが駐車・待機している区画)付近の立ち寄りは避ける。郊外に赴く場合には、その地域の情報に十分注意を払い、必要な場合には十分な警備体制をとる。

(4)誘拐予防のためには自らの身は自らが守る心構えを持ち、誘拐の危険度に応じた対策(通勤時の安全対策、住居の警備強化、日常行動上の注意等の総合的な対策)をとることが重要。特に(イ)目立たない、(ロ)用心を怠らない、(ハ)行動を予知されない、という3原則を守るとともに、日頃から行動パターン(通勤時間、使用する道路や施設)を常に変え、狙われにくくすることが大切。

(5)テロリストは身近なところに潜んでいる。目立つ行動や騒がしい行為は極力控える。

2011年7月28日木曜日

ハイバル・パフトゥンハー州への渡航に関する注意喚起

1 当地の一部報道によれば、「ハイバル・パフトゥンハー(KP)州へ渡航するすべての外国人は、渡航に際し、事前に当国政府の通行許可(No Objection Certificate,NOC) の取得が必要であり、仮に許可なく渡航した場合には、治安当局が拘束する可能性もある」旨報じられています。また、NOCを取得することなく同州に立ち入った一部諸国の外交官等が、警察当局に一時的に拘束される事案が発生しており、当国政府当局による規制強化の状況が伺えます。

2 「本件報道は事実であり、KP州に入域するすべての外国人はNOCの取得が必要となる」旨の情報もありますが、依然、当国政府当局からは何らの通報もなく、その範囲や手続の詳細は不明のままです。

3 今後、本件措置に係る事実関係が判明次第、改めて注意点をお知らせいたしますが、KP州への渡航を含め、当国内を移動する場合には、旅券や身分証明書など、自身の身分を証明できるものや、入国及び滞在が合法的なものであることの判断基準である当国滞在査証を速やかに提示できるよう、必ず携行することを心掛けてください。また、従来の手続で必要とされる証明書(規制地域へのトラッキング許可証など)についても、必ずこれを取得の上、常時携行を徹底願います。

 なお、理由の如何を問わず、当局の拘束を受けた場合には、速やかに大使館領事警備班までご連絡ください。

4 また、現在、パキスタン政府軍による過激派武装勢力に対する軍事掃討作戦がクーラム管区をはじめ、連邦直轄部族地域(FATA)の各地において継続しており、同作戦に対する報復や余波とみられるテロ事件が発生しているほか、ウサマ・ビン・ラーディン殺害により、予断を許さない緊迫した状況が続いています。

 こうした現状を受け、我が国政府は、ハイバル・パフトゥンハー州ペシャワル郡について、危険情報「退避を勧告します。渡航は延期してください。」(真にやむを得ない事情で現地に残留せざるを得ない場合は、政府機関、所属団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策をとってください。)を発出しています。

また、アフガニスタンとの国境付近一帯、管理ライン付近一帯、連邦直轄部族地域(FATA)全域及び郡隣接部族地域、並びにハイバル・パフトゥンハー州スワート郡、アッパー・ディール郡、ローワー・ディ-ル郡、マラカンド郡、マルダン郡、チャルサダ郡、ブネール郡、シャングラ郡、コハート郡、バンヌー郡、ハングー郡、デラ・イスマイル・カーン郡、カラック郡、ラッキ・マルワット郡及びタンク郡に対して、危険情報「退避を勧告します。渡航は延期してください。」を発出しています。

5 ついては、現状の治安情勢に鑑み、上記退避勧告地域への渡航は、目的の如何を問わず厳に差し控えてください。仮に、真にやむを得ない理由で活動乃至は残留せざるを得ない場合は、政府機関、所属団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策を講じるよう強く勧告します。

2011年7月26日火曜日

ラマダン期間中の注意事項等について

1. テロに対する注意
本年は、8月2日頃よりラマダンに入ります(注:現時点では、8月2日又は3日が有力)。過去には、その前後を含め、ラマダン期間にテロ事件が発生しています。都市部、地方を問わず、人が多く集まる場所やテロの標的となり得る施設には極力近寄らないようご注意ください。

2.運転の際の注意
ラマダン期間中、イスラム教徒は一部の人々(妊婦、疾病者、子供等)を除いて、日の出から日没までの間、一切の飲食を絶ちます。ラマダン期間中の夕方頃はイフタール(日没後にとる食事)のため、家路を急ぐあまりスピードの出し過ぎ、注意力の散漫等が相まって、交通事故が多発する傾向にあります。更に、交通事故が発生した場合、双方の運転手はもとより、野次馬までもが異常な興奮状態に陥り、過去には集団で暴行を加えて死傷事件に発展したケースもありました。
ついては、自動車を運転する際は、車間距離を十分にとり、細心の注意を払い運転することはもちろん、他車の動きにも気を配ることが大切です。また、運転手を雇用している方は、運転手の精神状態、仕草、様子をよく観察し、興奮している場合には諫める必要があります。

3. 一般犯罪に対する注意

ラマダン期間中は、一般犯罪が増加する傾向にあります。車両盗難、車上荒らし、押込強盗、路上強盗、窃盗等一般犯罪の増加が予測されることから、普段よりも防犯対策に
意識を向け、一般犯罪被害に遭わないようご注意ください。
マーケットなどに車両を駐車させる場合は、窓を閉めた上、必ず施錠するよう注意してください。運転手を雇用している方は、運転手に車両を監視するよう指導することを
お勧め します。近年、市内においても、車両盗難や車上荒らしが発生していますので、車両を離れる際は貴重品を車内に置かず、施錠を徹底するよう心掛けてください。
また、旅行等で長期不在となる場合、現金や貴重品は部屋に置かず、玄関、窓ガラス、各部屋の施錠を確実に行うよう留意してください。使用人を雇用している方は、いかなる
理由があっても、第三者を勝手に住居内に立ち入らせないよう指導することをお勧めします。
                    以 上

2011年7月15日金曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:AJK議会選挙に伴う治安悪化に関する注意喚起

1 2011年7月20日(水)午前8時から午後5時までの間,カラチ市を含むシンド州及びバロチスタン州等においてAJK(アーザード・ジャンムー・カシミール)議会選挙の実施が予定されています。これに伴い,カラチ市内各地において,各政党による街頭演説や集会等の選挙運動が活発になることが予想されます。(注:本件選挙は,カラチに在住するAJK避難民がAJK議会2議席の代表を選ぶために行われるもの。これまではMQMが2議席を保持。)

2 また,14日,カラチ市内各地においてミルザ上席大臣のMQM批判発言に対する抗議活動が行われたためバスなどの公共交通や商業活動が停止した他,コランギやナジマバッド地区などで車両多数が放火されるなどの暴動が起き,少なくとも11名が死亡し,28名が負傷したと報じられています。

3 14日夜,同大臣が謝罪し,抗議を終了する呼びかけが行われたことから,15日現在市内の治安は一時的に回復していますが,上記選挙を巡って民族間・政党間抗争が再発することが予想され,演説や集会場所,投票所(市内各地95カ所)に対する暴力事案のほか,選挙結果如何によっては,再び市内全域へと暴力事案が拡大する可能性もあり得ます。

4 これらの事案に関して,日本人が直接の標的になる可能性は少ないと思われますが,事案の巻き添えに遭う可能性は十分考えられます。つきましては,邦人の皆様におかれましては,不測の事態に巻き込まれることのないよう,選挙関連の場所や施設に近づかないようにすると共に、最新の情報に留意しつつ引き続き細心の注意を払って行動するようお願いいたします。

カラチ総領事館からのお知らせ:クリフトン地区への抗議行進の実施に関する注意喚起

1 14日,カラチ市内においてMQMがミルザ上席大臣の発言に対する抗議を呼びかけたことから,市内の治安が急速に悪化し,現在カラチ市内各地において,抗議に集まった数千人もの人々が路上を占拠しタイヤやミルザ上席大臣の肖像などを燃やしているほか,14人が死亡,25人が負傷,多数の車両及び家屋が放火されています。

2 また,報道によれば,現在抗議に集まった約2,000人の人々がパンジャブコロニーからクリフトン地区に所在するミルザ上席大臣自宅に向けて抗議行進を行うとしており,警察が大臣宅周辺道路の通行を遮断するなどの対策を講じています。(大臣宅所在地について別添地図参照)

3 先にもお知らせしたとおり,これらの事案に関して,日本人が直接の標的になる可能性は少ないと思われますが,事案の巻き添えに遭う可能性は十分考えられます。つきましては,邦人の皆様におかれましては,不測の事態に巻き込まれることのないよう,極力外出を控えていただき,最新の情報に留意しつつ引き続き細心の注意を払って行動するようお願いいたします。

2011年7月14日木曜日

還付金残額確認証についての注意喚起

 今般、財務省より、別添のとおり、過去に詐欺事件等に使用された「還付金残高確認証」(架空の証書)についての注意喚起がありましたので、ご参考までにお知らせいたします。
 なお、本「還付金残高確認証」は、財務省において発行した事実はなく、法律上も存在しないものであるところ、在外公館において本件にかかるいかなる証明も発給することはできません。

 本件注意喚起文については、以下の財務省ホームページに掲載されています。

 日本語版:http://www.mof.go.jp/jgbs/topics/za072.htm
 英語版 :http://www.mof.go.jp/english/jgbs/topics/individual/bon001.htm

カラチ総領事館からのお知らせ:市内の治安悪化に関する注意喚起

1 14日,カラチ市内においてMQMがミルザ内務大臣の発言に対する抗議を呼びかけたことから,市内の治安が急速に悪化しています。詳細は未だ明らかになっていませんが,昨晩から現在までの間,カラチ市内では,8人が死亡,車両80台が放火されているとの報道もあります。

2 また,当地警察関係に照会したところ,本日は市内各地で暴動が起こる可能性が高いことから,外出を控えることを強く勧めるとの勧告を受けました。

3 これらの事案に関して,日本人が直接の標的になる可能性は少ないと思われますが,事案の巻き添えに遭う可能性は十分考えられます。つきましては,邦人の皆様におかれましては,不測の事態に巻き込まれることのないよう,極力外出を控えていただくと共に,最新の情報に留意しつつ引き続き細心の注意を払って行動するようお願いいたします。

2011年7月12日火曜日

非合法武装組織によるテロの可能性に関する注意喚起

非合法武装組織によるテロの可能性に関する注意喚起
(内容)
1 報道によれば、非合法武装組織ハルカトゥール・アル・ジハード・イスラム(HuJI)が、当地パキスタン外務省及び同省高官に対し、「HuJIに関する情報交換を中止するよう要求する。仮に要求が受け入れられない場合には、外務省及び同省高官に対する攻撃を実行する」旨警告したと報じています。
  警察当局によれば、本件警告を踏まえ、外務省周辺及び同省高官宅に特殊部隊を配置するなど、厳重な警備態勢を敷いて事態への対応にあたっているとのことです。

2 また、同組織の指導者であり、アル・カーイダとも深い関係を持つとされるモハマド・イリアス・カシミーリーが、6月3日、連邦直轄部族地域(FATA)北ワジリスタン管区において、米無人偵察機の攻撃により死亡した経緯もあり、今後、HuJIを含む武装勢力各派の報復テロが敢行される可能性も否定できません。
 さらに、現在、FATAクーラム管区等において、パキスタン政府軍による反政府武装勢力に対する軍事掃討作戦が実施されていますが、ウサマ・ビン・ラーディン(UBL)の殺害後、FATAやハイバル・パフトゥンハー州を中心に、反政府勢力による報復テロが敢行されており、今後の政府軍の動向如何によっては、更なる攻撃が敢行される恐れもあり、治安の悪化が懸念されています。

3 つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、当地パキスタン外務省周辺及びイスラマバード市内において厳重な警備態勢を敷いている施設(含む、検問等)等にはできる限り近づかないよう注意するとともに、国内主要都市におけるテロリストの逮捕、または大量の武器や爆発物が押収されている現状を念頭に、「テロリストは身近なところに潜んでいる。いつでもどこでもテロが敢行される可能性はある」点を改めて認識していただき、以下の点を踏まえ、個々人における安全対策・危険回避に十分心掛けてください。

(1)テロの標的となりやすい場所(政府機関・軍・警察等治安当局施設(車両、検問所等を含む。)、宗教関連施設、米国関連施設、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設)にはできる限り近づかない。外国人の多く集まる商業施設等の利用は短時間とし、長時間の滞在は極力控える。

(2)デモや集会を見かけたら絶対に近づかず、その場から速やかに回避する。金曜日の午後、特に金曜礼拝後はデモや集会が行われる可能性が高いので、宗教関連施設及び同施設周辺には絶対に近づかない。

(3)マーケット、バス停等人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。また、特に夜間の人が多く集まる時間帯は極力避ける。

(4)各種事業を行う場合には、安全上の情報収集・分析を常に怠らないことはもちろんのこと、その事業実施の必要性とリスクを比較の上、実施するとの結果に至った場合には、事務所及び活動現場の警備を強化する等十分な安全対策を講じる。

(5)車両等にて長距離を移動する場合、幹線道路であってもできるだけ明るい時間帯を選び、日没後の移動は極力避ける。その際も、トラック・デポ(多数のトラックが駐車・待機している区画)付近への立ち寄りは避ける。また、郊外に赴く場合には、その地域の情報に十分注意を払い、必要な場合には、十分な警備体制をとる。
特に、幹線道路でハイバル・パフトゥンハー州内の作戦地域と直結している都市やその沿線に立ち入る場合には、同州内の情勢にも注意し、安全対策に配慮する。

2011年7月7日木曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:政党間抗争による治安悪化に関する注意喚起

1 当地報道によれば、5日(火)カラチ市内オランギ地区をはじめとした市内各地において、大規模な政党間抗争が発生し、20人以上が死亡しています。

2 今回抗争が発生した主な地区については,グルシャン・イクバル地区(Hasan Square周辺),オランギ地区(Qasba colony周辺),ケマリ地区(Shershah周辺)バルディア地区と報じられており,6日に入っても抗争は継続しています。(別添地図参照)

3 カラチ市においては、以前から政党間の抗争により数日間で数十名が殺害される事件が度々発生しております。先月もオランギ地区をはじめとした各地における政党間抗争により4日間で約40人が殺害されています。今般の抗争も数日間は継続するとみられます。当地警察は本件抗争による治安悪化を理由としてバイクの2人乗りを規制するなどして警戒を強化していますが、当面の間,市内が混乱することが予想されます。

4 これらの抗争においては、日本人が直接の標的になるとは考えられませんが、巻き添え被害を受ける可能性は十分考えられます。特に夕方から夜間にかけましては、これらの抗争が拡大する傾向にあります。

5 邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、上記抗争発生場所等への外出を極力控えるとともに、最新の情報の入手に努め、常に警戒心を怠らないようにしてください。また、被害に遭うのを防止するため、必要な場合を除き以下の場所へ近づくことは極力避け、近づく場合であっても短時間にする等の安全対策に留意するようお願いします。
○軍、警察、政府関係施設、宗教関連施設(全てのモスクを含む)、諸外国の在外公館等
○バスターミナル、ショッピングセンター、高級ホテル、自由市場等多数の人が集まる公共施設等
○政治演説、政治集会、抗議集会、政党関係事務所等

在カラチ日本国総領事館
**************************************
Consulate-General of JAPAN
6/2 Civil Lines,Abdullah Haroon Road,
Karachi,75530,Pakistan
TEL:(92-21)3522-0800
FAX:(92-21)3522-0820
E-mail:soryojikan.karachi@mofa.go.jp
**************************************

2011年7月5日火曜日

バロチスタン州における外国人誘拐事件初声に伴う注意喚起

1 報道によれば、7月1日、バロチスタン州ローレライ地区(クエッタ市の北東約250キロ)を
パンジャブ州デラ・ガジ・カーンからバロチスタン州クエッタに向けて車両で移動していたスイス人
男女各1名が誘拐されました。

2 本件誘拐事件の犯行主体、背景等は未だ不明ですが、バロチスタン州では、過去数年間に外国人
が誘拐される事件が複数発生しています。
  2009年5月には、イランへ向かうハイウェイにおいてフランス人が拉致される事件が発生(被害者
は同年8月に解放。)したほか、同年2月には、武装グループが国連難民高等弁務官事務所のクエッタ
事務所長である米国人及び運転手が乗った車両を銃撃し、運転手が死亡、同事務所長が誘拐されると
いう事件が発生(被害者は同年4月に解放。)しています。

3 このような最近のバロチスタン州における治安情勢を受け、2010年8月、パキスタン外務省は
各国外交団に対し、いかなる外国人も適切な警備処置なくバロチスタン州に渡航することは極力
避けるよう呼びかけています。

4 つきましては、本件事件が発生したとの報道に留意して、バロチスタン州に渡航・滞在される
方は、誘拐や不測の事態に巻き込まれることのないよう最新の関連情報の入手に努めるとともに
慎重な行動をとるようにしてください。

5 なお、パキスタンには別途「危険情報」が発出されていますので、同情報の内容にもご留意
ください。

6 また、誘拐事件に関しては、以下も御参照ください(パンフレット
は、http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph.htmlに記載。)。
(1)2011年6月9日付け広域情報「誘拐事件に関する注意喚起」
(2)パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」

(問い合わせ先)
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3100
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省 海外安全ホームページ:
http://www.anzen.mofa.go.jp/
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)
○在パキスタン日本国大使館
電話: (92-51)907-2500
○在カラチ日本国総領事館
電話: (92-21)3522-0800

2011年6月24日金曜日

感染症(ウイルス性流行性角結膜炎)に関する注意喚起

(1)当地報道によれば、6月下旬に入り、イスラマバードやラーワルピンディ等でウイルス性流行性角結膜炎(日本のいわゆる「はやり目」で、当地ではred eye、またはpink eyeとも呼ばれる)の感染が報告されています。
ウイルス性流行性角結膜炎は、毎年、モンスーンシーズンとともに流行する傾向があり、昨年は洪水被災地を中心に大流行しました。

(2)流行性角結膜炎の症状としては、眼の充血が最も特徴的で、他にまぶたの裏側のぶつぶつ、眼の異物感、まぶたの腫れ、流涙、眼のかゆみ、眼やに等が挙げられます。感染してから7~14日で発病し、特に発病初期に非常に強い他人への感染力を示すことが特徴です。この感染症に有効な点眼薬はありませんが、補助的に、他の感染を起こさないために抗菌点眼薬や、炎症を早く抑えるためにステロイド点眼薬を使用することが多いです。

(3)日本では、ウイルス性流行性角結膜炎は「第3種学校伝染病」に指定されており、感染した児童・生徒は、医師の許可があるまで出校停止となります。成人についても、日本眼科学会は、職場に一定期間出勤させない措置をとることを推奨しています。

(4)つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、感染を疑わせる症状を自覚した場合や、職場の同僚や現地職員、個人の使用人に感染を疑わせる症状を見た場合、至急お近くの医療機関にて医師の診察を受診し(もしくは受診させ)、医師の指示に従うことをお勧めします。
また、このような感染症にかからないよう、下記の感染予防策を励行し、感染予防に努めてください。

●手洗いの励行。
●規則正しい生活で体調を整える(免疫力を維持する)。
●人混みに出かけない。
●家族や身近に感染者が出たら、感染者のタオル、洗顔用具を別にする。
●小児が感染した場合は、学校、幼稚園、保育園は医師の許可があるまで休む。また、医師の
許可があるまでプールには入らない。
●職場での感染を防ぐため、医師の指示に従い、出勤停止措置を検討する。

2011年6月22日水曜日

夏休みを利用して海外へ渡航される皆様へ(海外で快適にお過ごしいただくための注意事項)

 夏休みを利用して海外に渡航される方も多いことと思われますが、一般に海外の治安は日本と比較して必ずしも良いとは言えず、また気のゆるみからも、何らかのトラブルに巻き込まれる可能性は排除できません。海外旅行の際には、法制度、文化、風俗・習慣等のすべてが日本とは異なることを強く認識して、トラブルに巻き込まれないよう十分注意し、楽しい旅行にすることが大切です。
 海外滞在中、できるだけ安全かつ快適にお過ごしいただくため、また、不測の事態に巻き込まれることなく無事に帰国いただくための主な注意事項を以下のとおりお知らせいたします。この夏、海外に渡航・滞在を予定される方は、旅行計画の段階から、現地の治安関連情報の入手・理解を心がけてください。また、旅行中、万一事件・事故等に遭遇した場合には、現地警察等の指示どおりに行動するほか、最寄りの日本国大使館・総領事館等にも報告するようにしてください。更に、旅行中の日程・連絡先は必ず本邦の家族等に残しておくとともに、旅行の間も家族等との連絡を絶やさないでおくようにしてください。
 《 ※各国の詳しい渡航情報については、海外安全ホームページを御参照ください。 》

1.各種犯罪被害について
 いずれの国や地域においても多種多様な犯罪が発生し、また多くの旅行者が被害に遭っています。海外滞在中は、どの国や地域を訪問しても何らかの犯罪に巻き込まれるおそれがあることを常に念頭に置いて、慎重に行動するようにしてください。
 基本的な心構え(対策)は次のとおりです。
 ○多額の現金や多くの貴重品を持ち歩かない。
 ○空港や市内両替所で多額の両替・換金をしない。
 ○目立たない行動や服装を心がける。
 ○夜間あるいは人通りの少ない場所の一人歩きは絶対に避ける。
 ○タクシーを利用する際は、いわゆる「白タク(先方から声をかけてきて客を乗せ込む性質のもの)」は絶対に利用せず、たとえば最寄りの大きなホテルまで行って乗る等の工夫を心がける。
 ○見知らぬ人から日本語や片言の英語等で親しそうに話しかけられた場合、誘いに乗って一緒に行動すると、睡眠薬強盗(睡眠薬を入れた飲食物を勧め、意識を失っている間に所持品を奪おうとするもの)やいかさま賭博、あるいは「ぼったくり」等の被害に遭う可能性が高いので、絶対についていかないようにする。(可能であれば最初から取り合わないように心がける。)
 ○生命と身体の安全を最優先する。強盗に遭っても、相手が武器を持っていることを想定し絶対に抵抗しない。
 ○現地の風俗・習慣に配慮する。日本人同士で集団で騒ぐ等、現地の人々の感情を刺激するような行為は慎む。

2.麻薬等違法薬物犯罪に関する注意
 多くの国や地域では、麻薬等違法薬物犯罪に関する取り締まりが強化されています。罰則等も非常に厳しく、場合によっては外国人にも例外なく死刑や終身刑等の重刑が科されます。「旅行者だから少しぐらい・・・」といった甘い考えは絶対に通用しません。違法薬物には絶対に興味を示さないようにすることはもちろん、繁華街の路地裏など麻薬・薬物犯罪の温床となるような場所には近づかない、不審なもの(タバコ、高級茶葉と称される例が多い)を購入しない、そして、見知らぬ人物から物品の購入や運搬を依頼されても決して応じないことが肝要です。なお、自分では気付かないうちに「運び屋」として利用される可能性もあるので、出国の際、見知らぬ人物又は知り合ったばかりの人物から、「△△氏へのおみやげを持って行って欲しい。」などの依頼を受けた場合は、毅然とした態度をもって断りましょう。また、知らない間に手荷物に薬物等を入れられてしまうこともあるので、空港等においては手荷物から目を離さず、管理を徹底してください。

3.デモ・集会等に関する注意
 世界各地で多種多様かつ大規模なデモ・集会の開催が目立っています。デモ・集会は、その性質によっては暴動や治安部隊との衝突に発展することもあるなど、状況に応じ大きな危険が伴う動きのひとつです。治安が安定しているように見える国・地域・都市・町でも、国際・国内情勢の推移によっては、いつ、どこでこのような事態が発生するかわかりません。海外滞在中は、このような可能性もあることを念頭に置き、現地の治安情勢に気を配りつつ、以下の諸点にも留意の上、安全確保に注意を払うよう心がけてください。
 ○外出する際には周囲の状況に格別の注意を払い、大勢の人が集まって、デモ・集会等の動きを見せているときは絶対に近づかないようにする。(写真・ビデオ撮影等は厳禁。)
 ○公衆の場での言動や態度に注意する。群衆を刺激するような行為は慎む。
 ○現地報道等をこまめにチェックする。

4.自然災害に対する心構え
 国や地域それぞれに、地震・津波をはじめ、火山、台風(暴風雨)あるいは竜巻、洪水等、現地特有の自然災害に見舞われることがあります。滞在する場所によっては、旅行者が突然このような災害に巻き込まれたり、また移動途中に思いがけず被災箇所へ踏み込んでしまったりする可能性もありますので注意と警戒は不可欠です。
 もちろん、予測不能な災害もありますが、以下の点に留意して、災害や事故に巻き込まれないよう行動予定を慎重に検討してください。
 ○日頃から現地の情報や交通情報の収集に努め、予報や警報に留意する。
 ○渡航予定地の災害パターンや、状況に応じては日程・移動手段・訪問地を変更する、あるいは不要不急の移動や渡航を控える。
 ○万一滞在中の場所が災害に巻き込まれるような状況に遭遇した場合は、迅速に、日本の家族等関係者及び最寄りの日本国大使館又は総領事館に連絡をとり、安否状況を報告する。

5.交通事故について
 海外は日本とは交通規則が異なる上、多くの国や地域では交通マナーも徹底されていないことから、交通事故に巻き込まれる旅行者が絶えない実情があります。道路の横断方法など、日本の常識がまったく通用しない国や地域もあります。そんな状況を見て、「郷に入っては郷に従えでよいのではないか」と、そんな錯覚に陥りがちですが、これは大きな間違いです。ルールやマナーが徹底されていない海外にいてこそ、日本人として自ら模範を示す自覚がほしいものです。なお、基本的なことですが、散策中などは左右前後をよく確認し、気を配り、普段以上に安全確保に留意してください。
 また、レンタカーやレンタル・バイクの利用を予定される場合は、「現地のルールは実践で学ぶ」のではなく、くれぐれも現地のルールやマナーを十分学び、かつ安全運転が可能か否かを踏まえて、利用の是非を検討してください。

6.旅券(パスポート)の管理及び携行義務について
(1)最近、世界各地で日本人の旅券(パスポート)の紛失・盗難事案が多発しています。紛失や盗難を防ぐためにも、①パスポート等貴重品の入ったバッグは身体から離さない、②バスや地下鉄の車内ではリュック等は身体の前で抱える、③人混みの中では荷物から目を離さないようにするといった行動を心がけてください。
(2)万一パスポートを紛失したり、盗難に遭ったりした場合は、直ちに現地の警察に赴き、紛失届あるいは被害届を提出し、いずれかの写し又は紛失・被害証明を入手するとともに、日本国大使館又は総領事館の領事窓口までご連絡・ご相談ください。
 なお、日本国大使館や総領事館において新たなパスポートや「帰国のための渡航書」の発給を受けた場合、国や地域によっては、その後、改めて出入国管理局等で出国のための確認手続きが必要となり、この一連の手続きが終了するまで相応の時間がかかることがあります。このように、パスポートを紛失したり、盗難に遭ったりすると、その後の手続きが大変煩雑であり、かつ時間を要します。
 パスポートは、海外において自らの身元を証明する重要なものであるのみならず、紛失したり盗難に遭ったりすると、たとえば改ざんされて密出入国などに悪用されたり、他の犯罪を引き起こすような問題ともなります。管理は慎重に、かつ徹底して行ってください。
(3)多くの国や地域では、外国人はパスポートを常時携行することが法律で義務付けられています。したがいまして、警察官に職務質問を受け、また提示を求められた場合にはこれに応じなければなりません。違反すると罰金等を科されることもありますので、パスポートの常時携行が義務づけられている国・地域では、紛失したり盗難に遭ったりしないよう十分注意し、管理を徹底しつつ携行するようにしてください。

7.旅行制限区域及び写真・ビデオ撮影の制限等について
 多くの国や地域では、政府関係施設や軍事施設及び軍事関連施設、あるいは宗教施設等の立入りが厳しく制限されています。慎重に行動してください。
 また、これら施設や設備がある場所の周辺では写真・ビデオ撮影が禁止されている場合が多く、現地法令に基づき、逮捕・拘束、カメラ等所持品の没収がなされるおそれがあるため、最大限の注意が必要です。宗教上の理由から女性の撮影が禁忌とされていたり、政治上の理由により街頭デモのような政治活動の撮影が禁じられていたりする国や地域もあります。なお、一部の博物館、美術館等では写真撮影等が禁じられているところもあります。日本にいるのと同じ感覚で行動することは厳に慎み、たとえば撮影の前には、必ず周囲の係員や現地の人々等に制限の有無等について確認を求めるようにしてください。

8.健康管理について
 快適な旅行を続けるためには、健康管理は最大の課題です。各種感染症対策については、別途「広域情報」が発出されていますし、各国・地域別の「安全対策基礎データ」の中にも健康管理についての注意事項が掲載されていますので、これらを参考にして健康管理に注意を払ってください。
 なお、熱帯地方に渡航・滞在を予定する方はもとより、この時期、北半球を中心とする地域への渡航・滞在を予定される方は、特に「熱中症」対策が不可欠です。次の注意事項を踏まえ、体調維持に努めてください。
 ○水分、ミネラルを十分に補給する(但し、つめたすぎるものや糖分の多いもの、アルコール類は飲まない)。
 ○トレッキング・登山等を計画する場合はペース配分を考え、直射日光の下、長時間歩くことは避ける。動悸がしたり、気分が悪くなったり、めまい、脱力感等の症状があればすぐに涼しい所で休息をとる。特に標高2,000mを越えるような高山・高地での活動の際には高山病にかからないよう気をつける。
 ○直射日光を避け、皮膚や健康を害することに注意する。色の薄い、ゆったりとした服を着て、つばの広い帽子を被り、サングラス、日焼け止めクリームを使用する。
 ○持病(特に心臓病、高血圧)や循環器系の病気のある旅行者は、高温の環境下では急性の発作を引き起こしやすいので、暑い時間帯の行動を避ける。常用薬を携行し、また単独で散策しないよう注意する。
 ○冷房の効いた屋内と屋外との温度差は激しいので、特に高齢者や子供は衣服で温度を調整する。

9.海外旅行保険
 国や地域によっては、突然事故に遭い、また病気や怪我をして病院に搬送されても、実費あるいは保険等による治療費の負担が保証されないと、診察や治療が受けられない(断られる)ことがあります。また医療水準や衛生事情により、その国では必要な治療が受けられず、他国や日本への緊急移送が必要となる場合もあります。当然のことながら保険に入っていないと、時には数千万円にものぼる高額な医療費・移送費を全て自己負担しなければなりませんので、万一に備え、十分な補償内容の海外旅行保険に加入しておかれることをお勧めします。

10.テロ・誘拐対策について
 テロや誘拐対策に関しては、以下を御参照いただき、不測の事態に巻き込まれないよう十分注意を払ってください。
(1)2011年6月9日付け広域情報「テロ事件に関する注意喚起」
(2)2011年6月9日付け広域情報「誘拐事件に関する注意喚起」
(3)パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策 Q&A」(URL : http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_10.html)
(4)パンフレット「海外へ進出する日本人・企業のための爆弾テロ対策Q&A」
(URL : http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_03.html)

(問い合わせ先)
○外務省領事局海外邦人安全課(各種感染症及びテロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
○外務省領事局政策課(各種感染症に関する問い合わせ)
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3048
○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp
                http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

2011年6月17日金曜日

渡航情報(感染症広域情報の発出:鳥インフルエンザの流行状況について(2011年6月))

 16日、日本国外務省より、鳥インフルエンザの流行状況に関する情報(感染症広域情報)が発出されましたので、お知らせいたします。

(以下感染症広域情報)
~感染地域に渡航・滞在を予定されている方は,家禽類や野鳥類への接触は避けてください。~

1.最近の流行状況
 2003年11月以来,アジア,欧州,中東,アフリカなどの広い地域において高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)が発生しています。現在も引き続き,世界各地でトリからトリへの感染やトリからヒトへの感染が確認されていますので,御注意ください。最近の感染状況は以下のとおりです。

(1)ヒトへのH5N1型鳥インフルエンザ感染状況
2010年11月25日以降,世界保健機関(WHO)は,エジプト(カルビーヤ県,ブハイラ県,シャルキーア県,ダカリーヤ県,ギザ県,キーア県,アレクサンドリア県,イスマイリア県,スエズ県,メノフィア県,ダミエッタ県,カフルエルシェイク県,ファイユーム県)において30人が感染(12人死亡),インドネシア(ジャカルタ特別州,ジョグジャカルタ州,西ジャワ州)において8人が感染(5人死亡),カンボジア(プノンペン州,プレイベン州,カンポン・チャム州)において5人が感染(5人死亡),バングラディシュ(ダッカ)において2人が感染したことが確認された旨発表しました。
2003年以降でヒトへの感染が確認されている国は,以下のとおりです。

 (2011年6月1日現在:出典 WHO)
インドネシア   感染者数 178人(うち,146人死亡)
エジプト     感染者数 144人(うち, 48人死亡)
ベトナム     感染者数 119人(うち, 59人死亡)
中国       感染者数  40人(うち, 26人死亡)
タイ       感染者数  25人(うち, 17人死亡)
カンボジア    感染者数  15人(うち, 13人死亡)
トルコ      感染者数  12人(うち, 4人死亡)
アゼルバイジャン 感染者数  8人(うち, 5人死亡)
イラク      感染者数  3人(うち, 2人死亡)
パキスタン    感染者数  3人(うち, 1人死亡)
バングラデシュ  感染者数  3人(うち, 0人死亡)
ラオス      感染者数  2人(うち, 2人死亡)
ナイジェリア   感染者数  1人(うち, 1人死亡)
ミャンマー    感染者数  1人(うち, 0人死亡)
ジブチ      感染者数  1人(うち, 0人死亡)

計15か国 感染者数 555人(うち, 324人死亡)

※インドネシアについては,6月1日発表分に同3日に報告された4月の感染発生例1件を加算。

(2)トリへのH5N1型鳥インフルエンザ感染状況
 国際獣疫事務局(OIE)は,2010年11月25日以降,ベトナム,パレスチナ自治区,ミャンマー,大韓民国,日本,イスラエル,インドネシア,インド,香港,カンボジア,バングラデシュにおいて,トリへのH5N1型鳥インフルエンザの感染が確認された旨発表しました。また,我が国環境省は,2010年12月18日以降,17道府県において野鳥からH5N1型鳥インフルエンザウイルスが検出された旨発表しています(2011年5月9日以降現在まで,新規検出はなし)。 
現在までに,H5N1型鳥インフルエンザの発生が確認されている国・地域(63か国・地域)は以下のとおりです。
アジア(17):インド,インドネシア,ブータン,カンボジア,タイ,韓国,中国,香港,日本,ネパール,パキスタン,バングラデシュ,ベトナム,マレーシア,ミャンマー,モンゴル,ラオス
欧 州(26):アゼルバイジャン,アルバニア,イタリア,ウクライナ,英国,オーストリア,カザフスタン,ギリシャ,グルジア,
クロアチア,スイス,スウェーデン,スペイン,スロベニア,スロバキア,セルビア,チェコ,デンマーク,ドイツ,ハンガリー,フランス,
ブルガリア,ポーランド,ボスニア・ヘルツェゴビナ,ルーマニア,ロシア
中東(9):アフガニスタン,イスラエル,パレスチナ自治区,イラク,イラン,クウェート,サウジアラビア,トルコ,ヨルダン
アフリカ(11):エジプト,ガーナ,カメルーン,コートジボワール,ジブチ,スーダン,トーゴ,ナイジェリア,ニジェール,
ブルキナファソ,ベナン

2.鳥インフルエンザの発生国・地域では不用意にトリに近寄ったり触れたりせず,衛生管理にも十分注意してください。また,帰国時に高熱,咳症状がみられる場合には,検疫所の健康相談室にお申し出ください。帰宅後に同様の症状が現れた場合には,最寄りの保健所に相談し,感染地域に渡航していた旨をお知らせください。
その他,感染地域滞在の注意事項については,「海外渡航者のための鳥インフルエンザに関するQ&A」を御参照ください。(http://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/sars_qa.html)

3.各国・地域におけるヒトへの感染状況等の詳細については,以下を始めとする各在外公館のホームページを御参照ください。
 在インドネシア日本国大使館:http://www.id.emb-japan.go.jp/osh_bflu_idjky.html
 在ベトナム日本国大使館:http://www.vn.emb-japan.go.jp/index_jp.html
 在エジプト日本国大使館:http://www.eg.emb-japan.go.jp/j/consulate/birdflu/index.htm
 在中国日本国大使館:http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/birdflu_top_j.htm

(問い合わせ先)

 ○外務省領事局政策課(海外医療情報)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 ○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
 ○外務省 海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/
               http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp/ (携帯版)
○鳥インフルエンザに関する情報(厚生労働省)
   http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou02/index.html
 ○インフルエンザ対策関連情報(厚生労働省)
   http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/index.html
○海外渡航者のための感染症情報(厚生労働省検疫所)http://www.forth.go.jp
○高病原性鳥インフルエンザ(国立感染症研究所感染症情報センター)
   http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/index.html
○鳥インフルエンザに関する情報(農林水産省)
   http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/
○Avian Influenza(世界保健機関(WHO)
   http://www.who.int/csr/disease/avian_influenza/en/
○国際獣疫事務局(OIE)http://www.oie.int/eng/en_index.htm   

カラチ総領事館からのお知らせ:民族間、政党間抗争による治安悪化に関する注意喚起

1 当地報道によれば、6月13日(月)発生した政治活動家の殺害事件をきっかけとして、カラチ市内オランギ地区において、大規模な民族間・政党間抗争が発生しています。同地区では敵対政党党員の標的殺人や誘拐をはじめ、警察部隊に対する襲撃、一般家屋、商店への放火など暴力事案が相次いで発生し、15日(水)までの3日間で少なくとも15名が死亡しています。
 カラチ市においては、以前から民族間・政党間の抗争により数日間で数十名が殺害される事件が度々発生しております。昨年8月には州議会議員殺害後の暴力事案の拡大によって、1週間で約100名が殺害されました。今般の抗争も数日間は継続するとみられ、当地警察は警戒を強化していますが、今後当面の間市内の混乱が予想されます。

2 また、カラチ市内リヤリ地区及びサダル地区の一部地域では、地元ギャング組織同士の抗争が発生しており、6月6日、7日及び11日にたて続けに手榴弾による襲撃事件が発生したほか、銃撃戦及び標的殺人が頻発しており、多数の死傷者が出ています。 これらの抗争においては、日本人が直接の標的になるとは考えられませんが、巻き添えになる可能性が十分考えられます。特に夕方から夜間にかけましては、これらの抗争が拡大する傾向にあります。

3.邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、極力外出を控えるとともに、最新の情報の入手に努め、常に警戒心を保持してください。また、被害に遭うのを防止するため、必要な場合を除き以下の場所へ近づくことは極力避け、近づく場合であっても短時間にする等の安全対策を心がけてください。

○軍、警察、政府関係施設、宗教関連施設(全てのモスクを含む)、諸外国の在外公館等
○バスターミナル、ショッピングセンター、高級ホテル、自由市場等多数の人が集まる公共施設等
○政治演説、政治集会、抗議集会、政党関係事務所等

2011年6月14日火曜日

イスラマバード市及びハイバル・パクトゥーンハー州ペシャワル市で発生した爆弾テロ事件に関する注意喚起等

1 6月13日午後3時頃、イスラマバード市内I-8地区のマーケットにある銀行付近で自爆と見られる爆弾テロ事件が発生し、現在までのところ1名が死亡、8名が負傷した模様です。

2 6月11日深夜、ハイバル・パクトゥーンハー州ペシャワル市内中心部の商業施設ハイバル・スーパーマーケットで連続爆弾テロが発生し、36名が死亡、100名以上が負傷した旨報じられています。報道によれば、最初の爆発は小規模で、人々が現場に殺到した後にバイクに乗った男が自爆した模様です。
  本件に関し、パキスタン・タリバーン運動(TTP)は関与を否定する旨の声明を発出していますが、真偽の程は不明です。

3 上記爆発事件の背景は未だ不明ですが、10日付現地報道は、パキスタン・タリバーン運動(TTP)がウサマ・ビン・ラーディン及びイリアス・カシミーリーの殺害への報復として、パキスタン全土において治安当局者や市民が多く集まる場所を標的としたテロを実行するため、パンジャブ州ラホール市に自爆テロの実行グループを送り込んだ旨報じているほか、6日付現地報道は、非合法武装組織ハルカトゥール・アル・ジハード・イスラム(HuJI)指導者で、アル・カーイダとも深い関係を持つとされるイリアス・カシミーリーが、6月3日夜、連邦直轄部族地域(FATA)北ワジリスタン管区で米無人偵察機の攻撃により死亡した旨報じるなど、今後TTP、HuJIを含む武装勢力各派の報復テロが懸念されます。

4 パキスタンにおいては、ハイバル・パフトゥンハー州ペシャワル郡に対して、危険情報「退避を勧告します。渡航は延期してください。」(真にやむを得ない事情で現地に残留せざるを得ない場合は、政府機関、所属団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策をとってください。)を発出しています。
また、アフガニスタンとの国境付近一帯、管理ライン付近一帯、連邦直轄部族地域(FATA)全域及び郡隣接部族地域並びにハイバル・パフトゥンハー州スワート郡、アッパー・ディール郡、ローワー・ディ-ル郡、マラカンド郡、マルダン郡、チャルサダ郡、ブネール郡、シャングラ郡、コハート郡、バンヌー郡、ハングー郡、デラ・イスマイル・カーン郡、ラッカ郡、ラッキ・マルワット郡及びタンク郡に対して、危険情報「退避を勧告します。渡航は延期してください。」を発出しています。

5 ついては、上記退避勧告地域に滞在されている邦人の方は、直ちに国内外の安全な地域へ退避するよう強く勧告します。また、同地域への渡航は、目的の如何を問わず延期するよう、強く勧告します。

6 ハイバル・パフトゥンハー州ペシャワル郡に真にやむを得ない理由で残留せざるを得ない場合は、政府機関、所属団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策を講じるよう強く勧告します。

7 また、ハイバル・パフトゥンハー州ノウシェラ郡のように、退避勧告を発出している地域以外の地域であっても、上記退避勧告地域での動きと連動する形でテロの脅威が及ぶこともあります。特に、幹線道路で同退避勧告地域の軍事作戦地域と直結している都市やその沿線に立ち入る場合には、同退避勧告地域の情勢にも注意し、安全対策への配慮をお願いします。

8 さらに、危険情報「渡航の是非を検討してください。」を発出している地域に渡航・滞在される邦人の皆様は、不測の事態に巻き込まれることのないよう、その他の広域情報やスポット情報も参照していただき、以下の諸点について十分な注意を払っていただくとともに、最新の情報に留意しつつ、個々人における安全対策・危険回避に十分心掛けてください。

(1)テロの標的となりやすい場所(米国関連施設、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、政府機関・軍・警察等治安当局施設(車両、検問所等を含む。)、宗教関連施設)にはできる限り近づかない。外国人の多く集まる商業施設等の利用は短時間とし、長時間の滞在は極力控える。

(2)デモや集会を見かけたら絶対に近づかず、その場から速やかに回避する。

(3)マーケット、バス停等人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。また、特に夜間の人が多く集まる時間帯は極力避ける。

(4)各種事業を行う場合には、安全上の情報収集・分析を常に怠らないことはもちろんのこと、その事業実施の必要性とリスクを比較の上、実施するとの結果に至った場合には、事務所及び活動現場の警備を強化する等十分な安全対策を講じる。

(5)車両等にて長距離を移動する場合、幹線道路であってもできるだけ明るい時間帯を選び、日没後の移動は極力避ける。その際も、トラック・デポ(多数のトラックが駐車・待機している区画)付近への立ち寄りは避ける。また、郊外に赴く場合には、その地域の情報に十分注意を払い、必要な場合には、十分な警備体制をとる。特に、幹線道路でハイバル・パフトゥンハー州内の作戦地域と直結している都市やその沿線に立ち入る場合には、同州内の情勢にも注意し、安全対策に配慮する。

(6)テロリストは身近なところに潜んでいる。目立つ行動や騒がしい行為は極力控える。

9 なお、テロ事件に関しては、以下も御参照ください(パンフレットは、http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph.htmlに記載。)。
(1)2011年6月9日付け広域情報「テロ事件に関する注意喚起」
(2)パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」
(3)パンフレット「海外へ進出する日本人・企業のための爆弾テロ対策Q&A」

2011年6月6日月曜日

ハイバル・パフトゥンハー州で発生した爆弾テロ事件に関する注意喚起

1 6月5日、ハイバル・パフトゥンハー州ペシャワル市近郊において、バス停に仕掛けられていたと見られる爆発物、又は旅客バンに仕掛けられた爆発物が爆発し、少なくとも6名が死亡、11名が負傷した旨報じられています。

2 また、6月5日、同州ノウシェラ郡において、パキスタン政府軍関係者居住区のパン屋で自爆と見られる爆弾テロ事件が発生し、18名が死亡、40名が負傷した旨報じられています。また、本事件について、パキスタン・タリバーン運動(TTP)が犯行声明を出したとの報道もあります。

3 両事件の詳細は未だ不明ですが、同州ペシャワル市においては、5月20日午前、米国総領事館の車両を標的とした爆弾テロが発生(1名が死亡、米国人2名を含む11名が負傷)(5月23日付スポット情報「パキスタン:ウサマ・ビン・ラーディン殺害に伴うテロに関する注意喚起」参照)し、上記パキスタン・タリバーン運動(TTP)が「北大西洋条約機構(NATO)の全加盟国の外交官が標的だ。我々は更なる襲撃を続ける。パキスタンが第一の標的で、米国が第二である。」旨の犯行声明を出した旨報じられています。

4 また、当地報道によれば、非合法武装組織ハルカトゥール・アル・ジハード・イスラム(HuJI)指導者で、アル・カーイダ(AQ)とも深い関係を持つとされるイリアス・カシミーリーが、6月3日夜、連邦直轄部族地域(FATA)北ワジリスタン管区で米無人偵察機の攻撃により死亡した模様であり、HuJIは米に対する報復を宣言する等、今後TTPを含む武装勢力各派の報復テロが懸念されます。

5 これまでも、パキスタン政府軍による過激派武装勢力に対する軍事掃討作戦への報復や余波とみられるテロ事件がペシャワル、マルダン、チャルサダ、スワビ、ノウシェラ等において頻発しているところであり、ウサマ・ビン・ラーディン殺害により、更なる治安の不安定化が懸念されています。特にハイバル・パフトゥンハー州ペシャワル近郊において、テロ事件が頻発している状況です。

6 パキスタンにおいては、ハイバル・パフトゥンハー州ペシャワル郡に対して、危険情報「退避を勧告します。渡航は延期してください。」(真にやむを得ない事情で現地に残留せざるを得ない場合は、政府機関、所属団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策をとってください。)を発出しています。
また、アフガニスタンとの国境付近一帯、管理ライン付近一帯、連邦直轄部族地域(FATA)全域及び郡隣接部族地域(継続)並びにハイバル・パフトゥンハー州スワート郡、アッパー・ディール郡、ローワー・ディ-ル郡、マラカンド郡、マルダン郡、チャルサダ郡、ブネール郡、シャングラ郡、コハート郡、バンヌー郡、ハングー郡、デラ・イスマイル・カーン郡、ラッカ郡、ラッキ・マルワット郡及びタンク郡に対して、危険情報「退避を勧告します。渡航は延期してください。」を発出しています。

7 ついては、上記退避勧告地域に滞在されている在留邦人の方は、直ちに国内外の安全な地域へ退避するよう強く勧告します。また、同地域への渡航は、目的の如何を問わず延期するよう、強く勧告します。

7 なお、ハイバル・パフトゥンハー州ペシャワル郡に真にやむを得ない理由で残留せざるを得ない場合は、政府機関、所属団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策を講じるよう強く勧告します。

10 また、ハイバル・パフトゥンハー州ノウシェラ郡のように、退避勧告を発出している地域以外の地域であっても、上記退避勧告地域での動きと連動する形でテロの脅威が及ぶこともあります。特に、幹線道路で同退避勧告地域の軍事作戦地域と直結している都市やその沿線に立ち入る場合には、同退避勧告地域の情勢にも注意し、安全対策への配慮をお願いします。

2011年5月23日月曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:カラチ市におけるテロの脅威に対する注意喚起

1 報道によれば、5月22日午後10時30分(現地時間)頃、カラチ市内メヘラン海軍航空基地に対する武装集団の襲撃事件が発生し、少なくとも4名の外国人技師及び5名の治安関係者が死亡しています。また、5月23日早朝(現地時間)時点で、20名以上の武装集団が同基地内に立てこもっており、早朝から既に9回の爆発が発生しているとも報じられているほか、パキスタン・タリバーン運動(TTP)が犯行声明を発出したとも報じられています。

2 カラチ市においては、4月28日に海軍職員を乗せた車両(バス)を狙った爆弾テロ(少なくとも5名が死亡、5名が負傷)で、バローチ民族過激主義グループが「今後も同様のテロを続ける。」との声明を発しているほか、4月26日に2件連続で発生した、海軍車両(バス)を狙ったバイクによる爆弾テロ(少なくとも4名が死亡、30名以上が負傷)(4月27日付スポット情報「カラチ市における連続爆弾テロの脅威に対する注意喚起」参照)した事件で、TTPが「今後もすべてのパキスタン治安機関を標的とする。」との声明を発していると報じられています。

3 また、5月16日付スポット情報「パキスタン:ウサマ・ビン・ラーディン殺害に伴うテロに関する注意喚起」のとおり、5月13日早朝、ハイバル・パフトゥンハー州チャルサダ郡で発生した爆弾テロ(少なくとも70名が死亡、115名以上が負傷)で、TTPが「ウサマ・ビン・ラーディン殺害に対する最初の報復であり、パキスタン及びアフガニスタンに対し、更なる大規模な攻撃を続ける。」旨述べたと報じられていることもあり、今後も同様のテロが発生する可能性は否定できません。

4 さらに、カラチ市においては、5月16日、同市に所在するサウジアラビア総領事館の車両が武装集団に襲撃され、外交官1名が死亡しているほか、5月11日にも、同総領事館敷地内に手榴弾が投げ込まれる事件が発生しており、TTPから犯行声明が出ています(5月16日付スポット情報「パキスタン:ウサマ・ビン・ラーディン殺害に伴うテロに関する注意喚起」参照。)。
その他、4月25日付スポット情報「カラチ市における爆弾テロの脅威に対する注意喚起」のとおり、民族間対立を背景としたコミュニティー間の抗争により約20名が死亡する爆弾テロが発生しているほか、治安機関に対する爆弾テロ(2010年11月)、スンニ派とシーア派の宗派対立に起因するとみられる爆弾テロ(2011年1月)、イスラム聖者廟に対する爆弾テロ(2010年10月)等が発生しており、今後も同様の爆弾テロが発生する可能性は否定できません。

5 つきましては、カラチ市に渡航・滞在される邦人の皆様は、テロ事件等不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の点につき十分な注意を払い、慎重な行動に心掛け、身の回りの安全対策・危機回避に留意してください。また、会社や団体など組織に属する邦人の皆様は、本件につき組織内で情報共有を行ってください。
(1)テロの標的となりやすい場所(政府機関、軍、警察等治安当局施設(車両、検問所等を含む。)、宗教関連施設、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設)、外国公館にはできる限り近づかない。
(2)マーケット、バス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。また、特に夜間の人が多く集まる時間帯は極力避けるよう心掛ける。

6 なお、爆弾テロ事件に関しては、以下も御参照ください(パンフレットは、http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph.htmlに記載。)。
(1)2010年6月3日付け広域情報「爆弾テロ事件に関する注意喚起」
(2)パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」
(3)パンフレット「海外へ進出する日本人・企業のための爆弾テロ対策Q&A」

(問い合わせ先)
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3100

○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140

○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902

○外務省 海外安全ホームページ:
http://www.anzen.mofa.go.jp/
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

○在パキスタン日本国大使館
電話: (92-51)907-2500

○在カラチ日本国総領事館
電話: (92-21)3522-0800                                  (了)

報復テロに関する注意喚起

1.20日午前、当地報道によれば、ハイバル・パフトゥンハー州(KP州)ペシャワル市ユニバーシティ・ロードにおいて、米国総領事館の車両2台が襲撃され、1名が死亡、10名が負傷した旨報じられています。
報道によれば、「米総領事館の車両2台を狙った爆弾テロが発生し、米国人が軽傷を負った」旨報じられています。

2.本テロ事件に対し、報道によれば、パキスタン・タリバン運動(TTP)は、「北大西洋条約機構(NATO)の全加盟国の外交官が標的だ。我々は更なる襲撃を続ける。パキスタンが第一の標的で、米国が第二である。」旨の犯行声明を出しています。

3.これに関連した事件では、16日、カラチに所在するサウジアラビア総領事館の車両が武装集団に襲撃され、外交官1名が死亡しているほか、同11日にも、同総領事館敷地内に手榴弾が投げ込まれる事件が発生しており、TTPから犯行声明が出ています。

4.現在、ウサマ・ビン・ラーディン殺害に対する報復テロ事件またはその余波とも思われるテロ攻撃が国内各地で発生しており、特にKP州ペシャワル近郊において、同種のテロ事件が頻発している状況です。

5.また、KP州以外の地域であっても、同州での動きと連動する形でテロの脅威が及ぶこともあります。特に、幹線道路で同州内の作戦地域と直結している都市やその沿線に立ち入る場合には、KP州内の情勢にも注意し、安全対策への配慮をお願いします。

6.当地警察によれば、現在までに、パキスタンでの対テロ作戦に起因した反米行動や集会が行われる旨の情報には接していないとのことですが、こうした集会は突発的に実施される可能性もありますので、不特定多数の人が集まる集会等を見かけた場合には、絶対に近づかず、速やかに回避してください。

7.本件については、日本を狙った特定の脅威が存在するものではありませが、在留邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、累次「大使館からのお知らせ」でお伝えしている以下の諸点について、今一度十分な注意を払っていただくとともに、最新の情報に留意しつつ、個々人における安全対策・危険回避に十分心掛けてください。

(1)テロの標的となりやすい場所(米国関連施設、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、政府機関・軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設)にはできる限り近づかないでください。外国人の多く集まる場所や外国人が多く利用する商業施設等の利用は短時間とし、長時間の滞在は極力控える。

(2)デモや集会を見かけたら絶対に近づかず、その場から速やかに回避する。

(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れてください。また、特に夜間の人が多く集まる時間帯は極力避けるよう心掛けてください。

(4)パキスタンで各種事業を行う場合には、安全上の情報収集・分析を常に怠らないことはもちろんのこと、その事業実施の必要性とリスクを比較の上、実施するとの結果に至った場合には、事務所及び活動現場の警備を強化する等十分な安全対策を講じてください。

(5)車両等にて長距離を移動される場合、幹線道路であってもできるだけ明るい時間帯を選び、日没後の移動は極力避けることをお勧めします。その際も、トラック・デポ(多数のトラックが駐車・待機している区画)付近への立ち寄りは避ける。
 また、郊外に赴く場合には、その地域の情報に十分注意を払い、必要な場合には、十分な警備体制をとる。

(6)テロリストは身近なところに潜んでいる。目立つ行動や騒がしい行為は極力控える。

2011年5月17日火曜日

ウサマ・ビン・ラーディン殺害に伴うテロに関する注意喚起

1 5月13日早朝、ハイバル・パフトゥンハー州チャルサダ郡シャブカダル地区にある辺境警察(Frontier Constabulary)
の訓練施設前において、2度にわたり自爆テロが発生し、約70人が死亡、115人以上が負傷しました。本事件については、
パキスタン・タリバーン(TTP)運動が、「ウサマ・ビン・ラーディン(UBL)殺害に対する最初の報復であり、パキスタン
及びアフガニスタンに対し、更なる大規模な攻撃を続ける。」旨述べたと報じられています。これまでも、パキスタン政府軍
による過激派武装勢力に対する軍事掃討作戦への報復や余波とみられるテロ事件がペシャワル、マルダン、チャルサダ、
スワビ、ノウシェラ等において頻発しているところであり、UBL殺害により、更なる治安の不安定化が懸念されています。

2 さらに、5月16日、カラチに所在するサウジアラビア総領事館の車両が武装集団に襲撃され、館員1人が死亡した旨
報じられています。この数日前の11日午後には、同総領事館においてバイクに乗った何者かが建物敷地内に手榴弾を投げ込む
というテロ事件が発生しています(死傷者なし。)。両事件の背景、犯行組織等の詳細は判明しておりませんが、UBL殺害を受け、
過激派組織が米国大使館等米国権益や外国公館に対する報復テロを敢行する可能性も否定できません。

3 また、最近では、聖者廟等宗教施設における宗教行事・礼拝を狙ったテロも発生しており、今後も比較的警備が手薄で
狙いやすく、政治的な効果も高い施設や地域が攻撃の対象となることが懸念されています。例えば、イスラマバード市内に
ある聖者廟「バリー・イマーム廟」(外交団地区北方)においては、例年、5月下旬から6月上旬(本年は5月23日から5日間)
に信者による宗教行事「ウルス(聖者の命日祭)」が行われていますが、本年は治安上の理由から延期された模様です。一方、
こうした時期には、昼夜を問わず多くの信者が同廟を訪れることが予想され、2005年には同廟内にて20人以上が死亡し、
多数の負傷者が生じる爆弾テロも発生していることから、テロの標的となる可能性があります。

4 また、テロ事件が頻発しているハイバル・パフトゥンハー州以外の地域についても、同州での動きと連動する形でテロの
脅威が及ぶことがあります。特に、同州内の作戦地域と直結している都市に通じる主要道付近においては、爆発物が発見される
等、引き続きテロの脅威が存在しています。

5 ついては、パキスタンに渡航・滞在される邦人の皆様は、不測の事態に巻き込まれることのないよう、2011年5月2日付
スポット情報(「パキスタン:ウサマ・ビン・ラーディンの殺害に伴うテロ攻撃に関する注意喚起」)も参照していただき、
以下の諸点について十分な注意を払っていただくとともに、最新の情報に留意しつつ、個々人における安全対策・危険回避に
十分心掛けてください。

(1)テロの標的となりやすい場所(米国関連施設、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、政府機関・
軍・警察等治安当局施設(車両、検問所等を含む。)、宗教関連施設)にはできる限り近づかない。外国人の多く集まる商業施設
等の利用は短時間とし、長時間の滞在は極力控える。

(2)デモや集会を見かけたら絶対に近づかず、その場から速やかに回避する。

(3)マーケット、バス停等人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、
不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。また、特に夜間の人が多く集まる時間帯は極力避ける。

(4)各種事業を行う場合には、安全上の情報収集・分析を常に怠らないことはもちろんのこと、その事業実施の必要性とリスクを
比較の上、実施するとの結果に至った場合には、事務所及び活動現場の警備を強化する等十分な安全対策を講じる。

(5)車両等にて長距離を移動する場合、幹線道路であってもできるだけ明るい時間帯を選び、日没後の移動は極力避ける。
その際も、トラック・デポ(多数のトラックが駐車・待機している区画)付近への立ち寄りは避ける。また、郊外に赴く場合には、
その地域の情報に十分注意を払い、必要な場合には、十分な警備体制をとる。特に、幹線道路でハイバル・パフトゥンハー州内の
作戦地域と直結している都市やその沿線に立ち入る場合には、同州内の情勢にも注意し、安全対策に配慮する。

(6)テロリストは身近なところに潜んでいる。目立つ行動や騒がしい行為は極力控える。
             
(問い合わせ先)
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3100
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省 海外安全ホームページ:
http://www.anzen.mofa.go.jp/
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)
○在パキスタン日本国大使館
電話: (92-51)907-2500
○在カラチ日本国総領事館
電話: (92-21)3522-0800                                          以上

2011年5月16日月曜日

サウジアラビア総領事館車両に対する銃撃事件の発生(注意喚起)

1 当地報道によれば,本16日午前9時頃,市内DHAフェーズ5を走行中のサウジアラビア総領事館車両
が2人乗りバイク2台により銃撃され,運転していた館員1名が死亡するという事件が発生しました。

2 また,先週11日にもサウジアラビア総領事館における爆弾テロ事件が発生したばかりで,今次銃撃事件
は,サウジアラビアを標的とした可能性が高いと考えられますが,その背景や犯行組織等,何ら詳細は判明
しておりません。

3 邦人の皆様におかれましては,これら銃撃事件やテロ事件等不測の事態に巻き込まれることのないよ
う,当面不要不急の外出を極力抑えていただくと共に,メディア等からの最新の情報に留意しつつ慎重な行
動に心掛け,身の回りの安全対策・危機回避に留意してください。また,累次のスポット情報やパキスタン
全土に発出している危険情報も参照してください。

2011年5月14日土曜日

ウサマ・ビン・ラーディン殺害に対する報復テロに関する注意喚起

1.13日早朝、ハイバル・パフトゥンハー州チャルサダ郡シャブカダル地区にある辺境警察隊(FC)の訓練
施設前において、2度にわたり自爆テロが発生し、70人が死亡、115人以上が負傷するテロ事件が発生しま
した。 
 なお、本件については、パキスタン・タリバン運動(TTP)より、「ウサマ・ビン・ラーディン殺害に対する
最初の報復であり、パキスタン及びアフガニスタンに対し、更なる大規模な攻撃を続ける」旨犯行声明を出して
おり、治安の不安定化が懸念されています。

2.現在、連邦直轄部族地域(FATA)モーマンド管区等において、パキスタン政府軍による過激派武装勢力に
対する軍事掃討作戦が行われており、同軍事掃討作戦に対する報復や、その余波とみられるテロ事件がペシャワル、
マルダン、チャルサダ、スワビ、ノウシェラ等において頻発しています。

3.最近では、聖者廟などの宗教施設における宗教行事や礼拝時を狙ったテロ、外国公館などのソフトターゲットを
狙ったテロも発生しており、今後も比較的警備が手薄で狙いやすく、政治的な効果も高い施設や地域が攻撃の対象と
なる可能性は高いと言えます。
  イスラマバード市内にある聖者廟「バリー・イマーム廟」(外交団地区北方)においても、例年、5月下旬から
6月上旬(本年は5月23日から5日間)に信者による宗教行事「ウルス(聖者の命日祭)」が行われていますが、
本年は治安上の理由から、宗教行事は延期された模様です。他方、こうした時期には、昼夜を問わず多くの信者が
同廟を訪れることが予想され、2005年には同廟内にて爆弾テロが発生し、20人以上が死亡し、多数の負傷者が
生じた事件も発生していますので、同種の施設には絶対に近づかないよう心掛けてください。

4.また、ハイバル・パフトゥンハー州以外の地域であっても、上記1.のように、同州での動きと連動する形で
テロの脅威が及ぶこともあります。特に、幹線道路で同州内の作戦地域と直結している都市やその沿線に立ち入る
場合には、ハイバル・パフトゥンハー州内の情勢にも注意し、安全対策への配慮をお願いします。特に、GTロード
などの主要道付近においては、爆発物が発見される等、引き続きテロの脅威が存在しています。

5.さらに、ウサマ・ビン・ラーディン殺害を受け、過激派テロ組織が米国大使館や米国権益に対する報復テロを
敢行する可能性も否定できません。治安関係機関は外交団地区等特定の地域において厳戒態勢を敷いて警備にあたって
おり、テロ事件等の未然防止に努めていますが、こうした施設へは極力近づかないでください。
  また、パキスタンでの対テロ作戦に起因した反米行動や集会が各地で行われる可能性もありますが、こうした
不特定多数の人が集まる場所はテロ攻撃の対象となる可能性も高いことから絶対に近づかないようにしてください。

6.本件については、日本を狙った特定の脅威が存在するものではありませが、在留邦人の皆様におかれましては、
不測の事態に巻き込まれることのないよう、累次「大使館からのお知らせ」でお伝えしている以下の諸点について、
今一度十分な注意を払っていただくとともに、最新の情報に留意しつつ、個々人における安全対策・危険回避に
十分心掛けてください。

(1) テロの標的となりやすい場所(米国関連施設、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、
政府機関・軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設)にはできる限り近づかないでください。
外国人の多く集まる場所や外国人が多く利用する商業施設等の利用は短時間とし、長時間の滞在は極力控える。

(2)デモや集会を見かけたら絶対に近づかず、その場から速やかに回避する。

(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を
払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れてください。また、特に夜間の人が多く集まる時間帯は極力
避けるよう心掛けてください。

(4)パキスタンで各種事業を行う場合には、安全上の情報収集・分析を常に怠らないことはもちろんのこと、その事業
実施の必要性とリスクを比較の上、実施するとの結果に至った場合には、事務所及び活動現場の警備を強化する等十分な
安全対策を講じてください。

(5) 車両等にて長距離を移動される場合、幹線道路であってもできるだけ明るい時間帯を選び、日没後の移動は極力
避けることをお勧めします。その際も、トラック・デポ(多数のトラックが駐車・待機している区画)付近への立ち寄り
は避ける。
 また、郊外に赴く場合には、その地域の情報に十分注意を払い、必要な場合には、十分な警備体制をとる。

(6)テロリストは身近なところに潜んでいる。目立つ行動や騒がしい行為は極力控える。

2011年5月12日木曜日

大使館プール及びテニスコートの利用について

本年度の大使館プール及びテニスコートの利用につき、以下の通りお知らせいたします。

1.プール
(1)利用対象者:
 (イ)在留届を提出し、所定の手続きにより登録を行った在留邦人の方
 (ロ)イスラマバード日本人学校の水泳授業に参加する児童及び同校教諭
(2)利用期間 :5月第4週を目処(別途お知らせいたします)~ 9月30日(金)までの間の当館開館日
(3)利用時間帯:15:30~17:30
※日本人学校の水泳授業は、同校体育授業予定時間による。

2.テニスコート
(1)利用対象者:在留届を提出し、所定の手続きにより登録を行った在留邦人
(2)利用期間 :通年の当館開館日
(3)利用時間帯:15:30~17:30

3.プール・テニスコート利用申請・誓約書の提出
プール・テニスコートの利用を希望される方は、別添の「利用申請・誓約書」に所定の事項を記入し、利用者の
顔が明確に判別できる写真1枚(スナップ写真で可)を添付の上、必ず事前に当館領事警備班までご提出ください。
なお、昨年度に提出頂いた「利用申請・誓約書」は本メール発出をもって廃棄しますので、昨年度に引き続き利用
を希望される方も、必ず別添の「利用申請・誓約書」を提出して下さい。

4.利用方法
(1)上記3.の登録手続きを了した方は、大使館来館時にメインゲートにて警備員に対し目的を告げ、来訪者
名簿に所定の事項を記入してください。
(2)警備員が登録事実等を確認後、セキュリティー・チェックを実施しますので、ご協力をお願いします。
(3)所定のルート(別添「利用上の注意」参照)を経て、プール・テニスコートへ行ってください。
(4)終了後は、所定のルートを戻り、メインゲートにて退館時刻を来訪者名簿に記入してお帰り下さい。
(5)なお、往復とも所定のルート以外は立ち入らないでください。

5.その他
(1)大使館の諸行事・その他の都合により、事前に通知することなく利用を一時中止乃至は利用を取り止める
こともありますので、予めご了承ください。
(2)上記の利用申請・誓約書の提出、利用方法を遵守願います。仮に右を遵守することなく、プール・テニス
コートを利用している方がいることが判明した場合には、公館警備・施設管理上問題となるため、その方の利用を
停止乃至はプール・テニスコートの開放そのものを取り止めさせて頂くこともあり得ます。
(3)利用時間の厳守をお願いします。利用時間をお守り頂けないケースが頻発する場合は、公館警備・施設管理上
問題となるため、その方の利用を停止乃至はプール・テニスコートの開放そのものを取り止めさせて頂くこともあり
得ます。
(4)事故・疾病等に対する付保は大使館では行っておりません。利用者(乃至は保護者)各自の責任で予め保険加入
等必要な措置をおとりください。
(5)施設は国有財産です。故意又は過失により施設を損傷させた場合には、速やかに実費負担で修理をお願いします。

カラチ総領事館からのお知らせ:サウジアラビア総領事館における爆弾テロの発生(注意喚起)

1 当地報道によれば,本11日午後,サウジアラビア総領事館(市内DHAフェーズ5)においてバイクに
乗った何者かが建物敷地内に手榴弾を投げ込むという爆弾テロ事件が発生しました。2個の手榴弾が投げ込
まれましたが爆発は比較的小規模であったため,現在のところ負傷者は出ていないと報道されています。

2 今時テロは,サウジアラビアを標的としたものか,あるいは無差別に外国公館を狙ったものか,その背
景や犯行組織等,何ら詳細は判明しておりませんが,邦人の皆様におかれましては,テロ事件等不測の事態
に巻き込まれることのないよう,以下の点につき十分な注意を払い,慎重な行動に心掛け,身の回りの安全
対策・危機回避に留意してください。また,累次のスポット情報やパキスタン全土に発出している危険情報
も参照してください。
(1)テロの標的となりやすい場所(政府機関、軍、警察等治安当局施設(含む車両、検問所等),宗教関
連施設,米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設),外国公館にはできる限り近づか
ない。
(2)マーケット,バス停など人が集まる場所での用事は,短時間で効率的に行なうとともに,常に周囲の
状況に注意を払い,不審な状況を察知したら,速やかにその場から離れる。また,特に夜間の人が多く集ま
る時間帯は極力避けるよう心掛ける。

2011年5月6日金曜日

反米抗議集会等に関する注意喚起

1.報道によれば、国際テロ組織アル・カイーダ指導者ウサマ・ビン・ラーディンが米当局の作戦により殺害されたことを受け、6日午後(金曜礼拝後)、宗教政党であるジャマーアテ・イスラミ(JI)による反米抗議集会が計画されている旨報じられています。

2.5月3日付「大使館からのお知らせ」にて、イスラマバード市内に所在するアッパラ・マーケットおよびメロディ・マーケットにおける脅威情報につきお知らせしていますが、6日(金)から週末にかけては、こうした抗議活動や参集した多数の群衆を狙ったテロ攻撃が発生する可能性は否定できませんので、同期間における大規模なマーケットの利用は厳に避け、不要不急の外出は極力控えるよう心掛けてください。なお、仮に外出する場合でも、不特定多数の人が集まっている場所や外国人が多く利用するマーケットの利用は避けるよう細心の注意を払うとともに、行き先など関係者以外には不必要に知らせないようご注意ください。

3.なお、当地米国大使館のホームページによれば、5月4日、ペシャワル及びラホールに所在する米国総領事館も再開させた旨掲載しています。

4.テロの被害に遭わないため、また、被害を最小限に抑えるためにも、日頃から周囲を注意深く確認し、少しでも不審人物の以下のような動きや特徴を察知することが重要です。
(1)テロの実行犯は総重量5キロ以上の自爆ジャケットを着用していることが多いことから、ぎこちない動きをする。最近の傾向としては、10代の少年が多い。
(2)自爆を目前にした緊張から、振る舞いが神経質で特異な印象を受けることが多い。
(3)自爆時に爆発物を作動させる必要があるため、腰部をまさぐる仕草をとることが多い。
(4)爆発時には右手を高く掲げ、叫ぶ行為を行うこともある。

5.当然のことながら、テロ事件に巻き込まれないためには、日頃から細心の注意を払い、高い危機意識を持って行動することが重要です。また、異常な状態を察知するためには、平時においても周囲の状況を良く観察しておき、「正常な状態」を知ることが重要です。最近は自爆テロのほか、計画的な設置型の爆破テロも増えていますので、日頃見かけない不審な車両やバイクが近くに駐車してある場合など、普段と異なる状態を確認した際は速やかにその場から回避してください。
  また、爆破テロが至近で発生した場合には、以下のことを心掛けておくことが求められます。
(1)自宅、職場や学校にて爆発音が聞こえた場合、爆発音も比較的遠く、ある程度安全と判断される場合には、最低でも1時間程度はその場にとどまってください。警察や軍が事件現場を封鎖する前に移動しては危険です。
(2)建物内にいた時に近くで爆発音や銃声が聞こえた場合、すぐに低い姿勢をとり、ガラス窓及びガラス扉の近辺を避けるとともに、周囲の状況を慎重に確認し、低い姿勢で移動されるよう心掛けてください。慌てて外に飛び出すのは危険です。
(3)外出中に近くで爆発音が聞こえた場合、すぐにできるだけ低い姿勢をとってください。大きなガラスや倒れやすいブロック塀の近くは危険ですので、あまり近づかないようにしてください。
(4)ガラスは強い衝撃を受けると割れて飛散しますが、この飛散したガラス片によって怪我をする例が多く見られます。ガラス片の飛散を防ぐためには、ガラスに飛散防止フィルムを張ることが有効です。飛散防止フィルムの貼付作業は、当地業者に依頼することが可能です。
(5)飛散防止フィルムの貼付が難しい場合には、厚手のカーテンを閉めておくことで、ある程度、ガラスの飛散は防げると言われていますので、在宅時は厚手のカーテンを閉めておくことをお勧めします。
(6)住居から避難する際、飛散したガラス片を踏んで怪我をすることもありますので、日頃から室内ではスリッパを使用したり、各部屋にスリッパを用意しておくことも一案です。

6.つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、累次「大使館からのお知らせ」でお伝えしている以下の諸点について、今一度十分な注意を払っていただくとともに、最新の情報に留意しつつ、個々人において安全対策・危険回避に十分心掛けてください。
(1)標的となり得る施設(米国関連施設、軍・政府関連施設(特に、治安機関)、外国人が多く利用するマーケット、ホテル、レストラン、カフェ)には、当面の間、極力近づかない。
(2)外国人の多く集まる場所や外国人が多く利用する商業施設等の利用は避ける。特に夜間の人が多く集まる時間帯は厳に避けるよう心掛けてください。
(3)デモや集会を見かけたら、絶対に近づかず、その場から速やかに回避する。
(4)緊急事態が発生した場合、自らの安否や所在につき家族または勤務先に至急一報することが重要。携帯電話がある場合は、日頃から携帯電話を常時携行し、家族、勤務先または大使館等の番号を予め携帯電話に番号登録しておく。
(5)当地は治安情勢が急激に悪化する可能性が高く、余儀なく自宅ないしは勤務先等に留まらざるを得ない状況も想定されるので、少なくとも3日から1週間程度の籠城が可能となるよう日頃から食料品、飲料水及び発電機用燃料等を保管しておく。
(6)テロリストは身近なところに潜んでいる。目立つ行動や騒がしい行為は極力控える。

2011年5月4日水曜日

海外へ渡航される皆様へ(動物検疫に関する注意)

 仕事や旅行などで海外へ渡航されることがあると思いますが、海外では、多くの国で
家畜の悪性伝染病である口蹄疫や鳥インフルエンザが発生・流行している場合がありま
す。特に、口蹄疫については、現在、韓国、中国、東南アジアなどの国々で発生してお
り、注意が必要です。
 これらの病原体を日本国内へ持ち込まないよう、注意すべき対策について、以下のと
おりお知らせします。

1 病原体を日本へ持ち込まないために、海外では、家畜を飼養している農場などへの
立ち入りは極力避けるようにしてください。やむを得ず海外で農場などへ立ち寄ったり、
家畜に接触した方や、ゴルフシューズなど土等の付着した物をお持ちの方は、病原体が
身体や持ち物に付着しているおそれがありますので、帰国時に動物検疫所のカウンター
にお立ち寄りください。

2 帰国時には、空海港において、すべての方を対象に靴底の消毒を実施していますの
で、消毒マットの上を歩いていただくようご協力をお願いします。

3 また、海外から肉、ハム、ソーセージ、ベーコンなどの肉製品を日本へ持ち込むこ
とはできませんのであらかじめご留意ください。

○参考情報:動物検疫所:http://www.maff.go.jp/aqs/index.html
  「海外へ旅行される方へのお願い」:
   http://www.maff.go.jp/aqs/topix/mizugiwa.html
  「畜産物の輸出入」:
   http://www.maff.go.jp/aqs/tetuzuki/product/index.html

(問い合わせ先)
 ○外務省領事局政策課(医療情報)
   電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850
 ○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
   電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
 ○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/
               http://www.anzen.mofa.go.jp/i/(携帯版)

ゴールデンウィークに海外に渡航する皆様へ(海外で注意すべき感染症について)

 ゴールデンウィークの期間には,多くの方が海外へ渡航されることと思い
ますが,海外滞在中に感染症にかかることなく,安全で快適に旅行し,無事
に帰国するために,現在,海外で注意すべき感染症及びその予防対策につい
て,以下のとおりお知らせいたします。

 感染症にかからないようにするためには,感染症に対する正しい知識と予
防方法を身につけることが重要です。渡航先や渡航先での行動内容によって
異なりますが,最も感染の可能性が高いのは,食べ物や水を介した消化器系
の感染症です。また, 蚊やダニ,動物などが媒介する感染症は,日本での発
生は少ないものの海外で流行している地域もあり注意が必要です。また,WHO
が排除又は根絶を目指している麻疹(はしか),ポリオは,日本での感染者
が減少傾向又は発生が認められていないものの,諸外国では未だに流行して
います。
 海外渡航を予定されている方は,渡航先での感染症の発生状況に関する情
報を入手し,予防接種が受けられる感染症については,余裕をもって相談し
ておくなど,適切な感染予防に心がけてください。
 なお,日本の空港や港の検疫所では健康相談を行っています。帰国時に発
熱や下痢等,具合が悪い場合にはお気軽に検疫所係官にご相談ください。
 感染症には潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が長いものもあり
(数日から1週間以上),帰国後しばらく経過してから具合が悪くなることが
あります。その際は早急に医療機関を受診し,渡航先,滞在期間,飲食状況,
渡航先での行動,家畜や動物との接触の有無などについて必ず伝えてください。

1.蚊やダニなど節足動物が媒介する感染症
 渡航先(国・地域)や渡航先での活動によって,感染する可能性のある感染
症は大きく異なりますが,世界的に蚊を媒介した感染症が多く報告されています。
特に熱帯・亜熱帯地域ではマラリア,デング熱,チクングニヤ熱などに注意が
必要です。

(1)マラリア
 毎年世界中で約2億5000万人以上の患者が発生し,80万人以上の死亡者がいる
と報告されています。我が国では,海外で感染して帰国される方(輸入症例)が
毎年50人以上報告されています
○発生地域:アジア,中南米,アフリカなど熱帯・亜熱帯地域に広く分布。
○感染経路:マラリア原虫を保有した蚊に刺された際に感染する。媒介蚊である
 ハマダラカは森林地帯を中心に夕方から夜間に出没する傾向がある。また,ア
 フリカやインドでは,都市型のマラリアも報告されている。
○主な症状:マラリア原虫の種類により10日~30日の潜伏期ののち,悪寒,発熱,
 顔面紅潮,呼吸切迫,結膜充血,嘔吐,頭痛,筋肉痛など。迅速かつ適切に対
 処しなければ重症化し死亡する危険がある。
○感染予防:長袖,長ズボンを着用し,素足でのサンダル履き等は避ける。虫除
 けスプレーや蚊帳等の使用により,蚊に刺されないよう注意する。特に夜間の
 屋外での飲食時や外出時に蚊に刺されないよう注意する。2週間以上流行地に
 滞在し,野外作業等に従事する場合には,抗マラリア薬の予防内服を行うこと
 が望ましい。
○参考情報:
  FORTH/厚生労働省検疫所「マラリア」
  http://www.forth.go.jp/useful/malaria.html
  国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:マラリア」
  http://idsc.nih.go.jp/disease/malaria/index.html

(2)デング熱,デング出血熱
 世界中で25億人が感染するリスクがあり,毎年約5,000万人の患者が発生してい
ると考えられています。
我が国では,海外で感染して帰国される方(輸入症例)が毎年約100人報告されて
います。2010年は243人の患者が報告されており,インドネシア,フィリピンでの
感染事例が増加しているので注意が必要です。
○発生地域:アジア,中南米,アフリカなど熱帯・亜熱帯地域に広く分布。
○感染経路:ウイルスを保有したヤブカ類(ネッタイシマカ,ヒトスジシマカなど)
 に刺された際に感染する。媒介蚊は日中,都市部の建物内にも出没する。
○主な症状:突然の発熱,激しい頭痛,関節痛,筋肉痛,発疹。デング熱患者の一部
 は重症化して,出血傾向がみられるデング出血熱となることがある。
○感染予防:長袖,長ズボンを着用し,素足でのサンダル履き等は避ける。虫除けス
 プレーや蚊帳等の使用により,日中蚊に刺されないように注意する。
○参考情報:
  FORTH/厚生労働省検疫所「デング熱」
  http://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name33.html
  国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:デング熱」
  http://idsc.nih.go.jp/disease/dengue/index.html
  国立感染症研究所「デングウイルス感染症情報」
  http://www0.nih.go.jp/vir1/NVL/dengue.htm

(3)チクングニヤ熱
 アフリカ,東南アジア,南アジアの国々で流行しており,2006年にはインドで
約140万人の感染者が報告されています。
 我が国では,2010年に海外で感染して帰国後にチクングニヤ熱と診断された事例
(輸入症例)が,インドネシアから3例確認されています。また,2011年もすでにイ
ンドネシアからの輸入症例が確認されています。
○発生地域:東南アジア(マレーシア,タイ,インドネシア,シンガポールなど),
 インド,パキスタン,スリランカやモルディブなどのインド洋島嶼国,マダガス
 カル。2007年にはイタリア,2010年にはフランスでも流行。
○感染経路:ウイルスを保有したヤブカ類に刺された際に感染する。
○主な症状:2~12日(通常4日~8日)の潜伏期ののち,突然の発熱,激しい頭痛,
 関節痛,筋肉痛,発疹。関節痛は急性症状消失後も数か月続くことが多い。
○感染予防:長袖,長ズボンを着用し,素足でのサンダル履き等は避ける。虫除け
 スプレーや蚊帳等の使用により,日中蚊に刺されないように注意する。

(4)ウエストナイル熱・脳炎
 ウエストナイルウイルスが原因の熱性感染症です。このウイルスは,鳥と蚊の間で
維持されている感染症です。北米地域で毎年数千人の感染者が報告されています。
 米国での流行は,例年蚊の活動が活発になる7月頃から始まり,年末まで報告が続く
のが特徴です。
○発生地域:アフリカ,欧州南部,中東,近年では北米地域,中南米にも拡大している。
○感染経路:ウイルスを保有した蚊(主にイエカ類)に刺された際に感染する。媒介
 する蚊は多種類に及ぶ。
○主な症状:2~14日(通常1日~6日)の潜伏期のち,発熱,激しい頭痛,関節痛,
 筋肉痛,背部痛,皮疹など。
○感染予防:長袖,長ズボンを着用し,素足でのサンダル履き等は避ける。虫除け
 スプレーや蚊帳等の使用により,日没後,特に屋外で蚊に刺されないように注意する。
○参考情報:
  厚生労働省「ウエストナイル熱について」
  http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou18/west_nile_fever.html
  FORTH/厚生労働省検疫所「ウエストナイル熱」
  http://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name29.html
  国立感染症研究所「ウエストナイルウイルス」
  http://www.nih.go.jp/vir1/NVL/WNVhomepage/WN.html

(5)クリミア・コンゴ出血熱
 クリミア・コンゴ出血熱ウイルスが原因の熱性出血性感染症です。このウイルス
は,ヒツジなどの家畜とダニの間で維持されています。死亡率の高い感染症で,北
半球では,4月から6月に流行します。特に,最近トルコでクリミア・コンゴ出血熱
の報告が増加しています。
○発生地域:中国西部,東南アジア(パキスタン),中央アジア,中東,東ヨーロッパ,アフリカ。
○感染経路:ダニに咬まれたり,感染動物(特にヒツジなどの家畜)と接触して感染する。
○主な症状:発熱,関節痛,発疹,紫斑(出血),意識障害など。
○感染予防:長袖,長ズボンを着用し,素足でのサンダル履き等は避ける。また,
 家畜などにむやみに触れない。
○参考情報
  FORTH/厚生労働省検疫所「クリミア・コンゴ出血熱」
  http://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name38.html
  国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:クリミア・コンゴ出血熱」
  http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k02_g2/k02_31/k02_31.html

2.動物由来感染症

 「動物由来感染症」とは動物から人に感染する病気の総称です。日本では動物由来
感染症の発生はありませんが,海外では,人に重篤な症状を起こす感染症が存在して
います。むやみに野生動物や飼い主がわからない動物に触れることは避けてください。

(1)鳥インフルエンザ(H5N1)
 H5N1亜型インフルエンザウイルスを病原体とする鳥インフルエンザ(H5N1)は,東
南アジアを中心に家きん(ニワトリ,アヒルなど)で発生しています。人は,感染し
た鳥の解体調理,閉鎖的な飼育小屋などの空間で飼育されている家きんとの接触など,
家きんの臓器,体液,糞などと濃厚に接触することによって感染することがあります。
人が感染した場合には,重篤な症状となることが多く,世界保健機関(WHO)によると,
2003年11月から2011年4月11日までに世界15か国で549人の発症者(うち死亡者320人)
が報告されています。
 2011年も、新たな患者がエジプト、ベトナム、インドネシア、カンボジア、香港で
確認されています。
○発生地域:東南アジアを中心に,中東・ヨーロッパ・アフリカの一部地域など
○感染要因:感染した家きんや臓器,体液,糞などとの濃厚な接触
○主な症状:1~10日(多くは2~5日)の潜伏期間ののち,発熱,呼吸器症状,下痢,
 多臓器不全等
○感染予防:・鳥との接触を避け,むやみに触らない。
 ・生きた鳥が売られている市場や養鶏場にむやみに近寄らない。
 ・手洗いやうがいの励行(特に発生国・地域では徹底してください)。
○参考情報:
  厚生労働省「鳥インフルエンザに関する情報」
  http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou02/index.html
  FORTH/厚生労働省検疫所「鳥インフルエンザ(H5N1)」
  http://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name54.html
  国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:鳥インフルエンザ」
  http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/index.html

(2)狂犬病
 狂犬病は,狂犬病ウイルスによる感染症です。人は感染動物(アジアでは主として
犬)に咬まれることよって唾液からウイルスに感染し,長い潜伏期の後に発症します。
発症すると有効な治療法は無く,ほぼ100%死亡します。世界における死者数は毎年
5万5千人といわれています。狂犬病ワクチン接種による発症予防が可能です。感染
動物に咬まれたら,直ちに狂犬病ワクチンを接種することにより発症を防げます。
 我が国では,2006年にフィリピンで犬に咬まれ帰国後に発症し,死亡した事例が2
例報告されています。
 狂犬病流行地で犬などの動物に咬まれたら,すぐに傷口を石けんと水でよく洗い,
できるだけ早く現地の医療機関を受診し,傷口の消毒や狂犬病ワクチンの接種を受け
ましょう。帰国時には検疫所に申し出て,指示を受けてください。
○2008年11月には,それまで狂犬病の発生がないとされていたインドネシアのバリ島
 で犬の狂犬病感染例が確認され,発病した犬に噛まれた住民が死亡しています。バ
 リ島での狂犬病流行は継続しており,現在も死亡者が確認されています。
○2010年2月,米国ニューヨーク市保健衛生局の発表では,セントラルパーク内で狂犬
 病のアライグマが確認されました。現在,アライグマに狂犬病ワクチンを接種し,
 本病が犬,猫など他の動物に広がって人が感染するリスクを減らそうとしています。
 2010年3月には猫で本病に感染した事例が1例報告されています。

○発生地域:世界のほとんどの地域。特にアジア,アフリカ(発生がない地域は,
 英国,北欧の一部,豪州,台湾,ハワイ,グアムなど)。
○感染要因:動物(アジアでは特に犬。ネコ,アライグマ,キツネ,スカンク,
 コウモリ等)からの咬傷など。
○主な症状:1~3か月の潜伏期間の後,発熱,咬まれた場所の知覚異常,恐水・恐風
 症状等の神経症状を発症。
○感染予防:犬等(猫,野生動物等,特に飼い主のわからない動物)との接触を避ける。
 もしも犬等から咬まれた場合は,速やかに医療機関を受診し,消毒,暴露後予防ワク
 チンの接種を受ける。
○参考情報:
  厚生労働省「狂犬病について」:
  http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/index.html

(3)エボラ出血熱
 主にサハラ砂漠以南のアフリカ熱帯雨林地域で流行している,ウイルスによる発熱
性出血熱を特徴とする感染症であり,現在まで,アフリカ西部のコートジボワールと
アフリカの中央部で発生しています。2000年から2001年にはウガンダで,2001年から
2002年にはガボンとコンゴ共和国の国境地帯での流行が報告されています。これらの
地域では毎年のように流行が発生しており,さらに,スーダンやウガンダでも発生し
ています。
○発生地域:アフリカ(中央部~西部)
○感染要因:ウイルスの自然宿主はコウモリとされている。感染したサルなどの血液,
 分泌物,排泄物,唾液などとの接触でも感染する可能性がある。また,エボラ出血
 熱患者に接触して感染する場合が最も多い(院内感染など)。流行地域の洞窟に入
 ることは感染リスクの一つ。
○主な症状:2~21日の潜伏期ののち,発熱,頭痛,下痢,筋肉痛,吐血,下血など。
 インフルエンザ,チフス,赤痢等と似た症状を示す。
○感染予防:流行地への旅行を避ける。野生動物との接触に注意する。洞窟への侵入
 は避ける。
○参考情報:
  FORTH/厚生労働省検疫所「エボラ出血熱」
  http://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name48.html

(4)マールブルグ病
 マールブルグ病はエボラ出血熱とともに,ウイルスによる発熱性出血熱を特徴と
する感染症であり,アフリカのケニア,ジンバブエ,コンゴ民主共和国,アンゴラ
などで発生しています。2008年にはオランダ,米国の旅行者が,ウガンダの洞窟に
入り,帰国後にマールブルグ病を発症・死亡した事例も報告されています。大きな
流行になる場合もありますので御注意ください。
○発生地域:サハラ以南のアフリカ
○感染経路:ウイルスの自然宿主はコウモリとされている。洞窟内ではコウモリから
 排泄されたウイルスが原因となり,経気道感染することがある。感染したサルなど
 の動物の血液,分泌物,排泄物,唾液などとの接触でも感染する可能性がある。マ
 ールブルグ病患者に接触して感染する場合が最も多い(院内感染など)。
○主な症状:3~10日の潜伏期ののち,初期には発熱,頭痛,悪寒,下痢,筋肉痛など。
 その後体表に斑状発疹,嘔吐,腹痛,下痢,出血傾向。
○感染予防:流行地への旅行を避ける。野生動物との接触に注意する。洞窟への侵入
 は避ける。
○参考情報:
  厚生労働省「マールブルグ病に関する海外渡航者への注意喚起について」:
  http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou25/index.html

3.諸外国での感染に注意すべき感染症
 WHOは,麻疹については「麻疹排除計画」により,ポリオについては「ポリオ根絶
計画」により,感染者の減少に取り組んでおります。
 日本においては,麻疹は2010年1月以降11月21日までに417人の患者が報告されてい
ます。また,ポリオについては,30年近くにわたり野生株によるポリオ症例は発生し
ていませんが,今後,流行地からの輸入症例に留意する必要があります。

(1)麻疹(はしか)
 世界中で年間16万4,000人以上の麻疹による死者がいると推計され,主に東アジア,
南アジアの国々から報告されています(WHOによる2008年時点の推計)。
 特に,2011年4月21日に公表されたWHOの情報によれば,4月18日現在,ヨーロッパの
33の国で,6,500例を超える麻疹の患者が報告されています。
○発生地域:南北アメリカ大陸(2002年に排除宣言)及び大韓民国(2006年に排除宣言)
 を除く全世界で発生。特に予防接種率の低い国に多い。
○感染経路:空気感染,飛沫感染,接触感染。
○主な症状:発熱,咳,鼻水,目の充血・目やになどが2~3日続いた後,39℃以上の
高熱と全身に発疹が出る。肺炎,中耳炎,脳炎が起こる場合もある。
○感染予防:麻疹ワクチンの予防接種が有効。日本では1歳になったらすぐに1回目の
 麻疹風疹混合ワクチンの接種を受け,小学校入学前1年間の間に2回目のワクチンを受
 ける。2008~2012年度の5年間は,2回目の接種を受けていない人を対象に,中学1年生
 と高校3年生相当年齢の人の予防接種を追加実施している。
○参考情報:
  厚生労働省検疫所「麻しん」
  http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/33_measles.html
  同 新着情報「ヨーロッパで麻しん(はしか)が集団発生しています。」
  http://www.forth.go.jp/topics/2011/04221703.html
  国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:麻疹」
  http://idsc.nih.go.jp/disease/measles/index.html
  感染症週報:読者のコーナー(2010年 南アフリカ旅行での感染症予防)
  http://idsc.nih.go.jp/idwr/faq.html#q200501

(2)ポリオ
 2009年には,世界で1,604人の患者が報告されました(WHO世界ポリオ根絶計画
事務局による集計)。日本では,30年近くにわたり,野生株によるポリオ症例は
発生していませんが,ポリオ流行地で感染し,帰国後に発症する事例(輸入症例)
に留意する必要があります。
○発生地域:流行している国は,アフガニスタン,インド,ナイジェリア,パキス
 タンの4か国であるが,周辺国でも,輸入症例の発生が報告されている。2010年
 には,タジキスタンで大規模なポリオ流行が報告され,周辺諸国にも感染が拡大
 した。その後,コンゴ民主共和国での大規模な1型野生株ポリオ流行が報告され
 ている(2010年11月現在)。
○感染経路:経口感染(感染者の糞便中に排泄されたウイルスが,口から体内に入る)。
○主な症状:感染した人の90~95%は症状が出ずに経過するが,典型的な麻痺型ポ
 リオの場合,かぜのような症状が1~10日続いて,手足に非対称性の弛緩性麻痺
 (だらりとした麻痺)が起こる。
○感染予防:ポリオワクチンの予防接種が有効。また,食事の前には十分な手洗いを
 行う。WHOでは患者発生のある国に渡航する場合には,ポリオの予防接種を受けて
 いても,出発前に追加接種を勧めている。
○参考情報:
  厚生労働省検疫所「ポリオ」
  http://www.forth.go.jp/archive/tourist/kansen/19_polio.html
  国立感染症研究所感染症情報センター「疾患別情報:ポリオ」
  http://idsc.nih.go.jp/disease/polio/index.html

4.そのほか注意すべき感染症
 渡航先や渡航先での行動内容によって,かかる可能性のある感染症はさまざま
ですが,特に食べ物や水を介した消化器系の感染症(A型肝炎,E型肝炎,コレラ,
赤痢,腸チフスなど)は,途上国など公衆衛生の整備などが不十分な地域で感染
することが多く,注意が必要です。生水,氷,サラダ,生鮮魚介類,生肉等の十分
に加熱されていない物の飲食は避けましょう。また,生鮮魚介類や生肉等を介した
寄生虫疾患も注意が必要です。
 詳細は厚生労働省ホームページを参照ください。
(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou27/dl/100423-1e.pdf)

5.海外の感染症に関する情報の入手
 海外の感染症に関する情報は,以下のサイトより入手することが可能です。出発
前に渡航先の感染症の流行状況等に関する情報を入手することをお勧めいたします。
また,日本の空港や港の検疫所においても,リーフレット等を用意し情報提供を行っ
ていますので,ご活用ください。
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou27/100423-1.html

厚生労働省検疫所(海外渡航者のための感染症情報)ホームページ
 http://www.forth.go.jp/
国立感染症研究所感染症情報センター(感染症別の詳細情報)
 http:// idsc.nih.go.jp/disease.html
外務省海外安全ホームページ(感染症関連情報)
 http://www.anzen.mofa.go.jp/
外務省ホームページ(世界の医療事情)
 http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/index.html

(問い合わせ先)
 ○外務省領事局政策課(医療情報)
   電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850
 ○外務省領事サービスセンター(海外安全相談担当)
   電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
 ○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/
               http://www.anzen.mofa.go.jp/i/(携帯版)

イスラマバード市内に所在するマーケットに対する脅威情報

1.国際テロ組織アル・カイーダ指導者ウサマ・ビン・ラーディンの殺害との関係性は不明
ですが、当地警察によれば、イスラマバード市内に所在するアッパラ・マーケットおよび
メロディ・マーケットについては、6日(金)午前10時から午後4時(特に、金曜礼拝の
時間帯)までの間、厳に同マーケットの利用は避けるよう注意喚起がありました。

2.なお、当地米国大使館のホームページによれば、5月3日、イスラマバードに所在する
米国大使館およびカラチに所在する米国総領事館を再開させる旨掲載しています(ただし、
ペシャワル総領事館およびラホール総領事館は一時閉館中)。
  また、インターナショナル・スクールも一時休校としていましたが、4日より再開する
予定とのことです。

3.つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのない
よう、標的となり得る施設(米国関連施設、政府関連施設(特に、治安機関)、外国人が多く
利用するマーケット、ホテル、レストラン、カフェ)には、当面の間、極力近づかないよう
注意を払っていただくとともに、最新の情報に留意しつつ、個々人において安全対策・危険
回避に十分心掛けてください。

2011年5月3日火曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:市内の治安悪化に対する注意喚起

1 本日の米当局におけるウサマ・ビン・ラーディンの殺害に加え,当地報道によれば,4月30日(土)未明,カラチ市内グルシャンイクバルにおいて前MQM州議会議員が何者かに銃撃され殺害される事件が発生し,さらに,5月2日(月),同市内ランディにおいて前MQM地区本部長が何者かに銃撃され殺害される事件が発生しました。現在,同市内においてこれら事件発生への連鎖反応とみられる30台以上のバス放火事件が発生したとの報道もあります。

2 昨年8月には,MQM議員が暗殺されたことにより,カラチ市内全域で殺人事件及び放火事件が多発した結果,1週間で約100名以上が殺害された事例もあります。

3 これらの事案を受け,現在カラチ市内は極めて緊張した状況となっています。上記の各事案において,邦人が直接の標的になる可能性は低いものと考えられますが,巻き添えに遭う可能性は何ら否定できません。
市内状況がいつ安定するかは予測できませんが,当面は不要不急の外出を避け,不測の事態に巻き込まれることのないよう,最新の情報に留意しつつ,引き続き強い警戒心を保持していただくようお願いします。
 なお,外出する場合においても,以下の場所は極力避けるようにご留意願います。

(1)軍,警察,政府関係施設,宗教関連施設(全てのモスクを含む),外国公館等
(2)バスターミナル,ショッピングセンター,高級ホテル,自由市場等多数人が集まる公共施設等
(3)政治演説,政治集会,抗議集会,政党関係事務所等

2011年5月2日月曜日

パキスタン治安情勢:テロの危険性について

パキスタン治安情勢:テロの危険性について

(内容)
1.報道によれば、国際テロ組織アルカイダ指導者のウサマ・ビン・ラーディンが、ハイバル・パフトゥンハー州アボタバードにおいて、米当局の作戦により殺害された旨報じられています。

2.本件殺害を受け、過激派テロ組織が米国大使館や米国権益に対する報復テロを敢行する可能性も否定できず、治安関係機関は外交団地区等特定の地域において厳戒態勢を敷いて警備にあたっており、テロ事件等の未然防止に努めていますが、国内における治安の不安定化が懸念されています。

3.なお、5月1日付にて、米国政府はパキスタンでの対テロ作戦に起因した反米行動や集会に対する広域情報を発出しており、米国関連施設においては警戒態勢を執っている旨伝えています。
また、イスラマバード市内に所在するインターナショナル・スクールは、市内におけるデモ等の発生を懸念し、安全上の措置として、2日午後より一時休校としました。

4.本件については、日本を狙った特定の脅威が存在するものではありませが、パキスタンに在住されている
邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、累次「大使館からのお知らせ」で
お伝えしている以下の諸点について、今一度十分な注意を払っていただくとともに、最新の情報に留意しつつ、個々人における安全対策・危険回避に十分心掛けてください。

(1)テロの標的となりやすい場所(米国関連施設、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、政府機関・軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設)にはできる限り近づかないでください。外国人の多く集まる場所や外国人が多く利用する商業施設等の利用は短時間とし、長時間の滞在は極力控える。

(2)デモや集会を見かけたら絶対に近づかず、その場から速やかに回避する。

(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の
状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れてください。また、特に夜間の人が
多く集まる時間帯は極力避けるよう心掛けてください。

(4)パキスタンで各種事業を行う場合には、安全上の情報収集・分析を常に怠らないことはもちろんのこと、その事業実施の必要性とリスクを比較の上、実施するとの結果に至った場合には、事務所及び活動現場の警備を強化する等十分な安全対策を講じてください。

(5)車両等にて長距離を移動される場合、幹線道路であってもできるだけ明るい時間帯を選び、日没後の移動は極力避けることをお勧めします。その際も、トラック・デポ(多数のトラックが駐車・待機している区画)付近への立ち寄りは避ける。

(6)誘拐を防ぐためには、例えば次のような対策をとることが有用です。
(イ)日常の行動パターンを画一化しない。通勤や買い物等に同じ経路や時間帯を使うのではなく、数パターンに使い分ける。
(ロ)行動予定を多くの人に知られないようにする。
(ハ)服装面で目立たないよう注意する。
(ニ)買い物等で外出する際も含め、常時、身近で信用のできるパキスタンの方と一緒に行動することをお勧めします。現地の言葉が分かる人ほど、周囲の異常を早く察知し、速やかにその場から離れることが可能となります。
(ホ)乗車の際には必ずドアを施錠し、窓を開ける場合でもわずかの隙間だけ開けるように心掛けてください。
これにより、例えば、交差点で停車した際、容易にドアを開けられて外へ引きずり出されるのを防ぐことができます。
(ヘ)人目の少ない場所はできるだけ避ける。
(ト)外出中は周囲に不審者、不審車両がいないか確認し、尾行や監視がないか注意する。

(7)テロリストは身近なところに潜んでいる。目立つ行動や騒がしい行為は極力控える。

2011年4月29日金曜日

カラチ市における爆弾テロの脅威に対する注意喚起

1 当地報道によると,4月28日午前,カラチ市内(カルサズ)において海軍車両(バス)を狙った爆弾テロ事件が発生し,少なくとも5名が死亡、15名が負傷しました。事件の背景及び詳細は不明ですが,26日に発生したテロと同じく,走行中のバスを狙った爆弾テロであり,爆弾の仕掛けられたバイクが遠隔式装置により爆発したのではないかとの報道もあります。

2 カラチ市においては,2日前にも海軍車両を狙った同様の爆弾テロが2件連続で発生して4名が死亡したばかりであり,今後も海軍をはじめとした軍や治安機関に対する同様の爆弾テロが発生することが懸念されます。

3 つきましては,邦人の皆様におかれましては,テロ事件等不測の事態に巻き込まれることのないよう,以下の点につき十分な注意を払い,慎重な行動に心掛け,身の回りの安全対策・危機回避に留意してください。また,累次のスポット情報やパキスタン全土に発出している危険情報も参照してください。
(1)テロの標的となりやすい場所(政府機関、軍、警察等治安当局施設(含む車両、検問所等),宗教関連施設,米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設),外国公館にはできる限り近づかない。
(2)マーケット,バス停など人が集まる場所での用事は,短時間で効率的に行なうとともに,常に周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知したら,速やかにその場から離れる。また,特に夜間の人が多く集まる時間帯は極力避けるよう心掛ける。

2011年4月28日木曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:カラチ市における爆弾テロの脅威に対する注意喚起

1 当地報道によると,4月28日午前,カラチ市内(カルサズ)において海軍車両(バス)を狙った爆弾テロ事件が発生し,少なくとも5名が死亡、15名が負傷しました。事件の背景及び詳細は不明ですが,26日に発生したテロと同じく,走行中のバスを狙った爆弾テロであり,爆弾の仕掛けられたバイクが遠隔式装置により爆発したのではないかとの報道もあります。

2 カラチ市においては,2日前にも海軍車両を狙った同様の爆弾テロが2件連続で発生して4名が死亡したばかりであり,今後も海軍をはじめとした軍や治安機関に対する同様の爆弾テロが発生することが懸念されます。

3 つきましては,邦人の皆様におかれましては,テロ事件等不測の事態に巻き込まれることのないよう,以下の点につき十分な注意を払い,慎重な行動に心掛け,身の回りの安全対策・危機回避に留意してください。また,累次のスポット情報やパキスタン全土に発出している危険情報も参照してください。
(1)テロの標的となりやすい場所(政府機関、軍、警察等治安当局施設(含む車両、検問所等),宗教関連施設,米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設),外国公館にはできる限り近づかない。
(2)マーケット,バス停など人が集まる場所での用事は,短時間で効率的に行なうとともに,常に周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知したら,速やかにその場から離れる。また,特に夜間の人が多く集まる時間帯は極力避けるよう心掛ける。

2011年4月26日火曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:カラチ市における連続爆弾テロの脅威に対する注意喚起

1 報道によると,4月26日午前,カラチ市内において2件の海軍車両(バス)を狙ったバイクによる連続爆弾テロ事件が発生し,少なくとも4名が死亡、30名以上が負傷しました。事件の背景及び詳細は不明ですが,遠隔式装置を使用した自爆テロとの報道もあります。
(犯行地区:DHA(PHASEⅡ),バルディア)

2 最近,カラチ市においては,ギャング抗争による爆弾テロ事件により約20名が死亡する爆弾テロ事件が発生しているほか,近年治安機関に対する爆弾テロ,宗教関係行事に対する爆弾テロが連続発生し,多数の死傷者が出ています。

3 つきましては,邦人の皆様におかれましては,テロ事件等不測の事態に巻き込まれることのないよう,以下の点につき十分な注意を払い,慎重な行動に心掛け,身の回りの安全対策・危機回避に留意してください。また,累次のスポット情報やパキスタン全土に発出している危険情報も参照してください。
(1)テロの標的となりやすい場所(政府機関、軍、警察等治安当局施設(含む車両、検問所等),宗教関連施設,米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設),外国公館にはできる限り近づかない。
(2)マーケット,バス停など人が集まる場所での用事は,短時間で効率的に行なうとともに,常に周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知したら,速やかにその場から離れる。また,特に夜間の人が多く集まる時間帯は極力避けるよう心掛ける。

カラチ総領事館からのお知らせ:カラチ市における爆弾テロの脅威に対する注意喚起

1 報道によると,4月21日午後9時30分頃,カラチ市内リヤリ地区(サダルタウン西側)のカジノにおいて,爆弾事件が発生し,約20名が死亡し,約35名が負傷しました。未だ,事件の真相は明らかになっておりませんが,警察はギャング同士の抗争事件もしくはテロリストによる爆弾テロとみて捜査をしています。

2 これまでカラチ市においては,治安機関に対するTTPによる爆弾テロ,スンニ派とシーア派の宗派対立に起因する爆弾テロ,イスラム聖者廟に対する爆弾テロ事件が発生しており,今後も同様の爆弾テロが発生する可能性は否定できません。また,カラチ市内では薬物取引,恐喝等を生業とするギャング組織が暗躍しており,これらの勢力争いとみられる殺傷事件が連日発生いる状況にあります。

3 なお,カラチ市においては,一つの事件が引き金となって,市内全域に暴力事案が伝播し,多くの人命が
失われる事件が度々発生しております。今般の事件に関しても,報復行為が行われることも予想され,一時的に治安が悪化することもあり得ます。

4 つきましては,邦人の皆様におかれましては,テロ事件等不測の事態に巻き込まれることのないよう,以下の点につき十分な注意を払い,慎重な行動に心掛け,個々人における安全対策・危機回避に留意してください。また、会社や団体など組織に属する邦人の皆様は、本件につき組織内で情報共有を行ってください。
(1)テロの標的となりやすい場所(政府機関,軍,警察等治安当局施設(含む車両,検問所等),宗教関連施設,米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設),外国公館にはできる限り近づかない。
(2)マーケット,バス停など人が集まる場所での用事は,短時間で効率的に行なうとともに,常に周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知したら,速やかにその場から離れる。また,特に夜間の人が多く集まる時間帯は極力避けるよう心掛ける。

2011年4月5日火曜日

ギルギット・バルチスタン地域(旧北方地域)への渡航・滞在に関する注意喚起

1.ギルギット・バルチスタン地域(旧北方地域)では、観光シーズンを迎え、邦人旅行者をはじめ、
多くの旅行者が同地域を訪れています。
 同地域は、昨年5月に発生した大規模な地滑りにより、ゴジャール地方アッタバード周辺に巨大な湖が
でき、フンザ中心地域と北方の上フンザとの間のカラコラム・ハイウェイが通行不能となりました。現在も
修復等復旧工事は進んでおらず、車両・人を極めて不定期に運行される大型バージで「湖」の区間を輸送する
状況が続いています。カラコラム・ハイウェイの他の地域においても、一部区間において路面の状況が劣悪な
場所があります。

2.また、同地域は海抜2千メートル程度と標高が高いため、昼夜の気温の寒暖差が激しいほか、道路の整備
状況も悪く、長時間の車両による移動は身体に負担がかかるため、体調管理には十分注意する必要があります。

3.さらに、同地域はパキスタンの中では治安は比較的安定していますが、これまでもイスラム教シーア派と
スンニ派の宗派間抗争等による銃撃事件や爆弾テロ事件が発生しており、過去にはこうした衝突により商店に
火がつけられ、住民が暴徒化した事態も発生しています。ギルギットでは、厳しい検問を含め市内各所で警戒措置がとられています。観光地ではあるものの、滞在にあたっては十分な注意が必要です。

4.ギルギット・バルチスタンの東部の管理ライン沿い等や、西方・南方のハイバル・パフトゥンハー州内の
多くの地域は退避勧告の危険情報が発出されていますので、くれぐれもご留意願います。また、トレッキングを含め、パキスタン側の指定する「規制地域」に立ち入る際には、必ず当局の定める手続きに従い、事前の許可を取り付ける必要があります。

5.つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、累次「大使館からのお知らせ」にてお伝えしているとおり、不測の事態に巻き込まれることのないよう以下諸点について十分な注意を払い、最新の情報に留意するなど、個々人における安全対策に心掛けてください。また、日程には余裕を持ち、フライト・キャンセルの場合も、長距離の陸路移動に頼ることなく、フライト再開を待つことができるようなアレンジをおすすめします。

(1)不特定多数の人が集まる場所には、決して近づかない。特に、テロの標的となり得る施設(政府・軍関連施設、聖者廟などの宗教関連施設、欧米関連施設等)及び検問所や警備関係者が多数集まる場所にはできるだけ近づかない。
(2)買い物はできるだけ日中に済ませ、夜間など人が多く集まる時間帯のマーケットの利用はできるだけ避ける。
(3)移動はできるだけ明るい時間帯に行い、夜間の移動は極力控える。特に、幹線道路であっても、夜間の長距離移動は極力避ける。
(4)旅行日程はできるだけ十分な移動時間をあて、無理のないスケジュールを組むよう留意する。
(5)散策やトレッキングなど長時間行う場合には、自身の体力に見合ったコース、距離、時間等選択するよう注意する。
(6)見た目は安全に見えても、思わぬ危険が潜んでいる可能性もある。土地勘のない場所での行動には細心の注意を払うほか、単独での行動は絶対に避けるよう注意する。
(7)緊急事態が発生した場合、自らの安否や所在については、家族又は勤務先に至急一報することが重要。携帯電話がある場合は、日頃から携帯電話を常時携行し、家族、勤務先又は大使館等の番号を予め携帯電話に登録しておく。
(8)山間部では激しい降雨により土砂崩れや山崩れが発生することがある。山道の走行は転落事故も多発しますので、できるだけ避けた方が賢明。

2011年4月4日月曜日

テロに関する注意喚起

1.3日、パンジャブ州デラ・ガジ・ハーン郡にあるサキ・サワール聖者廟付近において、2度にわたり自爆テロが発生し、42人が死亡、100人以上が負傷するテロ事件が発生しました。一部報道によれば、パキスタン・タリバン運動(TTP)からテロ攻撃の犯行声明が出された模様であり、「このテロ攻撃は、パキスタン政府軍による掃討作戦に対する報復攻撃であり、今後も更なる攻撃を続ける」旨報じられています。
 また、犯行主体は不明ですが、4日午前、ハイバル・パフトゥンハー州ディール郡ローワーディール地区にあるバス停留所において、遠隔操作式の爆弾が爆発し、5人が死亡、少なくとも8人が負傷するテロ事件も発生しています。

2.現在、連邦直轄部族地域(FATA)モーマンド管区等において、パキスタン政府軍による過激派武装勢力に対する軍事掃討作戦が行われており、右攻撃に対する報復と思われるテロ事件がペシャワルをはじめ、マルダン、チャルサダ、スワビ等においても発生しています。

3.こうした現状を受け、警察当局は厳しいセキュリティー・チェックを実施していますが、今後も政府、治安機関、警察関連施設および聖者廟等の宗教関連施設を狙った同様のテロ事件の発生が懸念されています。

4.現下の治安情勢を受け、隣国との国境付近及びFATAをはじめ、ペシャワル、マルダン、チャルサダ、ディール、スワート、マラカンド等ハイバル・パフトゥンハー州の広範囲の地域に対し、「退避を勧告します。渡航は延期してください。」などの危険情報を発出しています。

5.つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、治安情勢の現状を踏まえた慎重な行動を心掛け、テロ事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。

(1)テロの標的となりやすい場所(軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、聖者廟などの宗教関連施設、学校関連施設)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(2)マーケットやバス停など、人が多く集まる場所での用事は、短時間で効率的に行うとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。
(3)検問所付近に待機車両が渋滞となるケースが散見されるが、極力渋滞の多い検問所付近の通行は避ける。
(4)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。
(5)車両等にて長距離を移動される場合、幹線道路であってもできるだけ明るい時間帯を選び、日没後の移動は極力避ける。その際も、トラック・デポ(多数のトラックが駐車・待機している区画)付近への立ち寄りは避ける。

2011年3月30日水曜日

ワールドカップ・クリケット試合観戦に関する注意喚起

1.30日(水)午後1時半より同日夜にかけて、インドにおいてワールドカップ・クリケット「パキスタンVSインド」の試合が行われ、パキスタン国内各地で多くの人々が観戦可能な店舗前やモニター前に集まることが予想されます。警察当局によれば、イスラマバード市内においても、F-10地区ジンナーパークに観戦会場が設置されるため、同会場周辺等では多くの警察官が警備を行う予定となっているとのことです。
これまでにクリケット試合観戦時に暴動・テロなどは発生していませんが、最近のテロの傾向として、主に軍人や警察官が標的となっていることから、多くの警察官等が集まっている場所はテロの標的となる可能性も高く、不測の事態が生ずる可能性も否定できません。

2.ついては、在留邦人の皆様におかれましては、試合観戦が行われている場所には可能な限り近づかない等、自身の安全対策に十分ご留意下さい。

2011年3月25日金曜日

現地職員(事務職員)の募集について

在パキスタン日本大使館では、現地職員(事務職員)を以下の要領で募集します。

今回の募集は、原則として現在パキスタンに居住しており、且つ、パキスタン国内で就労が可能な方を対象と致します。また、当館所在地であるイスラマバード外にお住まいの方からの応募も歓迎しますが、採用となった場合にも渡航関連旅費及び滞在費などは支給できません。採用日は5月2日(月)を予定しています。

1.業務内容

一般行政事務の補助的業務(文書作成、データ入力、窓口・電話対応等幅広い業務)

2.応募資格
(1)母国語並みの日本語の能力及び英語の能力(文書作成、交渉、会話の充分な能力)があること。また、当国の国語であるウルドゥー語ができることがより望ましい。

(2)パソコンによる作業(ワード・エクセル等)が可能であること。

(3)パキスタン国内で就労が可能であること(当館では、パキスタン国内における就労資格取得のためのサポートはできません)

(4)明るく積極的に業務に取り組めること。

(5)40才以下が望ましい。

3.応募方法

平成23年4月10日(日)(必着)までに、顔写真を添付した履歴書に、氏名、生年月日、住所、電話番号、学歴、職歴、資格(語学に関する試験成績を有している方は、英語についてはTOEICの点数、日本語に関しては、日本語能力試験の級等を記載の上、証明書のコピーを同封願います)、志望動機を記載の上、下記宛先に郵送願います(封筒に「現地職員(事務職員)応募」と明記)。ご提供いただく個人情報については、採用選考の目的のみに使用し、応募の秘密は厳守致します。

(注)後日、書類選考を経て一次選考合格者には、直接、第二次選考(面接・筆記)の日程を連絡します。

郵送宛先:P.O BOX 1119、ISLAMABAD、PAKISTAN

2011年3月24日木曜日

出入国時の携行品に関する注意喚起について

 21日、ベナジール・ブット国際空港において、パキスタンを出国しようとしていた邦人男性が、機内預け荷物の中に弾丸型のキーホルダーを入れていたところ、空港警備員から航空機への搭乗を拒否される事案が発生しました。
 同男性は危険物と思われる所持品を所持していたとして、一旦、空港警備員により身柄を空港施設外へ移され、搭乗を予定していた航空機が出発した後、釈放されました。

 空港関係者によれば、本物の弾丸はもちろん、模造品の弾丸であっても、危険物として見なされ、所持していた者は航空機への搭乗は拒否するとしており、場合によっては、逮捕・拘留となるケースもあるとのことです。
 右状況から、一見して銃火器類として認識される可能性のある拳銃型、弾丸型の品物は、明らかに玩具として取り扱われる物(ライター、ボールペン、ライト、モデルガン等)であっても危険物として見なされる可能があります。また、今回のケースは機内持ち込みではなく、空港に入った直後の荷物検査にて事案が発生したところ、機内預け荷物にも十分ご注意願います。

 つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、出入国時の携行品については、危険物と疑われる可能性のある物品の持ち込み及び持ち出しは避けるよう、くれぐれもご注意ください。
また、パキスタンにおける持ち込み、持ち出し禁止品目は、わいせつ物、麻薬、各種武器、アルコール飲料等となっており、特に骨董品(ガンダーラ仏教美術品等)は厳に禁じられており、禁固刑が科せられることもあります。なお、カーペットなどは土産品として持ち出すことはできますが、購入先からの所得税番号の記載された領収書が必要となります。

 なお、万一、空港等において身柄を拘束された場合には、速やかにご家族乃至は所属先の関係者等にご連絡いただくと共に、当館領事警備班までご一報いただけますようお願いいたします。

領事手数料の改定について

 本年4月1日から領事手数料が改定されますので、主なものについて以下のとおりお知らせいたします。
 なお、本年3月31日までに申請いただいたものにつきましては、現行(平成22年度)の手数料を交付時に頂戴いたします。

(例:3月31日旅券申請受付、4月3日交付の場合は、平成22年度の手数料額が適用されます。)

【単位はパキスタン・ルピー、カッコ内は平成22年度の手数料額】

1.IC旅券
(1)10年旅券     15,200 (14,000)
(2)5年旅券      10,500 ( 9,700)
(3)申請時12歳未満   5,700 ( 5,300)
(4)査証欄増補      2,400 ( 2,200)

2.証明
(1)在留証明       1,140 ( 1,050)
(2)出生・婚姻等の証明  1,140 ( 1,050)
(3)署名証明       4,290 ( 3,950)

 なお、領事手数料については邦貨額に変更はなく、毎年、財務省が行う邦貨とパキスタン通貨との換算レートの見直しに伴い、改訂を行っています。平成22年度は100パキスタン・ルピー当たり114円でしたが、今次改訂により、平成23年度は105円となっております。
 ご不明な点につきましては、当館領事警備班までお問い合わせください。

●在パキスタン日本国大使館
TEL:92-51-907-2500(代表)
FAX:92-51-907-2354(領事警備班)

2011年3月17日木曜日

反米集会等に関する注意喚起

1.報道によれば、16日、ラホール市内において強盗犯と思われるパキスタン人男性2人を殺害した罪で身柄を拘束されていた米国人が釈放されたことを受け、ラホールをはじめ、パキスタン国内各地で抗議行動が行われています。

2.本件については、逮捕後、国内各地で大規模な反米集会や抗議行動が発生しましており、本釈放を受け、さらにパキスタン国内で反米感情が高まることが懸念されます。今後、反米集会、デモやラリーの開催及びテロ事件の発生も否定できないことから、米国権益関連施設(米国系有名ホテル、ファースト・フード店を含む)、治安・警察機関および集会やデモが行われている場所には可能な限り近づかない等、自身の安全対策にご留意下さい。

3.つきましては、在留邦人の皆様におかれては、累次お知らせにてお伝えしておりますが、騒乱やテロ事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。

(1)テロの標的や騒乱行為のきっかけとなりやすい場所(米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、軍・警察・裁判所等法執行機関及び治安施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設、国連関係機関、政府機関等)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。
(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。買い物等、外出時の行動は極力短時間とする等、十分な安全対策を講ずる。
(4)検問所付近に待機車両が渋滞となるケースが散見されるが、極力渋滞の多い検問所付近の通行は避ける。
(5)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件等の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設が
あるか、詳細を承知しておくことも重要。

2011年3月16日水曜日

東北地方太平洋沖地震犠牲者追悼のための記帳について

このたび、以下の日程にて、東北地方太平洋沖地震の犠牲者への弔問記帳を受け付けますので、お知らせいたします。
また、同じ期間、当館は半旗を掲げての弔意表明を行います。


日 時 :3月17日(木)、18日(金)および22日(火)の3日間
午後2時から午後4時まで
※21日(月)は休館日となります。

場 所 :大使館講堂内記帳所
※記帳を希望される方は、大使館正面ゲートからお入り頂き(入構の際は、旅券乃至はIDカード等氏名を確認できる物をご持参ください)、大使館建物の向かって左側にある講堂用玄関からお入りください。

その他 :外交団地区への入構証をお持ちでない方で、記帳を希望される方は、お早めに当館領事警備班までご連絡ください(当館代表:051-907-2500)。なお、右登録には、入構者氏名、旅券番号、車両番号、運転手氏名、運転手ID番号等の情報が必要になりますので、予めご確認ください。
以上

2011年3月15日火曜日

東北地方太平洋沖地震について

11日午後2時46分頃、東北地方三陸沖を震源とするマグニチュード9.0(暫定値)を観測する大地震が発生しました。

本地震による被害及び被災地周辺の状況については、報道等でご承知の通り、刻々と変化しております。ついては、公的な情報の取り纏め(数時間おきにアップデートされているもの)については、下記首相官邸ホームページから入手可能ですので、ご参照願います。

官邸 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震への対応
http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/20110311miyagi/index.html
 
 また、パキスタンを含む海外から日本の被災地に連絡を直接取ることは困難な状況が続いています。ついては、職場用メールへの送信、固定電話へのコンタクト、及び(日本国内の知人等を経由した)下記国内伝言ダイヤル等のご利用をお勧め致します。

NTT東日本・災害用伝言ダイヤル171
www.ntt-east.co.jp/saigai/voice171/index.html

NTT西日本災害用伝言ダイヤル
www.ntt-west.co.jp/dengon/

GoogleのPerson Finder (消息情報):2011日本地震
http://www.google.co.jp/intl/ja/crisisresponse/japanquake2011.html

http://goo.gl/saigai


日本滞在中の外国人の安否情報については、赤十字国際委員会(ICRC)が「ファミリーリンク・ウェブサイト(利用可能言語:日本語・英語・ポルトガル語・中国語・韓国語・スペイン語)を開設しました。
www.familylinks.icrc.org

また、在日パキスタン人情勢については、下記駐日パキスタン大使館にも照会可能です。
駐日パキスタン・イスラム共和国大使館
代表番号:03-5421-7741
     03-5421-7742(時間外)
FAX番号:03-5421-3610

2011年3月11日金曜日

三陸沖における大地震の発生について

 11日午後2時46分頃、宮城県北部を中心に震度7を観測する大地震が発生しました。地震による揺れは太平洋側の広範囲に亘り確認されており、三陸沖では大規模な津波の発生が確認されています。

 現在、三陸沖を中心に大津波警報が発出されており、住人に対し安全な高台への避難が呼びかけられています。
 この地震により、東京においても火災などの被害が出ており、現在、山形県など一部地域では停電となっている模様です。また、電話回線が混み合っており、非常に電話が繋がりにくい状態となっています。

 地震に関する情報は、気象庁ホームページ(http://www.jma.go.jp/jma.index.html)にて確認できますので、お知らせいたします。

2011年3月4日金曜日

感染症広域情報の発出(動物検疫に係る水際対策強化について)

 今般、外務省は「感染症広域情報の発出(動物検疫に係る水際対策強化について)
を発出しましたので、ご参考までにお知らせ致します。

《以下、広域情報》
 仕事や旅行などで海外へ渡航されることがあると思いますが、海外では、多くの国で家畜の悪性伝染病である口蹄疫や鳥インフルエンザが発生・流行している場合があります。特に、口蹄疫については、現在、韓国、中国、東南アジアなどの国々で発生しており、注意が必要です。これらの病原体を日本国内へ持ち込まないよう、注意すべき対策について、以下のとおりお知らせします。

1.病原体を日本へ持ち込まないために、海外では、家畜を飼養している農場などへの立ち入りは極力避けるようにしてください。やむを得ず海外で農場などへ立ち寄ったり、家畜に接触した方や、ゴルフシューズなど土等の付着した物をお持ちの方は、病原体が身体や持ち物に付着しているおそれがありますので、帰国時に動物検疫所のカウンターにお立ち寄りください。

2.帰国時には、空海港において、すべての方を対象に靴底の消毒を実施していますので、消毒マットの上を歩いていただくようご協力をお願いします。

3.また、海外から肉、ハム、ソーセージ、ベーコンなどの肉製品を日本へ持ち込むことはできませんのであらかじめご留意ください。

 ○参考情報:
  動物検疫所: http://www.maff.go.jp/aqs/index.html
  「海外へ旅行される方へのお願い」:
       http://www.maff.go.jp/aqs/topix/mizugiwa.html
  「畜産物の輸出入」:
       http://www.maff.go.jp/aqs/tetuzuki/product/index.html

(問い合わせ先)
 ○外務省領事局政策課(医療情報)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850
 ○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
              http://www.anzen.mofa.go.jp/i/ (携帯版)

2011年2月11日金曜日

宗教行事等に関する注意喚起(その2)

 2月16日(水)は祝日(Eid Milad-un-Nabi)となり、各地において宗派を問わず重要な行事が行われます。また、本日2月11日(金)から2月15日(火)にかけてラホール市内各聖者廟においても、シーア派重要宗教行事であるウルス(命日祭)が行われる予定です。同市内においては、先月25日、シーア派の宗教行事に伴う行進の近傍において自爆テロが発生しており、少なくとも13人が死亡、52人が負傷しております。
 このような宗教行事が開催されている場所及び不特定多数の人が集まる場所では、不測の事態が生ずる可能性も否定できませんので、可能な限り近づかない等自身の安全対策にご留意ください。現在までに確認しているラホール市内においてウルス(命日祭)が行われる場所は以下のとおりです。(ウルスの日付については若干ずれる可能性もあります。)

・Mian Mir(Cantonment地区):2月11日~12日
・Pir Makki(ダータ・ガンジ・バクシュ近く):2月14日~15日

宗教行事等に関する注意喚起

1.2月11日(金)、イスラマバード市内G9地区(ロータス・ロード周辺)において、スンニ派による大規模な集会が行われる予定です。同集会は礼拝後に行われる模様であり、警察当局は同地区周辺において厳戒態勢を敷いて警備にあたっています。
 また、同12日(土)午後3時頃、同市内G6/2地区にあるシーア派宗教施設マルガジ・イマーム・バーグ(Markazi Imam Bargah)及びラワルピンディ市内ボハル・バザール(Bohar Bazaar)等において宗教行事が行われる予定です。警察関係者等によれば、イスラマバード市内においては同施設内で行事が行われ、デモ行進等は行われないとのことですが、ラワルピンディ市内においては警察当局による交通規制が行われ、マリー・ロードの一部が封鎖される可能性もあるとのことです。
 過去にはこのような宗教行事を巡り、シーア派とスンニ派間で死傷者を伴う衝突も発生しているほか、
この機会を捉え、テロ事件が発生する可能性も否定できません。ついては、このような宗教行事が開催されている場所及び不特定多数の人が集まる場所では、不測の事態が生ずる可能性も否定できませんので、可能な限り近づかない等自身の安全対策にご留意ください。

2.また、1月27日にラホールで起きた米国総領事館関係者によるパキスタン人銃撃事件につき、その後も事件の処理を巡り、米国・パキスタン両国の関係が緊迫しています。米国人のみならず、外国人一般にも危害や干渉が及ぶ危険がありますので、不特定多数の人が集まる場所には極力近づかないよう注意してください。

3.つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、テロ事件等不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の点に十分な注意を払い、個々人における安全対策・危機回避に努めてください。

(1)テロの標的となりやすい場所(軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、宗教関連施設、学校関連施設)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。
(2)外出する際は極力短時間とするほか、周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら速やかにその場から離れる。
(3)検問所付近に待機車両が渋滞となるケースが散見されるが、極力渋滞の多い検問所付近の通行は避ける。

2011年2月10日木曜日

当館休館日の変更について

 今般、イード(Eid-Milad-un-Nabi)に係る休日が2月16日(水)とされた
ことに伴い、当館も本来開館日と定めていた2月16日(水)を休館日としました
ので、お知らせします(当初休館日として御案内した2月17日は開館します)。
 なお、今後の2011年当館休館(予定)日は以下の通りですので、改めて
お知らせします。

  2月16日(水) Eid Milad-un-Nabi
  3月21日(月) 春分の日
  3月23日(水) Pakistan Day
[ 5月 1日(日)Labour Day]
  7月18日(月) 海の日
[ 8月14日(日)Independence Day]
  8月31日(水) Eid-ul-Fitr ※
  9月 1日(木) Eid-ul-Fitr ※
  9月 2日(金) Eid-ul-Fitr ※
  9月19日(月) 敬老の日
 11月 7日(月) Eid-ul-Azha ※
 11月 8日(火) Eid-ul-Azha ※
 11月 9日(水) Iqbal Day
 12月 7日(水) Ashura ※
 12月 8日(木) Ashura ※
[12月25日(日)Quaid-e-Azam Day/Christmas]
 12月29日(木) 年末休暇
 12月30日(金) 年末休暇
[12月31日(土) 年末休暇  ]

*:月の見え方により、ずれる可能性あり。

カラチ総領事館からのお知らせ:邦人に対する強盗(ガンポイント)事件発生に伴う注意喚起

 本日、在カラチ日本国総領事館から以下のとおり「総領事館からのお知らせ」が発出されましたので、お知らせいたします。

1. 2月9日(水)午後1時頃、カラチ市内カイダバード付近ナショナル・ハイウエイ上(別添地図参照)において、邦人乗車車両に対する強盗(ガンポイント)事件が発生しました。

2. 被害者車両は、空港方面からナショナルハイウェイを経由して、カイダバードからコランギ地区へ向かう途中、車両の速度が落ちる交差点付近でけん銃を所持した二人乗りのバイクに停止を命ぜられ、財布、腕時計及び携帯電話を強奪されましたが、被害者は何ら抵抗しなかったことから、幸いにも身体的被害は生じませんでした。

3. 当地においては、銃器を使用した強盗が極めて多発しており、これまでも金融機関への立ち寄り後に邦人が被害に遭遇するケースや、車両移動中に強盗に襲われるケースが報告されています。また、カイダバードからコランギ地区付近においては、一昨年も同様の邦人被害強盗事件が発生しています。邦人の皆様におかれては、各種注意喚起を踏まえ、種々の対策を講じられていると思われますが、特に、郊外を移動する場合や多額の現金の授受を伴う場合は、当該犯罪に巻き込まれる、または狙われる危険性が高いことを改めて認識の上、細心の注意を払って行動してください。
 また、不幸にも同種事案に遭遇してしまった場合は、決して抵抗せず、犯人の指示に従って下さい。所持金品に執着を示すことは思わぬ結果を招くことになりますので特にご留意願います。

2011年2月7日月曜日

カシミール・デーにおけるデモ行進等に関する注意喚起

1.5日(土)は「カシミール・デー(Kashmir Day)」であり、パキスタン国内各地で集会やデモ行進が行われる予定です。警察当局によれば、同日はイスラマバード市内においても、大統領府付近(ブルーエリア) からアッパラ・マーケット周辺において、集会やデモ行進が行われる予定とのことです。デモ行進は平和裏に行われる模様ですが、デモ行進や集会には多くの人々が参加することが予想されるため、不測の事態が生ずる可能性も否定できません。

2.また、現在、当館の所在する外交団地区およびコンスティチューション・アベニュー(外交団地区西側の大通り)付近に対する自動車やオートバイを利用したテロの脅威が懸念されており、警察当局は同地区周辺において警備強化を図っていますので、可能な限り近づかない等自身の安全対策にご留意下さい。

3.また、当地報道によれば、3日深夜、パンジャブ州ラホール市内バダミバーグ地区に所在する聖者廟「ハズラット・ハイダル・サイーン・ダルバール」の正門付近で爆発があり、3人が死亡、少なくとも24人が負傷するテロ事件が発生しています。同日は、同聖者廟に祭られた聖者の命日(ウルス)であり、多くの礼拝客で混雑していたことから、多くの被害者が出た模様です。

4.ついては、在留邦人の皆様におかれましては、パキスタン国内各地において爆弾テロ事件等が発生している旨累次お伝えしておりますが、不測の事態に巻き込まれることのないよう、多くの人が集まるデモ行進や集会、また、これまでに標的とされた宗教施設・行事に限らず、国内各地にあるその他の宗教施設や行事には、極力近づかないよう十分注意してください。

5.ご参考までに、比較的大きな聖者廟は以下のとおりです。

【イスラマバード】
 ●バリー・イマーム廟(外交団地区北方)
 ●ゴルラ・シャリフ廟(E11地区)

【ラホール】
 ●ダーター・ダルバール廟(ラホール市北西)
 ●ミアン・ミール廟(ラホール市北西)

【ラワルピンディ】
 ●イードガー・シャリーフ廟(ピールワダイ付近)

2011年1月27日木曜日

強盗(ガンポイント)事件及び外国人による銃撃事件等の発生に伴う注意喚起

1.報道によれば、27日午後、ラホール市内において、オートバイに乗車した銃器武装の男2人が、米総領事館員の乗車した車輌に対する強盗(ガン ポイント)事件が発生しました。現時点では詳細は不明ですが、乗車していた同館員が車中から応射を行い、犯人を射殺の上、現場から離脱する際、通行人を車 で轢いて死亡させた模様です。

2.当地においては、自動車に対する銃器を使用した強盗事件が多発しており、強盗の目的物も自動車そのもの、金品、車輌積載物等様々であり、また、犯行形態も銃器を所持の上、オートバイや自動車を利用したり、信号待ちや家屋からの入出時を狙う等々、その手法は様々です。

3.また、本件事件では、同館員が使用した銃器は不法所持の可能性が高いこと等に加え、死亡した通行人は何ら落ち度のない一般市民である可能性が高いことから、パキスタン全土において反米行動が発生する可能性が懸念されています。

4.つきましては、在留邦人の皆様におかれては、テロ事件はじめ不測の事態に巻きこまれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。

(1) テロの標的となりやすい場所(米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、宗教関連施設、軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所 等)、国連関係機関、政府機関)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。

(2)交通量の多い道路を利用する場合は周囲の状況に注意し、仮に不審な車両や人物を確認したら、速やかにその場から離れるか、安全な場所に停車する。

(3)やむを得ず夜間に自動車で移動する場合には、可能な限り単身での移動は控え、街灯があり、見通しの良い道を選んで移動する等十分注意する。

(4) 仮に不幸にも強盗に遭遇したら、「命よりも大切なものはない」、「犯人は銃器を所持している」との認識のもとで犯人を刺激しないよう留意し、急激な動作 (胸ポケットに手を入れる、逃げる、大声を出す等)をしないようにしましょう。所持金品に執着を示すことは思わぬ結果を招くことになりますので、特にご留 意ください。所持金は分散し、「捨て金」を準備しておくことも一案です。

万が一、強盗に遭遇してしまった場合に落ち着いた行動がとれるよう、日頃からイメージトレーニングをしておくことが大切です。

2011年1月25日火曜日

シーア派宗教行事(Chehlum)に関する注意喚起

1.本日25日、ラワルピンディ市内各所、ラホー ル及びムルタン全域において、シーア派の宗教行事Chehlum(殉教者フセインの命日後40日)が執り行われ、数万人規模が右宗教行事に参加することが 予想されています。過去には、このような宗教行事を巡り、シーア派とスンニ派間で死傷者を伴う衝突も発生しており、昨年2月5日には、カラチ市内において 右宗教行事に参加する為移動していたミニバスに対する爆弾テロ事件が発生、さらには当該爆弾テロ事件の被害者が搬送された病院駐車場において爆弾テロが発 生し、34人が死亡、170人が負傷する事件が発生しています。

ついては、このような宗教行事が開催されている場所及び不特定多数の人が集まる場所には極力近づかないよう注意してください。

2.御参考までに、当地警察関係者によれば、ラワルピンディーで行事が既に開催されている地域については以下のとおりとなっています。
(ラワルピンディー)
 ・Committee Chowk, Bunni Chowk, Fuwara ChowkからImam Bargah

・Maqbool Hussain ShahからBilti Imam Bargah



※26日午前2~3時頃まで行われる予定

※このほか、国内各地の主要な道路、シーア派モスク等で同様の行進が行われる予定

3. これまで、パキスタン国内各地において爆弾テロや外国人を狙った誘拐・殺人事件が発生している旨累次お伝えしておりますが、在留邦人の皆様におかれては、 改めてテロ事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき引き続き十分な注意を払い、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・ 危機回避に十分注意してください。


(1)テロの標的となりやすい場所(政府機関・軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設)にはできる限り近づかないでください。

(2)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れてください。また、特に夜間の人が多く集まる時間帯は極力避けるよう心掛けてください。

2011年1月20日木曜日

自動車盗難の新たな手口に関する注意喚起

1.イスラマバード警察によれば、以下の2件の手口による自動車盗難及び強盗事件が散見されているとのことです。

(1)自動車の後部ガラスに紙片を貼り付け、運転者が紙片を取り除こうと降車した隙に、自動車を窃取するもの。

(2)夜間、フロントガラスに生卵を投げつけて視界不良に陥らせ、運転者が降車した隙に自動車を窃取、若しくは、運転者及び同乗者に対して強盗を行うもの。

2.万が一、右状況になった際は、

(1) に関しては、紙片に気付いたとしても、運転に大きな支障を及ぼさない限り降車せず、安全な場所まで走行するようにしてください。また、第三者が紙片につき 指摘した場合は、右人物も自動車窃盗犯の仲間である可能性が高く、仲間が自動車を窃取する機会を伺っていると考えられるため、特に注意が必要です。

(2)に関しては、ワイパー及びウォッシャー液を利用すると、生卵が白濁化し、視界が完全に奪われるため、ワイパー等を作動させることなく、走行に大きな支障が無い限り、安全な場所まで走行するようにしてください。

  いずれにしても、慌てて車外に飛び出さず、冷静に周囲の状況を確認した上で行動するようにしてください。

3. 日本においても、高級車にわざと追突して運転者が降車した隙に、他の仲間が自動車を窃取し、追突した者も逃走する手法の自動車盗難が多発しています。自動 車から離れる時は、事故等の突発事案の場合でも必ずエンジンを停止させ、窓も完全に閉めていることを確認してから、自動車の鍵を抜き取り降車するようにし てください。また、自動車から離れる際は必ず施錠するほか、財布や貴重品を外部から見えるところに保管せず、必ず自分で携行するようにしてください。

4. ついては、在留邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に 心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。また、パキスタン各地に危険情報が発出されている他(海外安全ホームページ www.anzen.mofa.go.jp
)、累次「大使館からのお知らせ」にて注意喚起している内容も再度御確認ください(過去の「大使館からのお知らせ」バックナンバーは、当館HPwww.pk.emb-japan.go.jp)からも参照可能です)。

  また、領事の一般手続き案内については、当館HP(www.pk.emb-japan.go.jp)日本語版より「パキスタンで生活をするのに欠かせない様々な事務手続き等のご案内」をご覧ください。

2011年1月18日火曜日

ラホール市内聖者廟「ダーター・ダルバール」における宗教行事開催に伴う注意喚起について

1.(1)報道等によれば、 今月23日から3日間、ラホール市内に所在するパキスタン国内でも有数の聖者廟である「ダーター・ダルバール」において、聖者の命日祭(ウルス)が開催さ れる予定となっています。現地警察によれば、命日祭開催日には、数千人から数万人が右聖者廟を訪れる見込みとなっており、また、同施設周辺においては、警 察による検問等が設置されるため、右聖者廟及び周辺道路等はかなり混雑することが予想されます。
(2)右聖者廟は、昨年7月1日午後10時50分頃、特別礼拝中の参拝者を狙った連続自爆テロにより、40名以上が死亡、175名以上が負傷するテロ事件が発生していることからも、期間中は、右聖者廟及び同周辺地域には近づかないように十分注意して下さい。

2. これまで、パキスタン国内各地において爆弾テロや外国人を狙った誘拐・殺人事件が発生している旨累次お伝えしておりますが、在留邦人の皆様におかれては、 改めてテロ事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき引き続き十分な注意を払い、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・ 危機回避に十分注意してください。


(1)テロの標的となりやすい場所(政府機関・軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設)にはできる限り近づかないでください。

(2)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れてください。また、特に夜間の人が多く集まる時間帯は極力避けるよう心掛けてください。

2011年1月14日金曜日

外交官被害にかかる強盗事件

1.報道によれば、1月13日午前5時30分頃、イスラマバード市内G-6/4地区に所在する外交官(欧州の国。男性、独り暮らし)宅に拳銃を所持した強盗が侵入し、就寝中であった右外交官に拳銃を突きつけた上、現金20万ルピー(20万円相当)、携帯電話2台及びノートパソコン1台を強奪し、現場から逃走する事件が発生しました。

右外交官宅には、警備員の配置、防犯アラームの設置等、何も防犯措置が取られていなかったとのことです。

2.邦人の皆様におかれましては、拳銃使用強盗事件が多発している現状及び外国人被害刑事事件が散見されていることに鑑み、以下の点に注意して、再度防犯体制の強化及び見直しをするようお勧め致します。

犯罪のターゲットにされないために

・ 目立たない工夫。

必要以上に自己の地位や経済力を誇示するような言動を慎み、また出掛ける際に装飾品を着ける場合は、自宅から身に着けず、道中の車内で着けるようにしましょう。

・ 周囲の人間の態度の変化に敏感になる。
  使用人が犯人を手引きして、強盗が敢行された事例もあります。
・ 見せる警戒~狙われたら最後

  一旦、犯人にターゲットにされてしまうと、これを防ぐのは非常に困難です。自宅の囲繞壁に有刺鉄線を張り巡らす、警備員を雇用する、番犬を飼うなど、住人が防犯対策に力を入れている、と外部に示し、ターゲットになることを避ける工夫が必要です。

強盗に遭遇したら

不幸にして、もし強盗に遭遇したら、「命よりも大切なものはない」との認識のもとで犯人を刺激しないよう留意し、急激な動作(胸ポケットに手を入れる、逃げる、大声を出す等)をしないようにしましょう。

※ 万が一、強盗に遭遇してしまった場合に落ち着いた行動がとれるよう、日頃からシミュレーションをしておくことが大切です。

2011年1月5日水曜日

イスラマバード市における銃撃事件及び外国人を狙った窃盗事件の発生に伴う注意喚起

1.1月4日(火)午後4時30分頃、イスラマバード市F-6コサール・マーケットにおいて、サルマン・タシール・パンジャブ州知事が護衛警察官に銃撃され死亡する事件が発生しました。現地警察によれば、5日現在、コサール・マーケット内の商店は全て閉店しており、マーケットへの立ち入りは警察によって禁止されています。

2.また、昨年12月28日(火)、同市F-6スーパー・マーケットにある雑貨店“ベスト・プライス”駐車場において、司法捜査官を名乗る男に呼び止められた外国人が取調べに応じ、IDカードを提示しようとした隙に財布を盗まれる事件が発生しており、また、1月3日(月)、同市F-11マーケットにある薬局“シャヒーン・ケミスト”において、外国人が買い物をしていたわずかの隙に車を盗まれる事件が発生しました。

3.現在、イスラマバード市内の外国人が利用する主要なマーケットには、警備強化のため常時警察官が配置されていますが、こうした犯罪が再発する可能性も否定できません。

4.ついては、在留邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。また、パキスタン各地に危険情報が発出されている他(海外安全ホームページwww.anzen.mofa.go.jp )、累次「大使館からのお知らせ」にて注意喚起している内容も再度御確認ください(過去の「大使館からのお知らせ」バックナンバーは、当館HPwww.pk.emb-japan.go.jp)からも参照可能です)。

(1)テロの標的や騒乱行為のきっかけとなりやすい場所(軍・警察・裁判所等法執行機関及び治安施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設等)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。

(2)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、夕方、夜間及び混雑する時間帯(金曜日午後など)を避け、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。買い物等、外出時の行動は極力短時間とする等、十分な安全対策を講ずる。

(3)車から離れる際は必ず施錠するほか、財布や貴重品を外部から見えるところに保管せず、必ず自分で携行する。

(4)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件等の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。

以上