2011年7月5日火曜日

バロチスタン州における外国人誘拐事件初声に伴う注意喚起

1 報道によれば、7月1日、バロチスタン州ローレライ地区(クエッタ市の北東約250キロ)を
パンジャブ州デラ・ガジ・カーンからバロチスタン州クエッタに向けて車両で移動していたスイス人
男女各1名が誘拐されました。

2 本件誘拐事件の犯行主体、背景等は未だ不明ですが、バロチスタン州では、過去数年間に外国人
が誘拐される事件が複数発生しています。
  2009年5月には、イランへ向かうハイウェイにおいてフランス人が拉致される事件が発生(被害者
は同年8月に解放。)したほか、同年2月には、武装グループが国連難民高等弁務官事務所のクエッタ
事務所長である米国人及び運転手が乗った車両を銃撃し、運転手が死亡、同事務所長が誘拐されると
いう事件が発生(被害者は同年4月に解放。)しています。

3 このような最近のバロチスタン州における治安情勢を受け、2010年8月、パキスタン外務省は
各国外交団に対し、いかなる外国人も適切な警備処置なくバロチスタン州に渡航することは極力
避けるよう呼びかけています。

4 つきましては、本件事件が発生したとの報道に留意して、バロチスタン州に渡航・滞在される
方は、誘拐や不測の事態に巻き込まれることのないよう最新の関連情報の入手に努めるとともに
慎重な行動をとるようにしてください。

5 なお、パキスタンには別途「危険情報」が発出されていますので、同情報の内容にもご留意
ください。

6 また、誘拐事件に関しては、以下も御参照ください(パンフレット
は、http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph.htmlに記載。)。
(1)2011年6月9日付け広域情報「誘拐事件に関する注意喚起」
(2)パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」

(問い合わせ先)
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3100
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省 海外安全ホームページ:
http://www.anzen.mofa.go.jp/
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)
○在パキスタン日本国大使館
電話: (92-51)907-2500
○在カラチ日本国総領事館
電話: (92-21)3522-0800