2011年5月3日火曜日

カラチ総領事館からのお知らせ:市内の治安悪化に対する注意喚起

1 本日の米当局におけるウサマ・ビン・ラーディンの殺害に加え,当地報道によれば,4月30日(土)未明,カラチ市内グルシャンイクバルにおいて前MQM州議会議員が何者かに銃撃され殺害される事件が発生し,さらに,5月2日(月),同市内ランディにおいて前MQM地区本部長が何者かに銃撃され殺害される事件が発生しました。現在,同市内においてこれら事件発生への連鎖反応とみられる30台以上のバス放火事件が発生したとの報道もあります。

2 昨年8月には,MQM議員が暗殺されたことにより,カラチ市内全域で殺人事件及び放火事件が多発した結果,1週間で約100名以上が殺害された事例もあります。

3 これらの事案を受け,現在カラチ市内は極めて緊張した状況となっています。上記の各事案において,邦人が直接の標的になる可能性は低いものと考えられますが,巻き添えに遭う可能性は何ら否定できません。
市内状況がいつ安定するかは予測できませんが,当面は不要不急の外出を避け,不測の事態に巻き込まれることのないよう,最新の情報に留意しつつ,引き続き強い警戒心を保持していただくようお願いします。
 なお,外出する場合においても,以下の場所は極力避けるようにご留意願います。

(1)軍,警察,政府関係施設,宗教関連施設(全てのモスクを含む),外国公館等
(2)バスターミナル,ショッピングセンター,高級ホテル,自由市場等多数人が集まる公共施設等
(3)政治演説,政治集会,抗議集会,政党関係事務所等