2011年1月5日水曜日

イスラマバード市における銃撃事件及び外国人を狙った窃盗事件の発生に伴う注意喚起

1.1月4日(火)午後4時30分頃、イスラマバード市F-6コサール・マーケットにおいて、サルマン・タシール・パンジャブ州知事が護衛警察官に銃撃され死亡する事件が発生しました。現地警察によれば、5日現在、コサール・マーケット内の商店は全て閉店しており、マーケットへの立ち入りは警察によって禁止されています。

2.また、昨年12月28日(火)、同市F-6スーパー・マーケットにある雑貨店“ベスト・プライス”駐車場において、司法捜査官を名乗る男に呼び止められた外国人が取調べに応じ、IDカードを提示しようとした隙に財布を盗まれる事件が発生しており、また、1月3日(月)、同市F-11マーケットにある薬局“シャヒーン・ケミスト”において、外国人が買い物をしていたわずかの隙に車を盗まれる事件が発生しました。

3.現在、イスラマバード市内の外国人が利用する主要なマーケットには、警備強化のため常時警察官が配置されていますが、こうした犯罪が再発する可能性も否定できません。

4.ついては、在留邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。また、パキスタン各地に危険情報が発出されている他(海外安全ホームページwww.anzen.mofa.go.jp )、累次「大使館からのお知らせ」にて注意喚起している内容も再度御確認ください(過去の「大使館からのお知らせ」バックナンバーは、当館HPwww.pk.emb-japan.go.jp)からも参照可能です)。

(1)テロの標的や騒乱行為のきっかけとなりやすい場所(軍・警察・裁判所等法執行機関及び治安施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設等)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。

(2)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、夕方、夜間及び混雑する時間帯(金曜日午後など)を避け、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。買い物等、外出時の行動は極力短時間とする等、十分な安全対策を講ずる。

(3)車から離れる際は必ず施錠するほか、財布や貴重品を外部から見えるところに保管せず、必ず自分で携行する。

(4)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件等の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。

以上