2011年1月25日火曜日

シーア派宗教行事(Chehlum)に関する注意喚起

1.本日25日、ラワルピンディ市内各所、ラホー ル及びムルタン全域において、シーア派の宗教行事Chehlum(殉教者フセインの命日後40日)が執り行われ、数万人規模が右宗教行事に参加することが 予想されています。過去には、このような宗教行事を巡り、シーア派とスンニ派間で死傷者を伴う衝突も発生しており、昨年2月5日には、カラチ市内において 右宗教行事に参加する為移動していたミニバスに対する爆弾テロ事件が発生、さらには当該爆弾テロ事件の被害者が搬送された病院駐車場において爆弾テロが発 生し、34人が死亡、170人が負傷する事件が発生しています。

ついては、このような宗教行事が開催されている場所及び不特定多数の人が集まる場所には極力近づかないよう注意してください。

2.御参考までに、当地警察関係者によれば、ラワルピンディーで行事が既に開催されている地域については以下のとおりとなっています。
(ラワルピンディー)
 ・Committee Chowk, Bunni Chowk, Fuwara ChowkからImam Bargah

・Maqbool Hussain ShahからBilti Imam Bargah



※26日午前2~3時頃まで行われる予定

※このほか、国内各地の主要な道路、シーア派モスク等で同様の行進が行われる予定

3. これまで、パキスタン国内各地において爆弾テロや外国人を狙った誘拐・殺人事件が発生している旨累次お伝えしておりますが、在留邦人の皆様におかれては、 改めてテロ事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき引き続き十分な注意を払い、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・ 危機回避に十分注意してください。


(1)テロの標的となりやすい場所(政府機関・軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設)にはできる限り近づかないでください。

(2)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れてください。また、特に夜間の人が多く集まる時間帯は極力避けるよう心掛けてください。