2010年10月26日火曜日

デング熱の流行に伴う注意喚起

1.報道によれば、パンジャブ州・シンド州を中心に、デング熱に感染した患者が急増して
 おり、これまでに少なくとも1800名が感染した旨報じられています。
  デング熱の死亡率は1%以下と言われていますが、ごく希に「デング出血熱」と呼ばれる
 重症な状態に至ることがあり、注意が必要です。

2.「デング熱」について
(1)デング熱ウイルスを保有している蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど)に刺される
  ことによって感染する。
(2)2~15日(通常は2~7日)の潜伏期を経て、突然の発熱で始まる。熱は38~40度
  程度で5~7日間持続し、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹を伴う。
(3)予防接種や予防薬はなく、特別な治療方法はない。

3.予防方法
  上述のとおり、デング熱は「蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど)」が媒介して感染します。
 ネッタイシマカは、日の出から日没までの昼間に活動しますので、外出される際は蚊除け対策が
 重要となります。予防接種や予防薬は現在のところありませんので、蚊に刺されないようにする
 ことが唯一の予防対策となります。
  
  つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、以下の点にご留意ください。

(1)蚊の発生源となる溜まり水を処理し、蚊の発生を予防する(デング熱を媒介する蚊は、
 都市部の側溝、水たまり、植木鉢の水受け、空き缶に溜まった水でも発生するため、都会で流行する
 ことも多い病気です。)
(2)蚊取り線香等の駆除手段を用いる。
(3)外出の際は肌の露出を避け、虫除けスプレー等を使用する。
(4)感染の疑いがある場合には、速やかに病院で診察を受ける。
(5)身体の抵抗力を高めるため、栄養と睡眠を十分に摂る。