2010年7月9日金曜日

偽メールによる詐欺犯罪に対する注意喚起等について

1. 今般、パキスタン国内において、友人や親族等親しい人の名前やメールアドレスを引用し、「今、海外にいるが、お金を無くしてしまったので、至急送金してほしい。」等の偽メールを送付し、偽の銀行口座へ送金依頼をする詐欺犯罪が多発しているとのことです。被害者はパキスタン人だけではなく、当地在留邦人も被害に巻き込まれるケースが発生しています。

2. これは、個人のメール・アカウントを何らかの方法で不正に取得・使用し、アカウント所有者本人を装って架空の事件・事故等を口実に一時的な金銭の援助を求めるメールを同アカウントに登録されたメールアドレスに送付し、これを信じた人からの送金をだまし取るという典型的な詐欺の手口と思われます。

3. この詐欺の手口の巧妙さは、実在する知人の名前又はメール・アカウント名を使用することにより、相手を知人本人であると誤信させた上で窮状に同情させ送金させるなど、人の善意につけ込む点にあります。一方、メールの宛先が不開示となっていたり、電子メールで使用されている言語は英語、又は明らかに翻訳ソフトを使用したと思われる不自然な日本語であるなど、不自然な点も多く見られます。

4. ついては、類似のケースで被害に遭うことのないよう、海外滞在中の知人から送金を依頼するメールを受信された場合には、次の諸点に注意するようにしてください。

(1)電子メールの信憑性

(イ)電子メールが不特定多数に送付されている気配があるか。
 (ロ)電子メールで使用されている言葉使いや言語が知人本人のものとみて不自然ではないか。
 (ハ)電子メールの送信元は真正なものであるか。

(2)本人に連絡
電子メールを送付してきた者の電話番号を知っている場合には、直接本人に電話連絡し事情を確認する。

5. また、近年、車上盗などの強盗事件やゴルフ場における金品の盗難被害も発生しています。車から離れる際は必ず施錠する他、財布や貴重品を外部から見えるところに保管せず、必ず自身で携行するよう注意してください。