2010年7月2日金曜日

ラホール市内に所在するイスラム聖廟における連続自爆テロ事件の発生について

1.7月1日深夜、ラホール市内に所在するイスラム聖廟において連続自爆テロが発生し、少なくとも40人が死亡、175人が負傷する事件が発生しました。犯行主体は今のところ不明ですが、爆破は複数の自爆テロ犯によるものであり、施設内にいた礼拝中の多くの人々が犠牲となりました。

2. 事件の発生を受け、パンジャブ州警察は同州内の主要都市にあるモスク、教会、駅、バスターミナル、市場、映画館、ホテル等重要施設周辺における警備を強化しており、引き続き過激派武装勢力による犯行の可能性は否定できません。

3.  ついては、在留邦人の皆様におかれては、テロ事件など不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点につき今一度十分な注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。

また、「大使館からのお知らせ」にて注意喚起している内容も再度御確認ください(過去の「大使館からのお知らせ」バックナンバーは、当館HPwww.pk.emb-japan.go.jp)からも参照可能です)。

(1)テロの標的となりやすい場所(宗教関連施設、軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、国連関係機関、政府機関、米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。

(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。

(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。

(4)検問所付近に待機車両が渋滞となるケースが散見されるが、極力渋滞の多い検問所付近の通行は避ける。

(5)日頃から、自宅、勤務先等の近辺に、テロ事件の標的となり得る可能性の高い場所乃至は施設があるか、詳細を承知しておくことも重要。                                                                  以上