2010年8月3日火曜日

感染症に関する注意喚起について

1.現在、ハイバル・パフトゥンハー州を中心に、各地でモンスーンによる豪雨、洪水被害が発生しており、報道によれば少なくとも1,400人が死亡した旨報じています。

2.当地は雨期に入り、高い気温に加えて湿度の上昇、また、洪水被害の発生などにより、コレラ、赤痢、皮膚病、下痢症、肝炎、チフス等の感染症を引き起こす細菌が増殖し、また、蚊などの病害虫が大量発生しやすい環境になるので、マラリアやデング熱の流行が懸念されています。さらに、洪水被害の拡大に伴う衛生状態の悪化から、汚水を原因とする病気が蔓延する恐れがあります。

3.感染症には多くの種類があり、感染源や感染ルート、伝染力、治療方法は様様々です。ただし、一般的には食事前に必ず石鹸で良く手を洗い(使用人を含む)、衛生に気をつけ、十分な栄養と睡眠を取ることが大切です。

 その他、次の点にもご注意ください。
(1)生水を飲まない(歯磨きやうがいの際も生水は使用しない)。
  万が一、水道の水を飲む場合は必ず2分以上煮沸し、冷ましてから飲む。煮沸した水であっても、なるべく1日以内に飲用するものとし、長時間作り置きしておいた水を飲用しない。
(2)冷凍しても死滅しない病原菌もありますので、氷を摂取する場合は清潔な水で作ったものを利用する。
(3)加熱調理された食べ物であっても、長時間室温にさらされていた物は病原菌に汚染されている恐れがあるので、再度十分加熱してから食べる。

4.つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、飲食物、衛生管理、体調管理にはくれぐれもご注意いただくとともに、仮に感染した可能性があると感じられた場合には、お早めに医師に相談し、治療を受けるよう心掛けてください。