2009年4月28日火曜日

お知らせ(豚インフルエンザに関する注意喚起)

1.WHO(世界保健機構)の発表によりますと、メキシコ市を中心とするいくつかの地域において、約1,300人が重篤度の高い呼吸器疾患に感染し、81人が死亡しており、季節性インフルエンザとは異なる形の豚インフルエンザ(H1N1型)の感染の疑いがあるとのことです。
   また、米国CDC(米疾病対策センター)によれば、メキシコ国境周辺のカリフォルニア州及びテキサス州において、8人が豚インフルエンザに感染していますが、これまでに死亡例はなく、症状は軽いとのことです。
2.このような状況を受け、本28日、WHOは緊急専門家会合を開催し、メキシコで発生していた豚インフルエンザのウイルスが、人から人に容易に感染している状態であることを踏まえ、警戒レベル(フェーズ)を3から4に引き上げました。
3. 25日以降、日本の外務省より、メキシコ及び米国(メキシコとの国境周辺のカリフォルニア州・テキサス州)に対し、渡航情報(スポット情報)が発出されていますので、同地域への渡航を予定されている方は十分注意願います。同渡航情報は、外務省海外安全ホームページ(http://www.anzen.mofa.go.jp/)をご覧ください。
また、26日、外務省では、「豚インフルエンザ電話相談窓口」(24時間対応)を開設しましたので、お知らせいたします(TEL:03-5501-8000 内線:4265、4627、4629)。
4.28日現在、パキスタンにおいて豚インフルエンザの感染が疑われる事例は報告されていませんが、在留邦人の皆様におかれては、今後とも新聞・テレビ等を通じて関連情報の入手に努めていただくとともに、豚インフルエンザの感染経路は「飛沫感染(感染した人が咳やくしゃみで排出するウイルスを含んだ飛沫を健康な人が吸い込むことにより感染)」と「接触感染(皮膚と粘膜・創の直接的な接触、あるいはドアノブやスイッチ等の中間物を介する間接的な接触により感染)」が主な感染経路と推測されていますので、インフルエンザ疾患の予防対策として、下記の事項を励行するようご留意下さい。
(1)新型インフルエンザへの感染を予防するための諸事項
 (イ)流水と石けんによる15秒以上かけた手洗い、うがいなどの通常の感染症予防対策を励行してください。
 (ロ)外出する際は人混みを避ける。また、咳やくしゃみ等による感染を防ぐため、マスクを着用する。
 (ハ)健康状態の悪い者には近づかない。
 (ニ)他人と料理やコップ、食器類を共有しない。
 (ホ)健康状態が悪くなったら、仕事や学校を休み、家に留まり、他の者との接触を極力避けるようにしてください。
 (ヘ)健康管理に努め、もし、発熱、頭痛などインフルエンザと似た症状が現れた場合には、早めに医療機関にて診察を受けること。
    ●医療機関(イスラマバード市内)
     Shifa International Hospital  Tel:051-460-3666
5.今後、本件事案に関する新しい情報が入り次第、追加情報を発信いたします。
 なお、海外の感染症に関する情報は、以下のサイトより入手することが可能です。
   ●厚生労働省検疫所(海外渡航者のための感染症情報)ホームページ
    http://www.forth.go.jp/
   ●国立感染症研究所感染症情報センター(感染症別の詳細情報)
    http://idsc.nih.go.jp/disease.html
   ●外務省海外安全ホームページ(感染症関連情報)
    http://www.anzen.mofa.go.jp/
   ●外務省ホームページ(世界の医療事情)
    http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/index.html