2015年7月7日火曜日

カラチ総領事館からのお知らせ(日系企業所有車両に対する窃盗(車上荒らし)事件発生に伴う注意喚起)

2015年7月6日
在カラチ日本国総領事館
在留邦人の皆様へ
総領事館からのお知らせ

1 日系企業所有車両に対する窃盗(車上荒らし)事件発生に伴う注意喚起

(1) 7月2日(木)午後1時頃から午後3時頃までの間、カラチ市クリフトン地区内のウスマン・ガーニ・モスク付近路上に駐車中の当地日系企業名義の車両内から、オーディオデッキ一式(時価25万ルピー相当)被害の窃盗事件が発生しました。

(2) 事件の概要は以下のとおりです。                       
パキスタン人運転手が、同警備員(いずれも同社雇用)とともに同社社用車(白色SUV)を上記路上に駐車し、両名ともにモスク内に礼拝に赴き、約2時間後に戻ったところ、同車助手席側後部座席の小窓が損壊しており、ダッシュボードのオーディオデッキが無くなっていました。
なお、本件発生時間帯は周囲が明るく、人通りも多かったものの、車両を監視する者はいませんでした。

(3) つきましては、下記の点にご留意いただきますようお願いします。
・  警報器等の防犯装置を取り付ける。
・  窓にシェードを施す。
・  可能であれば警備員付き駐車場を利用する。
・  高価な機器は布等で覆い隠す。
・  金目の物を車内に放置しない。
・  パキスタン人職員のみの用務の場合は複数を赴かせ、用務の間は、最低1名に車両の傍らで車両を監視させる。

2 在留邦人のパキスタン人配偶者に対する強盗事件発生に伴う注意喚起

(1) 7月5日(日)午後6時30分頃、カラチ市DHAフェーズⅣ5thコマーシャル・ストリート上において、在留邦人を配偶者に持つパキスタン人女性が、パキスタン人男性1名に「金製品をよこせ。ガタガタ言うと撃つぞ」と脅され、金製腕輪等を奪われるという強盗事件が発生しました。

(2) 事件の概要は以下の通りです。
子息が運転する自家用車(銀色セダンタイプ、武装警備員なし、後部座席両側に黒色メッシュのシェードあり)の助手席に乗った被害者が外出先から帰宅し、自宅前で降車しようと助手席扉を開けたところ、後方(北西方)から徒歩で近づいてきた男1名に「金製品をよこせ。ガタガタ言うと向こうの男が撃つぞ」と後方のオートバイ乗車の男1名を指さしてウルドゥー語で脅され、金製腕輪2個他1点(時価合計30万ルピー相当)を奪われました。同男は後方から走行してきた男1名乗車の上記オートバイの後部座席に跨り南東方に逃走しました。けん銃は確認されていません。
本件発生現場周辺は元来人通りが多いものの、被害時は断食明けの食事の準備で人通りがなかったことから、犯人に待ち伏せされ、被害にあったものと思われます。

(3) つきましては、下記の点にご留意いただきますようお願いします。
・  窓にシェードを施す。
・  パキスタン人運転手を雇用し、自ら運転しない。
・  パキスタン人警備員を雇用し、助手席に搭乗させる。
・  高価な装飾品を身に着けない。
・  3,000ルピーほど在中のダミーの財布と携帯電話を用意する。
・  乗降時及び走行中は周囲の安全を確認する。
・  貴重品は外部から見えないようにし、スマートフォンやタブレット端末等を使用しない。
・  出発後は速やかに施錠し、窓は開けない。

(4)なお、同種事案では、犯人に抵抗し負傷する事件も発生しています。不幸にも犯人に足止めされ、金品を要求された場合は、抵抗することなく犯人の要求に従ってください。所持金に固執すると、思わぬ結果がもたらされえますので、特にご留意願います。

3 参考として発生現場周辺の地図を添付します。