2008年10月17日金曜日

爆弾テロ予告電話の増加等

1. 報道によれば、マリオット・ホテルに対する爆弾テロ事件以降、ホテル、空港、法執行機関、政府施設等に対する爆弾テロを予告する電話が多く発生している模 様です。今のところ、実際に爆弾が発見されたとの報道はなく、ほとんどが悪質な悪戯として処理されていますが、引き続き爆弾テロに対する注意が必要です。

2.また、この2ヶ月の間に、以下の外国人被害にかかる誘拐事件が発生しています。

 ・ 8月29日、ディールにおいて中国人技師2名が誘拐される。

 ・ 9月22日、ペシャワル近郊ハヤタバードにおいてアフガニスタン総領事が誘拐され、現場にて運転手が射殺される。

・ 9月28日、アトック近郊においてポーランド人技師が誘拐され、ボディーガード、運転手、同技師アシスタントが現場にて射殺される。

3.情勢不安に伴い上記1.のような愉快犯が今後も多く続くと思われますが、他方、パキスタン軍によるミリタントに対する軍事行動の激化に伴い、今後も都市部における爆弾テロ、都市部郊外における外国人を巻き込む誘拐事件が発生する可能性は排除されません。

4. 在留邦人の皆様におかれては、テロ事件などの不測の事態に巻き込まれることのないよう、累次「お知らせ」にてお伝えしている以下の諸点につき今一度十分な 注意を払い、最新の情報にも留意しつつ、慎重な行動に心掛け、個々人における安全対策・危機回避に十分注意してください。

(1)テロの標的となりやすい場所(米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設、政府機関・軍・警察等治安当局施設(含む車輌、検問所等)、宗教関連施設)には出来る限り近づかない。

(2)集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。

(3)マーケットやバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行うと共に、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら、速やかにその場から離れる。

(4)近距離であっても、移動には可能な限り自家用車を利用し、特に深夜の一人歩きは避ける。

(5)郊外に赴く場合は、その地域の情報に十分な注意を払い、必要な場合には、十分な警備体制をとる。

以 上